コリアンネットあいち│朝鮮学校の保健室を充実化したい
コリアンネットあいち│朝鮮学校の保健室を充実化したい

支援総額

3,992,000

目標金額 3,600,000円

支援者
405人
募集終了日
2025年10月29日

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2025年10月17日 08:16

ウリハッキョの未来のための第一歩にしたい

クラウドファンディング、ラストスパートを前に、現在豊明にある愛知朝鮮中高級学校の保健室でボランティア活動に携わっている李玲華さんに聞いてみました。

 

Q.保健室の活動に携わったきっかけは?

 

A.専門学校在学中にスクールカウンセラーという職業があることを知り、いつかはスクールカウンセラーとしてウリハッキョ(朝鮮学校)に携わりたいと考えるようになりました。

私は幼稚班から高級部までウリハッキョで楽しく充実した日々を過ごしましたが、当たり前ですが苦しい時もありました。特に高級部の3年間は、同級生にも家族にもソンセンニム(先生)にも吐き出すことができない悩みを抱えながら過ごしました。もしあの時スクールカウンセラーがいたら。ハッキョに来れなくなり一緒に卒業できなかった同級生も、友人関係に悩んだ自分も、いろんなことを飲み込んで必死に踏ん張っていたあの子も、ほんの少しだけ苦しみを軽くすることができたのかもしれない、ウリハッキョに通ってよかったと思って卒業する学生がもっと多かったかもしれない、そう考えるようになりました。

専門学校を卒業後は日本企業で働いていましたが、その思いを諦めることはできず、5年を経て退職をし、通信制大学で心理学を学び始めました。その時期に愛知朝鮮中高級学校の先生から保健室活動の存在を聞き、社会福祉士の李先生と出会い、勉強中の身ではありますが保健室活動に携わるようになりました。心理士資格取得には最短でも5年はかかりますが、今後とも勉学に励み、ウリハッキョの子どもたちや先生のほんの少しの力になりたいと思っています。

 

 (京都の保健室の見学に行った際、クラウドファンディングの支援を頂いたときの写真)

 

Q.クラウドファンディングではボランティアとうたっておりますが、実際の条件はどうですか?

 

A.主となる李先生は別として、私を含め4名のスタッフはボランティアとして活動しています。気持ちとして、寄宿舎食堂の美味しい昼食を頂いています。食堂のキムチとエゴマを食べられることが本当に幸せで、午後も頑張ろう!と思えます ()

ただ本格的な運営をするにはやはりボランティアでは難しいです。なぜなら、私たちが目指す保健とは「肉体的にも精神的にも社会的にも健康な状態」を保持することです。人は衣食住が整っていなければだんだんと心の余裕がなくなり、体の不調へと繋がり、生死にまで関わることもあります。学生の健康を保持するには、まず先生をはじめとする、学生に関わる人たちの健康を保持することが真っ先に大切なのです。

国や市からの補助金が切られても、ウリハッキョの未来のため・同胞の未来のために、皆少ない給料で必死に活動しています。必死に踏ん張っています。しかしこの不景気の中、やる気とやりがいだけで継続できる人はそう多くありません。学生数の増加、教員人員の維持のために、そして、保健室に常駐して学生を見守ることができるスタッフの増加を目指すためにも、安定した給与の確保は必須だと考えています。

来年度からは今よりも少ない、12名のスタッフで運営していく予定です。この先10年後、50年後、100年後もウリハッキョの保健室が運営できるよう、今から土台を築いていければと考えています。

 

Q.今保健室の活動で一番切迫している問題は何ですか?

 

A. 保健教育、保健管理、身体的に不自由を感じている学生のサポート、精神面でのサポート、保健室運営、その全てが切迫しています。

保健室運営でいえば、「体調を崩したときに寝る場所」としてしか機能いない現在の保健室ですが、衛生的に最適とは言えません。2床あるベッドのシーツやカーテンの洗濯、室内の掃除、洗面台の衛生管理など色々と行き届いていないのが現状です。また相談室としては、面談中でも何度も人が出入りするので、学生が安心して話せる環境をしっかりと整える必要があります。保健管理では、現在は地域の同胞医師が学生の健康診断を長年無償で行ってくださっていますが、時間的・人材的限界もあります。さらに教職員の健康診断を行えていないことが深刻な問題です。健康診断を受けるとしても個人負担になってしまうので、時間的にも金銭的にも難しい教職員がほとんどです。

そして、その全てに言えますが、やはり月に1度の活動では学生の変化を把握することが難しく、問題が起こった後に対応する形になってしまうことがすごくもどかしいです。一番切実に感じるのが、不登校をはじめとする学生の精神面でのサポートですね。往復4時間を超えて電車通学する学生も多く、また学校行事や部活、他のクラブ活動や塾通いなど、学生の身体的疲労は計り知れないものです。その忙しい日々の中で、少し免疫力が落ちているときに何か一つ些細なきっかけがあると、思春期の心が打ち砕かれてしまうことは容易に想像できます。   

学生が、再び楽しい学校生活を送るためには、学生の周囲にいる友人や家族、先生や先輩後輩、いろんな人との連携・コンビネーションがとても重要です。学校や家庭内での心理的安全性が確保されてこそ「一歩を踏み出そう」と思えるのです。その関係者をつなぐ役割、勇気を出す一歩目の存在としての役割を担うのが、保健室であると感じています。

 

 

 

Q.支援してくれた人、支援を検討している方々へ一言お願いします。

 

A.全国各地で支援をしてくださっている皆様、本当にありがとうございます。

「ないのが当たり前」だから、今まで学生や教職員の健康が保障されていませんでした。定期券問題、大学差別問題、高校無償化問題など、あらゆる権利獲得のために私たち同胞は闘ってきましたが、一番重要なウリハッキョの安全の権利保障がされていなかったことです。

難しい問題もたくさんあります。中には保健室より前にもっと優先すべきものがあるだろうと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、学習より、部活より、心と体の健康こそ、人が生きていくために一番重要な条件です。愛知のみならず、全国の朝鮮学校に通う子供たちが、先生や学父母が、安心してウリハッキョで過ごせるように、ともに支えていけたらと思っています。

このクラウドファンディングが、ウリハッキョの未来のための第一歩となることを期待しています。

 

最後に、支援してくださった方、プロジェクトが実施できるよう、周囲の方への拡散にご協力下さい。

リターン

3,000+システム利用料


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感謝のメール(関係者のコメント付き)

運営法人からの感謝のメールとともに、保健室の運営に当たるスタッフから感謝のことばをお送りします。

申込数
254
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年1月

10,000+システム利用料


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簡易報告書

プロジェクト終了後、事業の概要がわかる報告書をお送ります。

申込数
150
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年5月

3,000+システム利用料


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感謝のメール(関係者のコメント付き)

運営法人からの感謝のメールとともに、保健室の運営に当たるスタッフから感謝のことばをお送りします。

申込数
254
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年1月

10,000+システム利用料


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簡易報告書

プロジェクト終了後、事業の概要がわかる報告書をお送ります。

申込数
150
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年5月
1 ~ 1/ 5


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