別府ブックフェスティバル

支援総額

552,000

目標金額 490,000円

支援者
43人
募集終了日
2020年9月20日

    https://readyfor.jp/projects/42506?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2020年09月07日 14:37

出口治明氏スペシャルインタビューその2

出口治明さんインタビュー第二弾です!

今回は出口さんが愛してやまない古典についてインタビューした内容をお届けします。

 

インタビューに入る前に出口さんがなぜ古典を好んで読んでいるのかを出口さんの著書『本の「使い方」』(株式会社KADOKAWA)から抜粋していきます。

 

 

古典の優れているは4つあります。

 

その1:時代を超えて残ったものは、無条件に正しい

古典とは「なぜ残ったのか、その理由も理屈もよくわからないものもあるが、マーケットに選ばれてしぶとく残ったもの」です。保守主義の立場で考えてみれば、「こうして今も選ばれて残っている以上、古典に書かれていることは、正しいに違いない」という結論になります。昔の人だって、アホなことをたくさん述べてきたはずです。ですが、アホな著者は市場の洗礼に耐えられず、消えてしまたのです。今も残っているということは、それは、「残った理由も理屈もよくわからないとしても、確実になんらかの意味がある」からです。だとしたら、それは無条件で「正しい」と仮置きすべきなのです。

 

その2:人間の基本的、普遍的な喜怒哀楽が学べる

人間の行動を司る脳は一万年前から変わっていません。人間は進化していないのです。僕は、人間の喜怒哀楽は、ギリシャ悲劇の中に全て描かれていると思っています。岩波書店から刊行された「ギリシア悲劇全集」(全14巻)は、何度も読み返した愛読書の1つです。脳が同じなら人間が思いつくことも同じです。人間の類型も、人間の喜怒哀楽も、すでに様々な古典の中で最高の天才たちによって明らかにされています。だからこそ、古典は役に立つのです。古典には、人間の本質的、普遍的、根源的、基本的な喜怒哀楽が描かれているのです。

 

その3:ケーススタディとして勉強になる

優れた歴史書や小説に登場する様々な人物は、いきた人間社会の最良のケーススタディになります。人間の心理描写に深く入り込んだ古典を読めば、「人間と人間が作る社会は、どのようなものか」と何度も予行演習をすることができます。古典はビジネスにおけるケーススタディーにもなります。仕事をしていると、様々な相手と仕事をしなければなりません。腹黒い人もいるし、寛大な人もいるし、冷たい人も、温かい人もいます。仕事で失敗したり、鬼のような上司に出会った時でも、例えば「韓非子」(韓非・著 金谷治・訳注 岩波文庫 178ページで詳述)を読んでいただければ、それほど腹を立てたり、落ち込んだりすることはありません。「世の中には色々な人がいて大変だけど、人間という動物はいつまでたっても変わっていないのだなぁ」と納得できます。1から全て自分で考えなくとも、「巨人の肩の上に立って」、先人が積み重ねた教養をありがたく利用させてもらえればいいのです。

 

その4:自分の頭で考える力を鍛錬できる

「自分の頭で考える」ことこそ、人間の本質的、根源的なバリューです。ですが、自分の頭で考えることも一つの技術ですから、簡単に身につくわけではありません。人間を知るときや、思考力を磨く時は、相手の思考プロセスをきちんと理解するしか他に方法はないです。そこで、アダムスミスやアリストテレス、デカルトといった超一流の先生が必死に書き込んだ古典を読んで、超一流のプロの思考のプロセスを追体験することで思考力を鍛えることができます。

 

以上が古典を読む意義についての簡単な説明です。より詳しい内容は紹介した本をお手にとってご覧ください。

 

ここからインタビュー開始です。

 

 

古典の重要性はわかるけど、実際に読んでみると何が書いてあるのか難しくていまいち分からないことが多いです。私は、過去に出口さんがオススメしてしていたカエサルの「ガリア戦記」を一度読んでみました。頑張って読み進めていたのですが、どうしても登場人物を覚えれなかったり流れを把握できなかったり、最後までたどり着きませんでした。しかし、どうにかして古典を理解して楽しみたい。どうすればそれが可能になりますか?

 

 

 

 


そもそもなんで、古典が理解できないのかわかりますか。

それは時代背景が全く現在と異なるからです。古典は時代背景を知ることで楽しむことができるようになる。時代背景を知れる本を一度はさんで学んでから、読むと古典を理解することっができるようになる。一度試してみてください。

 


時代背景理解をするために出口学長がおすすめするシリーズ

 

 

岩波文庫 『書物誕生シリーズ』
古典の解説書ではなく、その古典がどのような時代背景で生まれたのかを解説している。

 

 

 

NHK 百分で名著 『西遊記』出口治明著
西遊記を理解するためには、西遊記が生まれた時代背景を理解しないとわからない。半分は時代背景を説明している。

 

 

 

新潮文庫 『ローマ人の物語』 塩野七生著
この本を読んでいけばローマ当時の時代状況、勢力図、登場人物たちを知ることができ、時代背景理解を助けてくれます。この本でカエサルのガリア戦記を本当に楽しむことができます。

 

 

 

基本的には古典の選び方として、

面白いと感じるものだけ読んでいけばいいです。最初の部分をちらっと読んで、つまらないと感じればやめればいい。あと、薄い本を選べば自分でも読めるかもしれないと思えますね。


具体的な方法論として著書でおすすめしているのは、岩波文庫の本棚の前に立ち、薄い本を10冊程度適当に選ぶ。そしてその中から好きだなと思ったタイトルや、はじめの数ページを読んでいけそうだなと思った本2,3冊を購入・借りる。
この方法で一回試してみてください。

 

 

初心者にオススメ思考力を育てるための珠玉の一冊
デカルト『方法序説』
考えることについて超一流のデカルトが書いた、彼の思考過程を追うことができる名著。
とっても薄い本で普段古典を読まない人でも手に取りやすいと思います。

 

 

 

以上が今回の内容です。

やはり自分のためになる古典を最後までしっかりと読み通すには、それなりに自分で努力も必要なんですね。千里の道も一歩からです。出口先生のお言葉を信じて自分も塩野七生さんのローマ人の物語シリーズを借りて読んでみました。感想としてはとっても読みやすい!これだったら読んでいける、と思いました。これを最後まで読んだ頃にはガリア戦記へのリベンジは叶うのでしょうか。もし完走できたら出口先生に感謝します(泣)。また、デカルトの方法序説も借りて読んでみたんですけど、素晴らしかった。問題に立ち向かった時にどうやってものを考えていくべきなのか、を学ぶことができます。この本そして本当に薄い!もし古典に興味がある方は絶対に読んだ方がいいです!オススメします。

 

 

ライター情報

立命館アジア太平洋大学国際経営学部2回生 飯田惟太郎

本を浪人時代からちゃんと読み始めて、その楽しさに気づいてしまう。最近コロナでおうち時間が増えたため月5冊以上は必ず読んでしまう。現在は大学で本の素晴らしさを発信するため、パシフィックリーディングクラブを運営。もしよろしければフォローお願いします!

 

リターン

3,000


鉄輪むし湯コース

鉄輪むし湯コース

イベント活動報告書
お礼状
以上2点を紙媒体でお送りします。

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

10,000


筋の湯コース(個人様向け)

筋の湯コース(個人様向け)

イベント活動報告書(紙媒体)
お礼状(紙媒体)
以上の2点をお送りします。
イベント全編動画をデータ媒体で送信します。

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

3,000


鉄輪むし湯コース

鉄輪むし湯コース

イベント活動報告書
お礼状
以上2点を紙媒体でお送りします。

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

10,000


筋の湯コース(個人様向け)

筋の湯コース(個人様向け)

イベント活動報告書(紙媒体)
お礼状(紙媒体)
以上の2点をお送りします。
イベント全編動画をデータ媒体で送信します。

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月
1 ~ 1/ 7

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る