米原市番場の青瀧の滝を整備して地域資源として甦らせたい！

 

青龍の滝は、滋賀県米原市番場（ばんば）にある落差8メートルの直獏型の滝を始め10個以上の滝で構成されています。かつて不動明王や龍神が祀られていたと思われる祠があり、雨乞いや火除け、商売繁盛にご利益があるといわれ、修行を行う人もいたとされています。また、湧水を湛えたこの滝は番場の生活に欠かせない水源でした。しかし、近年は信仰も途絶え、地域資源としての保全が困難になってきました。

（青龍の滝動画）

https://www.youtube.com/watch?v=62RH5ParKV4

 

▼はじめまして

 

はじめまして。私たちは「番場の歴史を知り明日を考える会」です。

今回、私たちは古くから番場の生活の基盤であった「青瀧の滝（せいりゅうのたき）」を整備し多くの人に訪れてもらうべく、クラウドファンディングに挑戦します。

 

▼米原市番場はどんなところ

 

私たちが住む滋賀県米原市番場は、中山道62番目の宿場町「番場宿」として栄えました。北陸道とも接続されるこの地域は古くから重要視されていました。

番場は歴史的にも重要な史跡、文化財など数多く存在します。

 

（番場の町並み）

 

〈蓮華寺〉

 

浄土宗本山の蓮華寺は615年（推古23年）聖徳太子が建立し当時は法隆寺と呼ばれていました。

勅使門には南北朝時代に花園天皇から贈られた菊の御紋が称されています。

 

（蓮華寺本堂）

 

（菊の御紋がある勅使門）

 

南北朝時代、1333年（元弘3年）後醍醐天皇の討幕（元弘の変）で足利尊氏に攻め落とされた六波羅探題北方の北条仲時が一族と京から鎌倉に避難する際、退路を断たれ仲時ら430余名が蓮華寺で自害し南北朝時代の終焉を迎えました。

 

（自害した430余名の墓碑と過去帳）

 

そして蓮華寺には青龍の滝とも深く関係する「八大龍王」を祀る祠と水源とつながる池が境内にあります。

当時は地元民が雨乞いの祈りを捧げていたと思われます。

 

 

番場の忠太郎

 

1930年代、作家の長谷川伸さんが発表した「瞼の母」の主人公です。

1950年代には中村錦之助主演の映画やドラマで一世を風靡し、近年では中村美津子さんや氷川きよしさんが忠太郎を題材にCDをリリースされています。

（番場の忠太郎銅像と蓮華寺にある忠太郎地蔵尊）

 

鎌刃城跡

 

また、続日本100名城に指定された「鎌刃城跡」があり、山城の愛好家やトレッキング客が多く訪れています。

 

青龍の滝はこの鎌刃城はのすぐ近くにあるのですが、滝に足を運ぶ人は少ないのが現状です。青龍の滝と鎌刃城の関係は深く、滝から城へ水を引いていた遺構も見つかっています。

 

（鎌刃城の水の手）

 

▼青龍の滝の歴史

 

青龍の滝がある番場東側一帯の山は鈴鹿山系の霊仙山に属し、そこに降り注いだ雨が湧水となり、滝を滴っています。番場では隣の竜宮山と共に雨乞いの儀式の場になっていました。「青龍」という名が示すように、水神として信仰されていたと考えられます。

 

 

（霊仙山が水源となる）

 

 

プロジェクトでは参道の安全整備と案内板などの設置を行い、多くの人が訪れる鎌刃城跡と共に、番場の生活に欠かせない水源であった青龍の滝を一体的に観光できるように整備し、地域の活性化を図りたいと考えています。

 

林道から滝へのアクセスを強化するために階段や手すりの設置に加え、朽ちた祠の代わりに顕彰のための石碑を設置します。また、トイレや東屋を整備して観光地としても機能させたいと考えています。

 

（信者が途絶え朽ちた祠）

 

（風雨で崩れた小道）

 

（計画途中の東屋とトイレ）

 

●青龍の滝下流の滝群

 

●滝行の復活

滝へのアクセスを整備し、ゆくゆくは滝行を復活させ体験ツアーとして観光客の誘客に繋げたいと考えています。

 

 

※皆様から頂いた支援金は2024年11月20日までに滝へ降りる小道の整備、傷んだ祠（ほこら）の修繕などに使用いたします。

※整備等については管理者である番場史蹟顕正会様の名称・画像の使用許諾と、実施の許可をいただいています。

 

 

 

滋賀県内には琵琶湖を囲む山々から琵琶湖へそそぐ多くの川があり、その上流には滝があります。

滝は古くから神聖な場所とされ信仰の対象とされたものや観光地となっているものがあります。

この度、米原市番場の所在する「青龍の滝」とその下流に連なる小滝を巡る「滝の小道」を整備するにあたり、県下の滝を所管する有識者が集い、今後の各滝の保全活用の方向性について議論をするサミット開催します。

 

・開催日時：令和6年8月3日（土）13:30～16:00

・開催場所：近江学びあいステーション（米原市顔戸1513）

・内　容　：基調講演「近江の滝の魅力」（水田有夏志氏)

          　　　シンポジウム（コーディネーター：水田有夏志。パネラー：県下の滝所管団体代表）

（問合せ：泉峰一、090-5047-0153）

 

▼おわりに

 

文明の発展に伴い、不自由なく水が手に入る時代となりました。今は信仰が途絶え、忘れ去られてしまった青龍の滝ですが、かつての番場生活を支えたかけがえのない財産です。

この歴史を後世に伝えていくために、皆様のご支援ご協力よろしくお願いいたします。