先人が明らかにしている「人の道」を、世に伝える教材を出版したい。
支援総額
目標金額 890,000円
- 支援者
- 3人
- 募集終了日
- 2022年12月7日
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- 37日
プロジェクト本文
自己紹介
はじめまして。
鳥取県八頭郡に在住し、株式会社因幡古典探究舎の代表をしています、都泰寛と申します。
歴史が好きで、小学校からその系統の書籍を読んでおり、大学院(修士)まで東洋哲学を学んできました。
現在は日本・中国の歴史的な事柄や人物を取り上げ、得られる教訓を明らかにした『お話会』を中心に活動しています。(県民ふれあい会館の会場を借りて、対面式で行う事が多いため、鳥取県東部が主たる活動エリアになっております。)
『孫子』や『貞観政要』といった典籍の解説書はあれども、その真髄を説くものはありません。だからこそ、成功の秘訣や失敗しないコツ、また「人の道」といったことを伝えていけることはそのまま「やりがい」となります。
参加者は少ないものの、「こういうことを教える人っておらんでなあ」「教育にも取り入れるべき」といった言葉は大いに力になっております。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
名君や名将・名経営者と言われる人物には「共通するもの」が存在します。それは偉人に限らず、誰にとっても大切な「人としての道」であり、所謂「道徳」です。
知育をひたすら重要視し、「人間としての土台部分」を軽視する教育に疑問を持たれたことはありませんか?昨今の犯罪と言うべきいじめや、同様のパワハラ、モンスターペアレント―このような存在はめずらしくもありません。
喫茶店で耳にする、中高生がする話に出る教員…戒めるべき事柄であるにも関わらず、一緒になり助長させる「学生の延長」の如き教師。子供が公共の空間で騒いでも、一切注意も躾もしない「親未満」の親。また大学を出たところで排出されるのは…
・後先全く考えず行動して後悔する。
・権利のみ主張して責任は果たさない。
・されて嫌なことを、人には平気でする。
・自分さえよければ構わない。
といった、外見は大人だが中身は未熟な子供…これが「知育偏重」の大なる弊害です。大企業の役員や政治家とて、例外ではありません。これを高橋是清は、下記のように指摘していますが、共感する人は決して少なくないでしょう。
精神の根本を涵養して居無いが爲め、正直な気質や、責任観念が乏しく、稍もすれば、高等教育を受けた者にして、破廉恥の所爲あり、所謂免かれて恥なき徒の頻出する所以であります。
高橋是清・遺著『随想録』(486p)より
これは社会全体が向き合うべき問題であり、解決すべき問題です。上記の如き問題は「教育」から見直さなければならないものであり、これに外れる対策はすべて、因循姑息にもならないこと、よくよく知らねばなりません。これが、プロジェクトを立ち上げたきっかけです。
以下に、感銘を受けた教育論を載せておきます。
「教育感化というものは、いつの間にか、知らず知らずの間に行われているものであるから、教官たちはあらゆる機会を見逃さず、生徒たちに良い感化を与え、その人格完成に力を副えてやるべきである。たとえ頭がよく、授業が巧みであっても、その言動が生徒の訓育上良くない影響を及ぼすような教官は排斥する。逆に、たとえ学力が充分でなく、教え方も拙い教官であっても、講堂における態度、言動が生徒の訓育上に大変良い感化を与えているならば、こんな人こそ、海軍の至宝的存在と見るべきであろう。」
旧帝国海軍 海軍大将・井上成美
(井上成美伝記刊行会・編『井上成美』384p)
「人を知るの事は、古より難しと爲す。故に績を考へて黜陟し、其の善惡を察す。今、人を求めんと欲せば、必ず須く審かに其の行を訪ふべし。」
唐二代皇帝、李世民の側近・魏徴
(原田種成・著『貞観政要』205p)
「敎養は人格の養成、品性の陶冶、高尚なる趣味の涵養の爲、何人にとつても、勿論必要であるが、吾々が公人として責任を以て國家公共の爲、仕事をする上から言へば、讀書と云ひ修養と云ひ、凡そ一切の敎養は、此の誤らざる判斷力の基礎を造るが爲に極めて必要である。」
第二十七代内閣総理大臣・浜口雄幸
(濱口富士子・編『随感録』98p)
「『論語』を読んで、その内容が理解できただけでは十分でない。特に人を教える立場にある教師は、それを実行に移して、その教えに背かぬように努力しなければならない。学と行、知と行との合一が大切である。」
漢学者、教育家・諸橋轍次
(漢学の里・諸橋轍次記念館・編『諸橋轍次博士の生涯』197p)
|今回書籍化する作品について
作成に取り掛かる以前より、中国古典群や歴史上の人物を扱った書籍を見ながら、「人格の陶冶」に関わる、また大切な教えとなるものを抜き出して保存していました。『貞観政要』を中核として、それらを整理・統合したものが、今回書籍化する『人格修養のすすめ(仮題)』であります。
元々の原題は異なるもので、現行のもの―端的に体を表す名―に落ち着くまでは紆余曲折がありました。作成を進めながら文献調査も続いていたため、既に仕上がった箇所に追記・都度文章の校正を繰り返すことになったのは、中々苦労しました。『人格修養のすすめ(仮題)』の具体的な内容をいくつか紹介します。
●君道篇
指導者としての心得・要諦として「率先して範となること」「身を修めること」「人を必ず大事にすべきこと」
●政體篇
「小事の見極め」「一線を超えないための止足の戒め」
●求諫篇
「感情の発露は抑えるのではなく、節度をもつことが肝要」「過不足なき中庸を心掛けるべきこと」
このように、一貫してリーダーに必要となる要素を明らかにしつつ、道徳教育に直結する教えを説くものになっております。
一応の完成をみて、機会があった方々に見てもらったところ、「もっと広く知られるべき」「本にしたら?」などの反応があり、まずは第一歩として書籍化を考えた次第であります。『人を指導する立場にある方』『教育に携わる方』には、特に手に取って頂きたいです。
目指したい状態としては、やはり「教えを体得」して欲しい―これだけが望みになります。
プロジェクトの内容
『人格修養のすすめ(仮題)』出版に向けて担当の方と編集作業を行い、三月に完成、五月に出版をする予定です。(初版は1000部の予定)ページ数は170~180ページを想定していますが、詳細はこれから決定していきます。
賛同者が多くなれば、より大きな波となっていくことが可能になります。出版を通し、より多くの方々の目に留まることが目標です。
このプロジェクトは知育を否定するものではなく、中国古典の教えを学び、実行を通して身を修めていく徳育を掲げるものであること、重ねてご説明しておきます。
【資金使途】
・「出版委託金」総額202万円(三分割支払いの内の)一回分の67万円
・READYFOR様への手数料+税 22万円
出版にかかる総額は202万円で、三分割支払いとなっています。着手金を兼ねた初回分68万円は既に支払い済です。目標金額を上回ってご支援をいただいた場合には、残り一回分(67万円)に充てさせていただきます。
資金面以上に、一番の背景としましては、『「思いを同じくする方がどれほどいるのか」を計りたい』になります。古語に曰く、千里の道も一歩から。いきなり大波を起こすことは不可能でありますので、まずはそのような方たちと少しずつ動きを起こしていきたい―これが背景です。
プロジェクトの展望・ビジョン
一人一人が古典の教えを学び、実行を通して身につけることで「身が修まり」ます。個人の身が修まるようになれば、国家における最小組織である「家が齊(ととの)い」ます。家々が治まることで、家・個人の集合体である「国家が治まり」ます。国家が治まることでより良い社会になっていく―これを「修身斉家治国平天下」と言います。
安定した、住み良い世の中を望むならば、その根本は「教育」です。現行の教育でいいのか?小学校で時間を割くべきは、英語より道徳―人の道ではないか?そんな一石を投じるプロジェクトになります。
例え、多くの方にご賛同いただき書籍が多く売れたとしても、人が育たなかったならば、この事業・プロジェクトは失敗です。書籍が売れず、賛同者が少なかったとしても、少数なりとも人が育っていった―それが、この事業・プロジェクトの成功と言えます。
出版は、あくまでもプロジェクトの足掛かりです。賛同し、教育に一石を投じたいと思う方はご支援をよろしくお願いいたします。
- プロジェクト実行責任者:
- 都泰寛
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年5月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
『人格修養のすすめ(仮題)』出版に向けて担当の方と編集作業を行い、三月に完成、五月に出版をする予定です。(初版は1000部の予定) いただいたご支援は「出版委託金」202万円の一部に充てさせていただきます。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額との差額は、自己資金および借入れにて対応します。
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プロフィール
株式会社因幡古典探究舎代表。 『十八史略』や『戦国策』等の史書や歴史上の人物を取り上げ、学べる教訓を明らかにしたお話会を実施。『貞観政要』や『孫子』等の思想書には、ほぼ毎回引用するほど重要な教えが記載される。
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リターン
3,000円+システム利用料
感謝のメールをお送りします。
感謝のメールをお送りいたします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
10,000円+システム利用料
完成した書籍をお送りします。
完成した書籍を一冊と、感謝のメールをお送りいたします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
30,000円+システム利用料
書籍へのお名前掲載と、書籍を二冊お送りします。
感謝のメールと、完成した書籍を二冊お送りいたします。
完成した書籍の巻末に、お名前を掲載させていただきます。ローマ字20文字までで、イニシャルも可能です。
※注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
(https://legal.readyfor.jp/guidelines/terms_of_service_index/terms_of_service/#betten)の「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
プロフィール
株式会社因幡古典探究舎代表。 『十八史略』や『戦国策』等の史書や歴史上の人物を取り上げ、学べる教訓を明らかにしたお話会を実施。『貞観政要』や『孫子』等の思想書には、ほぼ毎回引用するほど重要な教えが記載される。