行政に捕まれば殺処分されてしまう野犬達を助けたい！〜2nd〜

 

「野犬なんてまだいるの？！」

譲渡会に来てくださる方々に、このコたちのことを説明すると皆さん驚かれます。

まだまだたくさんの方に、野犬たちが存在すること、過酷な暮らしぶり、日本で置かれた立場について知ってもらえるように啓発活動をしていく必要性を感じます。

 

野犬のイメージ

•人馴れしない

•凶暴

•怖い

 

野犬は『狂犬』ではありません。

凶暴でもありません。

 

野犬＝夜犬（夜に行動する犬）がしっくりくると思います。

 

私がこれまで携わってきた野犬現場は全て

元は誰かが捨てた飼い犬から始まっています。

 

　　　　　　　　（今シェルターにいる月見）

 

私の見てきた野犬とは

本来の犬らしく、綺麗好き。

無駄吠えをしない。

コミュニケーション力が高く犬同士の挨拶が出来る。

飼い主の気持ちを察する。

媚び売らない。

 

野犬は人が怖いだけで、こちらのことを怖くないと理解すれば最高のパートナーになります。

 

 

それでも、今の日本では、全国各地のたくさんの保健所が狂犬病の法律をたてに野犬たちを捕まえ、「人馴れしない」という理由で命が簡単に毎日殺処分されています。

乳飲み子犬であろうが容赦はありません。

 

 

このコたちは必ず人馴れします。

 

私の活動では、保健所からレスキューするコたちもいますが、基本的には行政が動くより先に自分で捕獲トラップを組み立てて捕獲し、

駆虫やノミダニ薬、ワクチン接種、避妊去勢手術などの医療ケアを行い、一定期間は他のコたちから隔離管理、人馴れやお散歩練習をして、譲渡に出せる段階になると譲渡会に参加して里親さんとのご縁に繋いでゆきます。

 

 

犬により、信頼できる他団体さんや、ドッグトレーナーのボランティアさん、預かりボランティアさんの力を借りながら色んな経験ができるように心がけています。

 

 

環境省が発表した2021年度（令和3年度）の『犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分状況』

犬猫の殺処分数は14,457頭。

うち、犬の殺処分数は2,739頭。

 

この殺処分数のカウントの対象にもならずに、人知れず殺処分されている野犬たちがどれだけいるか…

 

まずは知ることから

知らないことは罪です。

 

自分が住んでいる都道府県の殺処分はどうか、調べてみてください。

 

 

2021/2/15 大阪淀川河川敷にて保護した『七福神』

 

 

 

 

大切なあの子達に、上で胸張って逢えるように。

何処に生まれ変わって来ても、あの子達にとって幸せな犬生が送れる世の中になってますように。