HELP！ガーナで実現目前の日本発交通系カードシステムが危機直面！

▼自己紹介

皆様からのご支援の通知と多くのご声援に、日々励まされております。本当にありがとうございます。

 

そしてついに！

おひとりおひとりの熱いご支援の集結により、驚くべきスピード感で目標金額を達成することが出来ました。

私たちの描く未来を信じ、環境や国境さえも越えて、TranSoniCaを応援してくださるお心に深く御礼申し上げます。

 

ですが、

最終期日の3月16日までまだ時間は残されています。

皆様のゆるぎないお力添えがあれば、私たちは無限の可能性に向かって走り続けることができます！

 

この度当初の2万ドル≒300万円をネクストゴールとして、最終日まで挑戦し続ける決意をいたしました。

通信機器の状況改善と共に、アクラ広域の市場調査と宣伝活動実施のために活用させて頂きます。

（仮にネクストゴール金額に達しなかった場合でも、ご支援金は全て寄贈の上、自己資金を元に実施します。）

 

引き続き皆様からのご支援、お力添えいただけますと幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

私達は一般社団法人Creative Responseです。

代表理事・米倉誠一郎を筆頭に、名前の通り「変化に対して創造的対応」すなわち「ええっ！」と驚く方法で未来を創造する学校と塾を展開しています。一つは社会課題をイノベーションで解決できる人材育成をするソーシャルイノベーションスクールで、もう一つは世界をエナジャイズできる仲間と集う世界元気塾です。

これまで日本元気塾・世界元気塾・ソーシャルイノベーションスクールで累計2000人以上の人材を輩出しています。

 

今回、日本のSuica・PASMOに衝撃を受けたガーナ人青年ダニエルが帰国後立ち上げたキャッシュレス・ビジネスの窮地を救うためのものとして、今日までこのプロジェクトを実施して参りました。

 

ダニエル・クワンティ（Daniel Kwantwi)は、2018年にガーナから日本政府主催のアフリカ青少年ビジネス教育イニシアチブ制度（African Business Education Initiative Scholarship※以後ABEイニシアチブ）で来日し、東京大学農学部で修士号を取得しました。日本では勉強だけでなく、人々の親切さに触れたり、街の綺麗さや美しい自然を堪能しました。

 

 

そして彼は、人生を変える2つの衝撃に遭遇したのです。

日本では誰もが日常的に利用しているSuicaやPASMOなどの交通系カードシステム。

そしてもうひとつは、彼の直感を後押しする運命的は出会い。

 

この2つの衝撃によって、ダニエルの新たな大冒険は始まりました。

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

ダニエルの国、ガーナの一般的な交通手段は現在バスが主流です。そのための切符を買うにはいつも長打の列で時間がかかります。現金しか使用出来ないため不正乗車やお釣りのトラブルなどは日常茶飯事で、時間が読めないのも当たり前。利用者も事業者も大きなストレスを感じつつも、この不便さを受け入れざるを得ない状況です。

 

 

 

 

彼が日本に来て初めてSuicaを使った時の感動は凄まじいものでした。

 

誰もがそのカードを使って電車やバスに乗り、

お店や自販機でも一瞬でタッチ決済でき、

現金トラブルもなく、

人為的エラーを防ぎ、

時間も大幅に短縮できる、夢のようなITテクノロジー。

 

「この仕組みをガーナに持って帰りたい！」

と、直感的にそう考えたといいます。

 

そして

この頃参加していたJICA主催のABEイニシアチブのオリエンテーションで、彼にとってのもうひとつの出会いは待っていました。

 

 

一橋大学名誉教授であり法政大学大学院で教鞭を執る米倉誠一郎。

東京大学在学中だったダニエルは米倉の、鋭く本質を突き、かつ実践的な企業家精神の講義に魅了され、日本アフリカ開発イノベーションプラットフォーム（Japan Africa Development Innovation Platform）での講演を依頼するなど、多くのアフリカ系留学生と共に二人の交流が始まりました。

 

 

米倉もまたダニエルをこう振り返ります。

「彼は優秀な好青年でしたが、他の優秀な学生と違っていたのは実行する気概を持っていたこと。にこやかな顔の下に熱い思いがあるのを感じました。決してしかめ面をしない。明るくなければ人はついて来ないのでしょう。」

 

 

東京大学を卒業後、名古屋大学の博士課程にも合格したダニエルでしたが、米倉から影響を受けた【直感を邁進する力】も相まって、交通系キャッシュレスカードシステムをガーナに普及させたいという想いは強くなるばかり。

日ごと熱く膨らむビジネスアイデアについて米倉のオフィスを訪ね、アドバイザーとして意見を仰ぎながらついにTranSoniCa社を起業しました。社名TranSoniCaには、日本への敬愛の意を込め、ダニエルが尊敬する日本企業SonyのSoと、SuicaのCaが含まれています。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

トラブルやストレスを解消する夢のスマート決済システムをガーナに！

 

 

帰国したダニエルは、早速友人たちと資金調達を開始しました。

カードとソフトウェアは日本企業に発注をし、受信機器は中国企業に発注をしてビジネスをスタートさせました。

バス事業に参入するには細かい規制もあることから、市民の利用する一般交通手段のバスではなく、ガーナ大学の構内バスに焦点を絞りました。大学と言っても、ガーナ大学には５万7千人の学生がいるのバスだけでなく大学生協やカフェでの需要を見込めば充分採算が取れる見通しで、これまで1万1千枚のカードを発行し、60台のレシーバーを導入しました。そのアクセス範囲は大学周辺地域にも拡大しており、累計15万件以上の取引数から総売上高16万ドルを記録しています。

 

しかし、創業がコロナ期と重なってしまったことと、その影響で大学の閉鎖期間が想像以上に長期化したため、見込んでいた収入が大幅に減少してしまいました。カードも受信機器も揃い、利用者数・提携店舗も共に増加傾向にあるにもかかわらず、全国展開目前というところで運転資金に苦慮する状況に直面しています。今期のTranSoniCa社の資金状況はかなり深刻で、2024年3月15日までに2万ドル（約300万円※１）の資金が必要です。このままこの年度を乗り切れないと今まで準備して来た全てが雲散霧消してしまうのです。

 

私達にとってダニエルは共にソーシャルイノベーションを語り合った仲間です。

「SDG’sはボランティアではない。未来からの発注書だ。」米倉は言います。

「Leave no one behind！」国境を越えても困っている人を誰も取り残さない社会を実現したい。

日本のITテクノロジーから影響を受け、自国の現状を打破するため勇気を持って奮起した彼のプロジェクトを何とか継続させたい！

ガーナ人のガーナ人によるガーナ人のためのこのベンチャー、日本のクラウドファンディングで支援できないかと今回の挑戦に至りました。

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

今回の支援を通じて解決可能な問題は、2つ。

 

１）通信スピードの改善

 

現状のサーバーは初期の安価なもので、ガーナから距離もあるためトランズアクションに約3秒の遅れが生じてしまいます。

ホスティングサーバーの通信技術を改良・改善に資金を投じてこの時差の問題を解決すれば、一層スピ―ティでスマートなキャッシュレスシステムの提供が可能になります。

 

２）規模拡大のための市場調査と宣伝広告

 

現在、TranSoniCaの収益はガーナ大学キャンパス内で取引を行う1万1千人以上のカードホルダーと90店舗以上の事業主、さらに２つのバス会社の業務提携によって支えられています。今後もTranSoniCaソリューション拡大の実現と新規戦略に確実な成果を出すために、首都を含むグレーターアクラ州の4万6千人の市場調査と宣伝広告を実施する予定です。

 

 

 

またグレーターアクラ州郊外地域やガーナ全土においても、将来的な政策としてインフラ整備に期待がかかるため、バス事業以外の分野でもスマートペイメントシステムの需要は拡大傾向にあります。さらに国家人口も増加中のため成長産業であることは間違いありません。既に日本ではSuicaやPASMOなどが人々の生活に浸透しているように、現在基盤を構築中のTranSoniCaのカード決済システムもガーナ大学構内から他の大学を経由してグレーターアクラ州4万6千人、段階的に国内全土230万人の移動を助け、最終的には周辺アフリカ諸国への国際展開を目指しています。

 

2023～24年　他の大学への普及拡大

2025年　国内モールとショッピングセンター

2026年　ガーナ全土への交通システムに普及

2027年　低所得者向けへのシステム開発

2031年　アフリカ8都市15万人への国際展開　

 

以上がTranSoniCa社の目標です。

 

 

ダニエルは、TranSoniCaのカードは単なるカードではなくガーナ人にとって前向きな社会変革を導く媒体となることを宣言しています。

このシステムは利用者と事業者をつなぐ重要な役割を果たし、全ての人に透明で公正で持続的な関係を築く機会を提供出来ます。また、将来的には学生やカードホルダーをはじめ提携コミュニティを中心に金融リテラシー教育を普及させていく計画です。

日本の技術に大きなヒントを得たこの活動は、キャッシュレス社会の未来について人々の知識と関心を促し、さらには少数民族を含むガーナ全体の経済観念の向上と金融格差の是正に必ず貢献できると信じています。

 

 

日本で体験した感動と、ストレスフリーで公正なスマートペイメントシステムをガーナに！

 

いまこの危機を乗り切りさえすれば、ダニエルが日本で享受した恩恵をガーナに報いることが出来ます。

国民230万人の移動を助け、トラブルを回避し、地域ビジネスの輪を広げることが出来ます。

日本とガーナの友好の証として、日本発ガーナで船出したこのアドベンチャー、どうそご支援をお願いいたします。

　

※１：2024年2月3日現在　１ドル≒148.38円

※２：Daniel KwantwiとTranSoniCa社より、寄贈を行うこと、および名称掲載の許諾を取得しております。

 

追記

原稿執筆中に石川県能登半島沖地震が起きました。ここに被災地の皆様の心の安寧を深くお祈り申し上げます。