えりのどんちまあやかのん　vol.3

昨年夏。

南相馬ではREADY FORでもたくさんの支援をいただき、

民間の手で、循環式噴水のジャブジャブ池、という

子どもの水遊び設備が誕生しました。

 

１メートル近く吹き上がる、噴水。

その下で、思いっきり水遊びを楽しむ子どもたち。

 

 

 

そんなジャブジャブ池が完成する、完成イベントで

「みんなのうた」を歌ってほしいと、お願いされました。

 

そして、そこに、子供達を連れて行きたいと、私は思いました。

 

けれど、、、、確信がない。

 

 

誰が一緒に行ってくれるだろう。。。

親御さんはなんて思うだろう。。。

わたしは、一人でも行くつもりだけど、もしも何人か一緒に行きたいと言ってくれる子がいないかな。。。

 

 

 

そこで

 

えりのが

「なっぽ、うちも、南相馬に行ってみたい。なっぽが、毎月行く、南相馬に」

 

 

と言ってくれました。

 

 

えりのは、影響力のある子で、

彼女の一言で、同じ学年の女の子が動く、という、まあ、

小学生の高学年にはありがちな、パワーリーダーでした（笑）

 

 

 

けれど、彼女自身は、そのつもりはなく、

自分の想いの強い子で、自分が決めた事は、必ずやり通す。

それも、わたしと同じように、ひとりでも、やり通す、という

意志の強い子でした。

 

えりののご両親は、東北出身という事もあり、

すぐに快諾。

兄弟が多いので、誰かが夏休みに遊びに連れて行ってくれるなら、

ありがたいです〜、というようなノリでした（笑）

 

では大事に娘さんをお預かりして、、、、と思っていたら

えりのが南相馬に行くということで

その他にも、同じ学年の女子達が、一緒に行きたいと言い始めました。

 

どんち、まあや、のん、です。

女子、です（笑）

 

パワーリーダーが発案する事に、ついていきたい。

それは、女子的な発想（なっぽには、それが全くないのですが、、、www）

 

どんちのお宅に至っては、ご両親が

「南相馬は、大丈夫なのか？」と少し不安がられたとき

どんちが

「うん。だって、なっぽが大丈夫って言ってるから」

という一言で

「そうか、じゃあ、行ってこい」と（笑）

 

子供達の思いが、パパやママを説得しました。

 

 

「みんなのうた」を歌ってる人たちが、南相馬にいる

だから、行ってみたい。

 

とっても、純粋で、とっても単純な想いが、

数名の子供達を、南相馬に運びました。

 

 

東北自動車道を降りて、

南相馬に続く真っ直ぐな道を走りながら、

わたしは、とっても嬉しかったです。

 

この子たちは、何かを感じてくれるはずだ、と。

 

 

 

そして、南相馬で、数日を過ごしました。

 

向こうの子どもたちと一緒にジャブジャブ池で「みんなのうた」を歌い、踊り、

バーベキューをして、

こぼれ落ちてくれる星空を一緒に眺めて、

公園で遊んで、そして、手を振って別れました。

 

初めて逢った、トモダチ。。。。。

 

 

そのトモダチは、みんな、

東京にはいない、純朴で、素直で可愛らしい子たちでした。

 

帰りの車の中で

 

えりの、は

 

「かえりたくな〜〜〜〜〜〜い」

 

と叫びました。

 

 

 

その気持ちは、いつも南相馬から帰る時の、わたしの気持ちと

全く同じものでした。

 

 

感じてる。

この子たちは、感じてる。

 

 

「みんなのうた」が、繋いだ。。。。。

 

 

 

 

遠く２００キロ離れた

杉並と南相馬の子供達のココロを、繋いだ。。。。

 

 

 

そう感じました。

 

 

「みんなのうた」を高円寺に運んで１年経った時でした。

 

 

 

えりの、どんち、のん、まあや、

南相馬に出会い、感じ、愛し始めた瞬間でした。

 

 

 

 

 

vol.4に続く。。。