手話カフェ×保護犬と家族を繋ぐ場を！

 

※掲載している犬達は以前従事していた保護シェルターで活動していた時、

私が担当していた犬達です。

一部実家の愛犬と猫の紹介があります。

 

 

「恩返しがしたい」

 

耳が聞こえない店長の

【手話Cafe&BAR】×【保護活動】のチャレンジ！

 

耳が聞こえない私が強みを

最大限に発揮できる環境である「手話カフェ」で、

「保護犬活動」もすることで、

「保護犬&手話を知ってもらう機会・触れ合いの場」を作りたいです！

 

 

保護犬猫と人間、障がい者と健常者を繋ぐ架け橋へ 

犬たちは言葉通じないという障壁があっても、めげず私たちに伝えようとします。

そんな姿を見ていると、言葉がある私たちが伝えようとしないのはもったいないなと感じています。 

また保護犬猫と人間の支え合いだけでなく

障がい者と健常者の支え合い、架け橋の場にもなれたらと思っています。

 

 

 

 

少し長いですが、私の話を読んでくださると嬉しいです。

 

小学の時「実験犬ラッキー」という本を読み、

実験犬というものを知らなかった私はショックを受けました。

そこからパピー工場、野犬、保健所、殺処分など色々なことを知りました。

 

「私たちが生きているこの生活は、

こういった実験に使われている犬や動物たちの犠牲の元成り立っているのだと。」

ショックを受けたのを今でも覚えています。

 

その上私が生まれ育った地元が殺処分数日本でワースト１位を記録してしまいました。

 

しかしそのような悲しい事実があっても実際保護活動はお金もかかるし、

生活が成り立たないイメージが強く、

私自身が耳が聞こえないこともあり、どうせ何も出来ないという思いが先行し、

恥ずかしながら行動に移すことはありませんでした。

 

 

愛犬「花」達との出会い、

そして私を採用してくれたシェルターが私の人生を変えた。

 

 

我が家には妹のところで暮らしている猫も含めて、

保護犬猫が3匹います。

 

多くの里親募集の中で花を見つけ、ご縁だと思い家族全員で迎えました。

自然に囲まれた我が家で家族と共にのびのびと育った愛犬・花は、

我が家に来た時と比べ顔つきも穏やかになってきました。

 

しかし実家から離れ一人暮らししていた私の精神は参っていました。

人間関係などで消耗し、精神科から貰う薬が毎日手放せないくらいでした。

止めたくても離脱症状が酷く、完全に抜け出すことが出来ない状態でした。

 

 

転職活動をしていた私は、偶然近所に保護犬シェルターがあることを知りました。

愛犬・花を迎える際、里親募集を調べていた時、

たくさんの家族を待っている犬猫達がいるという現実に心が痛んだこともあり、

働かせてくださいと申し込みました。

命が関わる保護活動に精神が参っている&耳が聞こえない私が参加するのは、

正直言って不安が大きいこととも言えます。

しかし当時のシェルターの責任者は耳が聞こえない、精神的にも難しい私を受け入れ、

しばらくしたら店長をやってみないかと勧めてくださりました。

 

当時コロナ禍ということもあり、マスクが必須な時でした。

耳が聞こえず、口元が見えないと読み取れない。

接客にも自信がなく断りましたが、よく考えたらなかなかない機会だし、

自分がどこまで出来るかやってみようと決断しました。

 

 

シェルターでの仕事は想像以上に大変でしたが、それ以上に嬉しいこともたくさんありました。

保護活動は一人ではない。多くの人たちの支えがあって成り立つ活動です。

お客さんや里親さんと話す時間も私にとっては大好きな時間でした。

そして嬉しそうに帰っていく卒業犬の姿を見て「ああ、良かったな」って毎回思いました。

 

 

私が店長になったばかりの時の保護犬たちは高齢が中心で、

頼りない私の代わりに新しい犬たちに教育をしてくれる犬が多く、私も毎日勉強の積み重ねでした。

当時の犬たちを全員卒業させることが出来たのは、今でも誇りですし、

全ての出会ってくださった里親さん達に大変感謝しています。

コロナ禍にも関わらず、採用してくださった団体様、

私の障がいを理解し、応援してくださったお客さん達、

スタッフ、ボランティアさんなど周りの大きな助けもあり、頑張ることが出来ました。

 

犬達との触れ合いが私にとってはかなり精神的に良かったようで、

今の私がいるのは当時の犬達のおかげです。

そこから私の保護犬活動は「犬好き」から「恩返し」が主軸になりました。

 

 

 

毎日が戦場。野犬と繁殖犬、ブリーダー崩壊の課題。

 

↑私にとって初めての元野犬でした。二匹ともとても良い里親さんの元へ出発しました！

 

当時野犬の保護も多く、体内に虫がいたり、

ノミダニがくっついたままということも少なくありません。

夜遅くまでノミダニ駆除にトリミングシャンプー、環境が変わり体調崩す犬たちのケア。

急遽近所のボランティアさんにヘルプをお願いし、助けてもらうこともしばしば。  

 

 

↑深夜にも関わらず協力してくださったボランティアさん達。

 

保護犬の現状は想像以上に根深く、毎日考えさせられました。

人間＝敵と思っているこの子たちにどうやって里親譲渡まで繋げれるのか、

毎日悩んでいました。

 

なかでも野犬は身体能力が高い子も多いため、

犬舎の改修、Wリードの徹底、脱走防止対策などかなり力を入れました。

 

↑ボランティアさんに散歩をお願いする時もWチェックをします。

パニックになりやすい子は首輪の再チェックやW首輪・Wリードなど、かなり慎重になります。

 

お客さんからも、「野犬って噛む子多いでしょう」「保護犬って難しいんでしょう」とよく聞かれました。

野犬に限らず噛む子はいますし、ペットショップから迎える子でも気難しい子もいますが、

「保護犬」というキーワードがよりハードルを上げているという現実はあります。

でも野犬など保護犬にしかない魅力がたくさんあり、知れば知るほどとても興味深いです。

 

（↑スマホから流れる音に興味を示している。 首をかじける姿が可愛すぎて思わず笑ってしまう。）

 

元は人間が犬を飼い、その犬が逃げたり捨てられたりすることや

軽い気持ちで犬を迎えては、お世話できなくなり捨てることなどで負の連鎖が繋がります。

それを止めるためには、 蛇口を少しでも閉める活動はもちろん、

保護犬の魅力を発信し続け、興味を持ってもらうことも必要だと考えています。

 

 

プロジェクトを立ち上げた理由

 

自分がお店の運営に関してチャレンジしてみたいと思うことも多く、

そのためには自分でやってみるしかないと考えました。

幸運なことにいくつかのご縁があり、明石海峡大橋が見える一軒家を借りることが出来ました。

 

しかし物件を借りて、内装作業を進めていくうちに営業不可能な状況に直面し、

内装作業や交通費、謝礼、備品を揃えるなど様々な面で大金を使っていましたが

泣く泣く断念せざるを得ない状況になりました。

 

↑夜は綺麗な橋が見える一軒家でした。

 

↑友人や家族の協力なども得て、家から片道１時間近くかけて通い、

備品揃え、内装作業、家周りの草刈りなども進めていました。

 

断念した後も団体様の保護シェルターの新設のお手伝いをしたり、

ボランティアをしたりと色々やっていましたが、やっぱり諦めきれない気持ちが残っていました。

 

 

間借りで手話カフェ・「ONENESS CAFE」を始める

 

前回の経験から反省し、

無理なく運営も続けていくためには当初の夢とはかけ離れてしまいますが、

店内を狭くし、保護犬1、２頭がいて、

 

耳が聞こえない私が強みを最大限に発揮できる環境である「手話カフェ」で、

「保護犬活動」もすることで、

「保護犬&手話を知ってもらう機会・触れ合いの場」 

に方向転換することにしました。

 

 

まずは初期費用が出来るだけ抑えられる間借りからスタートしてみようと探していたところ、

現間借りカフェ「cafe こころひかる」様のところで、

私の熱い思いが伝わり「ONENESS CAFE」をスタートさせてもらえることになりました！ 

 

お世話になっている「cafe こころひかる」様のサイトです↓

https://cafe.cocorohikaru.jp

 

↑暖かい雰囲気の店内です。常連さんからも落ち着くと声もあります！

 

前回の経験を元に、役所と念入りのチェックももちろん行いました。

しかし私が求めていた、「保護犬と触れ合えるカフェ」の条件は、

残念ながらなかなか厳しいことが判明しました。

そこで、自分がどこまで料理提供も含めた接客などが出来るかチャレンジしてみたいと思い、

保護犬はいませんが、お客様が愛犬を連れて行ける手話ドッグカフェとしてスタートしました。

 

 

 

大変ありがたいことに天気が悪い日も暑い日も想像以上にお客様に来て頂き、

笑い声と飛び交う手話に満ち溢れた集まりの場になっています！

ですが営業を重ねていくと早くも多くの壁にぶち当たりました。 

 

今お世話になっている間借りカフェのオーナー様も、

自分自身のカフェ（cafe こころひかる）があり、

その上レンタルスペースとしても運営されています。

お客様も間借りカフェの暖かい雰囲気を気に入ってくださり、常連様も増えてきていましたが、

保護犬を含め自分の理想とする環境を作るのは厳しいということを実感し、

自分で契約する必要があると考え、物件を探し始めました。

 

いくつか物件候補を探していますが、課題は初期費用と設備費用でした。 

正直兵庫県の最初の物件の時に貯金をほぼ使い切ってしまったのと、

オープンに合わせて引越しするつもりで会社も辞めてしまっていたので、

恥ずかしい話、初期費用、設備費用などを揃える資金がまだありません。 

 

もし目標金額を超えることが出来なかったら、

全額返金となってしまい、夢はまた遠くなります。

そうなるとこのONENESS CAFEもある程度貯金が貯まる

&いい物件が見つかるまで一時休店となります。

せっかく軌道に乗ってきたので、出来るならこのまま突っ走りたいです。 

 

 

 

 

 

保護犬と人間を繋ぐ架け橋へ

 

犬たちは言葉通じないという障壁があっても、

めげず私たちに伝えようとします。

そんな姿を見ていると、言葉がある私たちが伝えようとしないのは

もったいないなと感じました。

 

 

平日はイベントとして手話教室やハンドメイド教室、犬の為だけでなく、

人の繋がりを意識したコミュニティの場にもなることが出来れば、

自然と人は集まり保護犬のことも知ってもらう機会になります。  

 

また、私の過去のように社会や人間関係に疲れながらも頑張る人たちと、

人間へのトラウマ克服、信頼しようと頑張る保護犬たちの

支え合いの場にもなれたらと思っています。 

 

 

確かに保護犬達の現状は過酷です。

その事実は変えられません。だからと言って可哀想だけで終わらせたくはない。

保護犬&手話の魅力にも触れ、可愛い、楽しいで溢れるお店にしたい、これが私の理想です。

犬たちも人も癒される憩いの場になれるよう頑張りたいです。

 

 

 

どれだけ酷いことや裏切り、怖い思いをしても、

もう一度信じてもいいかなって思うようになってくれた

保護犬たちの幸せを一緒に応援してくれませんか。

 

 

 

保護犬も人間と同じで個性それぞれ。

元野犬だから、元繁殖犬だから、障がい持ってるから、

保護犬だから可哀想という気持ちではなく、

保護犬でもこんな可愛いんだ！こんな感じなんだ！

って思ってもらえる活動をしていきたいと思っています。

 

 

また聴覚障がいも同様で、みんなそれぞれ障がいの範囲が違います。

障がいがあるからかわいそう。話しかけるのはやめとこうではなく、

どのような伝え方があるのかな？なども同時に知ってもらいたいです。

 

 

耳が聞こえない私が店長を務めることで不安に感じられる方も多くいらっしゃると思います。

私も障がいがあるからダメだとずっと思っていました。

でも辛くて苦しい日々から卒業させ、

人生を変えてくれたこの恩、障がいを理由に諦めてはだめだと思いました。

 

 

聞こえないなりに出来ることを最大限にやるだけです。

私の障がいや手話が興味のきっかけでも大歓迎です。

保護犬のことを知ってもらえることが一番の目的です。

 

もちろん保護活動は私一人では出来ませんし、ボランティアや来店頂いたりなど、

皆さんの協力があって安定して継続が出来ます。

 

どうか耳が聞こえない私のチャレンジを応援してください。

ここまで読んでくださりありがとうございました！

 

Special Thanks !

写真(撮影) /おおたけ りな

掲載している写真・URLは全て各店舗、保護シェルター、撮影者、ボランティア様から掲載許諾済み。