和歌山県由良町で1日1組限定の農家民宿を開業したい！

はじめに

 

私は和歌山県由良町で地域事業者と連携して地域体験を売りにした農家民宿の開業を目指しています。由良町に移住するまでは知りませんでした。ですが、この2年半の生活を通して、知られていないだけで他の地域にも負けない魅力にあふれた町だと分かり、今回地域おこし協力隊の任期終了を機に一日一組限定の農家民宿を開業したいと思い、今回クラウドファンディングを実施することにしました。

 

目標設定

 

このクラウドファンデングを通して、皆さんに私の宿泊施設について知ってもらいつつ、フルリノベーションする離れとウッドデッキ、さらにサウナ小屋の建設を目指し宿泊施設自体の魅力も底上げができたらなと考えています。

 

1.自己紹介

 

 

このページをご覧いただきありがとうございます。私は愛知県から和歌山県由良町に移住して、地域おこし協力隊として活動している鈴木亮哉(すずきりょうや)と申します。現在、移住定住の業務、就農インターンの運営や学生の受け入れなどの活動を行いつつ、開業に向けて空き家の改修も進めています。

 

2.きっかけ

 

まずは、私がなぜ宿泊施設を開業しようと考えたのかお話していこうと思います。

 

きっかけは小学2年生の頃、親に何度も連れて行ってもらった愛・地球博です。まだ幼い私にとって、見たことのない世界が目の前に広がっていて、こんなにも魅力的な場所が世界中にあるんだなとワクワクしたのを今でも覚えています。この時から将来は旅行会社に勤め、ツアーコンダクターとして世界中で仕事をしたいと思うようになりました。

 

その後も気持ちは変わらず、観光系の大学に進学し、長期休みにはアルバイトで稼いだお金で旅行、フィリピンのセブ島に語学留学などに行きました。セブ島留学から帰ってきた後に大学卒業後の進路を考えながら、大学で学ぶうちにツアーコンダクターではなく、旅先での出会いと経験が影響で自身で宿泊業を始めたいという思いに変わりました。その後はどうすれば宿泊業を始められるか友人に相談したり、ネットで調べるようになりました。

 

メキシコ・グアナファト

セブ島留学の卒業式

 

最終的に宿泊業の開業を考えたとき、大学の講義でも出てきた『地域おこし協力隊』という制度を活用することが一番の近道だと考え、日本中の地域おこし協力隊を募集している地域を探す中で由良町と出会いました。選んだ理由は、初めにお話させていただいた職員の方がとても親身になってお話を聞いていただきこの人がいる由良町であればやっていけると思い、候補の1つにしました。

 

由良町については何も知りませんでしたが、事前訪問と調べるうちにここに根付いている自分の姿が想像できるようになり、愛知県からの移住を決断しました。

 

 

3.由良町と私がなぜ農家民宿をやりたいのか

 

由良町は和歌山県のちょうど真ん中に位置し、大阪の梅田から特急、車ともに1時間30分ほどで行ける距離にあります。

 

海と山に囲まれ、特産品として由良町発祥のみかん『ゆら早生』、普通なら1月には収穫される八朔を4月まで成らした『さつき八朔』、高級魚であるクエをいつでも食べられるように養殖された『近大クエ』などが有名です。

 

個人的に由良町で既存のイメージが覆されるほど美味しかったのは、数見農園の『ゆら早生』、白木山農園の『さつき八朔』、魚政商店の『しらす』の3つです。こちらに関しては、宿でも食事の際に提供、収穫体験のプログラムも実施しますし、今回のリターンにも入れているので、是非支援していただき食べてみてください！

 

 

観光地としては日本のエーゲ海と称される『白崎海洋公園』、醤油伝来の地『興国寺』、和歌山県唯一の鍾乳洞『戸津井鍾乳洞』があります。

 

白崎海洋公園

 

他にも負けない特産品や観光地があるにも関わらず、知られていないというのが現状です。

 

これまで地域おこし協力隊として、主に移住定住についての業務(移住相談、町内案内)、関係人口の創出として大学生の受入、地域事業者と連携して2週間の就農インターンを運営したりと由良町の魅力発信や地域との関係づくりに重きを置いて取り組んできました。

 

移住相談会

就農インターン

解体をお手伝いしてくれた大学生

 

これまでの経験から、由良町には関わりの入口が狭いだけで地方に興味がある人は一定数いるとわかりました。そうであれば、その方々に対して食や体験を通して魅力を知ってもらえれば十分リピーターになってくれる人は沢山いるという考えに至りました。

 

魅力を知ってもらうためには、滞在してもらう場所と地域事業者と連携して体験プログラムを用意する必要があると感じ、はじめは漠然と宿泊業をしたいという考えから、地域独自の食や体験を活かし観光客を集め、地域活性化や地域住民の所得向上を目指す農泊は私の考えに合致しているのでこの形態でやっていくと決めました。

 

4.改修中の物件について

 

由良町観光マップ

 

現在、改修を行っている物件は戸津井地区にあり、和歌山県夕陽100選に選出されるほど綺麗な景色が見れたり、徒歩で行ける堤防で釣りが出来たりする場所です。観光地である白崎海洋公園、戸津井鍾乳洞からも車で5分程度の距離にあり、立地も抜群です。

 

宿から見える戸津井漁港

 

この物件は漁港を一望でき、建物内もこじんまりしていてどこか落ち着く雰囲気が好みだったので、所有者の方に地域に根差した宿をしたいと思いを伝えたところ、快く譲っていただきました。

 

本宅

 

本宅と離れの2つがあり、今年度は離れの完成を目指しています。離れの広さは36㎡で基本は2人、最大で3人を想定した宿泊棟にします。屋根、骨組み、窓以外は全て改修を行う予定で、現在は残置物の処理、解体、外壁の張替が終わった状況です。

 

絶賛作業中です！(離れ)

 

9月からは床の下地作りを行い、スムーズにいけば12月に完成を予定しています。

 

もし、支援額が150万円に達した場合は、左に取り付けられている窓を外に出入り可能なものに変え、外でもくつろげるウッドデッキも増設予定なので是非ご支援をお願いしたいです！

 

改修後のイメージ

 

内装は画像のようなシンプルなデザインにします。床は紀州材(桧)のフローリング、壁は漆喰、柱はブラウン、真ん中の柱で仕切った左側にトイレと洗面台を増設、右側にはベッド2台、ベッドの向かい側にはリモートワークやゆっくり読書ができるように一枚板で作ったテーブルも増設予定です。

 

現在のバスルーム

改修後のイメージ

 

バスルームについては本宅にあり、昔ながらの寒くて浴槽が窮屈なものなので、来年度の補助金申請が通り次第、タカラスタンダードのグランスパというユニットバスを入れる予定です。本宅は他にもキッチンの改修と窓を入れ替える予定ですが、それ以外については残す形で考えています。今後、改修の進捗状況は私のインスタグラムとこちらのページにも追記していきますので、変わっていく姿を見てもらえたら幸いです。

 

5.値段設定と提供するサービスについて

 

宿は本宅と離れに分かれており、どちらも1棟貸で考えています。

本宅は最大5名まで宿泊可能で20,000円、離れは2名は15,000円、3名は20,000円。食事は由良町内の新鮮な魚介類、野菜を使った朝食は500円、夕食は2,500円で考えており、1泊2食付きで1人あたり7,000円～10,000円を想定しています。基本の食事とは別に、価格は上がりますが近大クエの鍋、イセエビ、アワビのご提供も可能です。朝食にはアジの一夜干し定食を出すので、希望があればアジを一緒に捌いて夜に干し、朝に七輪で焼いて食べて頂く食と体験を両方楽しんでいただけるようなこともご用意します。

 

漁師さんから直接買わせていただいた魚

 

本宅は家族連れ、大学生のグループが手ごろな価格でご利用していただくのを想定していますが、離れに関しては、20,30代のカップルや夫婦、女子旅を想定しており、本宅よりも単価を上げる分はこだわりを持っての提供を考えています。フローリングに紀州材の桧、ウェルカムドリンクにはYURA'nのみかんジュースと白浜で栽培された川添茶のように和歌山にある産品を使ったり、アメニティでは友人が経営している雑貨屋から歯ブラシ、シャンプー類はmarks&webの提供を予定しています。

 

YURA'nのみかんジュース

 

他にも、地域の方の協力で体験プログラムを用意しており、みかんの収穫体験、漁船クルーズ、みかん染め体験などを1,500円～2,000円で提供を考えています。今後も地域体験を増やしていく予定です。

 

漁船クルーズ

みかん染め体験

 

6.プロジェクトの展望・ビジョン

 

私はこの宿泊施設を地域と関わるきっかけの場にしていきたいと考えています。

 

由良町には他の地域にも負けない魅力はあるが、ただ観光地に見に来ただけでは伝わりきれていないのが現状だと考えています。この現状を打破するためには誰かが町外の方を地域住民と繋げることのできる存在が不可欠です。外の目線と地域おこし協力隊として活動してきた3年間で築いた信頼関係があれば決して不可能な目標ではないと考えています。

 

ゆくゆくは、空き家活用を通してシェアハウス、コワーキングスペース、学生と地域住民が関われる場所作りをしていきたいと考えています。私の考えに共感していただけましたら、是非ご支援していただき、由良町と関係を持っていただけたらなと考えています。最後まで読んでいただきありがとうございました！

 

7.クラウドファンディングでいただいた支援金の使い道

 

目標金額に達した場合、離れに必要な設備と建材などの購入費に充てさせていただきます。

 

100万円(離れの改修)

桧のフローリング：25万円

洗面台：15万円

トイレ：20万円　　　

電気工事：10万円

水道工事：15万円

ready forへの手数料：15万円

 

100万円＋50万円(ウッドデッキの増設)

窓の取替：20万円

ウッドデッキに必要な建材：20万円

講師依頼1日あたり2万×2,3日：4～6万円

ready forへの手数料：7.5万円

 

150万円＋50万円(サウナ小屋の増設)

サウナ小屋の建材：30万円

ストーブ：20万円

ready forへの手数料：7.5万円

 

不足分については自己資金で補填します。

 

8.実施スケジュール

 

・9月下旬　 クラウドファンディングの実施、床の下地作り、断熱材の敷き詰め

 

・10月　石膏ボード貼り、水道・電気工事を業者に依頼、クラウドファンディング終了

 

・11月　洗面台、トイレの取付、フローリング貼り

 

・12月　漆喰塗り

 

・1月、２月　離れの改修は終了　　　

 

・3月中旬　地域おこし協力隊の任期終了

 

・3月中旬～10月中旬　大阪・関西万博で働きつつ、補助金・営業許可の申請手続き。業者にキッチン、バスルーム、脱衣所の改修を依頼

 

・10月下旬　営業開始　

 

9.応援メッセージ

 

 

由良町長/山名　実　さま

 

みなさん初めまして、由良町長の山名です。由良町は紀伊半島のほぼ中央に位置する海と山に囲まれた自然豊かな町です。海の幸、山の幸に恵まれ、特に山の幸では、ゆら早生みかんが有名で、この由良町で発見され、ゆら早生みかん発祥の地であり、海の幸では岩ガキやタイなどの新鮮な魚介類が食せます。日本のエーゲ海と称される白崎海洋公園、醤油発祥の興国寺があります。この由良町に地域おこし協力隊として2022年4月より活動をしてくれている鈴木亮哉君が、この由良町で様々な経験、活動をする中で、この豊かな自然、歴史を活かした取り組みが出来ないかという事で空き家を活用した『1日1組限定の農家民宿』を始めようと、計画しています。鈴木君の夢を叶えるために、皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

　

 

YURA'n数見農園/数見　隆一郎　さま

 

わが街、紀州由良町は『ゆら早生』と『さつき八朔』発祥の地です。そんな由良町が地域おこし協力隊を受け入れてはや数年。彼のような若者が移住し、この町で事業を起こすことは地域住民にとっても、凄く励みになります。鈴木君には、農園の収穫や研修生の宿泊の段取りなどで共に活動し助けられました。これからも彼には農家民宿を通じて由良町の魅力を発信し、伝えていって欲しいと願っています。私も微力ながら由良町の関係人口を増やしていく手助けを共に歩んでいきたいと思っています。現在、由良町の特産品であるゆら早生みかんを多くの方に食べて頂きたく、日々奮闘している毎日です。みかんやジュースを通じて、少しでも由良町を知っていただき、皆様がいつか訪れてくれる日を彼と共に楽しみにしています。是非、彼の取り組む事業を私と共に応援してくださいますよう、よろしくお願いします。

 

 

 

一般社団法人　紀州の環　代表理事

和洋食堂しらしょう　代表シェフ

中　初美　さま

 

私は和歌山県由良町で漁業体験プログラムやレストランの運営を行っています。また、観光地域づくり法人として、由良町の交流人口や関係人口の増加を目指して活動ています。そんな中、2年前に地域おこし協力隊として由良町に移住し、活動を始めた鈴木さんと出会いました。鈴木さんは、任期の途中から自ら由良町に定住し、訪れる人々に町の魅力を伝えるため、農家民宿の仕組みを実現することに日々努力してこられました。ご自身で空き家を購入されたと聞いたときは、「大丈夫だろうか」と心配しましたが、私たちの団体にも足を運び、漁業体験や食堂運営に関する魚の調理や食品衛生管理などをしっかりと学んでいる姿を見て、彼ならこの由良町で根付いて頑張ってくれるだろうと感じました。鈴木さんは単に人を呼び込むだけではなく、由良町の魅力を余すことなく伝えることに尽力されています。私たちも、そんな鈴木さんを応援していきたいと思います。

 

 

 

和歌山県地域振興課　移住戦略推進班

安居　睦　さま

 

鈴木さんとはじめて話したのは、大阪での移住相談会だったと思います。地元の人かと思うくらい由良町への愛情と、由良町を盛り上げていくことに対する情熱を持っている人だと感じた記憶が残っています。そういう情熱や行動力は誰もが感じるようで、和歌山県には「わかやまCREW」という地域と関わりを持ちたい学生と地域の団体をつなぐ事業があるのですが、鈴木さんの「空き家活用・農業のお手伝いを通して地域を学ぼう！」は1番人気で、「名前すら知らなかった由良町が好きになった」「参加しなければ後悔していた」「再訪したい」など参加した学生の評判も大変良いです。農業体験などもしながら滞在できる施設は、訪れる方には貴重な経験を、地域には訪れる方との交流を通じたイノベーションをもたらしてくれると思います。いよいよ踏み出される鈴木さんの新しい一歩を応援します！

 

 

 

元由良町地域おこし協力隊/

わかやま地域おこし協力隊ネットワーク代表

橋本　美奈　さま

 

『縁もゆかりもない地域でゼロから生業を創っていく』って、文章にすれば短くて、簡単なんですが、ここに至るまでの鈴木さんの葛藤とか、覚悟って簡単に想像できるものじゃないなって、時期は違いますが、同じ由良町で地域おこし協力隊を経験していて、それから県内や全国の隊員さんの起業エピソードを聞いていて、本当にそう思います。日々コツコツと現場で活動を続ける背景には、鈴木さん自身の目標がちゃんとあって、活動する上では、地域おこし協力隊だからこその『地域協力活動』のバランスが必要で、その部分がものすごく丁寧に考えられているからこその『今』で、これからはそのバランスが卒業・宿泊業開業とともに、より素敵なものに進化していくんだろうなと確信しています！応援よろしくお願いいたします。