ママナースがキャリア継続と柔軟な働き方ができるおうちのような職場

▼自己紹介

本ページをご覧いただきありがとうございます。株式会社　フローレンス・アニーナーシングホームです。

　株式会社　フローレンス・アニーナーシングホームの代表である野村は、平成2年に看護師として世に出て、30年以上の臨床経験を積みました。経験診療科はほぼ全科。結婚して3人の子どもを産み、育てながら看護実践の場で自分の価値を見出そうとしてきました。看護実践の場での自分の価値。それは働き続ける事でした。将来の自分はこうなりたい、ああなりたいと思いながら看護のあるべき姿を追求し、そのため大学院へも進学しました。子供は一番上の子でまだ小学校1年生、一番下の子は0歳でした。母という価値が見いだせなかったわけではないですが、看護師という職業を選ぶ人々は「後天性世話焼き症候群」という誰かの為に何かをしたいという思いが強い専門職に変貌します。きっと、野村もそのように看護師として成長していったのでしょう。看護晩年期は看護部長として500床以上の病院のトップマネジャーを務めました。家族より患者さん、と思う日がほとんどだったかと思います。今、その立ち場から過去の自分を振り返って、よく頑張ったと思う反面、これでよかったのか、とも思います。これからの看護晩年期は若いナースたちの為に、次世代ナースたちの為にできることをしていきたいと思っています。

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

私は3人の子育てをしながら看護師としてのキャリアを継続することに邁進してきました。幸い夫がとても協力的でしたので産後8週での現場復帰も遂げました。それがその当時の美談のようなものでした。しかし、実際にはどうだったのでしょう。子育てがうまくいった、いかなかった、キャリアを継続できた、できなかったということではないのです。大学院を出て、看護のあるべき姿を言語化、論文にもつなげています。国内の雑誌や新聞などでも取り上げられ、また、研究者としても国外での発表などもしていることから、キャリアを継続できたのでしょう。一方で、家族や子供たちの成長も順調です。何がよかったとかわるかったとかではなく、今、看護管理者となっていろんなママナースの葛藤を見ています。働きたいのに子供のことでお休みを余儀なくされている、もしくは、お休みが欲しいと言えないナース、多種多様です。発熱があるからと保育所に迎えに行って、連れて帰ってきたら意外と元気。これなら仕事いけたのに、という場合もあるし、なかなか現場のことを考えると子供が4人もいるので懇談の休み希望が言えない、などそれぞれに葛藤していました。当時、看護部長としてそれらはすべて対応するように指示してきましたが、病院や組織という箱のなかでは、平等や公平という名の壁がありました。ナースも母でありながらひとりの女性で、なりたい自分があるはずです。それを叶えられる職場を作らねばと感じました。発熱はあるが感染性のものではなく元気で食欲もある、職場に連れて行くことはできないでしょうか？そんな困ったを解決できる職場です。私たちケアのプロだからこそできる職場を作ろうとおもいました。

▼プロジェクトの内容

　職場というのは、訪問看護ステーションです。2024年12月1日より開業いたします。同じこころざしを持つ若いナースが共に歩んでくれます。妊娠出産のために大学病院を退職を余儀なくされたナース。不妊症治療のために働くことが継続できないナース。子供が小さく季節の変わり目には体調が悪く保育所からお迎えの連絡がはいり、だんだん働きにくくなったというナース。彼女らにとっての共通の想いは、働けるときは働きたいという思いです。なぜ、そこまでして働きたいのか？患者さんのハッピーを届けることで、看護の現場における自分の価値を見出せるからです。私は彼女らの価値を見出せる訪問看護ステーションでありながら、子供たちを「育てる」先輩としての支援もしてあげたいのです。少し熱があっても元気で食欲があれば職場で支え合いながら仕事を継続する、懇談の時間だけ少し時間を抜けてその後、子供を職場に連れて帰って業務に戻りたい、そんなこうなりたい、ああなりたいを叶える職場です。

　具体的には、お互いに協力しあって子供たちを見守る、ですが、そうも言ってられない状態になるでしょう。そのために、保育に協力してくれる職員を1名採用し、常に万全な体制を整えたいと思います。12月1日に開業してすぐは費用が不足しています。特に人件費に余裕はないでしょう。そこで、皆様からのご支援は保育に協力してくれる職員の人件費（約3か月分）と子供たちが必要とするだろう絵本や文房具、本棚、屋内で遊べる玩具やバギー、そしてチャイルドシートの購入費の支援をいただきたいと考えています。

　ご支援いただきましたら、まずは、人材の採用です。そして屋内で必要とされる絵本や文房具、本棚、屋内で遊べる玩具の購入を2月中に取り揃えたいと思います。

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　今後は、看護職員を増やし、より多くの在宅ケアを必要とする方々を受け入れ、また、規模拡大することで保育支援をいただける職員の働く場所、機会の提供にもなると思っています。