地元チャンピオンからのメッセージ

第５回大会チャンピオンの細田恵誠さんからメッセージが届きましたので、紹介いたします。

　1981年8月に国内初のトライアスロン大会、第１回皆生トライアスロン大会がこの米子市皆生の地で開催されました。そして今年４０回の記念大会を前に新型コロナウイルス感染拡大に伴い、今大会は中止となりました。日本発祥地としてここまで大会を発展させ、また盛り上げてこられた地元皆生をはじめ、大会関係者の方々の無念さははかり知れないものがあり、本当に苦渋の決断で残念な気持ちだったと思います。

　また、今大会を楽しみにしておられた全国のトライアスリートの皆様も同じ気持ちであったことでしょう。

　私も第１回大会を見て心が動きトライアスロンに挑戦し、選手、またボランティアとして４０年間皆生大会に関わりをもってきました。そしてこのトライアスロンから多くの事を学び、また人の生命、財産を守る消防という仕事に従事していくうえで必要な、困難を乗り越え最後まであきらめない強い精神力を育てていただきました。この皆生大会は私のとっては人間成長の場でもあり、本当にこのトライアスロンに出会えたことに感謝しています。

　トライアスロンを目指す多くの人は、一度はこの歴史ある皆生大会出場を目標にして日々練習に取り組んでおられる方が多数いらっしゃいます。そして日々幾多の困難を乗り越えスタートラインに立とうとしている人の姿はまさに人生の縮図そのもの、そういう意味ではスタートラインに立つまでが本当の意味でのトライアスロン競技ではないかと思います。

　日本一人口の少ない鳥取県で、日本一温かいボランティアの声援で、トライアスロン聖地である皆生大会のゴールを、一人でも多くのトライアスリートの方に体験していただきたく、これからも地元トライアスリートとして協力支援を続けていきたいと思っています。

　日本トライアスロン発祥の皆生大会の存続に向けご支援よろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　細田恵誠