ポルポトの時代が残したもの

1975年4月16日、カンボジアのプノンペンは、クメールルージュによって制圧されました。

 

 

この史実については、以下に記事を挙げていますのでお読みください。

 

1975年4月17日　ポルポト政権が生み出した負の遺産の始まりの日

 

【170万人の虐殺】ポルポト政権が３年８カ月の間に行ったこと

 

ところで、カンボジアの55歳あたり以上の年代の方々には、ある特徴があります。

 

それが何か、想像がつきますか？

 

下の写真を見て、10秒間、考えてみてみてください。

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はい、いかがでしょうか。

 

端的に答えを申し上げます。

 

 

それは、

 

文盲

 

です。

 

 

 

クメールルージュによる政権は、1979年1月7日に終わりをつげました。

 

けれども、そのあとに内戦が続いたことが、カンボジアにさらなる悲劇を作り出したのです。

 

 

各地で戦闘が行われている中で、社会からも家庭からも置き去りにされたのは、子どもたちです。

 

 

親のない子供は、どうやって生きていったのか、我々は知る由もありません。

 

 

この時代、学校に通うどころではありませんでした。

 

 

多くの子どもたちが、病気や飢餓が原因で、命を落としました。

 

世界各地で、「カンボジアの子どもたちを救え」と運動がおこりました。

 

 

当時のシアヌーク国王も自国の子どもたちが危機にさらされていることを世界に呼びかけました。

 

 

その子どもたちの現在の一つの姿が、このおばあさんです。

 

 

みなさんは、学校でいやというほど、読み書きを教わってきたことでしょう。

 

私も、現在、文字を読み、文章が書けるのも、教育のたまものです。

 

話す聞くは、日常生活の中で身につきます。

 

しかし、読み書きだけは、学校で教わらない限りは、身につかないと思うのです。

 

老眼鏡をかけ、文字を読んでいるこのおばあさんのようにあとから勉強して、文字の読み書きを身に着けた人はまだ良いほうです。

 

実際に読み書きができない「文盲」なる人々がいるのも、カンボジアの歴史を物語る一つの材料なのです。

 

だからこそ、今の子どもたちには、きちんとそれを身に着けてもらいたいと切に願っています。

 

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