胆道がん、膵臓がんに対する光線力学的診断の臨床試験へ。
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寄付総額

23,375,000

目標金額 15,000,000円

寄付者
462人
募集終了日
2023年7月30日

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2023年06月01日 09:00

1.膵臓がんの治療の難しさ

 

膵臓の役割

 

私たちの体の中で、膵臓は十二指腸へ消化酵素を分泌する(外分泌)機能と、血糖値をコントロールするホルモン(ガストリン、グルカゴン)などを血中に分泌する(内分泌)機能を果たしています。特筆すべきは体の中で唯一血糖値を下げるホルモン『インスリン』は、膵臓のみで産生されています。

 

 

膵臓がんの治療

 

|手術による治療とリスク

膵臓の手術の合併症として、消化酵素を含む膵液がおなかにたまってしまう膵液漏、血糖値が高くなる糖尿病などがあります。膵がんを疑う段階で膵臓を積極的に手術することは推奨されていません。

 

|抗がん剤治療とリスク

 

膵がんが手術不能の場合には、抗がん剤による治療を行います。近年の抗がん剤治療の進歩に伴い、治療成績は確実に向上していますが、抗がん剤治療を開始すると主に体のだるさや食欲低下が生じ、日常生活は変化します。副作用対策も発展しており十分に対策をとりますが、治療の前には確実な診断を行う必要があります。

 

 

現在の膵臓がんの検査手法とその課題

 

腹部エコーやCT、MRIで膵がんが疑われた場合、なるべく早期に確実な診断をする必要があります。膵臓は腹腔と呼ばれるおなかの臓器を収めるスペースの最も背中側に存在し、前方には胃や大腸、小腸が存在し、後方には背骨(椎骨)や大動脈があります。膵臓は直接観察することが難しい位置に存在しているのです。

 

 

 

 

このため腹部エコーやCT・MRIで膵臓にがんを疑う場合に、確実に診断を行うために、特殊な胃カメラ(内視鏡)を用います。現在主に施行される検査方法が超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡下穿刺吸引法と、十二指腸鏡による膵液細胞診になります。二つの検査では、超音波内視鏡下穿刺吸引法が優先されますが、穿刺ができない場合には膵液細胞診を行います。

 

 

|超音波内視鏡下穿刺吸引法

超音波内視鏡下穿刺吸引法では、胃(膵臓と離れている)または十二指腸(膵臓とくっついている)から、内視鏡の先端に付属した超音波を用いて疑われる腫瘤を同定し、針を刺して組織を採取します。針の太さは採血の際に用いられるものと同様です。

 

診断能は9割であり、1割は血管や膵管をよけることができない場合や、比較的早期のいわゆる『上皮内がん』では塊になっていないため穿刺できないなどが理由で診断ができません。合併症としては出血や膵炎が1%程度あります。

 

また最近では胃から穿刺して診断した膵がんを手術した数年後に、胃壁に膵がんが再発するという事象も報告されています。そのため、少ない穿刺回数で確実に診断を行う努力をする必要があります。さらに膵がんの一部では嚢胞(液体のたまり)を成分に含む場合もあり、一般には膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)由来の膵癌と言われます。

 

内側には粘液が貯留しており、このような病変に対して針生検を行った場合に、液体が腹腔に漏れて転移した報告があり、特に日本国内では嚢胞成分を含む時には本方法は積極的に選択しない方針が主流です。

 

|膵液細胞診

膵液細胞診は、私たちの体で膵液が流れる方向とは逆方向に、レントゲンを通さない液体(造影剤)を注入して、レントゲンで膵管をみてから膵液を採取する方法です。膵管の出口は十二指腸乳頭と呼ばれ、大きさは米粒程度と小さいです。

 

そこにチューブを挿入することは技術を要し、スムーズに挿入できなければ乳頭はむくみ、膵液がうっ滞し膵炎をきたしてしまいます。診断能は3-7割、合併症の頻度は数%です。

 

 

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