プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

【第一目標金額達成の御礼とNEXTゴールについて】


「旭面復刻版プロジェクト」にご賛同ご支援頂きました皆様!そして今回、頂戴しました皆様からの暖かいお気持ち本当にありがとうございました!

 

直前までちょっとひやひやいたしましたが、晴れて目標金額を達成することができました!ありがとうございます! 旭面復刻版製作の製作資金という問題において本当に助かります…。

 

しかし現実では、まだまだ旭面製作の制作費は実は半分にも届いておらず、実際は最低でも200万は必要だと当初から試算していました。経験豊富なReadyforの担当者とプロジェクト公開前に目標金額の設定で相談したところ、元々求めている200万はかなり高額なため難しいのでは、とのこと…。仮に満額ではなくても少しでも助けになる確率の高い目標額で達成できたほうが…。ということで、今回100万円の設定をさせて頂きました。

 

そこでありがたいことに、まだ残りあと3日間あるのですが、私としてはこの3日間を無駄にしたくないので、残りの日数の間にそれを利用した「Next チャレンジ」という形で、このまま目標額を150万にまで再設定してもう3日間頑張ってみようかと思います!既に元々の第一目標額は達成いたしましたので、このプロジェクトは正式にも"成立" となっています。

 

従って、仮にこの3日間で更に上限をあげて再設定した150万円にまで届かなかったとしても、もう第一目標の100万円は達成したことで担保されているので、あとはその先伸びた分だけご支援としての対象と助けとなるみたいです…。

 

第一目標の100万円だけを目指して今まで必死に走ってきて、ようやくふらふらでゴールをきったつもりなのですが、えっ?実はきったテープのまだその先にもゴールが待ってる…、みたいな感じで、ちょっとフラフラで拍子抜けみたいに感じるのですが、いやいやでもなんか人生そのものをリアルに体現しているようで、人生にやっぱり休みなんてないんだ…!と、思わせてくれて自分に喝を入れられているようなクラウドファンディング…いやReadyfor…。

 

皆様本当にありがとうございます…。あともうちょっとだけ走らせてください!よろしくお願いいたします。

 

2017年2月21日 杉浦 武

 

 

▲プロジェクトがRBCで紹介されました!

 

 

初めまして!旭潜水技研代表の杉浦 武です!23年前にスキューバダイビングに出会ってから海の虜になりました。それから、沖縄に拠点を移して17年の間、ダイバー達のために潜水に必要な機材、道具を作り続けてきました。

 

このプロジェクトは、大正時代から続く海人(うみんちゅ)達の伝統潜水マスク
「旭面」復刻プロジェクトです!「旭面」とは、もずく養殖の海人達には絶対的な潜水漁業道具として利用されてきた、潜水用のマスクです。しかし、今でも使われている旭面は、製造会社も販売会社もとっくに存在しておらず、海人たちは現存のものをツギハギで手直しして使っていますが、もう限界が来ています。

 

今回は、皆様からご支援頂いた金額を、復刻版「旭面」10個の製作代に使わせて頂きたいと思います。日本の食卓に「もずく」を提供し続けている海人のオジィ達を救うため、私が「旭面」を制作してこの伝統を守りたいのです!どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

 

現在もずく漁師たちが使っている「旭面」は、漁師たちの手によって
工夫がなされ修繕されていますが、素人の手によるツギハギの修復では限界が来ています。

 

 

このプロジェクトの前に、私の自己紹介をさせてください。私は、1992年のバブル崩壊後、勤めていた神戸の広告代理店を辞めてオーストラリア大陸へ旅立ちました!異国の地で何かに挑戦して自分の力だけで何かを得たかったんだと思います。そこで出会ったのがスキューバダイビングです!

 

始めて呼吸できる器材を身につけて見た海の中は、私の想像を超えた私の知らない別世界が存在していました。水面という一本のラインを基軸に、上の世界と下の世界が同時にあることを知ったのです。衝撃的でした…。

 

その後、オーストラリアで独立・開業し6年間を過ごしました。現在、沖縄に拠点を移して現在17年が経ちます。海のスペシャリストを目指すことになったあの頃から早23年が経ちました。

 

今、私には様々な海関連での貴重な経験と、培ってきた専門的な技術があります!これからは自分がダイバーとして直接海に潜るだけではなく、海に潜るためにダイバーがどうしても必要な器材、機械、道具を、「ものづくり」という方面から支えていきたいと思います!

 

現代的なフルフェイスマスクを使用して潜る私・杉浦です。

 

 

店舗では潜水器材のオーバーホールやメンテナンス、修理などを日頃手がけています。 潜水器材に関しては専門的な技術を持っていることもあってか、ある日、突然店舗にもずく養殖を営んでいるという海人の親子がやってきたのです。 手にはどこかで見たことのあるボロボロになった古びた潜水マスク「旭面」がありました。

 

当店まで「旭面」の現状を切実に語りに来た海人の親子。​

 

 

その潜水マスクはボロボロ。お世辞にも、「これが今も現役のもずく漁師達に本当に使われているのか…」と思うような、信じられないようなマスクでした。

 

マスクを固定する部分は自転車のタイヤのチューブで代用されていました。

 

空気を送っていたのはガーデニングでもよく見かける散水用のホース。

 

首を固定していたのはペットがつけるようなイヌの首輪でした。

 

 

海人の親子は、「このマスクを直せないか?」「何とかならないか?」と切実に訴えかけてきたのです。その手にあった潜水マスクを後日調べてみたところ、元々のデザインは大正時代まで遡るものでした。、昭和に入って戦前戦後と本土で普及し、戦後に沖縄に入ってきたそうです。特に浅瀬に長く潜るもずく漁には適しているということで、今現在でももずく養殖の海人達には絶対的な潜水漁業道具として利用されています。

 

しかし、今でも使われている旭面は、新しいものでも本土復帰直後くらいに買い換えられたものだそうです。今ではすっかりボロボロになり、漁師達の手で創意工夫して手直し手直ししながらツギハギだらけになって使われています。なぜなら製造会社も販売会社ももうとっくに存在していないからです。

 

海人の方だけでは手直しももう限界に来ていました。そこで、沖縄県内でダイビング・潜水器材全般をメンテナンス・オーバーホール・修理をしている私のところに藁をもすがる思いでその親子はやってきたのです。

 

「何とかならないか!」と相談に来たのですが、はじめは「無理だ」と断っていました。しかし、何度も何度もあれだけ真剣に切実に訴えかけられたら、正直言って「もう無理だ!」とは言えなくなったのです。そしてそこまで真剣に困っているなら、私が何とかしなければ…と、考えを改め、旭面について色々調べることに決めました。

 

今日ももずく漁師の海人のオジィ達は海に潜ります。

 

【動画】今年70才になる現役もずく海人が「旭面」を着用しもずく漁を行なう様子です。

 

 

それから、私の長い長い「伝説のマスク」を探す旅が始まりました。色んな年配の方々にインタビューして情報を聞きました。当時製造していた会社で働いていた人達まで探して電話してお聞きしたりだとか、とにかくありとあらゆる手段を使って情報を集めました。そして、旭面の復刻版を作り始めるスタートとして、当時製造するときに使われていたであろう「金型」を探し出す必要があると判明しました。

 

そしてついに金型を見つけ出しました!ここまでで、相談を受けてから約3年かかりました!それは東京の下町の町工場の隅に錆だらけになって、追いやられていました。これでいよいよ具体的にスタートできる!そう思い、それを買い取らせてもらいました。でもそのままでは使い物ならないため、錆を落とし、傷だらけになっていた表面を磨いてもらったりして手入れをしました。ようやくあの旭面のゴム面体の金型を手に入れることができたのが、今年2017年の春のことでした。

 

その他の、わたしと旭面との奮闘記は新着情報でも紹介しています。

 

◆「旭面」には、図面も何もありません。専門家たちとマスクの研究を重ねました。

2015年1月4日更新→ 【悪戦苦闘】 戦前のモノづくり技術がよく分からない・・。

 

◆「旭面」の元祖・アサリ式マスクのメモを発見!

2017年1月5日更新→ 【秘話】ちょっとしたエピソード・・・

 

潜水マスク「旭面」とは
 

その起源は大正時代から昭和初期にかけて考案された、水中で装着するマスク内に直接船上からの空気をポンプで送り込むという「マスク式潜水器」というシステムです。浅利熊記(あさり くまき)氏が考案したことから元々は「アサリ式マスク」と呼ばれたものです。

 

現存するオリジナルのアサリ式マスクは、戦争でボロボロになって土中から出てきたものが、東京晴海の船の科学館に保存されている一個体だけです。それが基本形となり、後に多少の手が加えられ旭式、つまり旭面が誕生していきました。戦後になって本土から沖縄に旭面が入り、1972年の本土復帰後、本格的なもずく養殖業が始まりました。顔が全面マスク内に覆われていることから鼻呼吸もできて呼吸自体が楽で、視界が大変広くよいというのが特徴です。デザイン的にもでっぱりが少ないことで海底の網に引っかかりにくい、という安全性もあります。そうして、一気に沖縄の沿岸養殖業、特にもずく漁で人気が広がり使われるようになりました。

 

しかし、時代が流れ、旭面は沖縄の海人にしか需要がなくなってきてしまいました。、当時の製造会社や販売会社はなくなり、製品自体はおろか、部品の供給やメンテナンス・修理もできなくなり、各々が工夫して手直して騙し騙し使うか、現在手に入る別のマスクに買い換えるしか方法がなくなってしまったのです。

 

▼まだ現役で使われている旭面の1つ。↓↓↓

 

 

 

 

▼もう壊れて使えなくなった旭面。↓↓↓

 

 

 

 

今回の旭面復刻プロジェクトを通じて私は、「ものづくり」の大変さを改めて感じました。そして私はあることに気づかされました。潜水マスクと言えば、皆様には楽しいイメージだけが付いて回るかもしれません。海に潜るだのダイビングだの、と。特に沖縄でのサンゴの海なら尚更のことだと思います。

 

イメージ的にはレジャー性だけが際立って、一時的な楽しみばかりが感じられやすい現状です。しかし、元々は人が海に潜ること水中で呼吸ができること、それらを利用して様々な産業が育つこと…。そんな海に潜るために開発されてきたひとつの「道具」には、先人達の果てしない努力と知恵、技術が詰まっています。 そんな歴史を辿ってきたことを私は道具やモノから改めて学びました。

 

そして「旭面」を再び「使いたい!」 「作って欲しい!」と明確に望んでいる人達が目の前にいるのなら、是非喜んでそんな人達のために役立てたいと心底思いました。

 

今回のマスク復刻への取り組みについて、都内のシンポジウムでお話しさせていただいている様子です。

 

 

今回のプロジェクトでは、皆様からご支援頂いた金額を、復刻版「旭面」10個の製作代に使わせて頂きたいと思います。旭面を作るためには、様々な細かい部品を一つ一つ作って組み立てていきます。

 

まずは、顔に密着させるゴム部分にあたる「面体」代、部分を作り上げる「金型」代、これはオリジナルのものを見つけて既に購入、手直ししています。次にその面体部分にはめ込む前面の「ガラス」部分。 これは簡単に割れては大変危険になるので、最後に焼を入れて強化ガラスに仕上げます。

 

その他、枠組みや留め具、排気バルブやストラップ部分など、製品として完成させるには、その他まだまだ多数の部品を一から製作する必要があります。この皆様からのご支援で集まった金額をそれら部品類の製作代、型代、材料代などに使わせて頂きたいと思います。

 

探し回ってかき集めた当時の旭面の部品類の一部。

 

 

沖縄のもずくの全国のシェア率は98%以上で、皆さんが食卓、もしくは居酒屋などで食べられる「もずく」は、事実上この沖縄から出荷されたものといっても過言ではありません。現在日本全国の食卓に上る「もずく」は、ほぼここ沖縄で水揚げされた「もずく」と言えます。

 

そのもずくを収穫する沖縄の海人達は現在およそ550名以上いると言われています。今回の限定的な復刻版の製品が評判を呼び、今後その技術ノウハウを更に活かしていくことができれば、更に多くのもずく漁師の方へ、旭面を届けることができます。今後、ニーズが高まっていけば限定的な復刻版ではなく平成の世に完全復活させることもできます。新しく生まれ変わった「新 旭面」の登場と復活が大いに期待できます。

 

このプロジェクトの実現のためには、どうしても資金が必要になります。沖縄の海人達の誇りを守り続けていくためにもどうか私に力をお貸しください。皆様の暖かいご支援を心より祈っております。

 

オリジナルのガラスから寸法を取り、先日できあがってきた10枚の強化ガラスです。

 

試作で作ったゴム面体にガラスをはめ込んだところです。

 

 

 

メール:okinawa★asahi-scuba.jp

(★を@に変えてご連絡ください。)


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