LGBTの老後セミナー時に破損した壁の弁償費をご支援下さい!

LGBTの老後セミナー時に破損した壁の弁償費をご支援下さい!

支援総額

171,000

目標金額 130,000円

支援者
44人
募集終了日
2019年4月1日

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プロジェクト本文

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性的マイノリティにも「日常の暮らし」や「老後」がある。

 

 はじめまして。特定非営利活動法人パープル・ハンズの事務局長、永易至文(ながやす・しぶん)と申します。当会は、性的マイノリティ(いわゆるLGBT)の当事者団体です。
 近年、性的マイノリティの活動は盛んで、当事者による講演活動のほか、子ども・若者支援、教育・学校、就活、同性パートナーシップをテーマとする活動が目につきます。Readyforでも、そうしたプロジェクトがしばしば掲載され、成立を見ています。
 そうしたなか、当会は「性的マイノリティの老後を考え、つながるためのNPO」「老後と同性パートナーシップのたしかな情報センター」をかかげ、性的マイノリティの「日常の暮らし」や「老後」にフォーカスして活動しています。こうした活動団体はまだ少数かと思います。

 当会では、

 

 ①暮らしを「しっかり」:老後や同性パートナーシップを守るため、既存の法制度や社会の動きを知るための講座や相談の実施

 ②仲間と「楽しく」:孤立を回避し友人をつくるための、中高年当事者のお茶会や一品持ち寄り夕食会(「おとな食堂」)の開催

 ③社会と「ともに」:介護・高齢福祉などの領域をメインに講演や寄稿、冊子発行など

 

 に取り組んでいます。(当会の活動ブログなどをご参照ください。)
 また、私自身も老後がそろそろ見えてきた、今夏で53歳になるゲイです。1990年代からゲイコミュニティの活動に参加し、2000年代からフリーの編集者/ライターとして暮らしや老後の問題を追いかけてきました。現在、このNPO法人の活動のほかに、ライター、そして行政書士やFPとしても活動しています。

 そして、今回ご支援をお願いしたい壁の破損事故は、①の講座の活動のなかで起こりました。

 

性的マイノリティの老後の不安の例

 

 

70代ゲイのかたが講座中に足をもつれさせ転倒、壁に穴を開けてしまった……

 

 当会では、一般財団法人ゆうちょ財団さんの助成をいただいて年に3回シリーズで、「にじ色あんしん老いじたく」講座を、ある貸し会議室を利用して無料開催しています。毎回30名前後のかた(40代以上)が参加くださり、「老後のお金と住まい」「入院や介護、認知症時」「遺言や終活」という、人生の「老・病・死」について、性的マイノリティのバージョンで、あまりお金がなくてもいまできる現実的備えを学んでくださっています。

 

2018年度の3回分のチラシ

 

 昨年10月に開催した回のことです。ある参加者のかた(70歳、ゲイ)が、後方の壁前にあるハンガーに服を掛けようとして台車部分に足をとられ転倒。さいわいそのかたにおケガはなかったのですが、薄い壁板が破れ、大きな穴が開いてしまいました。70歳というのは、そういうことが起きてしまう年頃なのかもしれません。
 施設で修繕を行なった結果、弁償費用として100,440円の請求を受けることになりました。小さなNPOで、助成を得て講座を開催するなどのほかは特段の事業収入がない当会にとって、けっして払いやすい額ではありません。
 今回転倒したかたは責任を感じ、ご自分が全額払うと申し出られたのですが、すでに退職され年金暮らしの身。10万円ものお金をご負担いただくことは、忍びないものがあります。
 もちろん、なにか活動をする場合は不慮にそなえて1日単位でもボランティア保険などに入っておくべきではないか、とのご意見もありますが、屋外でのスポーツ等ならともかく、室内での学習活動では想定外でした。
 そこで、これまで利用する機会がなかったクラウドファンディングを用い、広くみなさまにご支援いただけないか、と考えたしだいです。

 

 

性的マイノリティにとって「ライフプラン」講座のもつ意味

 

 当会で開催している講座は、性的マイノリティとしてのプライドをもって一生を生きるため、「性的マイノリティの実情」に即した堅実なお金や社会制度・法律の知識を知るためのものです。
 性的マイノリティの実情として、高齢期はおひとりさまである(子がいない)、法に規定のない同性ふたり、病や障害がある(HIVやメンタル)、性別移行している、親族と疎遠・不和などのかたが一定数いらっしゃいます。

 一方、社会に流通しているライフプラン情報は、標準家族(夫、専業主婦の妻、子ども2人)をモデルに説明されることが多く、情報を私たちバージョンに読み替える必要があります。
 講座では、法や制度を活用することで、病院で会えない(→緊急連絡先カードをもつ)、相続できない(→自筆遺言を書く)などなど、「LGBTの生きづらさ」とされることが現行制度のなかでも自力でもかなり解消できることを紹介しています。
 だれにとっても〈暮らし・お金・老後〉は避けて通れない話であり、最低限の安定があることで、人生の見通しが立ち、安心も得られます。

 ある回のアンケートに、「自分のセクシュアリティを実生活に持ち込まないで生きて来た。講座を聞いて、これからを考える機会としたい」と書いてくださった50代のかたがいます。法制度やお金の堅実な知識が、目を背けていた自分のセクシュアリティと前向きに向き合う勇気を与えたことがうかがえ、大変嬉しく拝読しました。
 助成くださっている財団でも、こうした活動の意義を理解くださり、助成はすでに4年目で、2017年度の活動は財団の優秀賞に選出いただきました。

 性的マイノリティがライフプランを考える活動の意味については、拙稿もご高覧いただければ幸甚です。
  

 今回、壁を破損してしまった70歳のかたも、講座に参加するのをとても楽しみにしておられました。じつはかつて家族があり(現在は離婚)、これまでゲイシーンと言われるところへは一切出たことがなかったため、講座は緊張したが、希望者で行なった交流会ではじめて生身の同性愛者らと普通に話すことができて、とても感動したとおっしゃっていました。
 せっかく参加できた講座や交流の場でトラブルを起こしてしまったことを、ご本人はとても恐縮しておられました。できればそのご負担を、少しでも下げて差し上げたいのです。

 

講座の様子(講師は筆者)

これをご縁に、中高年の性的マイノリティ課題についても知っていただければ幸いです。


 今回、一口3,000円のご支援で、13万円のご協力をお願いしたいと思っています。44口以上のご支援をいただければ、成立します。ご本人からはすでに1万円のご支援のお申し出をいただいています。それを差し引けば、40口以上で、成立します。
 使途のうちわけは、修理弁償費、Readyfor利用手数料、そして御礼品の郵送料等にあてさせていただきます。
 ご支援いただいたかたに、御礼品としては恐縮なのですが、当会のパンフレットや小冊子「高齢期の性的マイノリティ 理解と支援ハンドブック」「緊急連絡先カード」、事務局長寄稿記事のコピー等、資料をお送りさせていただきます。よろしければこれをご縁に、高齢期にある性的マイノリティの実情やそのサポートについて知っていただければさいわいです。
 目標額を超えて集まった金額があれば、ストックしておき、各所への冊子や資料発送費用として大切に使わせていただきたいと思います。

 

 

 

・プロジェクト終了要項

今回集めた資金を、2018年11月30日に支払った壁の弁償費用にあてたことをもって、プロジェクトを終了とする。 
*目標金額以上に集まった場合は、各所への冊子や資料発送費用(会の今後の活動費用)に使用する。

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プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。1988年ごろよりゲイのコミュニティ活動にかかわりはじめる。大学卒業後、人文・教育書の出版社での勤務を経て、2001年、フリーランス編集者となる。同性愛者のライフスタイル創造マガジン『にじ』(季刊)を創刊。終刊後は、フリーライター/編集者として活動。 2010年、「同性愛者のためのライフプランニング研究会(LP研)」を開催。2013年、性的マイノリティの高齢期を考えるNPO法人パープル・ハンズを設立、事務局長。同年、東中野さくら行政書士事務所開設。中下層の所得水準や非正規雇用の現実に立脚し、現状のなかで、いま、多大な費用をかけずに実際にできることを探求・提案するところに持ち味がある。

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リターン

3,000


当会の資料や冊子類をお受けとりください

当会の資料や冊子類をお受けとりください

・パンフレット、活動報告書、記事コピー等
・外で倒れたときなど連絡をもらうための「緊急連絡先カード」
・「介護や医療、福祉関係者のための 高齢期の性的マイノリティ 理解と支援ハンドブック」
 基礎知識から医療面会や成年後見など法律面、事例まで、わかりやすいと好評です。
 これらを差し上げたいと思います(カードは2枚、冊子は1冊。それ以上を希望の場合は、質問欄でお知らせください。)。

支援者
44人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年4月

プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。1988年ごろよりゲイのコミュニティ活動にかかわりはじめる。大学卒業後、人文・教育書の出版社での勤務を経て、2001年、フリーランス編集者となる。同性愛者のライフスタイル創造マガジン『にじ』(季刊)を創刊。終刊後は、フリーライター/編集者として活動。 2010年、「同性愛者のためのライフプランニング研究会(LP研)」を開催。2013年、性的マイノリティの高齢期を考えるNPO法人パープル・ハンズを設立、事務局長。同年、東中野さくら行政書士事務所開設。中下層の所得水準や非正規雇用の現実に立脚し、現状のなかで、いま、多大な費用をかけずに実際にできることを探求・提案するところに持ち味がある。

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