全都道府県の小学校の子どもたちにプロのピアノの音色を届けたい

冬の気配を感じられる11月24日、大阪市立海老江東小学校にてピティナ学校クラスコンサートが執り行われました。

海老江は大阪駅に近く都会の小学校ですが、地元の方が多く、御近所のお付き合いのあるお祭りやだんじりを愛する素朴な町です。

ピアノデュオ・ドゥオールのお二人が入場すると子供達は何が始まるのだろうとドキドキワクワク。

弾き始めると、目が釘付け“こんなピアノの音聞いたことない”そういう表情の子供達。

2曲目からはクイズ形式
今から弾く曲は何時で、場所はどこでしょう？
子供達が次々と手を挙げ
夜！  昼！ 朝6時！ 明け方！

この曲の題名は「朝」ですが、間違いはありません、皆の感じた気持ちが正解です！との解答。なるほど…

場所のクイズも様々な珍答が続出。
宮殿！ 小屋の中！  広いところ！

砂漠では陽が昇る前は低温、昇ると高温。
冷たく凍る感じは高音域で、温かさは低音域で。いつの間にかピアノの高低音域の扱い方のお話に。子供達も難しいお話でも自然に引き込まれていきます。

次のクイズは動物当てクイズ、子供達は先生と反対の方向を向いて座り動物の登場を聞きます。

珍答続出ですが、子供達の答に、ドゥオールのお二人は興味しんしん。
そうなんだ～。なるほど～。
と暖かく包んで頂きました。

子供達との共演は、3年生「365日の紙ひこうき」をドゥオールの伴奏で歌い、4年生は「茶色のこびん」を歌とリコーダーとタンバリンで。
いつもはCDでの伴奏なので、生ピアノ伴奏に満足気でした。

最後にチャイコフスキーの「花のワルツ」連弾なので華やかさが増しオーケストラのよう！
子供の中には、演奏を聞いて指揮する子供、真似して指を動かしている子供、色々な事を感じている様子でした。
3時限ありましたが、聴いてる子供が違うと全く違うような雰囲気に。子供達に合わせて色々変化、対応されているピアノデュオ・ドゥオールは流石です。

小学校の音楽室には作曲家の写真が飾ってあります。作曲家の説明をしながら世界地図も用いて、分かりやすいように説明して下さり。
音楽は時代も国も自由に様々な所へ旅していける…
クラシック音楽は難しいものではなく、自由に創造力で楽しめる…
子供達にクラシック音楽が身近なものとなる二人のピアニストの暖い気持ちに包まれた授業でした。