笠木絵津子映像プロジェクト、ビキニ取材をご支援ください
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月18日(金)午後11:00までです。

支援総額

35,000

目標金額 1,200,000円

2%
支援者
7人
残り
23日
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月18日(金)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

▼自己紹介

 

 

 

 私は1952年生まれ72歳の現代美術家、笠木絵津子と申します。本名は前田政子です。写真家でもあって2020年には作品集『私の知らない母』で林忠彦賞を受賞しました。私は20代の頃は、奈良女子大学と大学院で素粒子物理学の研究をし、修了後は京都大学基礎物理学研究所(湯川ホール)で助手をしました。この助手の仕事は研究職ではなかったので1980年に退職し写真の道に入ることにしました。私にとって物理研究も写真も同じ「表現の世界」にありました。「トリスタン」という筑波の大型加速器の建設を撮影するなどの仕事をした後、1989年にアメリカのニューヨーク大学大学院芸術学部に入学しコンセプチャルアートや現代写真の研究でマスターオブアーツを取得、帰国後は現代美術家として活動を始めました。2001年からは亡き母の半生をテーマにした相対論的デジタル加工写真シリーズを20年間に渡り発表し続け作品集『私の知らない母』を出版しました。また、私の作品は、高エネルギー加速器研究機構、岐阜県飛騨市神岡町、姫路市立美術館、周南市美術博物館等に収蔵されています。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

  そして、2011年の東日本大震災で福島原発が事故を起こし放射能がまき散らされた時、福島以外でも自主避難して関西に移住する人が続出したのを見て、一般の人が原子力や放射能についてあまりにも無知なことに元物理学者として大変ショックを受けました。関西の方が自然放射能の数値は高いのです。

 それから10年経った2022年、70歳になった私は一般の人にもわかりやすい現代物理の映像をつくって上映しようと決めました。笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」です。具体的には、毎年、物理関係の重要地を訪問するドキュメンタリー映像と、物理関係の重要科学者にインタビューする映像の、2本の映像をつくり、10年で20本の映像作品をつくって上映していく計画です。これまでの実績は以下の様です。

  ○ 2022年度:序章「湯川ホール;佐藤文隆」を制作し東京と京都で上映

  ○ 2023年度:第2章「ロスアラモス;湯川秀樹」を制作し東京で上映

  ○ 2024年度:第3章「ビキニ;小林誠」を制作中

 独立した一現代美術家として、万物の根源を探求する一方で原爆や水爆を生んでしまった現代物理の光と陰を多面的に取材し作品化し上映して、世界の一般市民や若者が未来の科学の在り方について自分の頭で考えるための一助となれば大変嬉しいです。

 

 

 ※第2章「ロスアラモス」より。

 

▼プロジェクトの内容

  ここで「ビキニ事件」について復習したいと思います。アメリカは1945年の広島と長崎への原爆投下の後、一層の核兵器開発を進めました。その実験場として、最初はアメリカ・ネバダが選ばれたが、1952年に水素爆弾の実験が成功してからは、太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁などで連続して水爆実験を行うようになりました。マーシャル諸島での実験は通算67回です。

 その中で1954年3月1日にビキニ環礁で行われたブラボー実験により、日本のマグロ漁船第五福竜丸が被曝、読売新聞にスクープされました。これによって放射能の恐ろしさが初めて世界に伝播し、ラッセル・アインシュタイン宣言に繋がっていったのです。

 さて、「現代物理への旅」では2024年度制作の1本として「ビキニ」を取り上げましたが、その理由は、私に物理学の面白さを教えた湯川秀樹博士が平和運動に目覚めたきっかけが「ビキニ事件」だったということを知ったからです。昨年の被団協のノーベル平和賞受賞は、湯川博士の思いが通じたとも言えるもので、私は大変嬉しく思いました。

 今回クラウドファンディングで支援をお願いしたいのは、映像「ビキニ」のマーシャル取材の部分です。「ビキニ」の取材は、既に、東京夢の島の第五福竜丸船体の撮影と、福竜丸出港の焼津漁港の撮影を終えました。あとは、太平洋のマーシャル諸島共和国を訪問し1954年のビキニ水爆の現場の現在を取材撮影することです。

 具体的には、2月24日から3月4日まで助手と2人でマーシャル諸島に滞在し、3月1日ビキニデーの政府式典やパレードの撮影、マーシャル人被曝者インタビュー、マーシャルアイランズジャーナル編集長のインタビュー、短期大学学生などマーシャルの若者へのインタビュー、マーシャルの美しい自然の撮影、海水位上昇問題の取材、等々を行います。今回は核実験遺構のあるビキニ環礁には行きません、エコノミーな定期便が運航休止しているからです。

 支援をお願いする実質目標額は100万円で、飛行機やボート等のマーシャル国内移動費、取材やインタビューの謝礼、私たちの滞在費に当てる予定です。国際航空費、助手報酬は笠木事務所で負担します。映像「ビキニ」を良い作品にするために、笠木絵津子のマーシャル取材をご支援ください。

 

 

 ※第五福竜丸展示館にてマーシャル諸島の写真パネル。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

  今回のマーシャル取材の焦点は、現在の美しい自然と、マーシャルの人々の暮らし、被曝の痕跡、を映像記録することです。また、東京夢の島で撮影した第五福竜丸船体をマーシャルの海に浮かべたいと思っています。そのようなシーンをつくることで人類の明日への展望を明確にし、次の世代の若者に伝えたい。助手の蓑和瑛太さんは今年30歳、ドローン撮影を楽しみにしています。

 そして、出来上がった映像の上映予定ですが、今年7月19日から10月14日に川崎市岡本太郎美術館で開催される「原爆×芸術」展で上映されます。「現代物理への旅」序章、第2章、第3章の計6本を上映する予定です。ご期待ください。

 今回は、ご支援の返礼品として映像の上映会開催権を差し上げる試みもいたします。ご支援よろしくお願い申し上げます。

 

 

 ※東京渋谷駅の岡本太郎壁画「明日の神話」。

プロジェクト実行責任者:
前田政子
プロジェクト実施完了日:
2025年8月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」は2024年度のテーマとして「ビキニ」を制作中であるが、2025年2月24日から3月4日まで実施予定のマーシャル諸島取材の資金を集めたい。この映像は7月から川崎市岡本太郎美術館で開催される「原爆×芸術」展で上映される予定。集まった資金は、マーシャル諸島でのインタビューや撮影の謝礼40万円、撮影移動費30万円、私と助手の滞在費30万円に使用します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金にて補填します。

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プロフィール

現代美術家/写真家 1952 兵庫県生まれ 1977 奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了 1977 京都大学基礎物理学研究所文部教官助手となる 1980 フリーカメラマンとなる 1988 東京銀座ニコンサロンで写真展「トリスタン」を開催 1992 ニューヨーク大学大学院芸術研究科スタジオ・アート専攻修士課程修了 1994 岐阜県神岡鉱山東大宇宙線研究所スーパーカミオカンデでインスタレーション実施 2001-19 母の半生をテーマに現在写真と過去写真を組み合わせたコンピュータ加工作品を制作し国内外の美術館、大学、ギャラリーで発表 2019 上記作品をまとめた作品集『私の知らない母』を出版 2022 笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」開始 受賞:2020年林忠彦賞 作品収蔵:高エネルギー加速器研究機構、姫路市立美術館、周南市美術博物館

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リターン

3,000+システム利用料


活動報告メールコース

活動報告メールコース

●感謝のメールを送ります
●ビキニ取材終了後に報告メールを送ります。写真はイメージです

申込数
5
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

5,000+システム利用料


岡本太郎美術館「原爆×芸術」展ポスターお届けコース

岡本太郎美術館「原爆×芸術」展ポスターお届けコース

●感謝のメールを送ります
●映像「ビキニ」が上映される川崎市岡本太郎美術館「原爆×芸術」展(2025年7-10月開催)のポスターを送ります。写真はイメージです。ポスター完成は6月の予定、出来上がり次第郵便発送いたします

申込数
0
在庫数
100
発送完了予定月
2025年6月

10,000+システム利用料


岡本太郎美術館「原爆×芸術」展ペアチケットお届けコース

岡本太郎美術館「原爆×芸術」展ペアチケットお届けコース

●感謝のメールを送ります
●映像「ビキニ」が上映される川崎市岡本太郎美術館「原爆×芸術」展(2025年7-10月開催)のペアチケットを送ります。写真はイメージです。チケットの完成は6月の予定、出来上がり次第郵便発送いたします

申込数
0
在庫数
50
発送完了予定月
2025年6月

10,000+システム利用料


岡本太郎美術館「原爆×芸術」展図録お届けコース

岡本太郎美術館「原爆×芸術」展図録お届けコース

●感謝のメールを送ります
●映像「ビキニ」が上映される川崎市岡本太郎美術館「原爆×芸術」展(2025年7-10月開催)の図録を送ります。写真はイメージです。図録の完成は8月の予定、出来上がり次第郵便発送いたします

申込数
2
在庫数
48
発送完了予定月
2025年8月

30,000+システム利用料


現代物理への旅オリジナル写真(小)お届けコース

現代物理への旅オリジナル写真(小)お届けコース

●笠木絵津子オリジナルプリント「映像小林誠よりスーパーKEKB」(インクジェット、エディションとサイン付、額装長辺30cm)を送ります
●映像「ビキニ」のエンドロールにお名前を掲載します

申込数
0
在庫数
20
発送完了予定月
2025年6月

100,000+システム利用料


現代物理への旅オリジナル写真(大)お届けコース

現代物理への旅オリジナル写真(大)お届けコース

●笠木絵津子オリジナルプリント「映像ロスアラモスより歴史公園夕景」(銀塩、エディションとサイン付、額装長辺60㎝)をお届けします
●映像「ビキニ」のエンドロールにお名前を掲載します

申込数
0
在庫数
20
発送完了予定月
2025年6月

100,000+システム利用料


あなたの街で上映会コース

あなたの街で上映会コース

●「現代物理への旅」の映像「湯川ホール」「佐藤文隆」「ロスアラモス」「湯川秀樹」のどれでも1本の上映会開催権を贈呈します。写真は「湯川秀樹」から。開催期限は一般上映開始月の2025年8月から2026年7月までの1年間とします。発送完了予定月までに、サービス内容や日程調整の方法などの詳細についてメールでご連絡いたします
●映像「ビキニ」のエンドロールにお名前を掲載します

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

プロフィール

現代美術家/写真家 1952 兵庫県生まれ 1977 奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了 1977 京都大学基礎物理学研究所文部教官助手となる 1980 フリーカメラマンとなる 1988 東京銀座ニコンサロンで写真展「トリスタン」を開催 1992 ニューヨーク大学大学院芸術研究科スタジオ・アート専攻修士課程修了 1994 岐阜県神岡鉱山東大宇宙線研究所スーパーカミオカンデでインスタレーション実施 2001-19 母の半生をテーマに現在写真と過去写真を組み合わせたコンピュータ加工作品を制作し国内外の美術館、大学、ギャラリーで発表 2019 上記作品をまとめた作品集『私の知らない母』を出版 2022 笠木絵津子映像プロジェクト「現代物理への旅」開始 受賞:2020年林忠彦賞 作品収蔵:高エネルギー加速器研究機構、姫路市立美術館、周南市美術博物館

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