お地蔵さんとお婆ちゃん　九州北部豪雨からのチャレンジ

私は稲尾産業(株)という会社で山林レンタルの担当をしております。(52才)

昨年の初夏、久留米市草野町の夫婦木地区の方とのご縁によりこの鰐口公園の山林の一部の活用を考案する事となりました。その時にこの地区の高齢化と過疎化で山の手入れが出来なく、今では道の草を切る事も難しくなっている。少し上流の滝の横のお堂や周りには数百のお地蔵さんたちがいて、今ではお婆ちゃんが二人でやっと守っていると地元の方に聞いていました。

それから間もなく７月の北部豪雨、耳納山麓一帯が大変な被害に会いました。

一度は山林活用を考案する事を諦めかけました。　しかし、鰐口公園に将来人が沢山集まる場所になって欲しいとの思いで、桜の木を50年位前に沢山植えていたのを子供ながらに見ていたこと。数十年前の豪雨の時の激流に流された不動明王様が、下流で無傷で見つかったことを皆が奇跡だと驚いて復旧したこと、等を聞いていた私は何とかして人が集まる場所にしたい！何とかしたいと思いました。

そして、数日前、豪雨災害後初めて滝まで登ってみると、愕然としました。なんとか、一人通れるくらいに草をかき分けたどり着いたらこの有り様でした。災害以来、手がつけられていないのが直ぐに分かりました。私は自然の猛威を目の当たりにし、とてもやりきれない気持ちとなんとも言えない重圧を感じました。この状況ではお婆ちゃん達がここまでは来れてないのは一目瞭然です。私は途中で引き返したであろうお婆ちゃん達の絶望した心中を想像して目頭が熱くなりました。

仕事柄、自分達で出来ることや職人に頼むべき事は大体解ります。これは私が何とかしなきゃいけないと思いました。

先ずは、道中の流木片付け、大木の切断移動、

天井と瓦と床の補修。それから手摺の修繕。

目標はお婆ちゃんでも登れる様に道を片付けて

雨漏りを塞いで滝のそばまで行けるようにする事。

以上、最低必要額を40万と見積もりました。

お堂の中を見るとかなりの期間だれも来てないのが解ります。

この辺りは神秘的です。補修する事でおばあちゃんから子供まで安全にお参り出来ると良いなあ。

▼プロジェクトの内容

滝までの道の片付けとお堂の修繕です。

▼プロジェクトの展望・ビジョン

この山を活き返らせ元の美しさと力強さを私たちの力で取り戻し、皆さんの心で感謝と愛を山に吹き込んであげたい。

満開の桜の木の下で、沢山の人たちが笑う時を復活させたい。

守り続けてきたお婆ちゃんの想いと努力、それを受受け継いでいくお手伝いをしたい。

この一心で一刻も早く動き出したい気持ちで一杯です。