【終了のご報告】皆様のご支援のおかげで教育活動が実現しました
【ご支援のお礼と活動のご報告】
昨年実施しました「大洪水の被害に苦しむパキスタンの子どもたちを支えたい」クラウドファンディングにご協力いただきました皆様、終了報告をさせていただきます。
改めまして、こちらからの突如のお願いにも関わらずご支援くださった方、このサイトを見てご支援を決めてくださった方、本当にありがとうございました。おかげさまで、食料や日用品の支援に加えて、洪水のために通学できない状態に置かれていた子どもたちのために教育センターの活動を開始することができました。現地の活動実施団体であるREAD Pakistanのスタッフ一同からも、「感謝の気持ちでいっぱい」というお礼のメッセージが届いています。
【現地での活動の様子】
この1月に、シンド州ナワブシャ郡において、教育センターを開設することができました。これまでに多くの子どもたちが洪水のために学業を中断せざるを得ない状況に置かれています。学校施設が洪水のために破損しているほか、洪水のために家計が苦しくなり、家族の家計を助けるために働く子どもたちもいます。同地域の建物の1室を借り受けて、教育センターを運営、50人の子どもが通学しています。また地元で教員資格を有する女性2名も雇用することが実現しました。皆様からご支援いただいた分でこの先10か月はこのセンターを運営する予定です。
教室は1室で、3~11歳の子どもが一緒に学ぶという複式学級です。理想的な教育環境ではないかもしれませんが、これまで洪水のために心理的にも大変な思いをしてきた子どもたちにとってはまずは学習を再開することが優先でした。今後も学習環境を少しでも改善していくために尽力する所存です。
教育センターでの学習風景(2023年1月)
【収支報告】
皆様からご支援いただきました資金は、以下の活動のために使用いたしました。
<物資支援分>
- 被災者配布用食料購入費(60世帯用)
- 毛布40枚
- 蚊帳100帳
- 虫よけスプレー100個
- 調達した品物の配送費用
- 配布のためのREAD Pakistanスタッフの交通費
<教育センター活動分>
- 2名の教員給与10か月分
- 教室賃料10か月分
- 子ども用文房具(ノート、ペン)
- 生徒用椅子20脚
- 教員用机1台
- 教員用椅子2脚
- ホワイトボード1台
- 調達した物資の配送費用
【リターンの発送状況について】
この度のクラウドファンディングでは、少しでも多くの資金を現地へ届けるために返礼品ではなく、ご支援いただいた方々への活動の報告レターと写真となっています。この形にご理解とご賛同をいただきまして大変ありがたく感じています。数日前にご支援いただいた方々へメールにてご報告をお送りしました。内容についてご不明な点がございましたらぜひともお知らせいただければ幸甚です。
【今後について】
私自身は、正直なところ、今回初めてチャレンジしたクラウドファンディングが成立し、現地で計画していた活動に着手できたのでホッとした気持ちもあるのですが、今般の大洪水の影響は今後も続くことは明らかですし、また、今年の夏の雨季の天候によっては、再度洪水が発生する可能性も排除できずに心配している、という気持ちが入り混じっています。READ Pakistanのスタッフも子どもを中心に被災者の支援に熱意をもって取り組んでいますし、今後も私自身がどのような支援をできるか検討をしたいと考えています。
今回は皆様の本当にあたたかいご支援をいただきまして、本当にありがとうございました。このように管理費・間接費を省略した形で全額を現地での活動費用に充当できるところがクラウドファンディングの素晴らしい点だと改めて感じました。
日本はまだ寒い日々が続きますので、皆様、ご健康第一でお過ごしくださいますようお祈りしております。
2023年2月3日 塩畑真里子