トヨタ「iQ」6速マニュアル車用LSDの開発・生産を行いたい！

タウンカーとしての雰囲気と味付けが強いiQですが、私が求めたのはアバルトです（今のではなくカール・アバルト氏が手がけた初期のもの）。

 

FIATの大衆車にチューニングを施し、スペシャルなマシンに仕立てたカール・アバルト氏。

私は昔からアバルト氏に憧れていました。

 

世界の自動車業界がAセグメント（最小クラスの車体の呼び名）に注目をし始めた2006年頃、同じAセグメントの現行フィアット500やメルセデス・スマートへの対抗として、日本代表としてトヨタがiQをヨーロッパに先行投入し始めました。

 

フィアット500が街の車で、それに対局としてアバルト500ファミリーがある。トヨタiQにはAir Repairがある。

そういうような図式（ブランド）を築くのが私の目標（夢）です。

 

旧FIAT500

 

アバルト595

 

アバルト1000TC

 

アバルト氏が活躍した時代と違い現代は、改造の制限が厳しかったり、技術的に難易度が高まり、大きなチューニングが事実上不可能な状況にあります。

 

車検を通過する（または最低の手直しで）状態で如何にスポーツ性を引き出すか、また乗っていて楽しいかを目標に私はiQに手をかけてきました。

 

私が競技ドライバーであるということは、アバルト氏とも共通しているところ。ですから、iQの開発に関しては妥協せずに実際のレースの世界からのフィードバックを行っています。

 

街での動きの究極の姿であるジムカーナ。

スポーツドライビングの大元で楽しさの追求である峠のドライブ。

中高速の限界を追求する為のサーキット。

そして、成績で仕上がりを確認する為にヒルクライムレース。

 

それぞれの場面でテストを行ってきています。

 

iQ1000レザーパッケージ

 

Air Repair  AR130S

量産型とAir Repair型,形は同じでもパフォーマンスと乗り味が全く違うもの。

FIATとABARTHと同じように、車全体のコンプリートとしては、全く違う味と目的と性能を発揮する、そういう方向性を目指して開発を進めてきました。