
プロジェクト本文
▼自己紹介
公益財団法人宮城県水産振興協会は、1995年の設立以来、宮城県の海に生息するアワビ・ヒラメ資源の維持・増大のため、アワビの稚貝生産及びヒラメの稚魚生産・中間育成・放流業務を行ってきました。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災による大津波で、石巻市谷川地区にあった事務所はもとより、水槽やポンプ等の施設のほか、育てていたアワビ稚貝まで全てが流失し、業務の中断を余儀なくされました。
このため、事務所を仙台に移し、他県から提供されたヒラメ稚魚の放流業務のほか、宮城県から受託した復興支援業務を行っていましたが、2015年9月に宮城県七ヶ浜町において新たな種苗生産施設が完成するに及び、同年10月から、稚貝・稚魚生産業務を5年ぶりに再開することができました。現在は、この新たな施設でヒラメやホシガレイの稚魚やアワビの稚貝を生産して、宮城県沿岸の海に放流することで、海の水産資源を豊かにする仕事に取り組んでいます。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
今までは、漁業者の皆さんのご協力で資金を集め、稚魚の放流事業を続けてきましたが、地球温暖化による海洋環境の変化に影響を受けて漁獲量が減少することなど、漁業者の皆さんの協力だけでは、事業継続のための資金が不足しています。
海の生き物には所有権がありません。これを無主物と言います。私たちは、お金をかけて育成した魚を海に放流して、所有権のない無主物にするという、とても非常識?な仕事をしていますが、これぞ究極の公益事業であると思っています。この仕事を永く継続させていくために、このたびはクラウドファンディングという仕組みを利用させていただきました。
▼プロジェクトの内容
海の生き物は、産まれたばかりの卵やふ化したばかりの稚魚のあいだに、海の環境変化や他の魚などに食べられたりして、多くが死んでいきます。この生き残る条件が悪い時期を陸上の育成施設でケアして大きくした稚魚を海に放流することで、一定の安定した魚の資源が維持されて、次の世代に引き継ぐことができます。
そこで、 海を愛する人 、魚がすきな人 、大自然のなかでの釣りにロマンを感じる人たちからのご支援により、稚魚の放流事業を今後も永く継続して、豊かな海を守り続けていきたいと思っています。
いただいたご支援金は、稚魚(全長3cmサイズ)購入・輸送経費や、放流後しっかり生き残るサイズ(全長8cmサイズ以上)までの陸上育成・放流経費、事業継続のための管理費に充てられます。皆さんのご協力をお願いします。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
今、地球温暖化により東北の海が変わりつつあり、海の魚の資源も大きく変化しています。また、社会全体で自然環境と調和した持続可能な開発の機運が高まっています。最も進んだ海の環境保護は、ひとが一切海に手をつけないことですが、これでは美味しい魚が食べられなくなってしまいます。
そこで、海の環境保護とひとが海の幸を利用することのあいだで折り合いをつける手段として、稚魚放流事業の重要性は今後ますます高まると思われます。この仕事を永く続けられる社会的な支援の仕組みをつくりたいと思っています。
【目標金額分の実行確約型】
■目標金額:8,750,000円
■目標金額の使途および実施内容:公益財団法人宮城県水産振興協会が、稚魚放流を継続するための事業資金として使用します。資金は、稚魚の購入費と育成費、管理費に充てられます。
※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、目標金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行致します。
- プロジェクト実行責任者:
- 永島 宏(公益財団法人 宮城県水産振興協会)
- プロジェクト実施完了日:
- 2021年12月24日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
公益財団法人宮城県水産振興協会が、稚魚放流を継続するための事業資金として使用します。資金は、稚魚の購入費と育成費、管理費に充てられます。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 差額は、ヒラメを漁獲する漁業者からの協力金でまかないます。
プロフィール
公益財団法人 宮城県水産振興協会 理事長、現職の前は、宮城県の水産試験研究機関に長らく勤務して、宮城県沿岸の水産資源調査に従事しました。特に、太平洋北区(青森県から茨城県まで)のヒラメ資源管理指針を、関係県の皆さんと一緒に策定して実行に移した仕事が印象に残っています。プロフィールの写真は、モネの妹の未知ちゃんが勤める気仙沼水産試験場で執務中に3・11の津波で被災し、近くの琴平神社に避難したところ運良く生き残ってしまい、その後仮設の庁舎を拠点に気仙沼周辺海域の環境と水産資源の被害状況を調査していた頃に、自分の記録として撮影したセルフポートレートです。
リターン
3,000円

「ゆたかな海~ 公益財団法人宮城県水産振興協会だより」の送付
・活動報告書(PDF形式でメールで送付)
- 支援者
- 10人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
10,000円

「ゆたかな海~公益財団法人宮城県水産振興協会だより」の送付と、協会HPでのお名前掲載(個人支援の方)
・活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・協会HPにお名前を掲載させていただきます。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
100,000円

「ゆたかな海~公益財団法人宮城県水産振興協会だより」の送付と、協会HPでのお名前掲載(団体支援の方)
・活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・協会HPにお名前を掲載させていただきます。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
プロフィール
公益財団法人 宮城県水産振興協会 理事長、現職の前は、宮城県の水産試験研究機関に長らく勤務して、宮城県沿岸の水産資源調査に従事しました。特に、太平洋北区(青森県から茨城県まで)のヒラメ資源管理指針を、関係県の皆さんと一緒に策定して実行に移した仕事が印象に残っています。プロフィールの写真は、モネの妹の未知ちゃんが勤める気仙沼水産試験場で執務中に3・11の津波で被災し、近くの琴平神社に避難したところ運良く生き残ってしまい、その後仮設の庁舎を拠点に気仙沼周辺海域の環境と水産資源の被害状況を調査していた頃に、自分の記録として撮影したセルフポートレートです。