能登半島地震　奥能登の医療介護を担う病院再建のご支援をお願いします

入院患者様全員の転院完了後から検査・検証して頂いておりました病院建物につきまして令和6年2月5日「全壊」という結果にて罹災証明書が発行されました。覚悟はしていましたが書面上にある「全壊」という文字を見て悔しい思いと悲しい思い、寂しさがこみ上げました。ただ、これで句切りがつきましたので後ろを振り返らず前に進みたいと思います。本当に多くの皆様からの温かいお心を頂戴しておりますことに感謝申し上げますとともに引き続きお見守り頂けますこと心よりお願い申し上げます。

 

 

 

地震発生から50日目に撮った1枚です。

 

地震発生からずっと被災状況を記録する写真しか撮ってこなかった中でスタッフたちが「私たちも協力しますよ！」ということでこの写真を撮らせてもらえました。本当に久しぶりに人と会話しながら撮った写真になります。知らず知らずのうちに心が疲れていたのか、こみあげるものがありました。ただただ嬉しかったです。ずっと先のことになるとは思いますが時間の経過とともに、いつかこの日撮ったこの写真が「あの時の思い出」と思える最初の1枚になれることを心から願っています。スタッフのみんな、いつも本当にありがとう。みんなのおかげで今日も頑張れます。

 

 

■奥能登 能登町で病院を続けると決めたこと(1月23日記述)

 

 

地震発生からこれまで地震発生から数日、何が正解かわからないまま入院患者様の安全を最優先に病院業務にあたって参りました。電気も水も失った状況の中で業務に専念することだけが不安と向き合うことができる唯一の方法でした。病院スタッフも日に日に疲労と精神的なダメージが増していく数日間、もう限界だと最悪の事態を考え始めた時に全国から駆けつけて頂いたＤＭＡＴの方々や自衛隊の方々、医療関係の皆様のおかげで入院患者様の転院活動を行えることができました。救われました。

 

ご支援頂いたＤＭＡＴの方が建物を見ただけではあるが損壊が激しく建物自体を補修で使い続けるのは難しいという言葉を聞いたときに正直な気持ちとして、この地で病院を続けるのは不可能で諦めざるを得ないという考えが過ぎりました。

 

<<言葉の力>>

 

1週間が経ち、2週間が経ち、時間だけが過ぎてゆく中で奥能登での医療を支えてこられた他病院の先生たちと話すことができた時に聞こえてきた言葉が「諦めずやろう」「もう一度頑張ろう」「やろうよ」という前向きな言葉ばかりでした。諦めようという気持ちと、もう一度という気持ちの葛藤の中で最後に背中を押してくれたのは奥能登の先生たちの言葉でした。

 

<<能登町で病院を続けると決めたこと>>

 

現在の病院施設の状況、奥能登の状況を見れば困難という言葉では言い表せない茨の道を選んだことを承知した上での再建となります。どれくらいの時間がかかるのかも想像できない再建の未来に少しでも近づけるため、転院された入院患者様、そのご家族様が転院の際におっしゃってくださった「いつか必ずここに戻ってきたいの」「戻らせてあげたい」という言葉を忘れず前に進んでいこうと思います。

 

<<前へ進むこと>>

 

今はまだ日々を過ごすだけでも精一杯な現状ではありますが再建の一歩としてクラウドファンディングを開始させて頂きました。長い道程となりますがどうか温かく見守って頂きご支援頂けますことお願い申し上げます。

 

【中部方面隊 災害派遣】 災統合本部任務部隊のご支援により入院患者様を当病院から金沢市病院へ搬送して頂きました（1月8日）

 

 

■自己紹介

 

能登半島　奥能登 能登町に拠点をおきます医療法人社団持木会です。

柳田温泉病院・柳田温泉病院介護医療院・持木メディカルクリニック ・グループホームぽかぽかの4つの施設を運営しております。

能登町の地域医療と介護に全力を注いでおります。

 

今回の地震にて当病院があります能登町、火災被害が報道されました輪島市、津波や建物倒壊の被害が大きかった珠洲市、穴水町、奥能登と呼ばれる地域では深刻な状況が続いております。奥能登へ向かう主要な道路の復旧、改修を石川県内の建設会社・土木会社の皆様、そして全国からも多くの工事関係者の皆様に被災地入りして頂き昼夜問わず復旧の為に活動して頂いていると聞きます。心より感謝申し上げます。奥能登への道路の復旧が進むことにより復興の足掛かりになると信じ今は自分たちの状況で何ができるかを考えたいと思います。

 

■建物の状況（1月24日時点）

 

病院は全ての入院患者様の転院が行えましたので現在は立ち入り禁止となっております。

 

建物の外観も敷地内の地面も壊滅状態です。

最後まで入院患者様とスタッフを守ってくれた病院の姿を撮影しながら心が苦しくなりました。

 

 

■プロジェクトを立ち上げたきっかけ

※プロジェクト開始時の文章となりますので現在の状況は活動報告にて報告させて頂きます。

1月1日、地震発生後　地震やスプリンクラーの誤作動によりほとんどの病棟は壊滅状態、懸命に患者様入居者様対応を実践いたしました。現実を受け止める事ができず停電の中、絶望の日を過ごしました。唯一救われたことは犠牲者が0だったことです。

 

2日からＤＭＡＴに助けていただき何とか前を向くことができました。8日には自衛隊等の協力により109名の方の転院を完了いたしました。現在（1月9日時点）49名の方々をお預かりしております。（1月19日までに柳田温泉病院の入院患者様に転院頂くことができました）壊滅的な状況ではありますが諦めることなく前に進むことを決めました。能登町の地域医療・介護の継続のためのご支援応援をお願いいたします。安全なスペースを確保できているグループホームぽかぽかでは困難な状況ではありますが引き続きスタッフが力を合わせ15名の入所様をケアさせて頂いています。

 

■プロジェクトの内容

 

施設の再建・患者様へのサービス・物品の購入・職員への手当等に充填いたします。

本クラウドファンディングはＡＬＬ-ＩＮ形式で行われます。目標金額に満たない場合もクラウドファンディグは成立となり、集まった金額に応じて当初プロジェクトに沿った内容を実行いたします。目標金額を超えて集まった場合は、別途活動報告などを通して使途のご案内をいたします。刻々と変わる状況を鑑みて、ページ内記載のプロジェクト内容が変更、遅延する場合もございますが、支援金の返金はおこなわれませんのでご理解の程お願いいたします。一方で、完全に中止となった場合は返金します。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

50,000,000円という大きな目標を掲げました。

無謀な目標かもしれません。

皆様のご支援を何卒お願いいたします。

速急に施設の再建から始めます。

高齢者の日常の笑顔安らぎを1日も早く取り戻したいと考えています。