2度の悪性リンパ腫を乗り越えた医学生に血液内科医になるチャンスを!

2度の悪性リンパ腫を乗り越えた医学生に血液内科医になるチャンスを!
支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月17日(木)午後11:00までです。

支援総額

14,785,000

NEXT GOAL 20,000,000円 (第一目標金額 1,100,000円)

1344%
支援者
2,033人
残り
22日

応援コメント
もろんちゅ
もろんちゅ18分前医療職員です。応援してます。 頑張ってください! 医療職員です。応援してます。 頑張ってください!
まりん
まりん1時間前兄が悪性リンパ腫でした。 応援しています!!兄が悪性リンパ腫でした。 応援しています!!
古村裕子
古村裕子2時間前夢を叶えるために 頑張ってください。夢を叶えるために 頑張ってください。
支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月17日(木)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

★新しい夢の為にネクストゴールを設定します!

 

この度、私のクラウドファンディングにおいてご支援頂いた方々、またこの件を拡散してくれた方々に改めてお礼申し上げます。現在、約1300万円の寄付金が集まっており、復学、さらには奨学金の返済も半分程出来そうな勢いです。本当に感謝しかありません。

 

そして、このクラウドファンディングを通して活動記録を見て頂いている方はご存知だと思うのですが、高額療養費制度の引き上げに対しての私の意見が多くの人を支持を得て、テレビ出演をしたり記事としてYahooニュースなどに掲載して貰える機会を得ることが出来ました。さらには、NHKさんからも取材依頼が来ており、私の復学の様子を密着してくれるそうです。

 

また、私が闘病生活でぶつかった大きな壁であるドナー問題に関しても、現在YouTube登録者数72万人のYouTube医療大学さんと協力して解説動画を作成しています。

 

軽く説明しますと、実は骨髄移植においてドナー候補者の4人に1人が、ドナー提供を仕事を理由に断念している現実があるのです。また、他の理由として育児や介護で時間が取れない事も挙げられます。仕方が無いとはいえ、適合したと分かったのに治療を断られてしまう患者さんの気持ちは想像を絶するものです。

 

実際、私も骨髄バンクに適合するドナーがおらず、親戚全員に検査を頼み込みました。そして、奇跡的に母方の叔父と適合していることがわかり治療を行えましたが、誰とも適合しなかったらと考えると怖くて震えてしまう程です。

 

そんな思いをする患者さんを1人でも減らす為に、例えばドナー候補者に対して一律で10万円を支給する団体を作り、休職した分の給料を補填して貰ったり、子供を預けるための託児所の費用にあててもらったりする事でドナー候補者がドナー提供しやすい環境づくりを考えています。そして、このプロジェクトが広まればドナー登録者も増えて、よりたくさんの骨髄移植を必要とする方を救えるはずです。

 

このクラウドファンディングは元々学費の返済のため、始めたものですが皆さんの協力もあり私と同じような境遇の方のために様々な活動をしていこうという考え方に変わりました。

 

そのため、当初は学費の返済分の220万円をゴールとしそれ以上のネクストゴールは設定しない方針でしたが、このような活動をどんどん行っていきたいと思っているため、誠に勝手ですが奨学金が少しでも返済できるようネクストゴールを設定したいと思います。やはり、このような活動を行なっていく上でお金の心配をしなくて済むというのは私にとってとても大事な事だからです。

 

以前、ネクストゴールは設定しないと言いましたが私の身勝手な理由で捻じ曲げてしまい申し訳ありません。ただ、これからの活動に関してはみなさまの期待を裏切らぬよう全力で頑張りますので、再度応援して貰えると幸いです。よろしくお願いします。

 

必要な金額としましては学費の220万円+奨学金の1590万円を合わせた1810万円です。ただし、所得税が40%かかる事を考えると奨学金の返済には3000万円程かかります。そのため、まずセカンドゴールを2000万円で設定し、奇跡的に達成できれば3000万円で再び設定しようと思います。

 

このような大きな金額を設定するのは、ご支援を頂いた方に対して失礼かと思いますが、私と同じ境遇の方を助ける活動をしていきたいという私の新しい夢のために出来ることは全てやるつもりです。大変身勝手でわがままなお願いですが、再度ご支援よろしくお願いします。

 

2 2000万円

 

3奨学金返済

 

4. 仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

 

★自己紹介

 

こんにちは。クラウドファンディングをご検討頂きありがとうございます。

 

私はある私立大学の医学部に在籍する5年生の齊藤樺嵯斗(さいとうかざと)と申します。現在は休学中で、2025年4月から大学に復学予定です。

 

★プロジェクトの目的

 

この度は大学の休学にかかった1年間の費用、前期分(4月〜9月)の110万円と後期分(10月〜3月)の110万円を合わせた220万円を募るためにクラウドファンディングを行うことにしました。

 

まず前期分の110万円を第一目標として、これが達成出来ればネクストゴールとして後期分を合わせた220万円を募りたいと考えています。

 

背景としましては、私の家庭は私立大学医学部の学費を支払えるような家庭ではなく父親が介護士、母が専業主婦で三人兄弟の長男でした。

 

しかし、小さい頃からの医師という夢が諦め切れず、地域枠という学費の2010万円を援助してくれる制度と奨学金の限度額1590万円をお借りして、どうにか塾も通わずに学費が3400万円の私立大学医学部に繰り上げ合格で入学する事ができました。(学費、奨学金、地域枠の免除額の詳細について下にまとめています)

 

合格通知書

 

合格通知の連絡がきた時は本当に嬉しかったのを覚えています。そして、ここで一番大事なのは絶対に留年をしない事。私の入学した大学の一年の学費は約500万円ですので、奨学金をこれ以上借りる事が出来ない事を考えると、一度留年しただけで授業料を支払う事が出来なくなってしまいます。そのため、この4年間は必死に医学を勉強しました。

 

憧れの聴診器とペンライト

 

しかし、2023年5月、当時5年生で22歳の時に悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)という、いわゆる血液の癌を発症しました。担当の先生からはこの病気は進行が早く、治療をしないと3ヶ月生きられないと告げられました。

 

入院初日の写真

 

そして、一年間大学を休学して8ヶ月間の抗がん剤治療と骨髄移植を経て無事に回復、2024年4月に大学に復学する事が出来ました。(当時の闘病記録を下にまとめています)

 

抗がん剤の影響で髪が抜ける

 

ただ、私が在籍するのは医科大学のため、在籍に係る費用として施設維持費や教育充実費に費用がかかります。そのため,休学した場合であっても前期に110万円,後期に110万円の計220万円が必要でした。この時は保険金と両親が借金をすることでどうにか賄いました。(休学費用についての内訳を下にまとめています)

 

しかし、運の悪いことに去年の2024年6月に再発がわかり再び1年間の休学を余儀なくされました。さらに、この病気の再発は予後が悪く担当の医師からはかなり厳しい治療になると告げられました。両親がとても辛そうな顔をしていたのを覚えています。

 

再発の診断書

 

そして、先生からやり残したことをやってくださいと言われた時、私の頭の中で一番に思い浮かんだのはやはり、血液内科医として自分と同じような病気の人の力になりたいという思いでした。そのため、緩和治療は選ばずに根治治療を選択しました。

 

そこからは地獄のような治療が待っていました。(当時の闘病記録を下にまとめています)何度も命の危機に陥りましたが、家族や看護師の方々、血液内科の先生、理学療法士さん、口腔外科の先生など本当に様々な人の協力もあり現在は寛解状態にあります。

 

辛い治療を乗り切り、口腔外科の先生と撮った写真 

 

白血病や悪性リンパ腫といった血液の癌は子供や私のような若い方にも唐突にやってきて、全てを奪っていきます。さらには、骨髄移植におけるドナー不足が大きな社会問題になっており実際、私も全ての遺伝子が適合するドナーがおらず、半分の遺伝子が適合した弟から骨髄移植を行いました。(悪性リンパ腫と骨髄移植について下にまとめています)

 

私は将来、血液内科医として同じような病気の患者さんの治療を行ったり、自らの実体験を発信していく事でドナー問題を解決していきたいと考えています。 

 

しかし、2年目の休学費用である220万円は高額療養費制度を使っていましたが、月額8万円の治療費が積み重なり、現在支払う事が出来なくなってしまいました。 そのため、本来なら6年生時に使うはずだったお金を前借りして復学する事になったのですが、来年には足りなくなってしまいます。

 

給付型の奨学金なども検討してみましたが、その多くが条件に健康上問題がないというのが項目にあり、治療の後遺症がある自分では借りる事が出来ませんでした。 

 

見ず知らずの方にこんなお願いをするのは本当に身勝手でわがままだと思います。しかし、私の思いは本気です。いきなりで不躾なお願いではありますが、私に夢を叶えるチャンスを頂けないでしょうか。よろしくお願いします。

 

★2年間のがん闘病記録

 

 

はじめに違和感を覚えたのは2023年4月頃、当時は5年生で22歳の時でした。なぜか、夜寝ている時に大量の汗をかくようになったのです。もともと暑がりだった私は特に気にしてませんでしたが、その1週間後に首元が腫れてきました。この二つの症状から悪性リンパ腫という血液の癌の可能性があると思い、すぐ近くのクリニックを受診しました。悪性リンパ腫には首元のリンパ節が腫れることに加えて、寝汗が酷くなるということを大学で学んでいたからです。

 

血液検査の結果、腫瘍マーカーが上昇しており、すぐに自分が在籍する大学の付属病院で詳しい検査を行いました。

 

そして、忘れもしない2023年5月3日、学校のテストを終えた私に一つの電話が来て直ぐ病院に来るようにと指示がありました。

 

病院に到着し、先生から告げられたのは悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)という病名でした。この病気は進行がとても早く、治療をしなければ3ヶ月もたないということでその日に緊急入院という運びに。予想していたとはいえ、いざ告げられると頭が真っ白になり、涙が止まりませんでした。親に心配をかけまいと、ひとしきりトイレで泣いた後、電話で親に病気のことを伝えました。

 

FDG-PET/CTとよばれる画像検査の実際の写真

 

この日からは私の日常は一変しました。まず、1週間のステロイドパルス療法を行った後、辛い抗がん剤治療が始まりました。抗がん剤治療の副作用で髪の毛は抜けていき、強い吐き気と痛みが全身を襲う毎日でまるで地獄のような日々でした。

 

大量の抗がん剤とその副作用

 

そして、抗がん剤治療を始めて1ヶ月後の2023年6月に抗がん剤の副作用で急性膵炎を引き起こしました。急性膵炎とは膵臓が炎症を起こし膵臓が分泌する膵液がお腹の中に漏れ出す病気です。膵液は本来、お肉などのタンパク質を溶かす働きを持っているのですが、人間の体もほとんどがタンパク質なのでまるでお腹の中を溶かされているような痛みが6時間ほど続きました。よく出産と同程度の痛みと言われています。このときは本当に痛くて病室でずっと叫んでいました。間違いなく人生で1番の痛みです。

 

急性膵炎を起こした時の実際のCT画像

 

その後は1週間の絶飲食を経て、症状が回復しましたが、問題なのはこの急性膵炎を引き起こした抗がん剤が使えなくなるという点です。抗がん剤にも様々な種類があり、私の病気にはこの抗がん剤以外だと治る見込みがなかったのです。

 

そのため、私には骨髄移植という選択肢しか残されておらず、ここからドナー探しが始まりました。

 

骨髄移植のドナーの条件としてHLAとよばれる遺伝子の型が合致しているかどうかが挙げられます。なんとなく想像がつくと思いますが、この型が合えば合うほど拒絶反応が少なくなるという事です。

 

そしてドナー検索をしてみた結果、残念ながら該当者はいませんでした。しかし、早く治療を行わなければ、手遅れになる可能性があったので、HLAが半分合致した弟がドナー候補に選ばれました。

 

ドナーといっても痛い思いもしますし、多少のリスクもあります。そのため、少し緊張しながら弟にドナーになってくれないかと聞いてみました。すると、弟はなんの躊躇いもなく、「もちろんいいよ」と笑顔で言ってくれました。本当に嬉しかったのを覚えています。

 

移植前に弟と一緒に撮った写真

 

そして、2023年9月7日いざ移植当日、これは意外とあっけなく終わりました。それもそのはずで拒絶反応が出てくるのは一般的に移植から2〜3日後だったからです。私も例に漏れず2日後から40度以上の発熱が1週間以上続きました。そこからは嘔吐や下痢、皮疹、大量の口内炎など痛くて眠れない日々が続きました。 

 

父親にさすってもらっている写真

 

しかし、2週間後の2023年9月25日、無事に弟の細胞が生着してくれました。そこからは先生が驚くほどに、移植による副作用が改善していき、移植から3ヶ月後である2023年12月に退院する事が出来ました。

 

そして、弟にはThanks for your stem cell(幹細胞をくれてありがとう)というメッセージカードを添えて財布をプレゼントしました。また、両親にはここまで支えてくれた感謝を手紙にして送りました。その日は家族全員が泣いていたのを覚えています。

 

弟にプレゼントした財布とメッセージカード

 

そこからの日々は毎日が天国のようでした。家族みんなで温泉旅行に行ったり、大学の友達と美味しいものをたくさん食べ歩きました。2024年4月に大学にも復学し、5月にあった大学の総合試験も見事に突破、順風満帆な日々を送っていました。

 

家族との温泉旅行

 

しかし、そんな日々も突然終わりを迎えます。2024年6月、友達と温泉に行っていた時にふと首元を触ると少し腫れているような気がしました。初めは勘違いだと思い2〜3日経った後、再び触ると腫れが大きくなっていました。直ぐに担当の先生に連絡をして詳しい検査をしてもらいました。

 

そして、今でも忘れません。家族みんなで夜にゲームをしていた時に大学病院から一つの電話があり、再発を告げられました。後に両親から聞いたのですが電話を聞いた私の顔が一気に真っ青になったのを見て悟ったそうでした。私は再発がいかに怖いかをわかっていたのでその電話を聞いた時、正直もうダメだなと思いました。

 

後日、両親と病院に行き先生から詳しい話がありました。そこで伝えられたのは治療をしても助かる見込みはかなり少ないという厳しい現実でした。私の人生がここで終わると思うと悔しくてたまりませんでした。

 

そして、先生からやり残したことをやってくださいと言われた時、一番に思い浮かんだのはやはり血液内科医になって自分と同じような境遇の方を救いたいという思いでした。そのため、助かる見込みの少ない中あの地獄のような治療をまたやる覚悟を決めました。

 

前回と同様、私の病気に効く抗がん剤はもう無かったので、いきなり骨髄移植を行う方針となりました。そして、今回もドナー検索をしてみましたが、やはり該当者は見つかりませんでした。そのため、私の家族や親戚全員にドナー検査をして貰うことになったのです。

 

ここで適合する人がいなければ、私は治療が出来ず、ただ死を待つのみとなってしまいます。この検査結果が出るのに1ヶ月かかるらしく、この1ヶ月間は「何でも好きなことをしていい」と先生から伝えられました。私は人生最後の1ヶ月になるかもしれない、そう直感しました。

 

そこからの1ヶ月は家族と上高地へ旅行に行ったり、奈良へ1人旅に行きました。そこで奈良の大学に行った高校の友達と合流して、観光を楽しみました。ただ病気のことは友達に伝える事は出来ませんでした。もう自分の病気の事で誰かが悲しむ顔を見たくなかったからです。

 

奈良観光の写真

 

そして、奈良から帰ってきた頃から、食欲がどんどん少なくなり、ほとんどご飯を食べることが出来なくなってきました。病気が進行してきたためです。一日中、寝たきりとなり、やりたい事があるのに出来ない、そんな日々が続きました。

 

そしてついに、1ヶ月後ドナー検査の結果が出ました。結果は母方の伯父と適合している事がわかりました。さらに伯父はお盆の休みを全て使って、私の入院する病院まで来て細胞を提供してくれました。この迅速な行動のおかげで私の移植はとてもスピーディーに行われました。私にとって伯父はまさしく命の恩人です。

 

そして、移植の前日、先生から「今回の移植では命のやり取りになる場面が必ず来ます。いつでも連絡を取れるようにしておいてください。」と告げられました。もしかしたら、家族と話せる時間もこれで最後かもしれないと思い、その日の夜、両親に電話でこう伝えました。

 

「自分を産んでくれて、ここまで育ててくれて本当にありがとう。今日まで本当に幸せでした。仮に生まれ変わって、また同じ病気になるとしてもお父さんとお母さんの家庭に生まれたいです。」

 

そう言うと両親も泣きながら私が息子で良かったと言ってくれたのを覚えています。そして、その夜は泣き疲れたのか、そのまま寝てしまいました。

 

2024年8月27日、移植当日は前回と同様、何事もなく終わったのですが、次の日から40度の発熱に加えて体と目が黄色になり、30分に一回嘔吐を繰り返すようになりました。この症状は黄疸といい、拒絶反応が肝臓に出ている証拠となります。さらに血液検査の結果、感染症も引き起こしており、まさしくいつ死んでもおかしくない状況だったそうです。

 

私はというとあまりの痛みや苦痛のために医療用麻薬を大量に使っていたので、現実か夢かわからない状況でした。夜中も医療用麻薬の副作用で全く眠れず、目の前に謎のおじさんが現れたり、自分が何人かに分裂する幻覚を見たりと本当に頭がどうにかなりそうでした。

 

大量の医療用麻薬と朦朧とする私

 

しかし、その時に支えてくれたのが看護師さんの方々でした。夜中に不安になり何度もナースコールを押す僕に嫌な顔を全くせず対応してくれました。今私が生きてるのは看護師さん達のおかげだと思っています。そんな日々が2週間程続いた後、なんと無事に伯父の細胞が生着しました。見事、命の危機を乗り切ったのです。

 

私の元々あった体重は58kgから39kgまで減っていました。そして、ずっと動けなかったため腰には褥瘡が出来てしまいました。褥瘡とは長い期間同じ体勢でいる事で、皮膚が壊死してしまい腰の骨が見えてしまう症状です。また、肝臓に障害を受けた事で腹水が溜まり、お腹はまるで妊婦さんのようになっていました。

 

39kgの時の写真

 

なにはともあれ、未来への一筋の光が見えたことに私と両親は喜びました。この地獄の2週間、両親は毎日神社に通い食事もほぼ喉を通らなかったそうです。そこまで心配してくれた両親にはやはり感謝しかありません。

 

そして、2024年10月に入り体調の方もだいぶ安定してきて食事も少しづつ取れるようになってきました。治療のことですっかり忘れていたのですが、10月には私の24歳の誕生日がありました。

 

誕生日当日、リハビリから帰って部屋の扉を開けるとそこにはいつもお世話になっている看護師の方々や理学療法士さん、担当の先生まで勢揃いで出迎えてくれました。そして、部屋の壁にはhappy birthdayの文字があり、その瞬間恥ずかしながら号泣してしまいました。看護師さんの方からはスタバの水筒を、歯科口腔外科の先生からはステッカーとメッセージカードを、血液内科の先生からは先生自らが執筆した本を頂きました。本の最後には「早くよくなって跡を継げ!」とそう書かれていました。私はこんな素晴らしい人達に恵まれた事を神様に感謝したことを覚えています。そして、この日は間違いなく私の人生にとって最高に幸せな一日でした。

 

誕生日に撮った写真

 

先生からのメッセージ

  

ただ、2024年11月に入ると再び肝臓の値が悪くなりました。お腹が痛くなり、嘔吐を繰り返すようになったのです。私と両親はまた拒絶反応が出たのではないかと不安になりました。そして、検査の結果は胆石による急性胆嚢炎でした。これは拒絶反応とは関係なく、偶発的に起こったものらしく、手術が必要となりました。

 

急性胆嚢炎を起こした時の実際のCT画像

 

一般的には簡単な手術なのですが、移植を終えたばかりの私の体はこれに耐えれるかわからないという事もあり、大量の輸血をしながら手術を行いました。私は最後の試練だと思い、手術室に向かったのを覚えています。

 

結果は無事に成功、肝臓の値も改善していきました。お腹に傷は残りましたが勲章として逆に誇らしい気持ちになりました。

 

手術を終えた私の写真

 

2024年12月、リハビリの成果もあり少しずつ歩けるようになってきました。そしてなんと、2024年12月31日と2025年1月1日に一時退院が許可されたのです。

 

そして、待ちに待った2024年12月31日、半年ぶりに家に帰る事が出来ました。特に印象に残っているのはやはり母親が作ってくれてたご飯で、食べると自然と涙が出てきました。この二日間は家族と今まで辛かった事や、楽しかった事、色々な話をしてまるで天国のようでした。

 

そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、再入院しました。といっても、この入院はリハビリがメインで、週末は自宅で過ごすという日々を現在まで送っています。実はこの文章も病院の一室から書いており、本退院は2月後半の予定です。

 

ただ、ここでとても大きな問題にぶつかってしまいました。私が在籍するのは医科大学のため、在籍に係る費用として施設維持費や教育充実費に費用がかかります。そのため,休学した場合であっても前期に110万円,後期に110万円の計220万円が必要でした。この時は保険金と両親が借金をすることでどうにか賄いました。(休学費用についての内訳を下にまとめています)

 

しかし、2年目の休学費用である220万円は高額療養費制度を使っていましたが、月額8万円の治療費が積み重なり、現在支払う事が出来なくなってしまいました。

 

そのため、本来なら6年生時に使うはずだったお金を前借りして復学する事になったのですが、来年には足りなくなってしまいます。

 

このままでは、せっかくここまで治療を頑張ったのに血液内科医になるという夢を諦めざる負えないというのが今の現状です。

 

見ず知らずの方にこんなお願いをするのは本当に身勝手でわがままだと思います。しかし、私の血液内科医になって自分と同じような病気の方々の力になりたいという思いは本気です。いきなりで不躾なお願いではありますが、どうか私に夢を叶えるチャンスを頂けないでしょうか。よろしくお願いします。

 

★学費や奨学金、地域枠の学費援助についての詳細

・学費の詳細

 

[初年度入学かかる必要な学費]

 

入学手続時 620万円(内訳が入学金150万円、教育充実費270万円、授業料150万円、施設維持費50万円)

 

後期 200万円(内訳が授業料150万円、施設維持費50万円)

 

合計額 820万円

 

[二年次以降の1年間の必要な学費]

 

前期 260万円(内訳が教育充実費60万円、授業料150万円、施設維持費50万円)

 

後期 260万円(内訳が教育充実費60万円、授業料150万円、施設維持費50万円)

 

合計額 520万円

 

[6年間の学費の合計額] 820万円+520万円×5年分=3400万円

 

・奨学金の詳細 

 

第一種奨学金の奨学生証

 

[第一種奨学金]

 

貸与月額5万4千円

 

第二種奨学金の奨学生証

 

[第二種奨学金]

 

入学時特別増額貸与額50万円

 

貸与月額16万円

 

[6年間の奨学金の合計額]

 

50万円+(5.4万円+16万円)×72ヶ月=1590.8万円

 

・地域枠の援助額の詳細

 

[県からの修学資金]

 

1110万円(入学年次に月額17.5万円、2学年時以降は月額15万円)

 

[大学からの修学資金]

 

900万円(入学年次に450万円、2学年時以降は年額90万円)

 

[6年間の地域枠の免除額の合計額]

 

合計額 1100万円+900万円=2010万円

 

・6年間の学費、奨学金、地域枠の援助額の差引

 

6年間にかかる学費である3400万円を奨学金の1590.8万円と地域枠の学費免除額の2010万円を合わせた3600.8万円で賄っている状況で、残りの200.8万円は6年間分の教科書や実習で使う医療器具等にあてました。また、足らない分はバイトで賄っていました。

 

★血液の癌ってどんな病気?

 

・血液の癌は造血器腫瘍とよばれ、体の血液細胞が腫瘍化し増殖することで正常な血液細胞(赤血球、白血球、リンパ球、血小板など)を作れなくなってしまう病気です。そして、この造血器腫瘍の代表的なものが白血病や悪性リンパ腫などです。

 

『病気がみえる vol.5  血液 第2版』 P.100   メディックメディア 

 

白血病とは体の血液細胞を作る場所である骨髄で腫瘍細胞が増殖し、正常な血液細胞を作れなくなってしまいます。

 

一方、悪性リンパ腫とは細菌やウイルスなどから体を守るはたらき(免疫)を持つリンパ球が、増える場所であるリンパ節で腫瘍細胞が増殖して正常な免疫細胞(リンパ球)を作れなくなってしまいます。

 

『病気がみえる vol.5  血液 第2版』 P.165   メディックメディア

 

そのため、白血病を発症するとそれぞれの血液細胞(赤血球、白血球、リンパ球、血小板など)に対応した症状が現れます。例えば、酸素を運ぶ働きを持つ赤血球の異常により、貧血や気だるさが、細菌やウイルスから体を守る免疫の働きを持つ白血球、リンパ球の異常により発熱が、血液を固める働きを持つ血小板の異常により内出血といった様々な症状が現れます。

 

一方、悪性リンパ腫はリンパ節で腫瘍細胞が増殖するため、免疫をつかさどるリンパ球に異常が起こります。そのため、感染症による発熱や首や腋の下のリンパ節が腫れ、皮膚が痒くなったり、寝汗、体重減少といった症状が現れます。

 

『病気がみえる vol.5  血液 第2版』 P.165   メディックメディア 

 

治療法は様々な抗がん剤を用いる多剤併用化学療法が有効とされており、効果がない場合や重度の合併症が発生した場合、骨髄移植となります。また、適切な治療を受けることで、5年生存率は約65~70%程度とされています。 

 

★骨髄移植ってどんな治療?

 

骨髄移植とは造血機能に異常をきたし正常な血液細胞を作ることができなくなった患者さんに、ドナーから提供された造血幹細胞を移植する事で造血機能の正常化を目指す治療法のことです。

 

そのため、ドナーが必要となるのですがドナー候補として最優先されるのがHLAと呼ばれる遺伝子が適合しているかどうかが挙げられます。HLAとは人が自分と他人を認識する上で最も重要な抗原のことです。このHLAが一致する確率は少子化の進む先進国では30%未満とされており、兄弟では4分の1、非血縁者では1万分の1以下となっています。

 

ドナーの優先度としてはHLAの適合した血縁者、次いでHLAの適合した非血縁者、これでも見つからない場合HLAの半分が適合した血縁者が選択されます。

 

骨髄移植の流れとしてはまず、移植前に大量の抗がん剤や全身放射線療法などを使い、全身の腫瘍細胞を根絶する移植前処置を行います。そのため、移植後は移植による拒絶反応に加えて抗がん剤と放射線の副作用が全身を襲います。この強い副作用に耐える事が出来ない高齢者や臓器障害のある患者さんは骨髄移植の適応外となります。

 

そして、移植から2〜3週間後にドナー由来の細胞が増え始めることを生着といいます。逆にドナー由来の細胞が排除されてしまうことを拒絶といい、HLAの適合度が低いほど拒絶が起こりやすくなってしまいます。

 

『病気がみえる vol.5  血液 第2版』 P.205   メディックメディア

 

生着後は移植による拒絶反応や抗がん剤と放射線の副作用に対して予防、治療を行なっていくというのが骨髄移植の大まかな流れになります。

 

『病気がみえる vol.5  血液 第2版』 P.200   メディックメディア 

 

★おわりに

 

ここまで私の拙い文章読んでいただきありがとうございました。私の病気を通して得た経験や思いが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

 

病気によって多くのものを奪われた私ですが、実は得られたものも沢山あります。それは、ここまで支えてくれた人達や医療関係者の方たちとの出会いでした。そのうちの1人でも欠けていたら今の私はいなかったと本気で思っています。 

 

将来、医師としてこの方達と同じ職場で働けたらこんなに嬉しいことはありません。この場を借りて言うのも変かもしれませんが、私の為に尽力してくれた医療関係者や今まで支えて下さったみなさま、本当にありがとうございました。

 

私にとって大切な人達からのお見舞いの品々

 

・今年の4月から復学できる事は確定しています。

 

・クラウドファンディングが成立した場合、やむを得ない場合を除き、2年間通学、卒業いたします。

 

・日々の活動記録や闘病記録に出てくる検査データの解説をnoteやX(旧Twitter)Twitterで更新しているので、ぜひご覧になって下さい。

 

・note

https://note.com/saila1017

 

・X(旧Twitter)

 

・インスタ

 

・日々の活動記録

 

・私の実際の検査データの解説

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
齊藤樺嵯斗
プロジェクト実施完了日:
2026年3月1日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

私が悪性リンパ腫の治療のため1年間大学を休学した時にかかった費用である前期分の110万円を募り、将来、血液内科医となって同じような病気の人を救う夢を叶えるため、大学復学の学費に使いたい。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額の対応は自分で補填します。

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プロフィール

A大学医学部医学科5年 2023/5 Tリンパ芽球性リンパ腫発症→2023/9 ハプロ移植→2024/6再発→2024/8再移植→2025/1寛解→現在リハビリ中

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リターン

1,000+システム利用料


感謝のメール

感謝のメール

現在、まだリハビリ中のため感謝のメール等でしかお返しする事が出来ません。申し訳ありません。

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
689
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

2,000+システム利用料


感謝のメール2

感謝のメール2

感謝のメール

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
363
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

5,000+システム利用料


感謝のメール3

感謝のメール3

感謝のメール

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
364
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

10,000+システム利用料


感謝のメール4

感謝のメール4

感謝のメール

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
511
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

30,000+システム利用料


感謝のメール5

感謝のメール5

現在、まだリハビリ中のため感謝のメール等でしかお返しする事が出来ません。申し訳ありません。

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
73
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

50,000+システム利用料


感謝のメール6

感謝のメール6

現在、まだリハビリ中のため感謝のメール等でしかお返しする事が出来ません。申し訳ありません。

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
33
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

100,000+システム利用料


感謝のメール7

感謝のメール7

感謝のメール
note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

200,000+システム利用料


感謝のお手紙とビデオメッセージ

感謝のお手紙とビデオメッセージ

現在、まだリハビリ中のためリターンが遅くなる可能性があります。申し訳ありません。感謝のお手紙とビデオメッセージ 。有効期限一年。


また、発送完了予定月までに、サービス内容や日程調整の方法などの詳細についてメールにてご連絡いたします

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

300,000+システム利用料


感謝のお手紙とビデオメッセージ2

感謝のお手紙とビデオメッセージ2

現在、まだリハビリ中のためリターンが遅くなる可能性があります。申し訳ありません。感謝のお手紙とビデオメッセージ 。有効期限一年。

また、発送完了予定月までに、サービス内容や日程調整の方法などの詳細についてメールにてご連絡いたします

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

500,000+システム利用料


感謝のお手紙とビデオメッセージ、希望する方はビデオ通話でのお礼。

感謝のお手紙とビデオメッセージ、希望する方はビデオ通話でのお礼。

現在、まだリハビリ中のためリターンが遅くなる可能性があります。申し訳ありません。感謝のお手紙とビデオメッセージ 、希望する方はビデオ通話でのお礼。有効期限一年。
また、発送完了予定月までに、サービス内容や日程調整の方法などの詳細についてメールにてご連絡いたします

note、X(旧Twitter)で活動記録や私の実際の検査データの解説を行っています。良かったらご覧ください。
note→https://note.com/saila1017

X(旧Twitter)→https://x.com/kazato20001710?s=21

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

プロフィール

A大学医学部医学科5年 2023/5 Tリンパ芽球性リンパ腫発症→2023/9 ハプロ移植→2024/6再発→2024/8再移植→2025/1寛解→現在リハビリ中

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