インドネシア路上猫たちリターンズ

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はじめに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

みなさま、こんにちは インドネシアで保護猫活動をしております曾原篤です。 去年おととしと、このReadyfor様のサイトで、多くのみなさまから、温かいご声援ご支援を賜りました。改めて深くお礼申し上げます。 今回は、最近立ち上げた「ＮＰＯ法人　インドネシア路上猫の楽園」をばねに、より多くの身寄りのないインドネシアの猫たちの命をつないでいきたいと思っております。 みなさまの熱いご賛同ご支援を心よりお待ちしております。

 

 

【ご参考：過去プロジェクト】

２０２２年７月　https://readyfor.jp/app/fundraising/projects/97636

２０２３年１月　https://readyfor.jp/app/fundraising/projects/113639       

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

これまでの活動（要約）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

これまでの活動を簡単に振り返ってみたいと思います。日本企業の工場もたくさん集積する首都ジャカルタ近郊の繁華街の路上で病気を患っていても誰も助けてくれない仔猫を保護・診療したことがきっかけで始めたのが２０１９年の春でした。以来、仕事をしながらできる範囲で身寄りのない弱った猫たちを保護しては、獣医に連れて行って診察してもらい、元気になったらワクチンや避妊去勢手術などを行ってきました。その間、保護猫たちのために家を借り、現在は４か所目となる、西ジャワ州・ブカシ県・セラン村で、約６０匹の猫たちを、猫好きなインドネシア人ユディさんに世話をしてもらっています。車やバイクの危険のない、自然豊かな田舎という、３回の引越で漸く辿り着いた「楽園」で、猫たちも自由気ままな生活を送っています。

 

◇キャットハウスの前庭で遊ぶ仔猫たち◇

 

◇近くで保護した仔猫たち◇  

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

インドネシアの猫ちゃん事情アップデート

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

さてここで、インドネシアの猫事情をおさらいしておきたいと思います。まず人口２億８千万を擁するインドネシアは、よく世界最大のイスラム教国と言われます。そのイスラム教では、預言者マホメットが猫を愛していたことに象徴されるように、猫は神聖な動物として可愛がられています。ところが、街や路上には、飼い主のいない野良猫ちゃんたちが、溢れかえっています。それも病気で食欲がなく死を待つだけの仔やバイクなどで怪我をして動けなくなっている仔が少なくありません。何故でしょうか？理由はいろいろ考えられますが、纏めると次のようになるかと思います。

• 日本のような保健所や動物保護団体・シェルターなどの活動・施設が圧倒的に少ない
• 猫白血球減少症やジアルジア症といった仔猫にとって致死性の高い熱帯特有の感染症・病気が非常に多い
• 猫に避妊去勢手術を施す習慣が定着していない

これらひとつひとつのご説明はまた別の機会に譲るとして、こうした事情からインドネシアに住む野良ちゃんの生活環境、特に仔猫たちの生活環境は苛烈を極めています。活動の原点であり、みなさまのご賛同・ご支援をお願いしたい所以です。

 

◇ワクチン接種のため往診に来てくれた掛かりつけの獣医さん◇    

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ご支援頂いた資金の使い道

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

みなさまにご支援頂く資金は、次のような毎月の活動費用（平均値です）に充当させて頂きたいと思います。

　保護猫たちの毎日の食費　　　１８万円（一匹一日１００円✕６０匹✕３０日）

　ワクチン接種など医療費など　４万円

　インドネシア人社員の給料　　４．２万円（一日１４００円✕のべ３０日）

　キャットハウス賃貸料　　　　１．４万円

　合計（月額）　　　　　　　　２７．６万円　①

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　プロジェクト目標金額　　　　６０万円　②

　活動費用（２か月分）　　　　５５．２万円（①✕２か月）

　レディフォー手数料　　　　　７．９２万円（②✕１２％＋税）

　活動費用（２か月）＋手数料　６３．１２万円　③

　差引（②ー③）　　　　　　　△３．１２万円（自己資金その他で充足予定）

 

◇現在のキャットハウス、田舎の一軒家です◇

 

◇ユディさんに遊んでもらうこどもたち◇  

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

これからの活動計画

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ＮＰＯ法人として活動は、今後次の三つの領域で行ってまいります。

1. 保護猫たちの養育および活動地域の拡大
2. 活動資金の調達
3. 活動の社会的認知、広報

まず、１ですが、これはユディさんを中心に保護猫たちの給餌や世話、地域のパトロール、を進めてまいります。日本では普通の里親探しが困難なインドネシアでは、引き取ってもらうことで猫たちの数を減らすことがなかなかできません。そうすると、避妊去勢手術が重要で、まずは増やさないということになります。ただ、もちろん基本は手術ですが、よく個体を観察して、その猫ちゃんの性格や何が最善かをよく考えてから手術するようにしています。また、インドネシアにはパサールという市場や屋台街など外猫にとって衛生環境が劣悪な場所がたくさんあり、そこには必ずと言っていいほど、人間からのおこぼれで生きている猫たちがいて、親猫に混ざって仔猫も頻繁にいます。更に、コンビニ前では飼えなくなって捨てられた仔猫がいることもよくあります。こうした仔猫たちを救うことを中心に、親猫の避妊去勢手術を施していく活動を行ってまいります。

 

２については、本クラウドファンディング上での活動が中心になってまいります。 ３については、現在作成中のホームページほか、フェイスブックのStreet Cat Paradice / Ferdaus Kucing Jalananを拡充するなどＳＮＳでの宣伝活動を、動物愛護とインドネシアという両方の切り口で加速してまいります。

 

◇近所のパサール◇

 

◇危険なバイクの下で見つけた仔◇

 

◇コンビニ前に捨てられていた仔（左）、左腕も骨折していた（右）◇

 

◇パサールで餌を貪る仔猫◇

 

◇コンビニ前で生を受けたこどもたち、危険なので母とともに保護することに◇

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

さいごに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

最後になりましたが、ここまでお読み頂きまして、心よりお礼申し上げます。みなさまの熱いご支援お待ちしております。

 

ＮＰＯ法人　インドネシア路上猫の楽園

代表理事　曾原篤