500万円を突破しました！公演をもっと楽しんで頂くために♪

公演をもっと楽しんで頂くために、前回までの「ダンシング・オールドでい・クラブ」シリーズのお話をご紹介。

 

「ダンシング・オールドでい・クラブ3」

 

いつもの「朝日のあたる家」老人達がチビチビ酒をやりながら、唄ったり、踊ったりして楽しんでいた。

しかし、隣りの夕日村で、老人達が原因不明で次々亡くなるというニュースを聞いて皆は不安に。

姿を現さない三太に、夕日村の様に原因不明の病では、と心配するも、見たことない女の人と歩いていたという駐在さんの情報にみんな一安心。

そんな中、バーに『本多一之丞一座』という旅芸人の一座がやって来た。

 

 

旅公演の途中で立ち寄ったそうなのだ。

お芝居をみてみたいな～、という老人達の頼みに、演じてみせる一座の面々。

老人達もお返しにと、いつもの歌を歌ってお返しをした。

老人達の歌と踊りを見た座員たちは、これならプロでもやってけると褒めたたえると、それを聞いたマスターが、なんと、旅一座に入りたいと申し出た。

おまけに、店もたたむと言い出す始末。一座は、やめたメンバーの穴を埋めるために丁度いいと、マスターを一座に加えることに。マスターは着の身着のままで旅一座について行ってしまった。

 

店がなくなったら行く所がないと、がっかりの老人達は、マスターがいなくなっても勝手に店に入って、これからどうしようかと考えあぐねていた。

 

そこに現れたのが、以前『朝日のあたる家』を取り上げようとしていた『荒巻不動産』

 

いなくなった荒巻社長の娘の苺を探しているという。朝日のあたる家の中を探し始めるが見つからない。その間、社長は皆が楽しみにしていた焼き魚を食べてしまうのだが、それは一寸木が農薬を使って取って来たものだった為、社長は慌てて帰る羽目に。

 

老人達が消えた苺を心配していると、カウンターから現れたのは苺、そして、あの死んだ男の双子の兄、東サトルだった。

あの乗っ取り事件の後、サトルの猛烈なアタックに、二人は付き合うことに。

しかし、荒巻社長に感づかれ、連絡を取ることもままならなくなり、荒巻不動産に忍び込んだサトルは苺を逃がし、二人は駆け落ちしてここまで来たのだった。

結婚したい。

そんな二人をお祝いするために、老人達は『朝日のあたる家』を勝手に使って結婚披露宴の準備を始めた。

 

準備の最中現れたのは、ここのところ姿を見せなかった三太。

月寒小夜子(つきさっぷさよこ)という奇麗な女性を連れていた。

3日前にふわっとやって来て「運命です」と言われた三太は大喜び、これからデートだとまた出かけて行ってしまった。

 

そんな三太の姿を見ていた山形が、新珠にあなたを支えたいと想いを打ち明ける。

俊平と茜は、若い頃を思い出していた。

茜は俊平と駆け落ちしようと思ったことがあると。

しかしその時、旦那が倒れ、病院に付きっきり。あれがなければきっと俊平のところに行っていたと、語った。

茜と俊平の様子を見ていた忠兵衛は、一寸木に「実をいうと惚れていたんだ」と告白するが、逆に忠兵衛はこれまでの人生を諭され。無残に散ってしまった。

 

一方、旅公演について行ったマスターは、出番を間違ったり、殺陣を失敗して仲間に傷を負わせたりと、ショーを滅茶苦茶にしていて、一座の面々は途方に暮れていた。

 

 

いよいよ結婚式。

三太の姿はない。駐在は電話で薮井先生から「お気の毒です、手遅れでした」と言われたという。三太が死んだとガックリ肩を落とすメンバーたち。

更に牧師役の薮井先生は急に具合が悪くなり参加できないと、代わりに孫のやって来た。

悲しんではいられない二人の門出を祝うために結婚式が始まる。

指輪の交換もして、式は大盛りあがり。

そこへ、荒巻不動産がやって来た。情報をかぎつけ、結婚を阻止しにきたのだ。

しかも老人達を不法侵入で刑務所に入れるという。

なぜなら、マスターが旅一座について行く時、朝日のあたる家を不動産屋に売ったのだが、辺鄙な土地に価値がつかず、まわりまわって荒巻不動産のものになっていたのだ。

みんなに迷惑がかかるならと結婚を諦めるという苺。

俊平は、店を空け渡す最後に、三太を弔うため三太の大好きな「ローハイド」を歌ってお別れしようと提案する。

みんなが歌いだそうとすると、なんと死んだはずの三太が現れた。

 

びっくりする面々に、三太は小夜子とのデートの話をはじめた。

それは、あの世への道筋だった。デートだと思い込んでいた三太は不思議に思いながらも三途の川を渡り、しまいには閻魔大王に出会って啖呵を切ってあの世を引っ掻き回し、暴れていたが、ローハイドが聞こえてきたので「俺の歌だ！」と、戻ってきたというのだ。

そう、小夜子は死神だったのだ！

 

小夜子によれば、死神にもノルマがあって月に8人はあの世に連れて行かなければならない。夕日村の死亡事件も小夜子の仕事だった。力不足でなかなかうまくいかない。と、困り果てる小夜子に茜は、「ここのメンバーは手ごわいから、別のところで経験を積んでいけばいい」とアドバイスをする。

「経験をつんだら、また皆さんのところに来ますのでよろしくお願いします」

と、小夜子は荒巻不動産グループに目を付け、追いかけて行ってしまった。

 

邪魔者がいなくなったところで、改めて結婚式をしよう！

その時、山形が新珠にプロポーズ。

そして、茜も俊平と結婚式をしたいと言い出した。

三組同時の結婚式に大盛りあがりの朝日のあたる家。

 

けれど、朝日のあたる家はもうなくなってしまう。

しんみりするメンバーのところに、あの旅一座がやって来た。

役立たずのマスターを返しに来たのだ。

一座の面々はマスターを返してすっきり。

老人達は「朝日のあたる家」が復活したと大喜び。

 

そしてここから数年の後・・・お話は「ダンシング・オールドでい・クラブ4」へと続きます！お楽しみに♪