森のいのちを無駄にしない仕組みづくりへ！ジビエ活用のため施設を建設

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。重松 弘美と申します。

 

私は、愛媛県松山市で、耕作放棄地や放置竹林を活用し、農作物の栽培や加工に取り組んでいます。具体的には、以下のようなものをつくっております。

 

公式Instagram：https://www.instagram.com/samichan0928/

 

 

そうした活動を進める中で、近年の猪被害の恐ろしさを身をもって知らされました。

 

竹林整備し、上質なタケノコが生産できるようになっても、猪の被害によって収穫量が激減し、野菜についても同様に、カボチャ、スイカ、トウモロコシ、サツマイモ等が全滅しました。他にも、元果樹園であった竹林を整備して救出した柑橘は、長年にわたって、農薬や除草剤不使用の自然栽培の環境を利用し、農薬不使用の柑橘を生産しているのですが、その大半が猪被害にあっています。

 

そうした鳥獣被害対策防止のために、鹿や猪が捕獲されていますが、そのほとんどが、山に廃棄されている現状を知りました。なんとか活用できないかと考えましたが、ジビエ肉は臭い、高級、というイメージがあり、なかなか活用するに至りませんでした。

 

ですが、愛媛県愛南町の愛南ジビエとの出逢いで、ジビエが臭いというイメージが一新され、愛南ジビエの未活用の部分を使って、惣菜やペットフードをつくることに至りました。

 

また、捨てられてしまい、行き場のなくなった犬たちにも、そのおいしい肉や骨を食べてもらいたい、という思いで、保護犬活動をされている方々には、加熱処理したジビエのペットフードを、無償で提供しています。

 

 

 

 

現在、野生鳥獣による被害が深刻になっており、私たちの畑や山もその被害にあっています。

 

愛媛県では令和4年の一年間で、年間捕獲頭数57,000頭。そのうち解体処理施設で解体処理された頭数は、1,800頭で、全体の約4％であったと県が発表しています。（出典元：愛媛 NHK NEWS WEB　2024.02.06 放送より）

 

その捕獲された野生鳥獣のほとんどが、山にただ埋められている現状があります。

 

私も事実としてその被害に悩まされていましたが、野生鳥獣による被害を減らすという目的の裏側で、森のいのちである鹿や猪のほとんどが山に廃棄されている現状をなんとかできないかと思いました。

 

ちなみに、愛媛県で一昨年、解体処理施設で解体処理した1,800頭のうち約600頭は、愛南ジビエの解体処理施設で解体されています。その愛南ジビエのジビエ肉は、いっさい臭みがなく、「臭みのあるジビエは邪道」と、愛南ジビエの代表は仰っています。

 

私たちは、その愛南ジビエさんが、食肉として取った残りのハジかれた肉や骨を使い、惣菜やわんちゃん用のペットフードをつくっています。

 

 

これらの製造には、ベテランの調理師が携わり、もとから臭みのない肉なので、牛や豚に負けず劣らず、美味な惣菜やクオリティーの高いペットフードに仕上げています。また、そのペットフードの一部は、保健所に収容された引き取り手のまず見つからないであろう、病気や高齢のため打ち捨てられたわんちゃんを中心に保護している保護団体様に、寄付させていただいています。

 

人間の都合で増えてしまった鹿や猪（その一部は、イノブタ）。

 

鳥獣被害を防止するために、捕獲処分するのも人間の都合です。しかしそれならば、いただいたいのちを次のいのちへと繋いでいきたい。いただいたいのちを全て使い切り、無駄にすることなく、害獣といわれている鹿や猪が、有益な野生鳥獣としてみてもらえるようにしたい！と思っています。

 

価格に関しても、ジビエと名がつくものが、あまりにも高級食材として取り扱われています。しかし現状は、山には捕獲しても捕獲しても追いつかない位、鹿や猪は増え続けており、捕獲した個体を全て活用することができれば、もっと普段の食材として食べてもらえるような価格にできると考えています。

 

私たちの考えに、愛南ジビエの代表、そして、大阪で居酒屋等を経営されているMASA様、犬猫の保護団体様、農水省の鳥獣被害対策の担当者様にも賛同していただき、これから私たちが取り組むペットフードづくりのため、作業場の一部改修に向けたクラウドファンディング挑戦を決意しました。

 

そこで、本来のジビエが持つ、臭みのない美味しいジビエ肉を提供し、捨てられているいのちを無駄にすることなく活用したいという思いから、人にもわんちゃんにも安心して提供できるような食品衛生法、ペットフード安全法にのっとった食べ物をつくることができる施設への改修工事を目指すため、プロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

 

今回のプロジェクトでは、人にもわんちゃんにも安心して提供できるように食品衛生法、ペットフード安全法にのっとった食べ物をつくることができるような施設への改修工事及び機材の整備を行います。

 

私たちの作業場がある場所は、市街化調整区域にあるため、行政より、食品衛生法上の施設として運用することは、一切認めてもらえません。そのため、食品衛生法上の施設は、別の場所に設け、そこで惣菜製造業、冷凍食品製造業、食肉処理業の許可を取り、運用しています。しかしながら、ペットフードは、ペットフード専用の作業場が必要となるため、現在の作業場を改装して、機能を向上させるとともに、保管容量のアップを考えています。

 

 

 

 

まずは、愛南ジビエが目標としている、年間2000頭の鹿や猪の未活用部分を、全て利活用していく予定でおります。

 

そして、最終的には、チロポン村のある松山市で、廃棄処分されている、年間約4,500頭の猪や鹿を活用できるような捕獲技術（愛南流）をもった捕獲隊及び解体処理場をつくりあげたいと思っています。

 

農業においては、現在、食の安全が求められており、農薬不使用の野菜や果物が見直されている現状があります。食肉についても、安心安全な天然素材であるジビエ肉を、もっと身近なものとして普段の食卓に活用していくことができるようにしたいと思っています。

 

本来のジビエ肉は、一切臭みがなく、上質な肉であるとされていますが、近年は、本来の狩猟者ではなく、鳥獣被害防止のための捕獲者により、放血が未熟のために、臭気のあるジビエ肉が出回ってしまっています。

 

そこで、私たちは、古来からの狩猟者より、おいしいジビエ肉とするための技法を教授していただき、たくさんの方に臭みのないおいしいジビエ肉を生産提供していきたいと思っています。

 

そして、プロジェクトの目的として、農水省の推進しているジビエの活用があります。ジビエが、一般的になかなか受け入れてもらえない要因に、「ジビエは臭い」という風評や先入観があり、敬遠されています。

 

私たちが取引している「愛南ジビエ」の鹿や猪の肉は、本当に臭みがなく、誰でも簡単に調理ができる肉です。

 

臭い、高級、と思われているジビエへの認識を変えてもらいたくて、ジビエの普及を兼ねて、道の駅『風和里』で、週末土日、祝日にテント販売など、できることを始めていますが、皆さんにも、ジビエは本来、臭みがないということを知ってほしくて、リターンの品としてお送りしたいと思っています。

 

現状は、個体の約10%位しか食肉用として使われず、残りの約90%が廃棄されています。しかし、私たちは、その廃棄されている約90%を活用して、惣菜やペットフードをつくり、ほとんど棄てるところはありません。（廃棄されている部分のみ、使用しております。）これまで廃棄されていた肉や骨でも、少し工夫することで、こんなにも美味しく食べることができるんだよ！と皆さんに知っていただけると嬉しいです。

 

他にも、ペットフードの梱包作業など、障がいのある方がたと、一緒に働くことのできる環境をつくり上げることも、今回のクラウドファンディングの目的のひとつでもあります。

 

昨年は児童クラブにも、鹿のジビエカレーを提供させていただきました。いのちを無駄にしないということを、食を通じて子どもたちに知ってもらうことができました。

 

美味しいジビエを身近に提供できるように頑張っていきますので、どうか温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

■企業組合愛南ジビエ 代表理事 木村 俊介さん

 

■コミナス愛媛 代表 高田弘美さん

 

 

■えひめSCD・MSA友の会 会長 金山哲也さん

 

■株式会社エムエーエスエー　代表 今江 紀喜さん

 

■ドッググッズショップ＆カフェLovariさん

 

■犬猫ライフ西条 代表 越智美智子さん

 

 

■すくすくビーンズ 代表 笹田弘恵さん

 

 

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※掲載している名称・画像は、許諾を得て掲載しています。