心理専門職による「心のケア」を、必要な人に無料で届けたい

 

ご挨拶　Trauma Treatment Therapist Group

 

このたび、私たちTrauma Treatment Therapist Group（TTTG）は「心理専門職による『心のケア』を、必要な人に無料で届けたい」というプロジェクトを立ち上げました。

TTTGは、今年の7月に初めてクラウドファンディングでご支援をお願いし、ファーストゴールを達成し皆さまのお陰で夏休み明けの子どもの自死予防として30分の無料のオンラインカウンセリングを提供することができました。そして、その後にTTTGの登録カウンセラーの協力を得ながら、55分の無料カウンセリングの提供を始めました。まだまだ、活動はささやかなものですが、少しずつ無料でカウンセリングを受けていただけるようになってきました。 

 

今回は、また新たに30分の無料カウンセリングの提供を考えております。実は、子どもの自死は、夏休み明けだけでなく、春休み明けの新学期、そして冬休み明けの時期も多くなることが知られています。そして、むしろ休み明けの時期だけの相談では十分ではないのではないかという想いから、私たちはオンラインで相談できるシステムを継続したいと考えました。今回、ゴールは35万円に設定いたします。12月から1月の休み明けまで25日間夜間の相談を企画しています。前回の夏休みは16日間で1日3時間の実施でしたが、23時以降の相談は多くなかったため1日2時間をカウンセラー2人体制で相談に当たることにしました。LINEからのお申込みもできます。

 

そこで、活動資金としてカウンセラー１人につき2時間6,000円として、25日間で30万円を目標にしたいと思います。（READYFORさまへの手数料も考えて35万円に設定しました）前回夏休みの30分の無料カウンセリングも多くの方のご相談を受けることができました。これもひとえに私たちの活動にご興味を持っていただき、ご賛同いただき、ご支援を賜りました皆様のお陰です。これからもこの活動を持続可能なものとしていくように努めたいと考えております。ぜひ、ご協力、ご支援のほどどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 

Trauma Treatment Therapist Group とは・・・

 

トラウマ　トリートメント　セラピスト　グループTrauma Treatment Therapist Group （TTTG）は、2023年7月に、無料のトラウマセラピーを提供することを活動目的とする任意団体として結成されました。

私たちは、トラウマセラピーを行う資格を複数取得し、開業している心理専門職、カウンセラーや臨床心理士・公認心理師のグループです。（ホームページからも活動をご覧いただけます）

 

私たちは日々の相談の中で、多くの方の不調やお悩みは、過去のトラウマの影響が関係していると感じ、いろいろなトラウマケアの研修を受け、トラウマからくる不調やPTSDなどの対処法を学んできました。

その一方で、必要な方にトラウマのカウンセリングが十分提供できていないと痛感するようになりました。

トラウマのケアは、その効果についてエビデンスも多く報告されるようになってきています。しかし、カウンセリングの料金は高額なことが多く、なかなか必要としている方にお届けできないことに悔しい思いを抱いてきました。

 

そこで、無料でトラウマのケアを提供するシステムを構築したいと考え、クラウドファンディングをきっかけとして皆さまのご協力を仰いで結成したのがTTTGです。

 

 

 

 

前回のクラウドファンディングで実施した無料カウンセリング

 

前回のクラウドファンディングでは、7月18日の公開初日から驚くほど多くの皆さまの応援とご支援をいただき、8月31日までの44日間の長い間を支えていただき、当初ゴールとして設定した30万円の目標も達成することができました。

準備が短期間だったこともあり、広く知っていただくことが難しかったため、はたして目標のゴールに到達できるか不安なままで始まりました。最初は2人から始まった活動でしたが、多くの心理専門職にご賛同いただき、今では20名以上のカウンセラーに参加していただいております。（登録カウンセラーは、ホームページからご覧いただけます）

 

多くの皆さまの応援のお陰で、目標としたゴールに到達し、夏休みの30分無料オンラインカウンセリングを実施することができました。8月19日（土）から、9月3日（日）までの16日間、毎日21時から0時までの3時間、2名の心理専門職がZoomでお話しをうかがいました。

 

驚いたことに、初日から毎日ご相談が入り、多くの方のご相談にのることができました。子どもたちだけでなく、大人の方もご相談にみえて、のべ34人の方のご相談を受けることができました。周知期間も十分でない中、これだけ多くの方に相談いただけましたことは、それだけ無料カウンセリングのニーズが高いのだと思います。（夏休み中の十代の相談者を想定していましたが、二十代、三十代の方のご相談が多かったです）相談後のアンケートで多くの方からご感想をいただきました。以下いくつかご紹介いたします。 

• こんなにも質の高いカウンセリングを無料で受けてよかったのだろうかと思うくらい、悩みに素早く適切にアプローチしてくださりました。おかげさまでカウンセリング後は非常に気持ちが楽に前向きになりました。私は現在無職で収入のない状況のため、今回こういった形で金銭的な負担なくカウンセリングを受けることが出来てとても助かりました。
• TFTを実践することができてよかったです。本を読んで一人で実践してみたときはあまり効果がないような感じでしたが、指導してくださる方と一緒にやると効果が感じられました。無料でしたし本当にありがたいです。 
• やはり一度きりのカウンセリングでは、回復に至るのはなかなか難しいとも感じます。継続的なサービスが実現することを強く願っております。
• トラウマへの向き合い方、本、心の持ちようなど様々なアドバイスを頂きました。中でも「1人で向き合ってはいけない」という事は盲点でした。
• 無料かつすぐに予約がとることが出来て、本当にありがたかったです。是非とも今後も継続していただけると、本当にありがたいです。

 

アンケートでは、9割以上の方が「カウンセリングを受けてよかった」、全員が「今後も無料カウンセリングがあった方が良い」と回答されました。また、ご支援をいただいた皆さまからも、一回だけのイベントで終わらせるのではなく、継続していくことが必要とのご意見も数多くいただきました。私たちも本当に継続させていくことが必要なのだと強く感じております。 

 

 

プロジェクトの内容

 

夏休み明けの時期に子どもたちの自死が多くなることは良く知られていますが、実はその他にも春休みの3月末から新学期の4月初旬、1月の冬休み明けも多いと指摘されています。これは、内閣府が独自集計した平成27年版自殺対策白書の18歳以下日別自殺者数のグラフです。突出して9月1日が多いですが、次は4月の新学期が始まるころで、年末年始は少し減りますが、3学期が始まるころはまた増加しています。

 

 

 

 

私たちは開業カウンセラーでもありますが、スクールカウンセラーとしても勤務している者も多いです。自殺予防の観点から考えるとこの自殺数増加の時期だけ「命を大切に」とか「相談しよう」とキャンペーンを行うだけでは十分でないことは明らかです。自死の行動を起こす前に、長い期間苦しくつらい悩みを一人で耐えている時間があるからです。この苦しみから逃れるためには死を選ぶしかないと思い詰めてしまう・・・その前に相談してもらうことが必要なのです。

 

学校にはスクールカウンセラーがいるじゃないかと思われるかもしれません。しかし、スクールカウンセラーは、ほとんど常勤ではないため話したい時にすぐに相談にのってもらえるわけではありません。

予約はびっしりで入れられない、そして学校では他の生徒の目を気にして相談室に行きにくいという子もいます。

学校以外で相談を受けるにはお金がかかる（しかも高いです！）し、どこに行けばいいかわからない。

カウンセリングを受けるためには親に言わなくてはいけないけど、心配させてしまうから親には話せない・・・このような声を多く聞いてきました。

しかも、学校の長期休み中はスクールカウンセラーも休みなのです。

ですから、私たちはこのようなどこにも話せない相談できない子どもたちがオンラインで匿名で相談できるようにしたいと考えています。

 

また、前回の相談でわかったのですが、20代30代の方のご相談が多かったのです。 

 

 

出典：https://www.mhlw.go.jp/content/r4h-2-3.pdf

 

これは、厚生労働省「人口動態統計」より自殺対策推進センターが作成した資料ですが、若年層では死因の第1位を占めるのが自殺であることが見て取れます。10代から30代までのカウンセリングの必要性は確かですが、なかなか高額なカウンセリング料金を支払えないことが大きなネックとなっていると考えられます。

 

出典同上

 

前出のグラフは、18歳以下のものでしたが、こちらは大学生までも含めたグラフです。大学生ではやはり、3月4月、そして9月と1月にもピークがあると言えます。これらのことを考えると、10代と限らずに必要な方にカウンセリングを提供することが必要です。

そして、ふだんから、つらいと思ったとき、無料で匿名でカウンセリングにつながることができる仕組みが必要です。

そういう仕組みがあってだれでも相談できる、そして開業しているカウンセラーが心理の専門職として話を聴く、そういう安心感を提供したいと思っています。

 

ファーストゴールを35万円に設定

 

そこでまず、ファーストゴールを35万円に設定いたしました。

今回の無料相談は、12月から開始します。少し早めに開始することで、未然防止に努めたいと考えています。月曜日は大人も仕事に行きたくないなと思う日ですが、日曜日の夜からつらくなる子どもたちも多くいます。

ですので、土曜日と日曜日の夜間21時から23時までを相談時間として設定しました。そして、12月23日～30日、1月4日～14日の休み中は毎日、全部で25日間、Zoomを使用してお一人30分ご相談にのることができます。

オンラインですので、日本中どこからでもお話しいただけます。相談は、TTTGの登録カウンセラーが対応します（ご指名はいただけません）。カウンセラーには2時間で6,000円の協力金を支払います。1日2人体制で相談にあたり、12,000円×25日間で30万円を活動資金として考えております。READYFORさまへの手数料も含むと35万円が必要です。

 

皆さまのご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

リターンにつきまして

 

このようにかなりぎりぎりの金額を設定しておりますので、多くのリターンを提供することは難しくなります。ご理解のほどどうぞ宜しくお願いいたします。

•  3,000円のリターン：お礼と報告 （お礼のメールとプロジェクトの進行状況を報告いたします）
• 10,000円のリターン：お礼と報告＋無料チケット（50分オンライン相談）1枚
• 30,000円のリターン：お礼と報告＋無料チケット1枚＋書籍（トラウマ関連1,000円前後）1冊

 

＊無料チケットは、TTTGの登録カウンセラーによる50分のオンラインカウンセリングを無料で受けられるチケットです。電子データで提供し譲渡も可能です。

＊トラウマ関連の書籍は、読みやすくすぐに使うことができる本を選んでこちらから送付いたします。（ご希望があれば予めお知らせください）

 

 

 TTTGでは、少しずつでも登録カウンセラーの数を増やしていくとともに、無料のご相談件数を少しでも増やしていきたいと思っています。

ご寄付いただいたお金は、さまざまな諸費用を除くとほとんどをカウンセリングの協力金として使用していきます。（これができるのは、TTTGがカウンセラー自身で運営している団体だからです）皆さまからご支援いただいた金額の8割近くを無料カウンセリングに有効に使用することができます。

 

 

長く拙い文章を最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

TTTGの活動にご関心をお持ちいただき深く感謝いたします。

そして、もし私たちの活動にご賛同いただけましたら、ぜひ応援、ご支援を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 

 

　イメージ写真画像は全て、Photo Libraryとshutterstockより許諾を受けて掲載しています 

 

 

応援メッセージをいただきました！ 

 

日本TFT協会理事長の森川綾女先生より、応援メッセージをいただきました。

＊TFT（思考場療法）は、トラウマセラピーで良く使用されています。

 

近年、さまざまな体験によって引き起こされる不快感が、日常生活や気分、そして思考や行動にも影響を与えることがわかってきています。これまでにない視点で、私たちの心の健康を理解し、サポートする大切さが理解されるようになってきました。

心の中でネガティブな感情が募ると、私たちはまわりのことが見えなくなり、ポジティブな面に目を向けるのも、人と関わることも面倒に感じたり、相談しても変わらないだろうという気持ちにとらわれることもあります。

そんな時でも、心から寄り添って支えてくれる人たちが世の中には存在しています。

 

こちらの活動もそのひとつであり、あなたの心に寄り添い、気持ちを理解し、受け止める場所として準備されています。

ヘレン・ケラーの言葉にもあるように、「世界は苦しいことでいっぱいだけれども、それを乗り越えることにもあふれている」。

世の中にはトラウマから回復するための方法が数多くあります。必ず回復する道があると信じてください。

あなた自身が大切な存在であり、心の健康を守る権利を持っているのです。

 

 

 

 

森川綾女（もりかわあやめ）哲学博士・心理学博士・一般社団法人日本TFT協会理事長

（森川さまより許諾を得て画像を掲載しています）

 

応援メッセージをいただきました！ 

 

トラウマの心理療法の一つであるブレインスポッティング（BSP）の、日本でのトレーニングを統括する「BTI-J（ブレインスポッティング・トレーニング・インスティチュート日本）」の代表、鈴木孝信先生より応援メッセージをいただきました。

 

私はトラウマ療法（ブレインスポッティング）を提供し、また教育するトラウマの専門家です。

その経験から言うと、トラウマ療法のニーズが高いことは明らかなことだし、一度のトラウマ療法だけでもその後が大きく変わる相談者の方患者の方が多くいることも分かっています。

一方で経済的に実現できない潜在的なケースも多くあるのではと思っています。

そんな方々に手を差し伸べるべく、クラウドファンディングを利用し、無料でトラウマ療法を提供することは画期的なアイデアだし、素晴らしい試みであると思います。

1人でも多くの方が、こういったサービスで救われることをお祈りします。

 

鈴木孝信（すずきたかのぶ）公認心理師・東京多摩ネット心理相談室代表・BTI-J代表