
支援総額
目標金額 4,170,000円
- 支援者
- 1人
- 残り
- 31日
プロジェクト本文
助けを求めても、誰も来ない。
そんな現実を、変えたい。
介護・福祉の現場では、いまも毎日のように
「今日お願いできるヘルパーがいない」
そんな声があがっています。
必要な支援が“あったはずなのに受けられない”。
私は、この現実をこれ以上見過ごせません。
このプロジェクトは、
「助けが必要なときに、ちゃんと助けが届く社会」をつくるための挑戦です。
▼はじめに—— この挑戦の原点
はじめまして。「ヘルパースクエア くらん なかもず」を運営している合同会社エエよんの奈義良 治樹(なぎら はるき)と申します。
私は大学時代に、障がいのある子どもの外出をサポートする「ガイドヘルパー」という活動を始めました。障がいのために一人で外出が難しい方に寄り添い、外出先での困りごとをサポートする活動です。
ある日、小学 6 年生の男の子を支援した帰り、そのお母さんから言われた言葉が今でも忘れられません。
「この子が外出できるのは、奈義良さんと行く月 1 回だけなんです。本当はもっと出かけたいけど、他の兄弟もいて私もなかなか連れて行けなくて......。他のヘルパーさんも見つからず、この子にはずっと我慢させてしまっているんです。」
その言葉に胸がぎゅっと締めつけられました。
「人がいない」という理由だけで、子どもが大好きなことを我慢しなければならない。 ——私は強く思いました。「こんな悲しい現実を変えたい」と。
その想いが、私の 11 年間の挑戦の原点です。
▼現場で直面した“構造的な壁”
卒業後、私はヘルパー事業所を立ち上げました。
11 年運営する中で、現場が抱える根深い構造的な問題を目の当たりにしました。
① ヘルパー探しは「電話のローラー作戦」
計画相談員は
1件ずつ電話して空きを聞く
という非効率な作業を今も続けています。
② ヘルパー本人の“相性”や“得意不得意”は見えない
ミスマッチが起これば、利用中止につながり、
利用者が「もう探したくない」と心を閉ざすケースもあります。
③ 働きたいヘルパーはいるのに、仕事が埋まらない
ヘルパーは登録している事業所からしか利用者を紹介されないため、
仕事が偏り、稼働率が上がらず、結果として「不足」が表面化します。
▼当事者それぞれの“本当の困りごと”
このプロジェクトを始める前に、
利用者、計画相談員、ヘルパーの方々にヒアリングを行いました。
現場の声を直接お聞きした結果の一部をご紹介します。
計画相談員 A さんの声
私たち計画相談員のヘルパー探しは、「ローラー作戦」のように1件1件事業所に電話をかけ、性別、年齢、空き時間帯、そして何より制度の対応可否(例:介護保険のみか、障害福祉サービス対応か)を確認しなければなりません。
また、実際に担当するヘルパーさん本人の人となりや相性までは事前に確認できず、利用者の希望と実態に大きなズレが生じています。遠方の事業所が担当せざるを得ないなど、 地理的なミスマッチも発生しています。
この情報の不足が招くのは、単なる利用中止だけではありません。特に、障がいの特性 (知的・精神など)に合わせた関わり方のズレから相性が合わず、利用者が「もう頼みたくない」「こんな思いをしてまで探したくない」とサービス利用そのものを諦めてしまう深刻なケースが多発しています。ミスマッチは利用者の精神的な負担となっています。
利用者 B さんの声
毎日車椅子で生活しているから、本当に毎日の支援が必要不可欠です。一番困るのはやっぱりヘルパーさんが辞めたりすると、人手が足りなくなる時が出てくることで不安になります。そういう時は家族が協力してくれてなんとかやっていますが、体力的にすごく難しい介助とかは、やっぱり家族だけではできないこともあります。家族の負担も考えると、 やっぱり安定した専門の支援が必要だと感じています。
あと、やっぱり自分が『この人なら良いな』って思う人にお願いしたいので、もしマッチ ングサービスみたいなのがあって、色んな選択肢の中から選べたら、すごく嬉しいし、使ってみたいです。
ヘルパーC さんの声
私は、一人ひとりのペースに寄り添えるヘルパーの仕事に憧れて、この道を選びました。 けれど紹介された支援は希望の時間と合わず、あっても遠く、往復 1 時間の移動には給与が出ません。「誰かの力になりたい」と思って始めたのに、現実は“生活できない働き方”でした。本当は続けたかったのに、複数の事業所に登録して調整し続ける負担に耐えられず、私はヘルパーを諦めました。辞める日、悔しくて泣きました。この仕事が嫌いになったわけじゃない。ただ、“つながる仕組み”がなかっただけです。もし地域全体から、自分に合う支援を探せていたら——私は今も現場にいたと思います。続けたい人が辞めなくていい未来を、どうか実現してください。
現場の声は、どれも切実で、具体的で、そして共通していました。
「もっと効率よく」「もっと安心して」「もっと相性の合う人とつながりたい」
ーーその願いに応えるための仕組みが、いま必要とされています。
▼人手不足の“本当の正体”と 2040 年問題
訪問介護の現場では「人手不足」が常に問題として語られます。しかし実際には、“全体的に人が足りない”わけではありません。
本当の原因は、朝・夜・土日など、一部の時間帯にニーズが集中してしまっていることにあります。
その時間に動けるヘルパーが少ないため、結果として
「支援が回らない」「断らざるを得ない」という状況が生まれてしまっているのです。
でももし、
「朝の 1 時間だけ」
「夜の少し空いた時間だけ」
といった短い時間でもヘルパーとして関わってくれる人が増えたら、
支援を必要とする多くの人を確実に助けることができます。
厚労省の推計では、2040 年、介護人材が約 57 万人不足するとされています。
出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html)
これは、支援が必要な 5 人に 1 人が十分な支援を受けられないという深刻な数字です。
一方で、介護福祉士を持ちながら現場で働いていない「潜在人材」は 12 万人超と推計されています。さらに、初任者研修などの修了者まで含めれば数十万人規模にのぼります。
つまり、介護の人手不足は
「本当に足りない部分(特定の時間帯)」と
「活かしきれていない人材(潜在ヘルパー)」
という二重のミスマッチから生まれているのです。
そして、この“短時間でも力になれる人”と“支援を必要とする人”を
地域横断でつなぎ、眠っている力を最大限に活かせるようにする仕組みこそ、
ヘルパーマッチングシステムです。
▼11 年間の現場でできたこと(事業所での改善)
私は、事業所レベルでできる改善を積み重ねてきました。
・複数人体制の導入(代替ヘルパーを確保)
・ICT による事務効率化(報酬改善につながる)
・相談体制の強化(孤立を防ぐ)
・働き方の柔軟化(離職率の低下)
私たちは、「支える人を支える」ことを大切にしてきました。私たちの事業所の運営理念の一つとして、「人ファースト」というものがあります。サービスを受ける利用者もサービスを提供するヘルパーも安心して過ごせる環境を整備できるよう努めてきました。
その結果、障がいのある方がお出かけしたいときにできる環境を、住み慣れた家でずっと住んでいられる当たり前の幸せを実現できるように...その想いで、日々試行錯誤を重ねています。
しかし...
▼それでも、ひとつの事業所だけでは越えられない壁がある
どれだけ努力しても、
● 事業所ごとに“空き情報”が分断されている
● ヘルパーは自分の事業所の利用者しか担当できない
● 相談員は電話で探すしかない
という、日本全体の“構造”は変わりません。
この壁は、1 つの事業所の努力では越えられません。
▼解決策:ヘルパーマッチングシステムとは?
このシステムは、
・利用者
・ヘルパー
・相談員
・事業所
・行政
すべてをつなぐ「地域横断のプラットフォーム」です。
▼何ができるのか?
・条件(性別・時間・資格・距離)で検索
・ヘルパーと利用者のプロフィールを事前に確認
・メッセージで相性確認
・移動距離を最適化
・空き情報を地域全体で共有
利用者は“自分に合うヘルパー”に出会え、
ヘルパーは“希望する働き方”ができるようになります。
▼すでに協力者が集まり、プロジェクトは動き出している‼︎
すでに、当事業所のある堺市内でこの仕組みに賛同し、
実証実験への参加を申し出てくださっている方々が増えています。
・ヘルパー事業所: 6 事業所
・計画相談員: 14 名
・ヘルパーの参加希望: 24 名
・利用希望を表明している利用者: 5 名
・当事業所の利用者: 60 名
現場の方々からは、
「こういう仕組みをずっと待っていた」
「電話で探すのは限界。必ず参加したい」
「情報共有の仕組みがやっとできる」
と、前向きな声を多数いただいています。
つまり、すでにプロジェクトは“走り始めている”状態です。
あとは、開発費と初期運営費さえあれば実現できます。
これは、“成功する可能性が非常に高いプロジェクト”です。
あなたのご支援は、
「スタートを切るための最後のピース」になります。
▼プロジェクト賛同者の声(随時更新予定)
三浦 大和(ヘルパースクエアくらん なかもず職員)
プロジェクトのお話を伺った当初は、正直なところ私たちにこんな大きなプロジェクトができるのか不安を抱きました。
しかし、この画期的なマッチングシステムが実現すれば、現在の訪問介護業界が抱える多くの構造的な課題を解決できると確信しております。
私自身、10年以上にわたりヘルパー活動に携わる中で、利用者様とそのご家族様が、いかに切実にこの訪問介護サービスを求められているかを肌で感じてきました。私たち現場の人間は、その切実な要望に応えるため最善を尽くしていますが、個人の努力や動ける量には限界があることを痛感しています。
このプロジェクトによって、以下の実現を心から願っています。
1. 利用者様: サービスやヘルパーの選択肢が一つでも多く増えることで、より質の高い、個々のニーズに合った介護が実現すること。
2. ヘルパー: 働く時間やスキル、地域に応じて活動の幅が広がることで、専門性を活かし、長く生き生きと働ける環境が整備されること。
このシステムが、利用者様とヘルパー双方に新たな可能性をもたらし、訪問介護の未来を明るく照らすことを期待しています。
▼法律の壁と、クラファンが必要な理由
介護・福祉分野には
「利益供与の禁止」
という法律があります。
つまり、
・利用者、事業所から利用料を取れない
・ビジネスモデル化ができない
・開発費、運用費を民間で回収できない
という構造的な壁があります。
だからこそ、
1 実証実験で効果を“数値”として示し
2 行政と協働して“公費で運営する社会資源”にする
という唯一のルートを選びました。
そのための初期費用を、クラウドファンディングでお願いしています。
▼実証実験(6 ヶ月)の計画
堺市全域で 6 ヶ月間、以下のデータを収集します。
■ 利用者
・条件一致率
・利用継続率
・満足度
■ ヘルパー
・稼働率の向上
・移動時間の削減
・希望シフトの実現度
■ 相談員
・電話照会数の削減
・事務工数の減少
■ 社会的効果
・潜在人材の稼働促進
・離職率の低下
・地域全体の支援安定性
このデータが、行政への提案の「エビデンス」になります。
▼期待される社会的インパクト
● 利用者
相性の合う支援が増え、
「外出できる」「住み慣れた家で生きていける」などの変化が期待できます。
● ヘルパー
移動距離が減り、稼働率が上がり、
結果として実質収入アップにつながります。
● 相談員
電話や調整の時間が減り、
本来の「利用者支援」に集中できます。
● 行政
潜在人材が動き始め、離職防止にもつながり、
人材不足対策として高い費用対効果がある仕組みとなります。
▼支援の使い道
・サイト制作費:3,527,820 円
・READYFOR 手数料14%+税(10%):642,180 円
合計:4,170,000 円
▼謝礼品
・お礼のメッセージ
・活動報告メール
▼あなたの支援で未来が変わる
助けを求めても、誰も来ない。
そんな現実を、これ以上見過ごしたくありません。
必要なときに、必要な支援がちゃんと届く社会。
子どもも、大人も、高齢者も、
「支援があればできるはずのこと」をあきらめなくていい社会。
その未来をつくるための第一歩が、このプロジェクトです。
現場の声を、社会を変える仕組みにまで育てていくには、
あなたの力が必要です。
あなたの支援が、この国の介護の未来を変える一押しになります。
利用者、ヘルパー事業所、相談員たちの切実な声を、
本当に役立つ形にしていく挑戦に参加しませんか?
2040 年、人材不足が今よりさらに深刻化する未来が来る前に。
今、ここから “仕組みの力” を生み出さなければ間に合いません。
どうか、この挑戦に力を貸してください。
あなたの一歩が、未来の「あきらめなくていい日常」をつくります。
- プロジェクト実行責任者:
- 奈義良治樹(合同会社エエよん)
- プロジェクト実施完了日:
- 2027年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
スケジュール(プロジェクト実施完了まで) ●2025年12月上旬〜2026年1月上旬:クラウドファンディング実施(約1ヶ月間)。開発資金の調達。 ●2026年3月:募金額の入金。クラウドファンディング終了後、所定の手続きを経て資金を受け取ります。 ●2026年4月:マッチングシステムアプリの制作依頼・支払い(3,527,820円)。専門のシステム制作会社に開発を依頼し、アプリ制作に着手します。 ●2026年4月~5月(準備期間) 一般社団法人の体制整備、連携事業所との協定書締結、研究者との調査設計、システム開発・テスト、研修会開催。 ●2026年6~11月(実証期間) 堺市の事業所20・相談員20と連携し、条件適合型マッチング実証を実施。毎月のデータ収集、利用者・ヘルパーアンケート、中間評価(9月)。 ●2026年12月~2027年3月(分析・普及) 研究者による効果測定、報告書作成、成果シンポジウム開催。堺市・全国自治体に向けた普及資料を作成。
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プロフィール
大阪公立大学(旧府立大)卒業生が堺で2013年に創業🌻 施設を持たず居宅介護や移動支援などヘルパー派遣に特化し、創業から無借金の黒字経営を続けています!「人ファースト」の理念のもとに、利用者さんもヘルパーさんも大切にする支援がご好評をいただき、現在ヘルパーさんの空き枠が少なくなってます🙏 YouTubeも更新中!
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リターン
1,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール1
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
3,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール2
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
5,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール3
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
10,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール4
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
30,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール5
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
50,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール6
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
100,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール7
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
300,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール8
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
500,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール9
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
1,000,000円+システム利用料
・お礼のメッセージ ・活動報告メール10
●感謝のメールをお送りします ●活動内容をお送りします
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
プロフィール
大阪公立大学(旧府立大)卒業生が堺で2013年に創業🌻 施設を持たず居宅介護や移動支援などヘルパー派遣に特化し、創業から無借金の黒字経営を続けています!「人ファースト」の理念のもとに、利用者さんもヘルパーさんも大切にする支援がご好評をいただき、現在ヘルパーさんの空き枠が少なくなってます🙏 YouTubeも更新中!

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- 4,611,000円
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- 14日

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