20周年記念の年に伝導過熱火災にて店を全焼してしまいました。

 

自己紹介

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。「おでん de スポーツBAR　いぷしろん」です。

 

2003年8月に結婚した妻と同年10月より、初めは土地・建物の所有者である不動産屋さんと共同経営でスタートしました。数か月後からは、そのまま継続で自分たち夫婦で経営すると言うかたちで、佐賀市大財１丁目（通称愛敬通り）にて、敷居の低い庶民的バー「いぷしろん」を開業しました。

 

 

紆余曲折はありますが、10年ほどは子育てに追われ、2004年、2006年、2007年、2010年と4人の子宝に恵まれ、毎日が賑やかで運動会みたいな日々を過ごしておりました。

 

子供の成長や、色々なきっかけ、出会いがあり、庶民派的バーから、「おでんdeスポーツバーいぷしろん」へと変化、進化しながら、地元のプロサッカーチームやプロバスケットボールチームを応援したり、また、五輪やサッカー、ラグビーW杯等の大きなスポーツイベントでも観戦出来るようなスタイルで店を営業していました。

 

大きなスポーツイベントでは沢山のお客様と一喜一憂し、素敵な時間を過ごせました。

 

 

そしてコロナ禍が過ぎさり、やっと世の中がコロナから解放されつつあった2022年3、4月には、長男が高校卒業・就職、三男は中学校卒業・進学、長女は小学校卒業・進学と、家族にとってもとても重要な時期でしたが、2022年2月21日未明に「いぷしろん」が全焼しました。

 

 

 

結果的には「伝導過熱火災」と言う私は初めて聞く名前の火災でした。

 

火災当日は、営業していたのですが、使用していたガスの火はきちんと消していました。美味しい揚げ物を提供したくて、業務用のガス台を使用しておりました。内壁は焦げていた形跡がなかったのですが、壁の裏の木材が炭化してしまい、冬の乾燥する時期と重なったり、様々な要因が積み重なって、火災になりました。

 

 

幸い、コロナ禍が明けたばかりで、あまり飲食店もお客様の多くない2月の閑散期でしたので、人命の被害はなく、近隣の店舗さんへの延焼もありませんでした。

 

近くに居住されていらっしゃる店舗兼住宅の方々や、営業されていたお店の方々や1階の店舗の方には、多大なるご迷惑をお掛けいたしました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 

警察、消防の現場検証に立ち会いましたが、消防の方から「佐賀県で1年に1、2度くらいある『伝導過熱火災』の可能性」と言われました。

 

店内には、大事にしていた全ての備品の99.999％以上が、跡形もない程に燃えて形を変えて、大事にしていた一つ一つが全て「廃棄物」になってしまいました。お借りしていた貴重な限定サイン入りユニフォームや、選手サイン等、思い出の数々。

 

 

その「廃棄物」を処分する時には、沢山のお客様、お友達にご協力、ご支援をいただき、全ての物が店から出てしまうまでお手伝いしていただきました。

 

 

2022年3月末で片付けが済んだ時には、「おでんdeスポーツバーいぷしろん」は跡形もなく消えてしまったと思いました。

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

片付けをお手伝いしていただいたり、沢山の方々から色々なご支援、応援をしていただいたりしましたが、皆様から「再建してね、またお店に会いに来るよ。」と言っていただいて、勇気づけていただいたりしました。

 

 

しかし、私は火災保険に未加入でしたので、再建の目処は全くたたず、自分としては「自信」を失い、このまま諦めてしまうような気持になる時もありました。

 

他の場所に移って営業する事とかは考えられずに、解体や建替えにある程度の時間が良い意味で掛かり、同じ場所に、ある程度同じ環境で再建出来れば・・・

 

それがやっと全て良い感じで動き出せる、そんな時期が来たのだと思っています。

 

 

約20年と言う長い月日の中で沢山の出会いがありました。

 

毎年、年末年始は一日も休まず、GWやお盆と言った連休もほぼお店。それくらい大好きな場所でした。

 

自分が一番長くこの場所にいるから、自分が快適なように改装、改造、ほぼ何でも自分でしました。気づけばいつの間にか自分そのものが「いぷしろん」になっていて、店が自分を育ててくれて成長させてくれたと思っています。

 

 

そして、「伝導過熱火災」と言う、佐賀県でも年に1～2件程とあまり件数は多くはありませんが、古い家屋や、テナントでは起こる可能性のある火災で、完全に「火」を消していても「火事が起こる」と言うことを一人でも多くの方に知って欲しいです。

 

私は電気工事士の資格を所有していてるので、ある程度、漏電火災や揚げ物の温度管理等は気を付けているつもりでした。改築などで設置された「IHクッキングヒーター」でも、火事が起こる可能性があると言うことです。

 

 

プロジェクトの内容

 

いぷしろんを再建したいです。

 

20周年を迎えられなかったのですが、この先の10年、またその次の10年～20年、その先もずっと皆様に愛されるお店を継続したいです。

 

 

今後も佐賀から、プロスポーツ、その他の大きなスポーツイベントを発信、応援して行きたいです。高校野球選手権で県立佐賀商業高校、県立佐賀北高校が優勝した時のように、いずれ佐賀のプロスポーツチームも優勝をしてくれると信じています。佐賀の、日本の色々なスポーツを観戦し、感動を皆様としたいです。

 

 

通称愛敬通りの同じ場所に「おでん de スポーツBAR　いぷしろん」を10月頃には再建したいです。（旧店舗は2003年10月オープンしました。）

 

新店舗はスケルトン状態なので何もありません。出来る限りの作業は自分でするとしても限界もありますし、テーブル・椅子や厨房設備や備品、電化製品等は一から揃えないといけません。

 

自己資金のみでの再建は無理があり、20年間借入をして経営をしていなかったので、融資の方はあまり考えきれずにいました。

 

火災後しばらくは精神的にも辛く、　再建を具体的にすぐに考える事は出来ませんでしたが、元プロサッカー選手の方から「クラウドファンディングとか利用して再建する事を考えてみては？」とアドバイス頂き色々と調べてみたところ、火災だったり災害に遭われて、クラウドファンディングを利用されている方がいらっしゃるのを知りました。

 

そして、自己資金のみでは得られないご協力して下さる皆様と、一緒に店を作れると言う希望を持てました。

 

そして、もしかしたら今後増えるかも知れない、目に見えない火災「伝導過熱火災」を一人でも多くの方に知ってもらい、一人でも多くの飲食店を運営される方々に「伝導過熱火災」を知っていただいたり、お客様にも「伝導過熱火災」がある事を知っていただきたいです。

 

ガスの元栓を止めても「伝導過熱火災は起こる可能性がある。」、IHクッキングヒーターでも「伝導過熱火災は起こる可能性がある。」と思います。
 

動画提供：サガテレビ様

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

自分は前述しておりますとおり、電気工事士の資格を持っていました。自分なりには火災に対しては、人一倍起こさないように気を付けていたつもりでした。

 

新しい店になれば同じ火災は多分、起こりません。失火の無いように気を付け、日頃の営業でも啓発活動やこの経験の写真展示等で火災に対する注意喚起等を行い、一人でも火災に遭う人を減らして行きたいです。

 

もし、火災に遭われてしまったら出来る限り協力したいです。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆様の温かいご支援をお待ちしております。

 

再建出来ましたら　また熱々の土鍋おでんで皆様をお待ちしております。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

---

※掲載している写真は許諾を得て掲載しています。