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沖縄の国際会議への先住民アーティストの招へい実現に温かいご支援を!

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支援総額

520,000

目標金額 1,200,000円

支援者
13人
募集終了日
2025年6月16日

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プロジェクト本文

▼自己紹介

 「環境とマイノリティ」政策研究センター(英語表記:CEMiPoS https://cemipos.org/)は、2016年12月に日本とフィンランドの研究者(後に北欧、北米の先住民アーティストやポーランドのアーティストらが参加)を中心に設立された国際共同研究センターです。その目標は、植民地主義、差別主義、家父長制の下で抑圧されてきた先住民族やマイノリティの人々と連帯し、学術研究と芸術活動を通して、制度化された差別や暴力、人権侵害などの撤廃を図ることです。したがって、財政的にも独立性が重要であると考え、自己資金と市民の浄財によって運営しています。

 

 2017年11月30日~12月5日、札幌でアイヌ女性会議と国際会議を共催し、2022年3月にその成果を学術書:Decolonizing Futures: Collaborations for New Indigenous Horizonsに結実させ、スウェーデンのウプサラ大学から出版しました(https://uu.diva-portal.org/smash/record.jsf?pid=diva2%3A1659943&dswid=-7813)。その間、ポーランドの舞踏集団、アマレヤ劇団とアイヌ女性会議とのコーディネーターをつとめ、ポーランド公演(2018年)や札幌での新作の初演(2018~22年)を実現しました。2023年から現在までは、琉球・沖縄の研究者らと国際会議Decolonizing Futures「未来を脱植民地化する」の共催やその成果としての学術書の編集を担う一方、スウェーデン・ターナビーの南サーミの鉱山開発反対運動や、人類学者によって盗掘されたアイヌ・琉球民族の遺骨の返還運動にも積極的に関わっています。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 上記のように2023年以降は、琉球・沖縄の研究者らと名護市の名桜大学を会場に国際会議Decolonizing Futures「未来を脱植民地化する」を2023年11月(https://cemipos.org/okinawa-conference-decolonizing-futures/)と2024年7月(https://cemipos.org/untitled-2/)に共催し、国際的・学際的な視点から琉球・沖縄の現実への理解を深めてきました。それらを踏まえ、2025年は、学術研究に芸術活動を加え、琉球民族の求める権利擁護、文化・言語の再生、環境正義などを世界的な文脈の中で図るため、北欧、北米、グリーンランドの先住民アーティストを招へいし、7月11~13日の3日間にわたり、国際会議Decolonizing Futures「未来を脱植民地化する」を開催することと致しました。このことの意義を理解いただき、温かいご支援をいただければ幸甚です。なお、下記に示す先住民アーティストらとの協議の上、クラウドファンディングへの申請も決めており、個人名も団体名も使用の許諾を得ていることを申し添えておきます。

 

プロジェクトの内容

 1. 国際会議Decolonizing Futures「未来を脱植民地化する」の会場と日程

 7月11日

 会場:銘苅ベース

 ・アマレヤ劇団とゲスト UNA

 ・比嘉座

 7月12~13日

 会場:沖縄国際大学

  玄関ロビー

 ・先住民アーティストの共同展「先住民族の抵抗と復元力」

  教室 以下はあくまで可能な例であり、決定ではありません。

 ・セッション1「国際人権法と先住民族・マイノリティ」

 ・セッション2「歴史修正主義とヘイトスピーチ」

 ・セッション3「博物館の先住民族文化の展示を脱植民地化する」

 ・セッション4「先住民言語の喪失、再生とコミュニティ」

 ・セッション5「先住民の言語教育・言語政策と国際人権法」

 ・パネル・ディスカッション1「差別と暴力に晒される女性と少女」

 ・パネル・ディスカッション2「盗掘された先住民遺骨の返還:科学的差別主義」

 ・パネル・ディスカッション3「先住民コミュニティが直面する環境と健康の問題」

 ・アーティストによるワークショップ「アートと積極行動主義」

 ・その他

 

 9月~10月(未定)

 ・佐喜眞美術館

  展覧会「先住民族の抵抗と復元力」(トーマス・コルベンソン、アントニー・フランク・グラハムズドーター)

 

  2. 招へいする先住民アーティストの作品及びその背景

  2-1. スウェーデンの先住民族サーミのアーティスト、トーマス・コルベンソンは、同じコミュニティの先祖の人々をスウェーデンの人種生物学者が撮った大量の古い写真の中から探し出し、故郷の風土を背景に紙やメタルの上あるいはガラスの中に蘇らせてきました。たとえば、20世紀初頭、サーミの組織を初めて創設した同郷のサーミ女性、エルサ・ラウラ・レンバーグを度々作品にし、彼女に永遠の命を吹き込んでいます。トーマスの作品はいずれも、教科書の中の国家中心の歴史では描かれない先住民族固有の歴史を今日につづくものとして、見る者の記憶に焼きつけるのです。なお、トーマスは、今日まで欧米はもとよりブラジル、日本など20か国以上で展覧会を開き、2024年には、世界の版画界で最も重要な賞であるソニア女王版画賞を受賞しました(https://www.queensonjaprintaward.no/news/sami-artist-wins-worlds-most-important-prize-for-printmaking#:~:text=Sonja%20Print%20Award-,Tomas%20Colbengtson%20is%20the%20winner%20of%20The%20Queen%20Sonja%20Print,most%20important%20prize%20for%20printmaking.)。

 

 

 

 今日、スウェーデンは人権や男女平等を尊重する福祉国家として知られていますが、1920年代には世界で初めて人種生物学研究所が設置され、先住民族サーミへの差別を正当化するための人種生物学が奨励されました。トーマスが作品に使用する古い写真は当時の研究者によって身体計測データとともに収集され、サーミを劣った「人種」に仕立てるために使われました。当時は優生学という選別思想の興隆もあいまってサーミ女性は避妊手術を強制されました。今日でも、サーミ文化の象徴であるトナカイ放牧に必要な土地がスウェーデン政府の鉱山、森林、風力発電などの開発優先政策によって縮小・寸断され、若いトナカイ放牧者の自殺が問題となっています。

 

 

 2.2. スウェーデン在住でカナダの先住民族にルーツをもつアントニー・フランク・グラハムズドーターhttps://www.antoniefrank.se/)は、マルチメディア・アーティストとジャーナリストという二つの異なる立場から、先住民女性への暴力を告発するとともに、その強さをインタビューや映像によって描き出し、人種的ステレオタイプの固定化に挑戦してきました。2016年には、1970-80年代以来の先駆的な功績が高く評価され、影響力のある欧州の女性ビデオアーティスト(EWVA)の一人に選ばれました。アントニーのドキュメンタリーは、スウェーデン、カナダを中心に、オランダ、イタリア、イギリスなどの映画祭でも上映され、強烈な印象を与えてきました。なお、アントニーは、沖縄にはすでに二度訪れ、植民地主義や軍国主義の下でのジェンダー抑圧の実態を浮き彫りにする反面、琉球民族の復元する力にも光を当てた写真や映像をスウェーデンやデンマークで発表しました。なぜまた沖縄に戻るのかというと、アントニーは沖縄の植物、虫の鳴き声、海、空気、建物などすべてが長年家族と過ごしたギリシャによく似ていて、沖縄が大好きだからです。以下の四枚の写真は、カナダのイヌイットの過酷な寄宿舎生活の一部とそれを体験した長老のインタビューからなるフィルムWhite Washの場面をスクリーンショットしたものです。

 

 

 2-3. ポーランドのグダンスク出身の女性劇団、アマレヤ劇団https://www.teatramareya.pl/)は、2014年、グリーンランド・イヌイットの女性ルイース・フォンテインがデンマークによる同化政策によって母語を奪われ、アイデンティティを失ってさまよう実話をもとに「Nomadic Woman(流浪の女)を発表し、欧州の人々に衝撃を与えました。それは、音楽、映像に加え、日本の舞踏をベースにした創造的パーフォーマンスによって、グリーンランドという辺境の地の埋もれた植民地化の歴史にアートの光を照らしたものです。アマレヤは、2018年から22年までの間に北海道に定期的に訪れ、アイヌ女性と「アイヌとカムイのためのレクイエム」などの新作を毎年初演し、アイヌ文化の可能性を広げました。今回は、イヌイット女性アーティストのルイース・フォンテインとトランスジェンダーアーティストのアパヤック・レイタンのコンセプトに基づき、カタジナ・パスツァックとナタリア・チリンスカが振り付けた新作「UNA」を沖縄で初演しようと意気込んでいます。カタジナによれば、「UNA」は、イヌイットのイヌア(本質)やシラ(精神、環境)といった概念を用いた儀式的なアートによって失われた伝統を取り戻し、女性的な力を目覚めさせることにより、男尊女卑、資本主義、植民地主義の下での不正義に対する変革と抵抗を呼びかけるとのことですが、どのような作品になるのか、楽しみです。なお、カタジナは日本の舞踏(Butoh)の創始者、土方巽の研究でグダンスク大学から博士号を授与しています。以下の3枚の写真は「Nomadic Woman」からです。

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

  2024年11月、「環境とマイノリティ」政策研究センター」(CEMiPoS)は、今年7月の国際会議Decolonizing Futures(未来を脱植民地化する)の趣旨とプログラムをウェブサイトに載せ、研究発表要旨を募集しました(https://cemipos.org/call-for-abstracts-final-decolonizing-futures-conference-in-ryukyus-okinawa/)。3月には、会場へのアクセスやホテルの予約などの情報をウェブサイトに載せました(https://cemipos.org/final-decolonizing-futures-conference-in-ryukyus-okinawa-updates-travel-accommodation-details/)。その間、昨年の参加者にメールを出して参加を促すとともに、フェースブックなどを通して、国際会議の目的や内容などについて周知しました。3月24日現在、沖縄や海外からの参加希望の問い合わせが一定数あり、研究発表要旨もすでに10通近く届き、一昨年の50名、昨年の70名をしのぐ参加者があるものと確信しています。「環境とマイノリティ」政策研究センター(CEMiPoS)が関わる琉球・沖縄での国際会議は今回が最後となりますが、予定通り行うことができれば、脱植民地化をめざす学術と芸術の国際的なネットワークがより強固となり、琉球民族が自ら築く未来への踏み台ができるものと期待されます。

 

 

プロジェクト実行責任者:
丸山 博(「環境とマイノリティ」政策研究センター(CEMiPoS))
プロジェクト実施完了日:
2025年7月13日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

 国際会議は琉球・沖縄の研究者らと「環境とマイノリティ」政策研究センター」の双方から13名からなる実行委員会によって運営されています。国際会議の具体的なプログラムと実行委員の責任分担等については、5月末日を締め切りとしている研究発表要旨が届き次第、オンラインの実行委員会によって決め、ウェブ上で参加予定者に周知を図るつもりです。また、クラウドファンディングで寄付金が集まるとすれば、招へいする先住民アーティスト2名とアマレヤ劇団4名の渡航費・滞在費・会場費等の一部に充当します。残りの費用については「環境とマイノリティ」政策研究センターの自己資金と国際会議の参加費の一部から補填いたします。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
主催団体がすでに準備済みです

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リターン

5,000+システム利用料


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私どものプロジェクトの趣旨に賛同し、ご寄付をいただき、感謝致します。皆様のご支援に恥じぬよう、全力を尽くして参ります。

・アマレヤの公演のチケットをメールでお送りいたします。公演は7月11日、那覇市の銘苅ベースにて行われますが、時間を含めて詳しいことはチケットに記します。

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

10,000+システム利用料


alt

私どものプロジェクトの趣旨に賛同し、ご寄付をいただき、感謝申し上げます。ご支援に恥じぬよう、全力を尽くしてまいります。

・プログラムにお名前を掲載いたします。
・アマレヤの公演のチケットをメールでお送りいたします。公演は7月11日、那覇市の銘苅ベースにて行われますが、時間を含めて詳しいことは、チケットに記します。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

5,000+システム利用料


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・アマレヤの公演のチケットをメールでお送りいたします。公演は7月11日、那覇市の銘苅ベースにて行われますが、時間を含めて詳しいことはチケットに記します。

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

10,000+システム利用料


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・プログラムにお名前を掲載いたします。
・アマレヤの公演のチケットをメールでお送りいたします。公演は7月11日、那覇市の銘苅ベースにて行われますが、時間を含めて詳しいことは、チケットに記します。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月
1 ~ 1/ 4

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