エイズキャリアの子は・・・

エイズキャリアの子は、免疫不全のため病気が治りにくいです。

しかし、ストレスなく病気とは無縁で長寿を全うする子もいるのです。

また、「エイズ」には恐ろしい響きがあるため、ねことあまり暮らした経験のない方からは敬遠されてしまう傾向があります。

私たちの会にはシェルターが無いため、メンバー達がそれぞれの自宅でねこ達を保護しています。

エイズキャリアの子達の里親探しはなかなかハードルが高いです。

けれど、たとえ「ずっとのお家」里親さんがなくても、皆様のご理解、ご支援こそが、この子たちの「里親」なのではなかろうか、と思っています。

ほんとうの里親さんなら、大切な一匹〃「うちの子」に適切な十分な治療を、惜しみなく施したいと思うはず。

このプロジェクトを通じ、温かなご支援に触れることで、この子達はその願いを叶えることができるのです。

この子は故ヒゲちゃんです。エイズ・白血病のダブルキャリアでした。

辰巳から東京都動物愛護センターに収容された、との情報を聞き、急ぎ連れ戻した子です。

体力はすべて失われ、黒く横たわるばかり。ねこかどうか判別がつかないほどボロボロでした。

いまだかつて見たこともないような諦念の色を目に浮かべていました（泣）。

療養の結果、網戸を引き裂いてベランダで遊ぶほど元気になりました。

生涯、クリプトコッカス症は治らなかったけれど、MRI検査、投薬治療を頑張りました。

今でもずっと愛しいです。