ましき夢創塾塾長の今村亮です。

迷いながら開始したクラウドファウンディングでしたが、一週間で100名を越えるみなさまにご支援をいただき勇気づけられております。達成を目指してがんばっていきたいと決意を新たにしました。

ましき夢創塾には2名の職員が常駐しており、僕は熊本と東京を行き来しながら過ごしております。11月はクラウドファウンディングの準備も兼ねて熊本を駆け回る中で、一番会いたかった生徒に会えました。

被災地の中学3年生。彼女の声をお届けします。

Aさんは中学入学後に家族のトラブルを抱えました。もともとは明るい子でしたが、次第に友達関係もうまくいかなくなり、部活動も退部し、「もう学校には行きたくない」と憂鬱な気持ちで新学期を迎えた矢先に、熊本地震に襲われました。


自宅が全壊したAさんは、益城町を離れて別の中学校に一時的に転校しました。幸いなことに一時転校先は彼女をあたたかく迎えました。友だちにも恵まれました。彼女はこう思いました。「もう益城町には戻りたくない。ずっとこの学校にいたい。」


しかし仮設住宅の建設が進み生活の目処がつき、益城町に戻ることになったAさんは、やはり同じ現実に向き合わなければなりません。いったい彼女はどんな気持ちで益城町に戻ったでしょう?

そんなとき、彼女はましき夢創塾に出会いました。(写真はAさんたちが参加した学習会の様子)



あるときAさんがこう言いました。「ごめんなさい。私はあのとき地震がきて良かった、と思ってしまった」うつむきがちに打ち明けてくれたとき、僕は涙が出そうになりました。


思春期は繊細な時期です。受験のこと、家族のこと、友だちのこと。誰だって心が揺れ動きます。まるでその心情に呼応するように震度7の大地震が重なり、大地は大きく揺れ、町が引き裂かれました。同じように彼女の心も引き裂かれていたかもしれません。


そして11月。放課後学習会で中学校を訪れたとき、たまたま下校中だったAさんに会えました。いま彼女はいったいどんな表情をしているのだろう?どきどきしながら声をかけました。

Aさんはたくさんの友人に囲まれながらキャーキャーと騒ぎながら下駄箱に向かっていました。もう秋も深まっているというのに、少し日焼けしていているように見えました。僕を見つけると駆け寄ってきて、期末テストがやばいやばいどうしようマジやばいと言いながら、でも英語だけは自信があることを付け加えました。

安心できる居場所があり、支える人がいれば、子どもたちは前に向かって歩きはじめます。地震のつらさだって、いつかは未来のための糧になるかもしれません。そんなことを痛感しました。
(写真はAさんたちと阿蘇で合宿したときのもの)



しかし仮設住宅での生活は長期化しており、あと1年半は続くと見込まれています。Aさんの生活が元通りになるにはまだまだ時間がかかります。

そして仮設住宅の寒い冬が始まりました。被災地にも高校入試は訪れます。友だちと走りながら下校する彼女を見守りながら、なんとか支援を最後までやり抜きたいと決意した一週間でした。

子どもたちの未来はこのクラウドファウンディングにかかっています。なんとかやり抜きます。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

文責:今村亮(ましき夢創塾・塾長)

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