コリアンネットあいち│朝鮮学校の保健室を充実化したい
コリアンネットあいち│朝鮮学校の保健室を充実化したい

支援総額

3,992,000

目標金額 3,600,000円

支援者
405人
募集終了日
2025年10月29日

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2025年10月22日 11:30

プロジェクト実施に向けて最後のお願い 「マイナスをゼロにしたい」

先にお知らせです。10月23日(木)中日新聞に当クラウドファンディングが紹介される予定です。臨時国会の兼ね合いで編集や日程のずれ込みがあり、23日が有力、遅くても24日金曜までに掲載されるとのこと。お時間ある方は新聞にも目を通していただけると幸いです。

 

 

理事の李です。人にとって何が大事か、みんな特別なものだったり、希少価値の高いものを思い浮かべることが多いと思いますが、やっぱり当たり前のこと、普通のことなんですね。宝石や車といった高価なものを失うことももちろん大変なことだと思います。でも人って、本当は家族だったり、帰る家や帰りを待っててくれる家族がいたりみたいな居場所があること。そして何よりも子供たちにとっては、毎日通う学校や友達が一番大事なんです。

 

その根拠ですか?

 

失ったら一番辛いからです。

 

 でも当たり前にあるんですね、簡単に失わない、学校や仕事が終わったら帰る家がある、家に帰れば当然家族がいるしね、ある意味一人になりたくても(笑)。子供たちは毎日学校に通うわけで、突然学校が無くなるわけでもない。友達だって、学校に行けば普通に会えるわけです。だから扱いを粗末にしがちなんです。

例えば高校の3年間、1度しかない修学旅行だけ参加して卒業を迎える子(事実上は無理ですが)と、毎日欠かさず学校に通って、体調不良で修学旅行だけ行けなかった子、どちらが有意義な学校生活でしょうか。答えは簡単です。毎日の他愛もない日常生活の積み重ねの方がよっぽど大事なんですよね。テレビで見る悲しいニュースって、交通事故で亡くなったとか、夏休みに海で溺れてしまったとか、そういう日常や当たり前を崩される話なんですね、どこか自分と関係ない場所で起きている事故だと思い込んでしまうんですが。

 

 私(40代)が最近幾つか同窓会に参加したんですよ。残念ながら若くして亡くなっている人がいました。失ってからでは遅いんです。自分だっていつそうなるかわからないし。だから毎日一生懸命生きる、普通を大事にする、当たり前にあるものを粗末にしない。そう考えると毎日小さな幸せを感じます。子供が学校に行って無事に帰って来てくれる、自分が家に帰ったら家族が迎えてくれる。洗濯かごに入れた衣類が、次の日にはキレイにたたんでタンスにしまってある。私にとってはすべて「小さな幸せ」です。(笑)プラスはなくても、マイナスがないだけで、充分幸せを感じることができます。もちろんたまにプラスも欲しいですが。()

 大事なことは日常であり、普通や当たり前のことであって、それに感謝しながら生きることだと。ウリハッキョは給食がないので、毎日弁当を作るんです。ご飯作って、仕事もして洗濯もして、掃除もする毎日、当たり前の毎日が一番大変なんですが、担い手がいないと日常は崩れます。だから一番大事なんです。クラウドファンディングで目標より多くの支援金が集まったら、是非ウリハッキョの給食もやりたいですね。みんなで同じもの食べる、日本学校では当たり前かもしれませんが、ウリハッキョでは程遠い話です。共働きのオンマ(お母さん)たち、本当に大変です。

 

 

 先だってボランティアスタッフの李玲華さんが、保健室で一番深刻な問題は何ですかと聞いたら、即答しなかったんですね。悩んだ挙句、不登校問題だと答えました。同感です。社会的な枠組みって、色んな人がいるわけで、一つのくくりにしてまとまるわけがない、みんな個性があるから。必ず「漏れ」や「抜け」はあるんです。みんなが羨ましがるモデルケースのような「漏れ」や「抜け」ならいいんですが、必ずしもそうじゃない。福祉の畑では、しばしこういったものを「社会的弱者」と呼んでいますが。

 朝鮮学校では今、民族教育の保全と生き残りをかけて、みんなで闘っています。すごい歴史です。自分たちの力で校舎を建てて、与えられた権利もなく、闘って勝ち取ってきた。さっき、突然学校が無くなるわけじゃないといいましたが、昔「学校閉鎖令」が出て、朝鮮学校を閉鎖された歴史がありますからね。在日の内輪では知らない人がいない、あの有名な子供が学校から追い出される写真、あれ、名古屋の守山区にあった学校なんですね。学校にいたら突然警察が土足で入ってきて、子どもたちを校舎から追い出して、先生は逮捕されたり、と。ただこの歴史、80年続きましたが、100年を目の前に大きな壁にぶち当たっています。

 

 日本学校で日本人を育てる、朝鮮学校で朝鮮人を育てる、当たり前のことですが、そこには共通点があるんです。それは「人間を育てる」ことです。教育の本質です。でも例えば、朝鮮学校は一条校ではないので、「給食は公費を支出できません」、「保健室もあってもなくてもいいです」って。現実はこんな風になっちゃっているんです。ご飯を食べたり、子どもの身体的、精神的健康って、国とか何人とか関係ないじゃないですか。1ヶ月前に岡山の朝鮮学校が、トイレが壊れてその改修のためのクラウドファンディングやったんですよ、支援を集めたくてお願いしまくって、毎日新聞のXに掲載されたそうです。批判の嵐だったそうですよ、「朝鮮学校にお金なんか」ってね。でも炎上してその投稿が10万ビューいって、反対に支援者もたくさん集まったそうです。トイレに国と民族なんて関係ないじゃないですか。民族と階級をはき違えているんですって。

 

 5年くらい遡りますが、ウリハッキョで子供たちが日本学校に転校したり、不登校になったりする子がとても多かった時期があります。人づてで事情を聞いたりすることもありましたが、個人的な相談を受けたこともあります。聞いていると今のウリハッキョの体制では解決できないんですね、力量不足というか責任転嫁というよりも、必然的だったんですね。何とかしたいという思いはあっても、知識も力量もお金もないんですよ。やむを得ず何かを手放すしかないんですね、それが不登校で学校を辞めた子だったり、ウリハッキョの体制に見切りをつけて日本学校に行った子たちだと、そのとき気付かされました。そのとき、普通に学校に行って友達に会って、楽しい学校生活を送っていたその子たちの日常や普通は崩れました。大事なもの、必要なものを失ったんです。親は複雑ですよ、特に不登校の場合は。せっかく悩んで選んでウリハッキョに通わせたのに、ウリハッキョの責任にもできないし、泣き寝入りしかないんですね。せめて再発防止に努めてほしいと思うも、それさえも儚い夢です。今も尚、この現状が打開できずにいますから。

 

 私は政治において、一番底辺にいる人、社会的弱者への救済が一番大事だと思います。そこにその政治のすべてが現れます。日本の政治なんてその典型ですね。好きな韓国の歴史ドラマで言っていましたね。「政治とは分けること、分配だ、誰から回収して誰に分けるか、それを決めるのが政治だ」と。社会的弱者が救済されないのは政治の責任だと思います。だって手足がなかったり、病気になったら自分ひとりで生きていけないんですから。

 不登校って、学校に行けないんですよ、校門や教室の前に立つと、震えて動けなくなるんです。想像できますか、歩けば入れる学校に、足がすくんで入れないんですよ。子どもが感覚でそう捉えてるってことなんです。株とかガソリンとかAIとか、色々大事なこともあります。否定はしませんが、それらそっちのけにして、色んな人から批判をされたとしても、社会的弱者の救済を優先して努めれば、必ず歴史的評価はされます。でも弱者を後回しにして株価があがってる。楽できる人がもっと楽できるようになって、苦しい人はもっと苦しんでします。それの評価って目に見えてますよね。政治で責任取れないし、声を上げても聞いてもらえない、でも看過できない、と思った日が吉日でした。自分たちの力で何とかするしかない。こうしてクラウドファンディングに至りました。

 

私は、人は、隣で泣いている人を見てバカにしたり、お前が悪いとか、そんなことで泣いているのか、というよりは、話を聞いてあげて一緒に泣いて上げれるような人になるべきだと思います、人の哀しみを背負える人に。相手を尊重し、理解してあげたとき、始めて人から必要とされる人になるんです。だって、自分が辛いっていうときにそれをわかってくれたら、その人って自分にとって必要な人になるでしょ。いてほしいでしょ。私はウリハッキョの子供たちがそんな人に育ってもらいです。もちろん日本学校でも同じです。どこの国とか、何人かってそのあとの話ですよ。そして、これさえあれば国境は越えれます。医者や弁護士になったって、人に寄り添う気持ちがなければ意味がないんです。動機が大事なんですよ。

 

 私はウリハッキョ出身で保健授業も受けていません。性教育も受けてないウリハッキョの卒業生が、今後も日本社会に進出します。限りなく小さなマイナスですが、日本社会にプラスに働くことはありません。今、ウリハッキョの日常を安定させるために、子共たちが人として羽ばたいていくには、保健室のような、学校教育では賄いきれない部分を側面から補完する機能が求められています。

 

 今や、子どもたち自身も、ウリハッキョが差別や除外の対象であることは自覚していますし、財政事情もわかっている、子どもたちにも見えちゃってるんですよ。小さな瞳にこれがどう映っているんでしょうか。それでも彼らを必要な存在として、夢や希望を与えることができなければ、それは新たな偏見や差別を生み出す動機になりかねない。

 

 差別や偏見のなかで育つんですからね。「やられたんだからやり返さなきゃ」ってね。

 

 

 憎しみの連鎖を断ち切るためには、勇気ある決断が必要です。うちの前理事長(昨年7月他界)が言ってました。「やられてもやり返すな、そいつと同じ類の人間になる」ってね。みなさんの勇気ある決断がウリハッキョに伝わったら、この差別と偏見の連鎖を断ち切るきっかけになると思いませんか。この素晴らしいプロジェクトの一員として私たちと一丸となれるんですから。そして子どもたちも、こんななかでも手を差し伸べてくれた人に、一筋の希望を持てるんですから。

 

 あるのが当たり前にしたい、マイナスをゼロにしたいだけです。子供たちに罪はないんですから。

 

 最後に、プロジェクトの主体の一員として、このプロジェクトを実施するために、皆さんに、あと少しだけお力添えを頂ければと思います。知人へ紹介するなどの拡散を心からお願い申し上げます。

 

追伸、プロジェクトを一緒に作ってきた法人の理事の皆さんや、情報の拡散に尽力してくれたインフルエンサーの皆さん、取材に応じてくれた各新聞社さんを始め、日本の方や同胞の皆さん、たくさんの助言をくれた岡山と東北のウリハッキョのクラウドファンディングに携わった後輩に感謝申し上げます。

リターン

3,000+システム利用料


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感謝のメール(関係者のコメント付き)

運営法人からの感謝のメールとともに、保健室の運営に当たるスタッフから感謝のことばをお送りします。

申込数
254
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年1月

10,000+システム利用料


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簡易報告書

プロジェクト終了後、事業の概要がわかる報告書をお送ります。

申込数
150
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年5月

3,000+システム利用料


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感謝のメール(関係者のコメント付き)

運営法人からの感謝のメールとともに、保健室の運営に当たるスタッフから感謝のことばをお送りします。

申込数
254
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年1月

10,000+システム利用料


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簡易報告書

プロジェクト終了後、事業の概要がわかる報告書をお送ります。

申込数
150
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年5月
1 ~ 1/ 5


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