保護猫のコンちゃんを失明の危機から救いたい！

ご覧いただきありがとうございます。

プロジェクト公開以来、多くの方からご支援と激励の御言葉をいただきました。

この場を借りて改めて深く感謝申し上げます。

 

 

さて、先立って月曜日にコンちゃんの経過観察のため、動物病院へ行って参りました。

コンちゃんの目についてはしばらくエリザベスカラーをつけて、自分で目を引っ掻いたりぶつけたりしないように保護して状態を見守っていたのですが、やはり角膜潰瘍の症状が悪化してきているとの診断を受け、当日中に獣医さんに手術を実施していただきました。

 

 

 

 

手術の方法は既にお伝えしているように、「瞬膜フラップ術（瞬膜眼球被覆術）」といいます。

拙い説明で申し訳ありませんが、下瞼の内側にある瞬膜という器官を上瞼まで引っ張りあげて縫い付けて、瞼の内側から眼球を覆って保護するという施術です。

獣医さんによると、角膜には血管が通ってないため傷の再生能力が乏しいらしいのですが、血管の多い瞬膜で覆うことで回復も促進されるそうです。ちょっと違うかもしれませんが、一種の湿潤療法みたいなものなのかもしれません。

ここで他のサイトのURLを勝手に張っていいものか分からないので控えさせていただきますが、「瞬膜フラップ術」で検索すると獣医さんのサイトなどで画像付きの説明が見られますので、より詳しくお知りになりたい方は是非ご確認ください。

 

 

 

 

当日は仕事に行く前に朝一で獣医さんに診てもらったのですが、手術自体はそこまで難しくないそうで、麻酔が醒め次第、夜には家に帰せると窺いました。

獣医さんに預けるとき、コンちゃんもニャアニャア鳴いていましたが、何故か私自身も妙に落ち着かない、寂しい気持ちになりました。先住猫の茶々丸と同様に、コンちゃんも私の家族になってきているということかもしれません。

 

夕方ごろ早めに仕事を終えた私は、獣医さんからの連絡を待ちました。

17時ごろに電話すると窺っていたのですが、なかなか連絡がこなくて、何かトラブルが起きたのではないかとヤキモキしました。獣医さんも全身麻酔が子猫の体にどう作用するか不安だと仰っていたので、麻酔が効きすぎて今日は入院になるのではないかとか、そんなことを考えていたように思います。

しかし結局は無事、一時間弱ほどで動物病院から電話をいただいて、6時過ぎには引き取りに行くことができました。我ながらいかにも神経質というか、気の小ささを実感したものです。

 

 

 

病院で再会したコンちゃんは目元の毛が剃られ、血が滲んでいて、ちょっと痛々しいものでした。しかし手術は無事に成功したようで、全身麻酔に対しても特に問題はなかったそうです。

預けるときには、もしかしたら角膜の傷を縫合するなど、直接的な処置も必要になるかもしれないと聞いていたのですが、できるだけ自然の力に任せた方がいいということで、結局は控えたそうです。今回の手術にしても直接これで傷を治すというよりも、傷ついた角膜を保護して自然治癒を促すためのもので、その意味では後はコンちゃんの生まれながらの力にかかっています。

新しく付けられたカラーは厳重に目を保護するためとはいえ、以前よりもさらに間口が狭くて窮屈で、餌や水を飲むときに床につっかえて一苦労しています。とはいえ、全体として見れば翌日以降は手術の疲労もそこまで見えず元気にしていますのでご安心ください。

 

 

 

今後についてですが、コンちゃんはいま一週間に100グラム体重が増える勢いで急成長中なので、毎週の経過観察の際に首が締まらないようにカラーを調節していただく予定です。

瞬膜で眼球全体を覆っているので、先生の方でも傷口の状態を直接確認できないという難点があるそうで、とりあえずは2週間後くらいに抜糸して様子を確認しましょうと言われました。

確認した際に治りが悪かったらまた手術するのだろうかとちょっと不安になりますが、いたずらに確認を遅らせるのもそれはそれで問題があるのかもしれません。その辺りのことはまた通院時に先生に窺ってみるつもりです。

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、手術という大きな山場は超えることができました。

今回、先生から手術を再度勧められたときに即座に頷けたのは、皆様の後押しをいただけていたことが非常に大きくあります。改めて深く感謝申し上げます。

獣医さん曰く、コンちゃんは治療に対して非常に協力的な猫だそうです。コンちゃんの目がぱっちり開いたところを皆様に早くお見せできるように、私もより一層コンちゃんの様子を注視していくつもりです。

 

今後も術後の経過など報告していきますので、どうか引き続き御見守りくださいますように宜しくお願い申し上げます。