海洋ゴミをバイオプラスチックに生まれ変わらせ、きれいな海を守りたい

プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

海をこよなく愛し、スキューバダイビングや釣り、離島旅行等を趣味としております。

子育てや仕事などで趣味とはすっかりご無沙汰になってしまいましたが、海岸が汚れたまま放置されている姿を目の当たりにして「なんとかしなければ」と思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

 

最近はSDGsもかなり浸透してきて、地球や環境、自然に目を向けようという動きが増えています。

皆様とともにその一端を担えると幸いです。

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

何か故郷に恩返しをしたいと思い調査をおこなう中で一番課題だと感じたのが「海岸のゴミ」でした。 約35,650kmもの海岸線をかかえる海に囲まれた島国日本にとって、海岸のゴミの問題は深刻です。環境省の海岸漂着物等地域対策推進事業費で処理されているゴミの重量だけでも32,000ton以上にもなります※1。

 

 

地元の住民ボランティアや行政がそのゴミを処理して綺麗な海を保っていますが手の行き届かないところも多く、今後過疎化が進むことで放置される海岸が増えていく事は必至です。

 

海洋ゴミの処理には大きな手間とコストがかかります。ボランティアの負担は非常に大きく、住民の高齢化や過疎化によってボランティアの人手不足となっていくことが懸念されます。また、海洋ゴミの処理は公費で賄われますが、この費用も行政の予算を圧迫しています。海洋ゴミの処理までお金をかけられずに、結果放置するよりほかないという状態になってしまっている地域もあるのです。

 

 

※1.環境省/平成 30 年度 海岸漂着物等地域対策推進事業による漂着ごみの回収量よりグラフ化

　　 https://www.env.go.jp/water/31hyochaku_2.pdf

 

SDGsでは「2025年までにあらゆる種類の海洋汚染を防止し大幅に削減する」という目標を掲げていますが、日本が抱える現状では、この目標に遠く及ばず、むしろ遠ざかっているのでは……ということすら懸念されます。

 

 

この目標を達成するためも、税金である公費使用を減らすためにも、ボランティアの方々の負担を減らすためにも何か行動せねばと思い、本プロジェクト「BlueSea」を立ち上げました。

「海岸にゴミがあってあたりまえ」そんな状況を少しでも良い方向に変えることができると嬉しいです。

プロジェクトのロゴマーク。モチーフは九州最南端佐多岬(灯台はみんなで一緒に理念に向かうというメッセージ)、ゼラニウム(花言葉:尊敬・信頼)、イルカ(愛と平和の象徴、海に住む守り神、幸運への先導者)。

 

プロジェクトの内容

 

当プロジェクトでは、海岸に流れ着いた海洋ゴミから流木などの天然ゴミを回収し、そこから成分を抽出・生成して100%植物由来のバイオプラスチックにアップサイクルします。そして、そのバイオプラスチックを使った食品トレイを試作し、加工性や機能性を評価します。

 

 

通常は単一の植物から抽出・生成しますが、流木は針葉樹や広葉樹・竹・きのこ・海藻などが混ざっているうえ塩分を含みます。この流木から生成したもので、はたしてトレイとしての機能をみたすのか？そもそも容器に加工できるのか？これを本プロジェクトにて確認します。石油由来プラスチックPP食品トレイをバイオプラスチックに代替した場合のCO2削減率は約70%と推定されます※2。

 

※2.環境省 廃棄物・リサイクル対策部 ３R 原単位の算出方法参照(CO2排出量＝製品重量×原単位合計)

 

なぜ原料を流木とするのか？ 実は、海洋ゴミで一番多いのは天然物である流木や海藻等で地域差がありますが約7割※3にものぼります。つまり回収・処理費用の大半は流木に使われているのです。流木は、重いものもあり多いため回収が大変です。焼却処分するのにも、チェーンソー等で焼却炉に入るサイズにする必要があったり、塩分の影響で炉を傷めないために少量ずつ投入する必要があったりと何重苦にもなっております。

※3.かながわ海岸美化財団/海岸ごみの内訳過去と直近の比較資料より引用(地域差異あり)

　https://www.bikazaidan.or.jp/kaigangomi/kaigangomi4/

 

 

【資金使途】

●流木からバイオプラスチック成分の抽出、生成、ペレット化：30万円

●シート成形：40万円

●容器試作・機能確認：30万円

●クラウドファンディング手数料、リターン：40万円

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

将来的に目指すところは『公費を使わず、ボランティアの手も必要とせず、海岸が綺麗に保たれている』そんな未来です。

●廃棄するしかない流木をバイオプラスチック化して、ゴミとして廃棄される量の多い包装容器を製造・販売、その利益で海洋ゴミを回収して公費やボランティアに頼らず綺麗な海岸を維持する。

●生分解性の高いバイオプラスチックで廃棄されても分解してなくなるため、海洋プラスチックゴミが減る。

この好循環を本プロジェクトにより達成する事を目指します。

 

※4.一般社団法人プラスチック循環利用協会 プラスチックゴミの分野別内訳(2017年)より引用

 

それに向けて、ネックとなるのはコストです。

今回の試作検討で作れることと機能を満たすことが確認できたあかつきには、安くつくるための手段を検討していきたいと考えております。

まだまだ先は長いですが、応援いただけると嬉しいです。

 

 

【おことわりとお礼】

このプロジェクト内に使用している画像は全て、自分で撮影したもの、もしくは使用許可を得ているものです。データをご提供いただいた団体名を下記致します(50音順)。ご協力ありがとうございました。

●ウミガメネットワーク三重

https://umigamenetmie.jimdofree.com/

●佐多電機工業

●22世紀奈佐の浜プロジェクト

https://m.facebook.com/nasanohama/