パラテコンドー男子でメダルを！伊藤力、夢の大舞台への挑戦

ごあいさつ

 

はじめまして！パラテコンドー競技の伊藤力です。ん？パラテコンドー ？？と思われる方がたくさんいらっしゃるかと思います。

 

韓国発祥の格闘技のテコンドーが、2020年に開催される東京パラリンピックより競技として正式採用となりました。今、私は金メダルを獲得するためにトレーニングに励んでいます。

 

私は先天的な障害はなく、業務中の事故により、右上腕を切断しました。元々フットサルやテニスなどをやっており、体を動かすことが好きでした。フットサルは、主に足を使う競技だから続けるとして、せっかくだから障害者スポーツをやってみようと、病床に考えていました。

 

そこで出会ったのが、「アンプティサッカー」という主に上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカーです。（パラテコンドーとはまだ出会わず・・・）

 

そんな私がどうしてパラテコンドーをすることになったのか、まずはそのきっかけからお話させてください。

 

 

パラテコンドーとの出会い

 

何度かアンプティサッカーの練習に参加していると、練習の手伝いをしてくださっているボランティアの方から、「パラテコンドーって興味ない？2020年のパラリンピックの競技に決まったみたいだけど、国内に選手がいないらしいんだよ。」と聞きました。

 

それを聞いて「ただただ、おもしそう！！」と思い、テコンドー協会へ問い合わせました。

 

障害を持ったからこそ世界と戦えることにワクワクし、パラテコンドーは国内に選手がいないとのことだったので自身が道を切り開くところに魅力を感じ、2016年1月下旬にパラテコンドーを始めました。

 

 

これまでの競技生活

 

パラテコンドーを始めて3ヶ月で国際大会（アジア選手権）に派遣されました。この大会では、並行してリオオリンピックアジア大陸選考会が開催されていました。

 

競技を始めて間もない私は、ランキング1位の選手にコテンパンにされ、日本代表もあと1ポイントの差でリオオリンピック出場権を逃すという、とても悔しい思いをしました。

 

この大会で「本気でパラテコンドーに取り組もう、今の環境（練習環境のない北海道で自主練）ではダメだ」と思い、東京へ拠点を移しました。

 

 

拠点を移した当初は、練習環境が整わず、とにかく手当たり次第やってみるという苦しい時期でしたが、テコンドーを初めて1年後の2017年1月、USオープンにて金メダルを獲得したことにより、良い意味で自身やパラテコンドーが注目され始めました。

 

今までは、年に3, 4回の国際大会を繰り返して来ました。最初の2年は初心者として参加していたようなもので、自身のテコンドーのスタイルや戦術などを考えている余裕もありませんでした。

 

ですが、最近では、練習環境が整い、良き指導者と出会い、強くなってきている実感があります。

 

競技を始めた際は、応援は限りなくゼロでしたが、競技に熱中するにつれて、協会の方や他道場の師範から声を掛けていただいたり、イベントや講演等でお会いする方たちから声援をいただいたりと、たくさんの後押しがあり、それが私の強さに変わっています。そして、何より競技そのものが楽しいことが、私の原動力になっています。

 

 

夢の大舞台を目指して

 

現在、2020年の東京パラリンピックに出場する道は2通りあります。
（１）2019年末までにランキング4位以内となる
（２）開催国枠

私は、選手としてもっと強くなり、世界と戦い、ランキングで勝ち上がって出場することを目指しています。現在、私はランキングで10位と、まだまだ4位以内を狙える位置につけています。

 

そこで大事になってくるのが、2019年に行われる大会への出場とポイントの獲得。

特に、毎年開催される各大陸（アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アフリカ）での大会が非常に重要になってきます。

 

しかし、これらの大会出場には、大会ごとに自分やコーチの分の遠征費がかかります。これまでは、主に協会派遣と自己資金にて出場してきましたが、全大会に出場することは叶いませんでした。

 

 

世界と戦える選手となるために

 

2019年はどの選手もさらに力を入れて大会に出場するであろうと考えると、出遅れることはできません。

 

そこで皆様には、2019年の競技活動費をご支援いただきたいのです。主に大会遠征費と大会前の合宿費と大切に活用させていただき、競技力・経験・結果を全て手に入れてきます！

 

 

これらの大会に出場することができれば、私よりも強い選手と戦う経験を積むことができ、パラリンピックに向けても良い準備ができると確信しています。

 

 

メダルを獲得し、パラテコンドーを盛り上げていく

 

私は、パラテコンドーに出会えてよかったと心から思っています。

 

皆様からのご支援を力に変え、必ずや現在4位の選手との差である40pを埋め、2019年末には確実にパラリンピックへ出場できる世界ランキング4位に在位してみせます。

 

そして、日本のパラテコンドーのパイオニアとして東京パラリンピックに出場し、メダル獲得をすることで、日本国内での競技者をもっともっと増やし、パラテコンドー競技を盛り上げていきたいと思っています。

 

皆様のご支援・応援をよろしくお願いいたします！