見てください、この笑顔を。

 

これが、合宿でGETした、「まんまる笑顔」です。

ニッ!!

 

2日間。

群馬県の東吾妻町で、南相馬と杉並の子ども達と、その親たち、

ミュージカルスタッフを含め総勢60名余で、合宿を行ってきました。

 

なんという大所帯!

9月15日の本番までに、南相馬と杉並のキャストが集合できるのは、

この合宿だけです。全キャストの参加とは行きませんでしたが、この合宿で子ども達同士の交流を深めて、ミュージカルの練習をする、という目的のもと、たくさんの参加者が集まりました。

 

とにかく、素晴らしい2日間でした。

最高の2日間でした!

 

このミュージカルは、間違いなく南相馬と杉並の子ども達を結び、

親達や大人たちも出会い、そこから生まれた絆を育み合い、

これからの人生に影響を与えうるものだと、確信しました。

 

震災から生まれた「みんなのうた」

この歌に出会い、寄り合い、繋がりあった小さな糸が、

しっかりと大きなロープのように強く結ばれ、大きな輪になっていく瞬間を、何度も垣間みた合宿の2日間でした。

 

 

大人が「さあさあ、仲良くしなさいよ。一緒に遊びなさい」

なんて言葉をかけたことは、一度もありません。

けれど気がつけば子ども達は、

難しいダンスの振り付けを、南相馬も杉並も一緒になって踊って練習してました。

稽古と稽古の間の休み時間に。

そこには、南相馬だとか、杉並だとか、関係ないのです。

同じダンスで苦心している仲間だからこそ、難しいポイントが分かる。

だから一緒に練習しよう。ここは、こうじゃない?と女子達がリードしながら。

そこにワラワラと、男子も、低学年も集まってくる。

最後には大きな輪になって、みんなで踊ってるのです。

大人が仕組んだものではなく、子ども達はいとも簡単にハードルを越え、

そこに大きな笑顔の輪ができる。

 

 

ご飯の時もそうでした。

2日目のお昼ご飯。ランダムに置かれた畳の上のテーブルに、

これまた南相馬も杉並も関係なく、子ども達は一緒に座りました。

大人が指示した事はないのです。

男子も女子も。自然とそんな座り方になった子ども達。

たくさんの時間、一緒にいたい。もっとお話ししたい、もっと遊びたい。

 

 

そして東吾妻を、それぞれのバスに乗って旅立つときも。

2台並んだバスの窓から、それぞれが身を乗り出して、

「また会おうね〜」

「頑張ろうね〜」

「じゃあ、高円寺で待ってるね〜〜」

「ばいば〜〜〜い。元気でね〜〜」

こうやって何度も何度も、何分間も手を振り合いました。

 

「さよなら」とは、誰も言わなかった気がします。

「またね」と言ってました。

 

また、会える。

また、会いたい。

また、一緒に踊りたい、一緒に歌いたい。

 

 

そう子ども達全員が心に感じていたのです。

 

中には、やりたかったポケモンダンスの役に受からなかった子もいました。

南相馬にも、杉並にも。

南相馬のキャストが言いました

「あのさ、ポケモンのダンスの役にはなれなかったけど、

あのダンス、まだ練習してもいい?踊れるようになりたいんだあ。

本番は、ステージで踊れないけど、ステージの後ろで踊っててもいい?」

 

そして彼女は、同じくポケモンダンス役に決まらなかった杉並の子に

こう言ったそうです

「あのさ、うちら、ステージで踊れないけど、ステージの後ろで踊っててもいいって、なっぽさんが言ってたから、一緒に練習しよ〜ね」

 

それを聞いた杉並の子は

「なっぽさん、うち、ポケモン踊りたかった。けど、レモン(南相馬のキャスト)が、

ステージの後ろで一緒に踊ろうって言ってくれたら、うちもまだ練習するからね。

レモンが南相馬弁で言ってくれたよ。なんか可愛いね、南相馬弁。」

 

 

 

子ども達の「本気度」がどんどん上がってきます。

彼らの本気をどんどんヒートアップさせる、

演出家の夢麻呂さん。

この合宿中、どんな時も全力で子ども達に向き合って、

夢麻呂さんの本気度が、子ども達に伝染していくのを、何度も感じました。

 

子ども達が、変わって行くのです。

 

その様子をあるお母さんはこういいました

「うちの子も、頑張ってるね〜。こんなに頑張る子だったなんて、私は知らなかったよ。ママの見た事の無い娘の姿を、合宿で何度も見せられました。ほんとうに感動してます。こんなに頑張れる子だったんですね。素晴らしいミュージカルになりますね」

もっと、もっと、できるはず。

 

ぼくたちは、もっと、できる。

 

ステージから笑顔をパスすること。

笑顔を繋いでいくこと。

拍手をもらうこと。

観に来てくれた人たちに、感動を与えたい。

そして、ミュージカルで出会った仲間達と、もっと仲良くしたい。

 

子ども達は、自分でそう感じ始めました。

 

「まんまる革命〜みんなのうた〜」

ミュージカル初演です。

募金や、協賛金のみで開催しようという、ほぼ無謀ともいえるプロジェクト。

けれどここに参加してくれたスタッフ、キャスト、その親御さん達は、

1回目という高い、高いハードルを一緒に飛び越えてくれる

最高の仲間達です。

この仲間達と出なければ、きっと飛び越える事はできません。

 

最高の仲間です。

震災がきっかけかもしれません。

放射能がきっかけかもしれません。

けれど、そこから、こんなに素晴らしい出会いと、夢と現実が、

待ち構えているなんて、誰も想像しませんでした。

 

 

一歩を踏み出すこと。

お互いに、信じ合う事。

それを、このミュージカルは教えてくれます。

 

2年半前。

南相馬に「パルティールのうた」を抱えて歌いにいった瞬間から、

南相馬が大好きになりました。

同じように杉並の子ども達も感じてくれて、南相馬を好きになってくれた事。

「みんなのうた」で一つになろうとする多くの仲間達に出会えた事。

とてもとても嬉しかったです。

このパワーは、間違いなく、最高のエネルギーを放って

南相馬と杉並の虹を描くでしょう。

そしてその虹を、これから、日本全国

たくさんの子ども達が渡ってくれることを信じています。

 

 

9月15日。

たった2時間のミュージカル。

けれど、このミュージカルは、2年半の

一瞬一瞬を丁寧に繋ぎ合わせて来た、

長い長いお話の、一幕なのです。

 

南相馬と杉並が、繋ぎ合わせて来た、長い長いお話の一幕です。

 

大切に育んで行きたいと思います。

あと24日。

 

子ども達の最高のステージまで、あと24日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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