先天性の血管奇形を抱えた8ヶ月の子猫、シルクを助けたい

▼自己紹介

 

はじめまして。数あるプロジェクトの中からこちらをご覧いただきありがとうございます。

 

2025年9月に、ノルウェージャンフォレストキャットのシルク（男の子）をお迎えしました。

 

シルクの話をする前に、少し娘についてお話したいと思います。

娘は小学3年生になりますが、心が繊細な子で、1年生の途中から学校に行っていません。

お店に入ったり、車や電車に乗るとパニックになることから、ほとんど家から出ることもなくなりました。

そんな娘が猫を飼いたいと言い始め、ある日ネットでシルクを見かけて一目ぼれ。

車に乗れない娘が自転車で1時間かけてシルクに会いに行きました。

猫のために頑張って苦手なお出かけをして、ブリーダーさんのお宅にまで入れた我が娘。

これは運命と感じ、シルクを迎え入れることに決めました。

実際、シルクがおうちに来てからは娘はよく世話をしてくれ、よく笑うようになりました。

気持ちが前向きになったのか、少しづつお出かけもできるようになりました。

シルクの病状が悪化してからも、薬を飲ませるなど看病を頑張ってくれています。

 

シルクは2025年3月12日生まれの男の子です。

2025年9月15日に我が家の家族になりました。

ノルウェージャンフォレストキャットは大きめの猫種だそうですが、シルクは体重2キロもない小柄な子でした。

（2ヶ月経った今も体重は変わりません…）

来た時から大人しく、ほとんど横になっていました。

食事も水もあまりとろうとしませんでした。

その時は、お迎えしたのが月齢6ヶ月と少し経っていたので、

環境の変化になかなか慣れないのだろうと思っていましたが…

 

↓我が家に来たばかりのシルク

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

［病気の予兆］

お迎えして1週間後、血尿が出ました。

慌てて病院に連れて行きました。

お迎えしたばかりでストレスが原因かもしれない…ということで、お薬をもらいました。

 

よくよだれが出ていて、顔が濡れている状態が続きます。 

顔がだんだんと汚れてきました。

病院で消毒液をもらって拭いても、あまり綺麗になりません。

 

体調にムラがあり、よく食べるとき・まったく食べないときがありました。

ぐったりと元気がない時には病院に連れて行きましたが、

特別な原因はわかりませんでした。

 

何かおかしいと感じつつ、でもまさか大病とは想像もせず、

シルクは体が弱い子なんだろうと、そんな生活に慣れ始めていたころ頃、発作が起きました。

 

［てんかん発作］

お迎えしてから約1か月後の2025年10月24日_未明

様子がおかしくなりました。

一点を見つめ、いつもよりよだれが多くだらだら垂れ、顔を左側だけがひくひくと動き、口の中でくちゃくちゃ言うようになりました。

数秒で収まりましたが、調べるとてんかんの症状そのものです。

その後、全身発作が起き始めました。

がくがくと震え、失禁。

急に走り出し、壁や窓に激突しました。

数秒で収まりますが、しばらくするとまた発作がおきました。

発作の間隔がどんどん短くなり、朝には10～15分おきに起こるようになっていました。

かかりつけの病院についた頃にはほとんど間隔がなく続けて発作が起きているような状態でした。

 

すぐに処置・検査をしてもらい、予想される病名が「門脈体循環シャント」でした。

 

［門脈体循環シャントとは］

門脈系と全身静脈系（体循環）の間に異常な短絡血管（シャント血管）が形成され、解毒しないといけない血液が肝臓を経由せずに直接全身に流れ込んでしまう病態です。本来、腸管から吸収された栄養素や、アンモニアなどの毒素は門脈を通って肝臓に運ばれ、肝臓で代謝・解毒されます。しかし、シャント血管が存在することでこの過程が迂回され、肝臓に十分な血流が送られなかったり、解毒されない毒素（特にアンモニア）が全身を巡って様々な症状を引き起こします。

アンモニア数値が異常に高く、てんかん症状を引き起こしているとのことでした。

 

かかりつけ病院では処置できないほど重篤な状態だったので救急の動物病院に行きました。

一晩入院して集中治療をしていただき一命は取り留めたものの、ぐったりと目を覚まさない状態でした。

てんかん重積という、てんかん症状が続く状態だったため、脳に重大なダメージがある可能性が極めて高いといわれました。

 

てんかん症状を抑えるには、門脈体循環シャントを治すしかなく、

門脈体循環シャントを完全に治すには外科手術しかなく、費用は高額です。

検査時の麻酔だけでも神経にダメージがあるのでリスクが高く、

また手術が成功したとしても、脳に重大なダメージを受けているので、通常の生活はできない可能性が高いといわれました。

 

この絶望的な告知に、せめておうちで看病し最期を看取る覚悟で連れて帰りました。

このまま目を覚まさないかもしれないとも言われていましたが、退院の翌日、シルクは目を覚ましました。

ただ、わずかに頭と、右手が動くだけでした。

生きているだけでもいいと、水や薬を飲ませたり看病していると、数日かけて少しづつ動ける部分が多くなり、

体を支えてあげれば自分で食事をとるようにもなりました。

一生懸命歩く努力をしているシルクを見て、娘が泣きながら「シルクを助けてあげたい」と私たちに訴えてきました。

 

生きたいと頑張っているシルク、

娘のシルクを助けたいという想いに、私たち親は何とかして応えたいと思い、手術をすることを決意しました。

 

2025年11月11日

C病院にて入院検査。

門脈体循環シャントの確定診断を受けました。

 

  【病院での説明書】  

  【診断書】  

 

 

［現在の状況］

てんかん発作後ほとんど動けなかったシルクですが、今は運動能力がかなり回復して、通常通り歩けるようになりました。

ただ時々てんかん発作は出ているので、

薬ですぐに発作を抑えていますが、発作後はしばらく歩けない状態になってしまいます。

 

また、肝機能低下により、尿道閉塞を起こし始めました。

カテーテルを入れて通してもらっても、すぐにおしっこが出づらくなってしまいます。

エコーで見ると膀胱内は砂で全体的に濁っていました。

食事療法を試していますが、うまく砂が溶けなければ、いずれこちらも手術しなくてはならないかもしれません。

 

容体があまりよくないので、手術を12月18日にすることが決まりましました。

 

▼プロジェクトの内容

 

本プロジェクトでは、治療（主に手術）にかかる費用の一部を、皆様のご支援で賄わせていただきたいと考えています。

 

本来なら私たち飼い主が用意するべきものなのは重々承知しております。

手術費が高額であり、またシャント血管が太く、1回の手術では処置できない可能性が高いこと、

今のシルクの状態がよくないので、頻繁に病院に通う必要があり、手術前にかかる費用も高額になってしまっていることから、経済的に厳しい状況です。

本当に勝手なお願いなのですが、資金不足で途中で治療を断念したくないのです。

今後治療を継続していくためにも、皆様のお力をお貸しいただけますよう、お願いいたします。

 

＜プロジェクトについて＞

（１）資金の使途

シルクが現在抱えている病態である「門脈体循環シャント」の手術一式治療費（これまでの検査・入院費用と、今後の手術・入院費用）、手数料にあてます

 

（２）目標金額と資金の内訳

《目標金額》800,000円

（資金の内訳）

・手数料：123,200円

・今までの治療費（入院・検査費）：234,283円（A病院）

・今後の治療費（手術・入院費）：1,040,000円（A病院）

(目標金額との差額は自己資金で賄います)

 

（３）集める資金を使用しての治療期間

2025年11月11日〜2025年12月31日

 

※治療内容や治療費、治療期間は動物病院の確認が取れています。

 

＜ご支援にあたっての注意事項＞

 ▶︎ 1. ペット保険について

①ペット保険による補償の有無：あり

②補填対象の治療名と金額：あり。140,000円が補填される見込みです。残りの費用についてクラウドファンディングで集めさせていただきます。

 ▶︎ 2. 万が一の場合の代替の資金使途について

万が一、シルクが亡くなってしまった場合、いただいた支援金については、返金はせずそれまでの治療費に当てさせていただきます。

▶︎ 3. 問い合わせ先について本クラウドファンディングに関するお問合せは以下までご連絡ください。

連絡先：  silk.sweet.0312@gmail.com

▶︎ 4. 掲載している資料について

ページ上に掲載している診断書や診療明細書などの資料は全て動物病院から掲載の許諾を得ております。

▶︎ 5．治療方針などが変更になった場合についてプロジェクト実施完了までの間に、治療方針や治療の要否に変更が生じた場合、支援者の皆様、READYFOR事務局に速やかにお伝えします。

▶︎ 6．READYFOR事務局からのご連絡ペットの治療費用を集めるクラウドファンディングに関しては、以下のガイドラインもご確認ください。ペットの治療費用を集めるクラウドファンディングに関する当社の考えhttps://legal.readyfor.jp/guidelines/launching_project/pet_care/

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

本来なら体力をつけて、2026年1月頃に手術をしようと考えていましたが、

シルクの容態があまりよくないため、急遽手術日が決定しました。

 

今後の予定です。

12月4日　輸血準備のために、供血猫ちゃんとのクロスマッチング

12月17日　入院

12月18日　手術

12月24日　退院

 

お迎えして2か月と少し経ちました。

日にちだけみれば短いのですが、いろいろなことがありとても濃い時間を過ごしており、もう何年も一緒にいるような気持ちです。

シルクのいない日常は考えられません。

 

現状、シルクの子猫らしい元気な姿は、本当に時々しか見ることが出来ていません。

ごはんをたくさん食べたら喜び、

お水を自分で飲んだら喜び、

おしっこが出たら喜び、

おもちゃで遊んでくれたら喜び、

それもいいことなのですが、

シルクが健康になり、それらが日常になってくれたら幸せです。

 

1回の手術で完治できないかもしれません。

尿道閉塞などほかの症状も治していかなくてはなりません。

でも、諦めずに、シルクに日常の幸せを作ってあげるのが私たちの望みです。

どうか皆様のご協力をお願いいたします。