支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 286人
- 募集終了日
- 2024年5月31日
倉敷市楯築墳丘墓出土特殊器台修復プロジェクト
#歴史
- 現在
- 2,355,000円
- 寄付者
- 197人
- 残り
- 4日
新ビワコオオナマズ水槽誕生にご支援を!|琵琶湖博物館【第2弾】
#観光
- 現在
- 9,139,702円
- 寄付者
- 504人
- 残り
- 24日
兵庫丹波の古刹・慧日寺|本堂・庫裏の茅葺屋根に一刻も早い修復を
#地域文化
- 現在
- 4,201,000円
- 支援者
- 73人
- 残り
- 42日
名前のない猫達の命を守りたい!保護活動にお力をよろしくお願いします
#まちづくり
- 現在
- 475,000円
- 支援者
- 58人
- 残り
- 3日
新潟大学陸上部長距離パート全日本応援プロジェクト
#スポーツ
- 現在
- 610,000円
- 支援者
- 63人
- 残り
- 1日
法隆寺金堂、火災で失った色彩|現代に残る「鈴木空如」模写絵を未来へ
#絵画・イラスト
- 現在
- 1,710,000円
- 寄付者
- 88人
- 残り
- 29日
進行を止めにくい「糖尿病性腎臓病」 治療薬開発に向けた研究の加速へ
#医療・福祉
- 現在
- 8,013,000円
- 寄付者
- 389人
- 残り
- 49日
プロジェクト本文
第一目標達成の御礼とネクストゴールについて
C58のさらなる明るい未来に向けて、ネクストゴールに挑戦させていただきます!
4月1日より挑戦して参りました「陸羽東線シゴハチ復興プロジェクト」は、皆様からのあたたかなご支援により、5月11日に目標金額に掲げる300万円を無事達成いたしました。ご支援いただいた皆様にはこの場を借りて改めて心からの御礼を申し上げます。
東北各所で保存されているSLの中でも特にボロボロなC58114。この蒸気機関車を守るためにどれほどのご支援をいただけるのだろうか、300万円なんて大金は無謀な挑戦ではないだろうかと不安も抱えた中での挑戦でした。しかし宮城県内だけではなく全国の有志の方々からあたたかいコメントと共に次々とご支援いただき無事に目標に到達できたことは保存会一同皆様への感謝の思いで一杯でございます。
なおSL保存運動では、岩出山城山公園の他に大崎市内には西古川地区にC5819が、中山平地区にC58356が保存されておりましたが、残念ながらこの2両は解体となりました。そうした最中、岩出山地区のC58114だけ保存に転進できた最大の理由には「地域住民にとって思い出が一杯詰まった場所にあるSL」という点があげられます。
今回のクラウドファンディングでは「桜」をイメージした写真等を掲載して参りましたが、C58114が保存されている岩出山城山公園は名将・伊達政宗公居城の城址として春には桜満開となり地域住民に親しまれてきた御山です。桜とSLのコラボレーションは来訪者を楽しませ、数多くの方々の記憶に強く残ってきたものでもありました。
しかし地域の少子高齢化や桜の老木化により蒸気機関車だけではなく城山全体も寂れていき、蒸気機関車の背景を彩る桜も今年は満開にはならず、また城山公園には蒸気機関車や公園に訪れた方々が座ってくつろげるベンチ等も少ない状況です。
そこで残された約20日間で「蒸気機関車シゴハチさんに会いに来たくなる御山の復興」にも繋げたいと考え、大崎市行政と相談の上『SL修繕記念として桜の植樹』と、来訪者の方々に蒸気機関車をゆっくりくつろいでいただける『公園ベンチ・テーブルの設置』としてネクストゴール500万円を掲げ、挑戦を継続させていただくことを決意いたしました。
皆様のご期待に応えるべく、精一杯笑顔でC58114の修繕維持活動に励んで参りたいと存じます。ネクストゴールではシゴハチさんに「華を添える」という意味合いも込めて、引き続き皆様のご理解とご協力をいただけましたら幸いです。改めて宜しくお願い申し上げます!
2024年5月11日(土)
一般社団法人 鉄道文化連結会 代表理事 大場正明
リターンコース一覧
今回のプロジェクトでは、皆様からいただいたご支援により、蒸気機関車C58 114(シゴハチ)の修繕整備、そしてその先の歴史を紡いでいくための環境整備や保存整備活動を実施させていただきます。
第一目標金額:300万円
資金使途:
- ¥1,200,000:蒸気機関車整備修繕費(部品製作・移設費用含む)
- ¥700,000:看板設置等保存環境整備費
- ¥300,000:現地作業仮設足場設置費
- ¥500,000:汽笛復活整備費
- ¥300,000:修繕完了記念式典開催費
※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、必要金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行致します。
地域住民の想いによって奇跡的に解体を免れたシゴハチさん
美しい姿を自分たちの手で蘇らせたい!
数あるプロジェクトの中で本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。陸羽東線シゴハチ復興PROJECT実行委員会です。
宮城県大崎市内に静態保存されている蒸気機関車C58、愛称は「シゴハチ」。昭和40年代後半、地域発展に貢献した「功労者」として、当時の国鉄から大崎市(旧古川市・岩出山町・鳴子町)に無償貸与されました。
当時の国鉄職員の方々は、天皇陛下が御乗車される「お召列車」のようにシゴハチをピカピカにして各保存地へ送り届け、特に岩出山地区では地元の方々によって「ようこそC58さん」という歓迎の歌が作詞・作曲され歓迎されるほどの状況でした。
しかし保存から50年という長い歳月が流れ、当時の方々の想いも忘れ去られたかのように、シゴハチたちはボロボロになっていきました。
守りたいのは故郷の「歴史=人生」です。
私たちはただ単に鉄道が好きだからという理由だけで蒸気機関車を未来に遺したい訳ではありません。シゴハチたちが大崎耕土で育った美味しいお米を全国へ運び、郷土発展のために頑張ってくれたこと。私たちの大事な家族を乗せて、雨の日も、雪の日も、坂道を一生懸命になって駆けてくれたこと。現役引退後も「子どもたちのために」と、この大崎の地にシゴハチたちを残してくれた当時の方々のこと。
そうしたさまざまな人たちの「歴史=人生」を乗せた蒸気機関車を未来に遺すことで、この大崎の地で育つ子どもたちのために「守ることの大切さ」を、蒸気機関車を通じて教えてあげたい。
「このシゴハチはお父さんのおじいちゃんの時代から、この故郷を見守ってきてくれたんだよ」
そんなことを子どもたちに言える、歴史を大事にできる誇りある故郷にしたい。そしてただ保存するだけではなく、地域の「宝」となれるよう建設的で前向きな保存活動を展開していきたい。
そんな願いを込めながら「自分たちにできることは何か?」を考え行動に移してまいりました。
こうして解体報道がされた2020年から約3年間、一度は解体が決まった蒸気機関車を保存に転進すべく、全国のSL保存有志の方々から貴重な資料をいただきながら、地域住民の方々への講演会活動、そして署名活動を展開してまいりました。
- 想いをカタチに -
2020年に解体方針が発表されたとき、保存の声をカタチにしようと動いてくれたのは僅か数名でした。しかしSL保存を訴えていく日々の中、地域の方々や全国の有志の方々が次々と力を貸してくださり、保存を望む声は大きな輪となっていきました。
そうした最中「C58 114」が保存されている地域の方々が「このSLを長年見てきた地域に生きる人間としてSLを守っていきたい」として『岩出山城山SL保存有志の会』を結成。陸羽東線シゴハチ歴史保存会と協力連携しながら、共にSL保存運動の機運を高め、2022年5月24日に大崎市長へ、署名2,155筆を提出しました。
大崎市政と約3年間の協議を重ね、ついに2023年8月30日に保存へ転進となりました。
- 桜のように美しいSLを目指して -
「陸羽東線シゴハチ歴史保存会」では、SL保存運動で得られた全国のネットワークを駆使した広域的(グローバル)な団体として、また「岩出山城山SL保存有志の会」ではSL保存地域としての地脈を活かした地域的(ローカル)団体として、お互いの強みを連携させた両団体が結束し2023年11月1日に「一般社団法人鉄道文化連結会」を設立いたしました。
『鉄道保存を通じてさまざまな文化を地域の垣根を越えて連結しあい、郷土の発展や地域振興を目指す歴史を重んずる団体』といった目標を掲げ、活動をしています。
「何度でも美しく咲く桜のように、いかなる時代も美しいSLとして未来に遺し続けてくこと」
それが私たちが必ず実現し続けていきたい夢です。
山形県新庄市と宮城県美里町を結ぶ陸羽東線
続いて、陸羽東線が通る街の魅力、そしてシゴハチさんとの関わりについてお話しさせてください。
陸羽東線は、松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地である山形県新庄市を通り、また数々の温泉地を通ることから、「奥の細道湯けむりライン」の愛称で親しまれています。また奥羽山脈の麓に位置する鳴子温泉郷は、「旅の手帖」(交通新聞社)による「青春18きっぷで行く温泉番付」で『東の横綱』に認定されるなど、古くより地域住民や観光客に親しまれてきた、良質で多種多様な泉質が楽しめる湯処です。
この陸羽東線の中心に位置する宮城県大崎市は、持続可能な水田農業を支える伝統的水管理システム 「世界農業遺産・大崎耕土」によって育まれた日本を代表するブランド米「ササニシキ」「ひとめぼれ」「ささ結」が誕生した東北有数の米どころでもあります。
この路線を駆けたのが蒸気機関車C58たち。大崎市で育まれた美味しいお米を全国に運んだのもこの蒸気機関車でしたが、現在大崎市内に保存されているSLはC58 114のみ。現在は戦国武将で知られる伊達政宗が居城を構えた岩出山城山公園にて静態保存されており、地域の方々からは「シゴハチさん」として親しまれております。
たくさんのファンに親しまれてきたC58は、全国的に配備された蒸気機関車ですが、奥羽山脈の峠越えのために蒸気機関車が連結して坂に挑む「重連運転」の勇ましい姿から、「シゴハチと言えば陸羽東線」と言われておりました。
また、埼玉県秩父鉄道で「パレオエクスプレス」として活躍している「C58 363」も、かつては陸羽東線や陸羽西線で活躍。また岩手県釜石線で「SL銀河」として2023年6月まで運行された「C58 239」と共に「C58 363」や「C58 114」も戦前までは同じく岩手県山田線にて活躍。これまでの歴史の中でシゴハチ同士のご縁があることはあまり知られておりません。
今回修復を目指すC58 114は、昭和14年に誕生し昭和19年8月に仙台へ転属。このときの転属のおかげで、日本最初の都市に対する艦砲射撃である釜石砲撃からは難を逃れたものの、昭和20年7月の仙台市民約1400名もの尊い命が犠牲となった仙台空襲を見つめてきた蒸気機関車でもありました。
また同じく大崎市内に保存されてきたC58 19もまた「一関空襲」を経験してきた機関車でした。終戦間際の昭和20年8月9日、機関車を狙った爆弾は貨物線の防空壕の中央に落下し、防空壕が崩れ、避難していた33人中25人が亡くなり、そのうち19名が14歳から20歳までの少年鉄道員でした。
昨今では戦争経験者が年を追うごとに鬼籍に入られ、戦争当時のお話を聞ける機会もまた少なくなる一方。だからこそ私たちはこうした悲しい側面を持つ蒸気機関車の歴史も一緒に受け継いでいきたいと考えています。自分たちの住む街にも「戦争」という悲劇が身近にあったんだということを、“戦争経験世代である蒸気機関車” を通じて、平和の尊さも次世代に語り継いでいきたいと願っております。
現在のC58の状態
約半世紀にわたり保存されてきたC58 114ですが、長年整備を行われること無く屋外での放置状態が続いたため、塗装は剥がれボロボロの姿になってしまっております。
窓ガラスも割れており、うかつに子どもが触れると怪我をしてしまう危険性もあり、早急な修繕整備が必要な状況です。
保存へ転進したことが契機となり、大崎市政ではアスベスト対策工事を実施していただくことになりましたが、その後の塗装や機器の修繕、看板等の設置については当会主体で実行していくことになっており、大きな費用がかかってしまう見込みです。
クラウドファンディングで実施する理由
蒸気機関車だけを修繕するだけでは「未来」には繋がりません。
約50年前に蒸気機関車が保存されたときは盛大に歓迎こそされましたが、現地に設置されたのは極めて簡素な説明看板だけ。この看板を見るだけでは蒸気機関車の貴重性や価値・歴史を伝えるのはあまりにも不十分であり、当時の人々の思いもまた知ることはできません。
そのため、今回のクラウドファンディングの最大の目的は修繕費用を集めることと同時に『多くの方々の想いによって守られた蒸気機関車であるということを、このシゴハチさんの新たな歴史の1ページとして刻む』という狙いがあります。
SL本体の修繕だけではなく、人々の想いにもしっかりスポットライトが当たるような、蒸気機関車の歴史や携わってくださった方々の思いも一緒に未来に残せるように、『保存環境整備』もセットで行ってまいります。
ぜひ皆様の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
実行メンバーメッセージ
大場 正明
一般社団法人 鉄道文化連結会 代表理事
一般社団法人鉄道文化連結会の代表理事を務める大場正明と申します。
宮城県大崎市古川在住ですが、出身は同じ陸羽東線で繋がっている山形県最上町赤倉温泉駅前です。今も昔も陸羽東線を走る列車を見て育ち、物心ついた頃から蒸気機関車が大好きな人間として現在でもその勇姿を求めて全国の蒸気機関車たちを追いかけております。
その迫力ある勇姿に“見た目としてのカッコよさ”を感じる一方で、”戦前生まれの祖父母が生きた時代と共にあったSL”という想いが強くあります。実際に私の祖父は海軍の兵隊さんとして蒸気機関車の引く列車に乗って出征しましたが米軍機の猛攻に遭い艦は沈没、不幸中の幸いにも命は助かりましたが、帰郷する際に乗り込んだ蒸気機関車の貨車には共に出征した同郷の友人の姿はありませんでした。戦中、米軍機の攻撃にあった蒸気機関車もありましたので、同じ時代にあった両者の境遇を考えた時、いつしか「大好きな蒸気機関車を通じて平和の尊さを次世代にも伝えていきたい」と願うようになりました。
皆様も戦災遺構や震災遺構と対面したとき、その「人が作ったもの」を通じて『人の命の記憶』を感じることがあるかと思います。人はいつしか亡くなりますが、人が作ったものはその記憶と共に今を生きる私たちの手で次世代に残していくことはできます。戦争の記憶、戦後復興の記憶、家族と共に乗ったSLの記憶、家族で見てきた公園のSLの記憶。それぞれの時代にそれぞれの人々のかけがえのない記憶が“時代の証人”とも言われる蒸気機関車の中には存在しており、だからこそこのSL修繕プロジェクトは単なる見た目だけの修繕整備で終わらせず、過去から私たちが生きる現代、そして未来へ続く記憶の物語として皆様と共に作り上げていきたいと願っております。
また蒸気機関車が荒廃するのと同じくして陸羽東線もまた赤字ローカル線として厳しい状況下におかれており、その一方で陸羽東線沿線が最も活気があったのはこの蒸気機関車が活躍した時代でもありました。今回のプロジェクトは「蒸気機関車が活躍した時代のように陸羽東線沿線も元気になってほしい」という願いを込めて、そして戦災復興や震災復興への想いも込めて『陸羽東線シゴハチ復興プロジェクト』とさせていただきました。
2020年に解体方針が発表されてから4年目にしてようやく今、修繕のスタートラインに立つことができております。この修繕プロジェクトを通じて蒸気機関車を綺麗にして、皆さんと大団円を描くことが今の私の夢です。
そして全国で鉄道車両荒廃による解体が続く昨今だからこそ、このプロジェクト成功が少しでも鉄道文化財の地位向上に寄与できれば幸いに存じます。
岡本 一路
岩出山城山SL保存会 代表
昭和56年撮影
ご覧いただき大変ありがとうございます。
一般社団法人鉄道文化連結会理事 兼 SL保存地域である大崎市岩出山にて「岩出山城山SL保存会」代表を務めます岡本一路と申します。
令和3年10月、大場さんがSLの前で行った“城山公園シゴハチさん撤去”を知らせる現地講演をきっかけにこのSL保存運動に参加しました。生まれた時から「SLがいつもそこに在って当たり前」と思う程に普段の生活の中にSLが溶け込んでいたので、まるで身内のように親しんできたSLが解体されると知ったときは傍観なんてできませんでした。
“地域のみんなにもSLのことを知ってほしい”
その一心で「SL保存地域のSL存続を望む者たちがこんなにもいるんだよ」ということを証明するためにも岩出山城山SL保存有志の会を立上げ、勉強会も開催してきました。
すると地域の方々からは「実は気にかけていた」、「がんばって残して“けらいん”(宮城県の方言で”ください”の意味)」といった声を多数頂く一方で、地域に貢献されてきた責任ある方々からは「維持するということは、将来に重荷を背負わせることになるんだよ」というご指摘を頂くこともあり悩んだ時期もありました。そうした中でも大崎市政や地元中学校生徒会に至るまで、地域のみんなが世代を超えてこのSLについて議論する場面に接していく中で、『課題があるからこそ共に考え、話し合うんだ』と実感していくうちに迷いは消え、SL保存という歴史伝承活動に地域の行く末を託し、サラリーマンの傍ら微力ながら行動しようと誓いました。
鉄道文化連結会という名称には、「鉄道の歴史と地域文化の連結!」という意味が込められています。その昔、先人の歴史と青春を乗せ、仙台~小牛田~岩出山~山脈を超え山形新庄を結んだSLは、いまこそ世代を超え結び、地域を未来に繋ぐ、『おらがまちの銀河鉄道(スリーナイン)』となってくれる、そう信じてペンキを塗ります!
あたたかいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
山蔦 翼
岩出山在住・真山神楽保存会・上野目神楽鶏舞伝承クラブ所属
子どもたちと一緒にまちの宝をみがきたい。ただ、それだけです。
『自分たちでSLをみがいた。まちの宝を守った。』
子どもたちの心に芽生えるその誇りは、まちに対する愛着になります。これから世に出る子どもたちにとって、岩出山が「心の帰る場所」になるように、少しでも多くのきっかけを用意したい。それだけです。
多くの子どもたちが「岩出山ってきれいだったな、楽しかったな、変な人たちもいたな、特別なまちだったな」と思って育って行ってもらえるように、わたしは美しい農地や景観を荒らさないように草を刈り続け、地元に残された神楽をきわめ、たまにSLも磨き続け、このまちで遊び続けます。むかし、地元のおとなたちがそんな風に輝いて見えていたから、自分もそうなろうと、夢を追っています。
さしあたり、娘と暮らせるのもおそらくあと8年。その間に、いわでやまが他の田舎と何が違うのか、あなたのまちがどんななのか、少しでも多く知ってもらえたら、と思っています。
◎一緒に作業してくれる方も募集しています
このSLは、近代モノ造り・戦災・岩出山町の戦後発展の歴史を秘めた伊達家の時代と今をつなぐマイルストーン的な文化財であり、ここで育った町民・旧町民の方々にとっては思い出深いふるさとのシンボルです。この修繕作業を通して、子どもたちとさまざまな世代の方が交流することができ、このSLとの思い出や、昭和の岩出山がどんなものだったのか、戦災がどんなものだったのか、お話しする機会を作れればと思っています。資金援助もありがたいですが、多くの方と活動をともにして交わっていけることを何よりもお待ちしております。
賛同者メッセージ
米屋こうじ様
鉄道写真家
私の母方の家族には、国鉄で働く人が多く居ました。母の父親、つまり祖父は「駅長」で、母の弟たちは「鉄道公安室」や「電気工事局」に勤務。姉は「電務区」で、その夫は「機関士」。母は、国鉄ではありませんでしたが、「鉄道弘済会(キオスク)」で駅売店の販売員をしていました。
子ども時代、お盆や正月などで親戚が集まれば、おのずと“鉄道員”に囲まれます。そのような環境下でしたので、鉄道に対して自然に興味を持つようになりました。
母の家族が、終戦後の高度経済成長期を過ごしたのが、山形県の新庄市でした。新庄は奥羽本線の主要な中間駅で、現在は山形新幹線「つばさ」の終着駅。また、新庄を起点として、東に陸羽東線、西に陸羽西線を分岐し、南北に縦貫する奥羽本線との交わり方から“東北の十字路”と呼ばれます。
母の家族が新庄で過ごしたころ、鉄道は陸上輸送の主役。新庄駅は現在と比べものにならないほど、旅客、貨物の往来が盛んで、駅は大いに賑わっていたといいます。そんな鉄路の要衝である新庄には、鉄道開業当初より新庄機関区(開業時は新庄機関庫)が設置されました。今から120年前の明治36年(1903)年に建設された、赤レンガの機関車庫が今も残されています。前述の「機関士」だった伯父が勤務したのも新庄機関区でした。伯父は23年前に急病で逝去されましたが「後ろの車両にいる数百人のお客さんの命が、自分の腕一つにかかっているんだよ」と話し、鉄道少年の私は大いに憧れたものです。
現在、岩出山の城山公園にある“シゴハチさん” C58 114号機も陸羽東線で活躍しましたから、赤いレンガの機関庫で身体を休めたことでしょう。もしかしたら機関助士時代の伯父も投炭し、バルブ類に触れたかも知れません。そう思うと、静態保存の冷たい機械にも温かいものが感じられます。
シゴハチさんが城山公園に現存しているからこそ、蒸気機関車に携わった人々の人生や、時間をかけて紡がれた物語に、思いを馳せることができるのだと考えます。どんな人にも人生という歴史があるように、どんな土地にも、建物にも、機関車にだって、流れてきた時間の積み重ねがあるものです。
蒸気機関車は、メンテナンスすれば人間が生きられる年数を越えて存在することが可能で、戦時中の公の記憶から個人的な想いまで、永久に語り継ぐことができるでしょう。壊してしまうのは簡単ですが、それは他に代えがたい、蓄積された多くの人々が関わった時間を奪うことになります。
「地域の宝として、未来にしっかり遺していこう」と、プロジェクトを立ち上げた大場さん、賛同された地域の方々、シゴハチさんに新たな時間を重ねてゆくとした行政の判断に敬意を表します。
シゴハチさんの大事な過去の時間が、地域に恩恵をもたらせてくれると確信しています。
米山淳一様
地域遺産プロデューサー・日本鉄道保存協会
鳴子御殿湯の皆さまとのご縁で2度ほど講演にお伺いしております。
それは、愛する陸羽東線の活性化のお手伝いでした。陸羽東線は、四季を通じて美しい車窓風景が展開する大好きな路線です。
僕は、そんな印象を持ちますが、沿線の皆さまにとってはまさに命綱。切られたらたいへん。
沿線の魅力を高めるために地域遺産とも言える歴史や文化を生かした観光まちづくりが有効です。
C58114も地域遺産のひとつです。ぜひ、市民、行政、専門家、企業等、皆さんの力を合わせて光り輝く地域遺産として磨き上げてください。きっと陸羽東線活性化の宝物になることでしょう。
支援時のご注意事項
▽プロジェクトページに使用している画像について 、各新聞社より掲載許諾取得済みです。
▽クラウドファンディングでのご支援は、寄付控除にはなりませんのでご注意ください。
▽ご支援のお手続き時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
▽リターンの各種企画は、事情により今年の実施などが難しい場合、期日を遅らせて実施する場合もございます。予めご了承ください。
▽リターンの対応予定月につきましては、製造・発注状況等の影響により、当初の予定より遅れる可能性がございますので、予めご了承ください。
▽支援時にご回答いただく質問項目への回答は支援確定後、変更できません。
▽リターンにつきましては制限個数の追加、新たなコースの追加の可能性がございます。また、達成後に既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。
▽リターンの性質などに鑑み当社の判断でご支援をお断りする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。なお、この場合、理由に関するお問い合わせには応じかねます。
▽お名前掲載のリターンに関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
▽ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。
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20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
酒類販売管理者標識
・販売場の名称及び所在地:大崎市観光物産センター 土蔵 宮城県大崎市古川七日町3-10 醸室内 蔵10
・酒類販売管理者の氏名:小林 弘幸
・酒類販売管理研修受講年月日:2021年6月10日
・次回研修の受講期限:2024年6月9日
・研修実施団体名:宮城県小売酒販組合連合会
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- プロジェクト実行責任者:
- 大場 正明(一般社団法人鉄道文化連結会代表理事)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年11月1日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
陸羽東線シゴハチ復興PROJECT実行委員会にて蒸気機関車C58114を整備。集まった資金は、 蒸気機関車整備修繕費(部品製作・移設費用含む)(¥1,200,000) 看板設置等保存環境整備費(¥700,000) 現地作業仮設足場設置費(¥300,000) 汽笛復活整備費(¥500,000) 修繕完了記念式典開催費(¥300,000) に使用します。
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プロフィール
一般社団法人 鉄道文化連結会では大崎市岩出山城山公園の蒸気機関車C58114の保存整備を通じて、歴史教育・平和教育・広域連携による地域振興を目指し活動を展開しております。
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リターン
3,000円+システム利用料
【メール返礼】全力応援C58!
会より御礼状(メール)をお送りさせていただきます。
(郵送リターンなし)
- 申込数
- 56
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
5,000円+システム利用料
【メール返礼】ファイトC58!
会より御礼状(メール)をお送りさせていただきます。
(郵送リターンなし)
- 申込数
- 20
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
3,000円+システム利用料
【メール返礼】全力応援C58!
会より御礼状(メール)をお送りさせていただきます。
(郵送リターンなし)
- 申込数
- 56
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
5,000円+システム利用料
【メール返礼】ファイトC58!
会より御礼状(メール)をお送りさせていただきます。
(郵送リターンなし)
- 申込数
- 20
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
プロフィール
一般社団法人 鉄道文化連結会では大崎市岩出山城山公園の蒸気機関車C58114の保存整備を通じて、歴史教育・平和教育・広域連携による地域振興を目指し活動を展開しております。