1400年続く「松煙墨」が途絶える危機。国産松煙の製造を継承する!
支援総額
NEXT GOAL 4,000,000円 (第一目標金額 1,000,000円)
- 支援者
- 355人
- 残り
- 34日
応援コメント
プロジェクト本文
◆目標金額達成のご報告とネクストゴールについて
皆様のおかげで開始2日目で目標金額の100万円を達成できました。
日頃よりご縁のある方、今回のクラウドファンディングで初めて知って下さった方、関わって下さった全ての方に感謝しております。
本当に有難うございます!!
ただし、元々お伝えさせて頂いていた通り、新しく建築予定の工場や機器などの設備費、松煙をつくる為の原材料費を中心に、本来は450万円必要という試算を立てており(※詳細は文面後半をご覧ください)、今回の目標金額を達成してもあと350万円不足します。
また、目標金額を達成したものの、リターンに必要な原価、リターン品配送の送料、今回のクラウドファンディングの手数料と、手もとに残る支援金額は更に低くなります。
そこでネクストゴールを定めさせて頂き、今回の取組がより現実的なものとしていきたいと思っています。
ネクストゴールの目標金額は400万円です。
前述の不足分などを補填に充てさせて頂くのはもちろんのことながら、仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、当然のことながら自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、引き続き皆様からのご支援、情報の拡散など、ご協力いただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
墨が日本に伝来して1400年。
いま動かなければ、その歴史が途絶えてしまう。
奈良の伝統工芸品「奈良墨」の製造元「錦光園(きんこうえん)」の墨匠 長野睦と申します。
今回みなさまにご支援いただきたいのは、
奈良墨(固形墨)の原料「煤(すす)」を製造する設備の導入についてです。
おそらくみなさまの頭の中は、
・固形墨?奈良墨?
・煤(すす)ってなに?
・なぜ錦光園がするのか?
・どうやって煤を製造するの?
・どんな設備がいるの?
まだまだ「?」が多いと思いますので、この後順番にご説明しますのでどうぞよろしくお願いいたします。
▼プロジェクトの概要について
奈良墨(奈良で作られる固形墨)の原料は煤(すす)・膠(にかわ)・香料(こうりょう)、この3つです。これは固形墨が誕生して以来ほとんど変わっていません。
様々な材料が枯渇している状況ではありますが、特に今、その中でも「松煙墨」という種類の固形墨を作るために必要な、「赤松の木を燃やして生産する『松煙』」と呼ばれる煤(すす)が生産が途絶えてしまう危機に直面しています。
これがこのまま何もしないと近い将来手に入らなくなり、
1400年続いてきた国産松煙墨の歴史が途絶えてしまう可能性が出てきています。
そこで、錦光園では本来は分業体制で成り立つ奈良墨業界ではあまりない取り組みではありますが、一歩踏み出して墨屋の壁を乗り越えて「煤」の製造を自社で始めることに決めました。みなさまにはこの設備導入にかかる費用についてご支援をいただきたく思っております。
▼錦光園のこれまで
(※以前ご支援いただいたなどで「錦光園のことはもう知ってるよ」という方は少し下部の動画あたりまで飛ばしてください)
私たちはこれまで2回こちらのレディーフォーで皆様のご支援をいただいてきました。
奈良墨、固形墨という分野で挑戦を続けていると私たちの力だけではどうしようもないことが沢山出てきてしまいます。その都度クラウドファンディングの場に限らずさまざまな角度から皆様にサポートをいただきました。本当にとても感謝しております、有難うございます。
今回でクラウドファンディングは3回目となり、何度もこうしてご支援をお願いすることには大変気が引けるのですが、再び私たちの力だけでは乗り越えられそうにない壁が出てきてしまいましたので、厚かましくもこちらでクラウドファンディングをさせていただくことにしました。
ここで初めて錦光園を知っていただいた方も少なく無いと思いますので、まずは私たちと奈良墨について簡単にお伝えさせていただきます。
▼奈良墨業界と錦光園
錦光園は代々、書道や絵で使われる固形の墨を作る墨屋で、自分で7代目になります。奈良の地で生まれ育ち、子供の頃から墨作りの手伝いをしながら育ちましたが、一度実家を離れ、東京で別の職種の仕事につき10年以上働いていました。約10年前、東京から奈良に戻り、父に師事し錦光園を継ぐことになりました。
書道人口の減少、手軽な墨汁の増加、奈良墨の状況を知っているつもりでいました。しかし、内側から見ると錦光園、奈良墨業界、想像以上に危機的な状況で簡単なものでは全くありませんでした。
産地の墨の生産量は50年前の1/30に減少。相次ぐ墨屋の廃業、職人や関係者も減少し、技術の承継もままならないまま時間ばかりが進んでいきます。このままでは奈良墨はいずれ遠からず製造そのものができなくなってしまう。
多分にもれず錦光園も奈良墨の製造だけでは厳しい状況となり錦光園は6代目である父が立ち上げた産業観光事業「にぎり墨体験」を製造以外のもう一つの主軸として成り立っていました。
▼奈良墨の危機と私たちにできること
産業観光事業はこれまで墨製造元が触れることがなかった「声」に触れるきっかけを作ってくれました。わかりやすい反応は修学旅行生や、若い人たち。
ただこの体験を通じて現代の世で“墨そのもの”がそもそも何かわからない子供たちがとても多いことに驚きました。最近では学校の授業でも書道をしないこともあったり、書道をする場合も授業時間の関係上、墨汁を主として使っているため、書道セットに入っている“黒いもの”が何か知らないのです。
「にぎり墨体験」という一般の方との接点があったがために肌で奈良墨の危機を感じることができました。奈良墨の伝統を途切れさせず承継するために、私たち奈良墨の作り手たちには作ることだけではなく“伝える”ことが必要だと考えるようになったのです。
こうして奈良墨のちいさな一製造元ではありますが、奈良墨・固形墨の認知拡大させるべく私たちの「奈良墨の案内役プロジェクト」はひっそりとスタートしました。いま現在も地道に様々な活動をさせていただいております。
10年続けてきて少しづつ知っていただけることも増えてきましたが、日々まだまだ先が長いプロジェクトであることを感じております。
こちらの動画は錦光園と私たちのやっていることのご紹介ですので、ぜひご覧くださいませ。
▼錦光園の活動と実績
「奈良墨の案内役」と大きく出た私たち、実際に行っている活動についても少しだけ紹介させていただきます。
墨の新しい価値を伝える新商品開発
「書く」だけではない、「見る」「香る」などの墨の様々な側面、魅力を伝える。
東登美ヶ丘小学校の生徒さんたちと一緒に新しい奈良墨を開発しました。
保育園や幼稚園から高校まで、園児や生徒に向けて実際に触れて感じてもらえる内容で授業をさせていただいております。
墨に関するお話をさせて頂くのはもちろん、心がととのう「墨を磨る時間」の体験もしていただく、大人から子どもまでを対象にしたワークショップです。
奈良墨に関わる方々を実際に取材させていただき奈良墨に関わってくださる方々についても知っていただく活動。
いくつかの活動を紹介しましたが、周りからみると「何のためにしているの?」と思われるような活動かもしれません。すべては「奈良墨の案内役」として奈良墨を知っていただく機会を増やしたい一心です。
成果はすぐに見えるものではありませんが、奈良墨の未来のために日々迷いながらですが「奈良墨の案内役」を続けております。
▼課題は山積み、次から次に。
このような「奈良墨の案内役プロジェクト」の目的はまずは知ってもらう、そして墨に触れてもらうということですが、実はもうひとつ重要な目的があります。
それは墨のこと、奈良墨のこと、産地のことを知ってもらうことで後継者問題にも目を向けてもらうことです。
各地でお話させていただく際には話の中で触れているのですが、職人減少と後継者がいないことによる墨屋や関係業者の廃業、それにより技術と伝統の継承が途絶えてしまうことがあります。
※実は錦光園も私が戻らなければ父の代で廃業する可能性がありました。
同様に「奈良墨のひと」 で紹介させていただいている職人さんたちも状況は良くありません。
しかし、反面嬉しいことにこの記事をきかっけに後継者が生まれた事例も出てきました。
錦光園の墨を伝える活動の一環から、墨型彫刻の存在を知って頂いたことをきっかけに、上記にも記載の墨型彫刻師である中村さんに2年前にお一人の方が弟子入りされました。
奈良在住の佐藤さん。毎日黙々と、師匠である中村さんのもとで修業され、今では中村さんからも認められるほどの見事な墨型彫刻を彫られています。
また、錦光園ではそんな佐藤さんの修行中のバックアップを過去のクラウドファンディング応援分から今も継続的に行わせて頂いています。
お伝えすべき点として、佐藤さんは決して錦光園に属しているわけではありません。
あくまでも産地が抱える1人の独立した職人さんとして、今後も活躍して下さると思い、こちらも奈良墨産地の未来のためにも、陰ながらバックアップをさせて頂いている次第です。
こちらは奈良墨の案内役プロジェクトの活動がひとつ実を結んだ好事例です。
ですが、後継者問題など様々な問題で今後生産が厳しい状況になっているのが、奈良墨のひとでも紹介させていただいている松煙墨の原料の「煤(すす)」です。
現在、墨の材料である国産の松煙を生産されている方は国内に職人さんただ一人。
万が一にでも松煙の「煤(すす)」を作る方がいなくなれば、1400年以上の歴史があるはじまりの墨ともいえる「松煙墨」の原材料である国産の松煙は手に入れることができなくなってしまうのです。
このことが今回ぶつかってしまっている大きな課題です。
▼固形墨とは何?
煤(すす)の説明に入らせていただく前に、そもそも「墨」を皆さんご存知でしょうか。
墨の授業をしたりお話をすると知らない方やお子様もいるので少しだけ説明させてください。
固形墨の「すみ」は、火をつける「炭」ではなく「墨」です。読み方は同じで、色味も同じですが、素材・役割全く違うものです。
墨といったときに液体の「墨汁」を思い浮かべる方も少なくないと思います。
墨屋としては寂しいことですが、学校の書道の時間は書くことが重視され主に「墨汁」を使用し、固形墨はただ入っているだけになってしまっているところも多いです。
そのため、墨と聞いたときに墨汁を思い浮かべる方もいらっしゃいますが、「墨汁」と「墨」も似て非なるものです。固形墨をすったものが墨汁ということでもありません。似ているのですが全くの別のものです。
▼固形墨(奈良墨)の原料と製造工程
前述したように、固形墨(奈良墨)とは煤(すす)と膠(にかわ)と香料(こうりょう)を原料として作られています。
その製造工程は大きく分けると、
①型屋さんの木型製作(木型職人)
②墨屋で型に墨を入れ形を整形し乾燥させ固める(主に墨屋)
③磨き屋さんで表面を磨き仕上げ(磨き職人)
④彩色屋さんで彩色仕上げ (彩色職人)
という分業体制で作りあげられているものが多いです。
乾燥の工程に短くとも半年以上の期間が必要で、乾燥期間中も日々置き方や場所を変えるなど、とても時間と手間がかかってしまうものづくりです。
上記のうちいずれかひとつの工程が欠けてしまうとこれまで通りにはいかなくなってしまうのですが、どの工程も職人さんの高齢化や後継者不足が深刻です。
※錦光園では各工程の職人さんに取材させていただき、「奈良墨のひと」という特集でご紹介もさせていただいております。よろしければご覧いただければ嬉しいです。
▼ たったひとりの職人が支える、原材料「煤」
製造工程をお伝えしましたが、固形墨(奈良墨)製造の前段階に原材料としての「煤(すす)」の製造も必須です。
奈良墨は使用する煤の種類によって大きく2つに分類されています。
植物油を燃やして生じる煤を使用する墨が「油煙墨(ゆえんぼく)」といい、赤松という木を燃やして生じる煤を使用するものが「松煙墨(しょうえんぼく)」といいます。
ただし、現在「松煙墨」用の松煙の煤を製造する職人さんはなんと日本でたったの一人のみ。
松煙墨は赤松の中でも油分が多い材が必要で、煤の製造にもかなりの時間と労力が必要。後述しますが、とてもアナログな方法でしか製造することができない。この技術と伝統をひとりで守り続けておられます。
奈良に固形墨が日本に伝来したのは日本書紀によると610年、高句麗の僧 曇徴(どんちょう)が日本に製墨法を伝えたとあります。曇徴は松煙墨を持参し製法を伝えました。以来日本では松煙墨を1400年以上作り・使い続けてきたのです。まさに松煙墨は日本にとってはじまりの墨なのです。
油煙墨が日本で誕生したのは約600年前なので、600年以前から書かれたいたものはそのほぼ殆どが松煙墨で書かれていたということです。まさに「松煙墨が日本の歴史を紡いできた」と言っても過言ではありません。
そんな歴史がありながら、松煙の煤をとる職人さんが唯一人となり、このままでは遅かれ早かれ、いつかは国産の松煙墨が製造ができなくなり、1400年以上の歴史が途絶えてしまうかもしれないのです。
▼作り手がいない背景
松煙墨の煤を製造する職人さんが少なくなってしまった理由は様々ありますが、昨今使用される便利な墨汁の使用頻度が高くなったことや、沢山の筆記材が増えてきたこと、また最近ではパソコン・スマホ全盛の世の中のため、もはや文字を書かなくなってきたこと等などが理由にあげられるかと思います。
松煙墨の需要が多くある時は生業として松煙の煤の生産は成り立ちます。ただし、学校などの教育現場や書道に携わる方々の中でも墨汁の使用が高まったがゆえ、松煙墨の需要は減少していきました。量を沢山作ることで成り立ってきた煤の製造、利益がそれほど出ない煤製造を少量の需要のために続けることは困難になってきています。
そのため後継者もうまれず、職人さんが僅かの状況にまでなってしまいました。
墨屋の中でも固形墨ではなく墨汁を製造する割合が増えたり、原材料へのこだわりを薄めたり、こうした製造の根底を支えてくれている職人さんの課題を業界全体が自分ごとにできなくなった結果、このような取り返しのつかない事態を招いたということです。奈良墨の業界の一端を担っている錦光園としても反省すべきだと痛感しております。
松煙づくりの職人さんと以前、お話をしていてこの言葉が心に刺さりました。
「墨屋は自分たちで宝物を捨てちゃってるんですよ」
本当に仰るとおりです。
松煙墨の魅力を伝える努力を怠り、自分たちにとって大事なものを自分たちで捨ててしまっている。
▼松煙墨は何が違う??
そんな原料を製造すること自体も極めて大変な松煙墨。日本での「はじまりの墨」ともいいますが、他の墨とどう違うのでしょうか?
松煙墨と油煙墨の最も大きな違いは「不純物」が燃えることにより発生する煤粒子の大きさの違いです。
油煙墨は液体の菜種油などを燃やして煤を採取するので、煤にそれ以外のものが混ざることは少ないです。対して松煙墨については木を燃やして採取するため様々な不純物が混ざってしまいます。
実はこの「不純物」が煤粒子の大きさ・凸凹を生みだし、書道などの場面では松煙墨独特の色合い、にじみやあじわいとなります。油煙墨もにじむのですが、にじみ方に違いが出ます。
また油煙墨は黒から赤みがかった色になるのに対して、松煙墨は墨の経年とともに、黒から青みがかった色になる傾向があります。これを「青墨」と言って松煙墨特有のものとして愉しむ方が多くいらっしゃいます。
▼松煙墨と油煙墨の比較
左が油煙墨、右が松煙墨。固形墨以外の条件は全て揃えて書いてみた比較です。
松煙墨独特の色合いや濃淡の差、にじみなどには広がりや味わいがあります。また油煙墨は少しだけ黒赤茶っぽいのに対して、松煙墨は黒から先ほどもお伝えした通り、経年すると青みがかった墨に変化していきます。
もちろんこれらの違いはそれぞれみなさまの好みですが、違いを知っていただければとても嬉しいです。
この点で比較すると、「墨汁」ではでこのように、にじむ愉しさや他の独特な表現力は中々味わえません。
そして固形墨は経過による色の変化を愉しむ一面があるのですが、墨汁はこうした情緒的なおもしろさが少ないのが私たち作り手としては少し寂しく思います。
▼松煙墨の奥深い愉しみ方
書や墨絵をされる方の中には、真っ黒ではなく少し青みがかった表現ができる墨を好まれる方が今も昔も多くいらっしゃいます。
一般の方からすると「墨=黒」だと思いますが、実は墨やすり方で全く変わるのが固形墨の奥深い愉しさ。にじみと合わさり少し柔らかい印象を与えることができる松煙墨、それは独自の製法と原料から生まれているのです。
工房にいらっしゃる方々にこうした背景などをご説明するとやはり多くの方が松煙墨を手に取られます。にじみ方や不均一な部分に愉しみを見出すのは、いかにも日本人らしい価値観だと感じます。
古い書や絵を博物館などで見てるとその滲みや色具合に特徴が見えます。おそらく1000年前の日本人はそうした“にじみ方”や“繊細で淡く、奥行きの深い黒の色味”を愉しみながら書や絵を嗜んでいたのでしょう。
▼「松煙墨でないといけない」ということはない
ただし、書道や墨絵を嗜まれる方々にあたっては「松煙墨でないといけない」ということはないです。でも「私は松煙墨が好き」「松煙墨が良い」と仰っていただける方が多いことも事実です。
前述に記載したように、色合いなどの実用的な良さや好みなどはもちろんあると思います。
ただし、それ以上に松煙墨の経年による豊かな変化が、奥行の深さを備え持つ表現力となり、ひいてはそれが日本の深い精神性と重なる部分もあるのではないかと自分は思っています。それは1400年の歴史そのものが証明しているのではないのでしょうか。
それだけの価値や意味があるからこそこれだけ長く続いてきたのだと私は信じています。
また昨今の「~~が良い」と思って使う理由は、便利・簡単・ラクなどの利便性が大半ではないでしょうか。
ですが、このような利便性以外の味わいの部分の「〜〜が良い」がそれを文化たらしめている、そんなふうに思ってます。
だからこそ書道が日本の文化として今後も長期に渡り続いていくには、便利・簡単・ラク以外の「が良い」を追求しないといけない。
松煙墨はまさにその最たるもの。そうした文脈においては「松煙墨でないといけない」と私は考えています。
▼絶やさない!と決めた
「大和松煙プロジェクト」
松煙墨は書道文化の深さと関わる重要なもの、日本の書道文化の盛衰とも関わるぐらい重要な道具だと私は思ってます。
そして私たち錦光園は先人たちが紡いできてくれた伝統や歴史の上で墨屋を生業にさせていただいてます。にもかかわらず、日本の松煙墨が失われてしまうことを仕方ないと見過ごすようなことはできませんでした。
1400年以上歴史を持つ、はじまりの墨「松煙墨」
煤の製造は私たちにとって未知の世界、時間や費用がどれだけかかるかわかりません。うまくできるのか、良い松煙墨が作れるのか、不安は沢山あります。でも奈良墨の案内役と謳う錦光園。墨守を謳う錦光園。絶対に自分の代で絶やさない、松煙墨を次代に繋ぐと決めました。
そして松煙の生産を継承し、次世代に残すプロジェクトを「大和松煙プロジェクト」と名付けました。
奈良墨製造元の中でも最も小さな墨屋である錦光園。おそらく私たち錦光園だからこそできることなのだと思っています。
他の奈良墨製造元は歴史や伝統があまりにも重く、責任も重い。規模も大きい。それはそれで本当に大変なことだと思います。錦光園も一般的に見ると長い歴史を持ちますが、業界では短い方です。ただし、そのぶん規模も自由がきく大きさで、失うものはありません。
だからこそ、私たちにしかできないことなのだと自分達に言い聞かせ、責任を持って「大和松煙プロジェクト」をやりとげたいと思います。
▼松煙づくりを学ぶ
松煙墨の煤、これを「松煙」と呼びます。松煙をどのように作るのか?
これは松煙を製造する職人さん以外知る人がいない、そんな稀有なノウハウをその職人さんは私たちに教えてくれることになりました。
きっかけは過去の取材でした。奈良墨の関係者の記事を錦光園が独自で作っているのですが、その取材で色々とお話を聞く中で松煙の現状をお聞きしました。
それ以降も煤のお取引などで連絡を取り合いながら松煙を取り巻くの状況を聞いていると、「もうこれは自分が引き継ぐしかなくないか?」と思うようになってきました。
職人さんに松煙の製造方法を教えて欲しいと直談判し快く快諾いただけました。
最初は「大変やで、ほんまにやるんかいな?」という反応でしたが、本気の想いを話しているうちに「それならノウハウは全部教える。全面的にバックアップするよ。」と言ってくださるように。
▼松煙ってどんなふうに製造するの?
どんなふうに松煙を製造しているのか、実際に松煙づくりの職人さんの製造現場の画像とともに少しだけご紹介させていただきます。
こちらが固形墨の原料 煤製造の心臓部です。
画像からは少しわかりにくいですが、幅約2mづつほどの小部屋になっており、小部屋の仕切りはとても目の細かい網状になっています。
煤の採取の方法 各小部屋の下には小さな扉がついています。
ここから火をつけた赤松の木を入れます。小部屋の下の小さなまどから差し入れます。
この赤松もどんな木でも良いと言うわけではなく、油分を多量に含んでいる必要があります。普通は木に火をつけても簡単には燃えませんが、煤の元になる赤松はこのとおりです。
この上の画像右側に写っている黒い煙がまさに「松煙」、煤となって網目にくっついていきます。煤がつくと小部屋の内側はこんなふうに煤でビッシリに埋め尽くされます。
驚くのは小部屋いっぱいに煤が溜まるまで赤松に火をつけて、くべる作業を数日かけて100時間ほど行う必要があるということ。
沢山ある小部屋を順次回りながら、繰り返す作業は本当に体力勝負です。
「やっぱりきついよ、この仕事は」と職人さんも言われるほどの大変さ。 このように気の遠くなるような作業を重ねて松煙墨の煤は製造されています。
100時間かけて幾つかの小部屋内に煤をいっぱいにしておおよそではありますが10kgほどの松煙の煤が取れます。ですが、採取したての煤はガスを含んでおり、ふわふわとしていて体積はものすごく大きいので、機械で圧縮をかけて私ども錦光園のような各墨製造元に届けていただきます。
この左の一袋が10kgの松煙です。
逆に10kgの松煙の煤をとるには何キロの赤松が必要になると思いますか?
赤松に含まれる油分などによって変動はありますが、おおよそ500kgだそうです。条件によって変動はあるので相当ざっくりとした計算になりますが、一番小さな固形墨が出来上がるのに約1kgの赤松が必要になります。
松煙の希少さと、その仕事の大変さを感じていただけましたでしょうか。私もやるとは決めたもののまだまだ不安ばかりです。
▼具体的に必要な費用と設備
製造工程でご紹介したように煤をとるためには様々な設備が必要になります。継続して質の良い煤を製造するには同じまではいかなくとも同程度の設備を構築する必要があります。
現在、松煙の生産を行われている職人さんが使用されている設備は工場内にあるので私たちが継続して使用させていただくことは難しいため、松煙の煤の製造には新たに設備を作る必要があります。
松煙の設備に必要となるものは今のところ以下が必要です。
① 土地(製造場所)
② 建屋
③ 煤を取る小部屋のような設備
④ 赤松
① 土地(製造場所)
設備を構築する場所は、奈良県の川上村の知り合いを頼りに見つけ出し、土地所有者の方のご理解もあり、大変有難いことに目処は立ちました。
実際の設備を構築する製造場所となるのはこのようなところです。
[奈良県川上村某所]
④ 材料調達(油を多く含んだ赤松)
原料となる油が多い赤松(「ジン」と呼ばれるそうです)についても林業関係者の知り合いに聞いて周り、用意できる目処が立ちました。
② 建屋
③ 煤を取る小部屋のような設備
この2つについては新たに建てる、構築する必要があります。
これらの現在のところおおよその見積もりは、
設備・機材費200万(①〜③)
材料調達費150万(④)
製造に際しての人件費及など100万
合計450万円ほどかかる見込みです。
ただし、この全額を今回のクラウドファンディングで集めるつもりはありません。当然、自前での持ち出しや、民間・国で実施されている助成金や補助金も活用しながら、この450万円のうちの100万円を皆様から今回のクラウドファンディングで応援をして頂ければ幸いです。
▼「大和松煙プロジェクト」の展望
「大和松煙プロジェクト」のこれまでとこれからのスケジュール
製造できた松煙で固形墨を作ったとしても製品になるまで最低1年ほど乾燥させる必要があります。2025年下旬に新たな松煙を使用した大和松煙墨を製造したとして、早くとも2026年下旬に販売開始できるというとても先の長いプロジェクト。
さらに松煙の品質の良し悪しも墨にならないとわからないところもあり、納得できる松煙が作れるまでには数年単位でかかってくると考えています。
大和松煙が安定製造できるようになれば、その次のステップとしては松煙を必要とされる方々に販売もすることができればと考えております。同業の「墨屋」はもちろんですが、「染物」「花火」「塗料」などにも使用されているものでありますので、そうした松煙の販売というところにも繋げていくことで大和松煙プロジェクトを需要供給のサイクルとして成り立たせ、途絶えてしまう危機を脱することを目指します。
とても先の長いプロジェクトになりますが、ぜひみなさまのお力添えをいただければ大変嬉しいです。
▼リターンのご紹介
【返礼品ありコース】
・蔵出し奈良墨 3000円コース(蔵出し奈良墨 1点)
・蔵出し奈良墨 6000円コース(蔵出し奈良墨 2点)
これまで販売したことがない。これから販売もしないであろう奈良墨です。
これまで100%納得いく奈良墨だけを販売してきました。ですが、前述のとおり乾燥には1年以上の長い期間が必要です。乾燥の期間そのままでは曲がってしまうので都度動かしながら調整しながら乾燥を進めていきます。その中で乾燥具合がうまくいかず極端に曲がって戻り切らなかったものや、キズや割れが入ってしまったもの、表面の質感が若干荒れてしまったりするものが発生します。
問題ないとして販売することもできるものも多いのですが、そうした100%とはいえない奈良墨は全て販売せず保管してきました。その蔵に眠ってきた奈良墨を今回のリターンとして蔵出しさせていただきます。もちろん奈良墨として使用や品質的には何の問題ありません。
コース別に1、2点ほどの奈良墨をリターンとしてお送りします。
・奈良墨オリジナルTシャツ 10,000円コース
・奈良墨オリジナルTシャツ+松煙墨(既製品) 30,000円コース
地元奈良では知る人ぞ知る、奈良の鹿を愛する奈良在住の作家「鹿作家めぐ」さんデザインが入った奈良墨オリジナルTシャツをリターンとしたコースです。
今回のTシャツのためにデザインをおこしていただき、Tシャツの胸元に入れさせていただきました。私たちも今後イベントでこのTシャツを着る予定です。
サイズはS・M・Lの3種類です。
30,000円コースではさらに現在錦光園で現在、製造・販売している希少な純松煙墨もおつけします。
◆「鹿作家めぐ」さんのご紹介◆
<「鹿作家めぐ」さんプロフィール>イラストレーター・ハンドメイド作家・一児の母。
奈良公園に実在する個性的な鹿をモデルにした絵を制作中。親しみのわく鹿のキャラクターを描きながら、日々の暮らしの中に、優しく寄り添えるような作品づくりを目指している。
・【未来をつくる子供達へ】奈良墨オリジナルTシャツ + 墨に触れる体験 10,000円コース
こちらのプランは大人から子供へ贈っていただくことを想定したコースです。前述の通り、私たちの活動も子供たちを向いたものも多いですが、子供達に沢山墨に触れてもらうことが墨の未来につながると考えています。
先ほどの「鹿作家めぐ」さんデザインが入った奈良墨オリジナルTシャツ(キッズ用)に加え、こちらのキッズTシャツを錦光園にご持参いただけましたら無料で握り墨体験をうけていただけます。
手で生墨を握って手形で作れる奈良墨です。作っていただいた握り墨は持ち帰っていただけます。※無料体験はお子様向けに1回のみ
サイズはキッズサイズで100㎝・120㎝・140㎝と3種類から選ぶことが出来ます。
・一緒に大和松煙製造コース 10万円
・一緒に大和松煙製造+初年度生産の大和松煙墨プレゼントコース 30万円
奈良県まで来ていただける方限定になりますが、現地で大和松煙(煤)の製造)を泊まりがけで一緒にできるコースです。
松煙の製造はそもそも大変な仕事なのでだれが支援をしてそんなことをするのか?とも思いましたが、他では間違いなくできない体験なので興味を持たれる方はぜひ。(もちろん危険なことはお願いしませんし、体力的に合わないことなどはしていただくことはありません)
1
※複数名可(人数は応相談 2名以上の場合は宿泊費別途必要)
※製造の目処が立つ次年度を予定しております
(万が一目処が立たない場合などは別の体験をご案内する可能性がございます)
300,000円コースではさらに、2026年に完成予定の初年度生産の大和松煙墨もおつけします。
【返礼品なしコース】
シンプルに「応援だけするよ」とご支援くださる方に向けたコースです。
これまでも大変ありがたいことに、リターンはいらないと応援いただける方がいらっしゃいましたので設定させていただいております。
こちらのコースは御礼のメールのみお送りさせていただきます。返信もできる形でお送りしますので、もしよろしければ直接のお声も頂戴できれば何よりでございます。
・大和松煙墨 応援 3,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
・大和松煙墨 応援 6,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
・大和松煙墨 応援 10,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
・大和松煙墨 応援 30,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
・大和松煙墨 応援 100,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
・大和松煙墨 応援 300,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
▼サポーターからいただいた応援コメント
最後に「大和松煙墨プロジェクト」を様々な角度からサポート・応援してくださっている方から、本当に嬉しいお言葉で応援のコメントをいただいておりますのでご紹介させて頂きます。私自身、不安もある中でいただいたお言葉に正直なところ目頭が熱くなってしまいました。そしてとても勇気が出た応援コメントです。
応援コメント①
株式会社天来書院 長瀬 拓磨 様
「未来の新たな書表現のために」
「墨に五彩あり」といわれます。
墨は絵の具とは異なり、それひとつでモノクロームの世界に無限の奥行きをもたらします。
素材、製法はもとより、磨り方、薄め方、経年でも墨色は千変万化。
この墨色の微妙さが、日本人には特に好まれるようです。
古くは源氏物語にて「紫の紙に書い給へる墨づきのいと殊なるを取りて見居給へり」(若紫)と、「墨づき」という言葉でその墨色の優れた手本を愛でる描写があります。
時代は移り二十世紀、戦後の書が芸術として開花していく中で生まれた新たな墨色表現「淡墨(たんぼく)」。
これは墨を極端に水で薄め、その澄んだ色とにじみで、書に深い情緒をもたらす技法です。
この表現に、松煙墨はまさにうってつけでした。ほのかに青く澄んだ墨色が、月の光のような幽玄の輝きを放つのです。
これを深く探求し数々の名品を生み出した一人が手島右卿(てしまゆうけい)。手島の作品に特徴的な少字数の大きな文字を扱った造形傾向は、いまや現代書のジャンルの一角を成すほどの支持を得ていますが、墨色にも非常にこだわっており、多く松煙墨が使われました。それらの作品に特有の墨色は、いまでも多くの人を惹きつけ、美を発現する重要な要素としてしばしば語られます。
松煙墨の微妙な色彩無くして、現代書は語れないのです。
いま松煙を採るということは、単に時代を逆行することとはいえません。
松煙墨の色は書表現の上での重要な選択のひとつであり、これでしか追求できない世界が確かに存在するのです。
これまで細々と続いてきた松煙採取の営みが途絶えてしまったら、今後の書芸術の発展の可能性が狭められることは間違いないでしょう。
長野睦さんの覚悟に敬意を表し、応援致します。
長瀬拓磨
株式会社天来書院 代表
1980年東京都生まれ。日本大学文理学部心理学科卒。フリーの編集を経て2015年より天来書院刊「シリーズ書の古典」の制作に関わり、その後入社。2020年、株式会社天来書院代表取締役就任。
応援コメント②
墨絵画家 小林東雲 様
「墨色への想い」
深みのある青味の墨との出会いは、書道家であった母の文箱に入っていたひとかけらの小さな墨片を勝手に拝借し、磨ってみた時の感動に遡ります。中学生の時ですから、今から50年ほど前のことになります。
とても大切に使っていた墨らしく、当時、習字の練習に荒っぽく使ってずいぶん減らしてしまったので、あとになって叱られた記憶があります。あの墨の深い青味に、その後長い間出会うことがありませんでした。
私が水墨画に興味を持ち始め中国の先生に指導をしてもらった時も渋みのある青系の墨でしたが、私の制作はいつしか温かみのある作風を求め、菜種油煙の茶紫色を好んで使うようになりました。当時はまだ学生でしたから、良い青墨は高価でなかなか気軽に手が届かなかったこともありました。
安価な青墨で描いた作品は、青味が鮮やかで見た目は綺麗ですが、部屋に置いておくと飽きが来て、なんだか希薄な感じがしてしまうのです。後に多くの青墨は松煙ではなく安価な鉱物油煙に藍を混ぜて青味を出しているとわかり、本当の松煙墨は制作に多くの時間と労力がかかることを知りました。
その後どこの水墨展に行っても真っ青な作品ばかりが目立つ、青墨全盛の時代に入りました。書籍を出版している高名な先生方が、印刷映えする真っ青な墨で描き、青の強い青墨を推奨するのです。私はそんな風潮に疑問を感じていました。
あるとき墨の製造元のかたにお会いする機会があり、その疑問をぶつけました。すると彼はこう言うのです。
「私らだってこんな墨を作りたくはありませんよ。先生方がもっと青くしろ。もっと青くならないかって言うんですよ。しかも生徒が買いやすいように安くしろって。そうしたら鉱物油煙にガバガバ印度藍入れて不本意な墨を作って納品するしかないんですよ。それの方が喜んでもらえるし、利益率も良いから。使う人たちに眼を養っていただくしかないんですよ。」
効率と利益率の優先する時代には、そのような時流に乗って生き延びるしか道はないのでしょう。事実、時流に妥協できない多くの墨匠が消えていきました。
それでもなお、伝統的な技法を大切に、志を持って頑固に真面目な墨を作り続けていた匠もおりましたが、どんどん高齢化が進み、もはや風前の灯火の状況にあります。
グローバル化の波と効率優先の時代は殺伐とした希薄な風潮を生み、逆に人々は外見の豊かさの浅さと、説得力のあるコンセプトの奥には本質がないことに気づき始めました。
自分の心に本質を問いかけ、色彩を凌ぐ錦の光彩を放つ幽玄な墨の世界。今、Sumi-eの人気が世界に拡がりつつあります。
困難の海に漕ぎ出す舟こそ、次に来る晴天の海を渡ることが出来る。逆風の中を今乗り出して、来たる輝かしい墨文化の発展を目指す一人の墨匠が新しいプロジェクトを立ち上げました。
はじめて出会った松墨煙の、幽玄な青い墨色に触れたあの日の感動に再び出会うために、錦光園の長野さんのプロジェクトを心より応援致します。
小林東雲
国際墨友会 会長
2012年 文部科学大臣賞・2017年 内閣総理大臣賞受賞
作品は内外の美術館、公共施設に収蔵されている他、NHK「日曜美術館」、テレビ東京「美の巨人たち」などテレビ出演や著作も多い。現在、世界33カ国の作品が集まる墨絵を主体にした国際公募展「美は国境を越えて」を主催し、日本的な墨文化の国際的普及に努めている
※掲載されている個人の画像は本人承諾済み、また未成年のお子様の画像は、団体・保護者より許諾を得ています。
- プロジェクト実行責任者:
- 長野睦(錦光園)
- プロジェクト実施完了日:
- 2026年12月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
錦光園の担当者である長野睦が、消滅しかけている固形墨の材料となる国産の松煙の煤(すす)の生産・継承していく。資金の用途は生産施設・機材費・材料調達費・製造に必要な人件費。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 自己資金にて補償します。
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プロフィール
長野 睦(ながの あつし) 約150年近く、奈良の伝統産業「墨づくり」を営む墨屋「錦光園」の七代目。 「分からいずらい墨の魅力を分かり易く伝える」を信念とし、墨の製造はもちろんのことながら、多方面に渡り、墨の魅力を伝える活動を日々行っている。
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リターン
3,000円+システム利用料
蔵出し奈良墨 3000円コース(蔵出し奈良墨 1点)
◯御礼のメール
◯蔵出し奈良墨(※墨の内容はストーリーを参照願います)
*奈良墨の種類などはお選びいただけません。
- 申込数
- 112
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
3,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 3,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
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リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
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◯お礼のメール
- 申込数
- 18
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
6,000円+システム利用料
蔵出し奈良墨 6000円コース(蔵出し奈良墨 2点)
◯御礼のメール
◯蔵出し奈良墨(※墨の内容はストーリーを参照願います)
*奈良墨の種類などはお選びいただけません。
- 申込数
- 156
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
6,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 6,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
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リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
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◯お礼のメール
- 申込数
- 20
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
10,000円+システム利用料
奈良墨オリジナルTシャツ 10,000円コース
◯奈良墨オリジナルTシャツ
奈良の鹿を愛する、地元奈良の作家「鹿作家めぐ」さんデザインが入った奈良墨オリジナルTシャツ。今回のためにデザインをおこしていただきました。
サイズはS・M・L展開ですので、ご希望サイズをお選びください。
- 申込数
- 20
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
10,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 10,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
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リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
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◯お礼のメール
- 申込数
- 54
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
10,000円+システム利用料
【未来をつくる子供達へ】奈良墨オリジナルTシャツ + 墨に触れる体験 10,000円コース
こちらのプランは大人から子供へ贈っていただくことを想定したコースです。
私たちの活動も子供たちを向いたものも多いですが、子供達に沢山墨に触れてもらうことが墨の未来につながると考えています。
◯奈良墨オリジナルTシャツ for キッズ
奈良の鹿を愛する地元奈良の作家の「鹿作家めぐ」さんデザインが入った奈良墨オリジナルTシャツ。サイズはキッズサイズで100㎝・120㎝・140㎝と3サイズあります。
◯握り墨体験
こちらのキッズTシャツを錦光園にご持参いただけましたら握り墨体験をうけていただけます。手で生墨を握って手形で作れる奈良墨です。作っていただいた握り墨は持ち帰っていただけます。
※無料体験はお子様向け1回
こちらのリターンはクラウドファンディング終了後、2025年2月中に当方から支援者様へ、メールにてご連絡させて頂きます。その際に、ご希望の来訪日時を決定させて頂きます。
※有効期限2025年12月31日まで
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
30,000円+システム利用料
奈良墨オリジナルTシャツ+松煙墨(既製品) 30,000円コース
◯奈良墨オリジナルTシャツ
奈良の鹿を愛する、地元奈良の作家「鹿作家めぐ」さんデザインが入った奈良墨オリジナルTシャツ。今回のためにデザインをおこしていただきました。
サイズはS・M・L展開ですので、ご希望サイズをお選びください。
◯錦光園謹製 純国産松煙墨
今回のプロジェクトでご協力いただく堀池さんの松煙を使用した松煙墨をお届けします。
- 申込数
- 13
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
30,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 30,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
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リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
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◯お礼のメール
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
100,000円+システム利用料
一緒に大和松煙製造コース 10万円
大和松煙(煤)の製造を丸1日かけて一緒に体験できるコースです。
楽しく一緒にワイワイ言いながら、煤の製造を体験しましょう。
こちらのリターンはクラウドファンディング終了後、2025年2月中に当方から支援者様へ、メールにてご連絡させて頂きます。その際に、ご希望の来訪日時の決定・詳細をお伝えさせて頂きます。
※奈良県まで来ていただける方限定(交通費は各自ご負担願います)
※複数名可(人数は応相談)
※製造の目処が立つ次年度5月以降を予定しております
(万が一目処が立たない場合などは別の体験をご案内する可能性がございます)
※有効期限2025年11月30日まで
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年11月
100,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 100,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
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リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
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◯お礼のメール
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
300,000円+システム利用料
一緒に大和松煙製造 + 製造初年度生産の大和松煙墨プレゼント コース
大和松煙(煤)の製造を丸1日かけて体験ができ、かつ2025度に生産予定の大和松煙で造られた大和松煙墨をプレゼントさせて頂くコースです。
※体験は奈良県まで来ていただける方限定(交通費は各自ご負担願います)
※複数名可(人数は応相談)
※大和松煙の生産は2025年5月以降の予定
※墨の製造及び完成は2026年冬の予定(万が一目処が立たない場合などは別の体験をご案内する可能性がございます)
こちらのリターンはクラウドファンディング終了後、2025年2月中に当方から支援者様へ、メールにてご連絡させて頂きます。その際に、ご希望の来訪日時を決定・詳細をお伝えさせて頂きます。
※有効期限2026年12月31日まで
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年12月
300,000円+システム利用料
大和松煙墨 応援 300,000円コース(返礼品なし 御礼メールのみ)
ーーーーー
リターンをお届けしないかわりに、いただくご支援をできるだけ多くプロジェクト実施のために使わせていただくコースです
ーーーーー
◯お礼のメール
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
プロフィール
長野 睦(ながの あつし) 約150年近く、奈良の伝統産業「墨づくり」を営む墨屋「錦光園」の七代目。 「分からいずらい墨の魅力を分かり易く伝える」を信念とし、墨の製造はもちろんのことながら、多方面に渡り、墨の魅力を伝える活動を日々行っている。
英霊の「みこころ」とご事蹟を後世へ|靖國神社遊就館改修にご支援を
#地域文化
- 現在
- 23,032,000円
- 支援者
- 869人
- 残り
- 57日
創建1,300年:若狭國一宮「若狭彦神社」屋根修復にご支援を!
#地域文化
- 現在
- 2,885,000円
- 支援者
- 128人
- 残り
- 1日
土津神社|ご神体が鎮座する御社殿を修繕し、「東北の日光」を再び。
#地域文化
- 現在
- 12,025,000円
- 支援者
- 536人
- 残り
- 1日
吉村作治エジプト調査隊、存続の危機!
#地域文化
- 現在
- 9,080,000円
- 支援者
- 473人
- 残り
- 21日
進行を止めにくい「糖尿病性腎臓病」 治療薬開発に向けた研究の加速へ
#医療・福祉
- 現在
- 14,639,000円
- 寄付者
- 775人
- 残り
- 16日
春岳院|天下人の右腕 豊臣秀長の菩提寺を未来へ。本堂修繕にご支援を
#地域文化
- 現在
- 2,149,000円
- 支援者
- 92人
- 残り
- 44日
「幻の安土城」復元PJ|博物館展示改修、信長/戦国の魅力発信拠点へ
#地域文化
- 現在
- 3,335,000円
- 寄付者
- 122人
- 残り
- 23日