太平洋戦争の激戦地「ペリリュー島」　～ペリリュー島最高峰「大山」を訪れて～

「大山」はペリリュー島の最高峰であり、ペリリュー島の戦いにおいて日本軍が最後まで潜み、抵抗を続けた場所です。

写真にも写っているように、道の途中には未だ不発弾が撤去されていない場所があり、小道には赤い柱の看板で注意喚起されています。また、中川州男大佐（歩兵第２連隊長）が率いたペリリュー島守備部隊の顕彰碑と多数の塹壕も見られました。四方八方に塹壕を掘ることで、山を登って攻めてくるアメリカ軍を包囲し、集中攻撃するためだったと言われています。それはまるで難攻不落の城のようでもありました。

遊歩道の行き止まりには、深く掘られた塹壕と、「鎮魂」と刻まれた碑が立っています。この場所は、ペリリュー島の戦いで生き残った３４人の日本兵が潜伏していた地点でもあります。ガイドの方から、このジャングルの奥で、中川州男大佐が最期自決したという説明を受けました。そこは現在、不発弾が多く危険であるため、立ち入り禁止となっています。

これはペリリュー島に限らないことですが、世界には太平洋戦争で多くの日本兵が散った場所がたくさんあります。

私たちは今年２月にペリリュー島を訪問し、多くの戦跡を巡りました。現地で戦争の痕跡と向き合ったことで、この場所で起きた歴史の事実を多くの方々に伝えていく使命を感じるようになりました。わずか８０年という月日を遡るだけで、戦争の爪痕が未だ色濃く残っている現実に直面します。

日本から遠く離れた南の島で起きた惨状を、私たちは忘れることなく、未来へ語り継いでいかなければなりません。

今回で２月のプロジェクト時に訪問したペリリュー島についてのご紹介は終わりとなります。

明日からはパラオの短期大学や食べ物についてご紹介していきます！お楽しみに！