寝床は教室!?「廃校」宿泊施設のポータルサイトを作りたい！

 

 

はじめまして、学生団体 「琴の波」代表の大津聖士です。琴の波は、「地域の隠れた価値を多くの人に感じてもらい、より多くの人を呼び込む」ことを掲げて活動している学生団体です。

 

私たちはこれまで、ご縁のあった徳島県への観光客誘致を中心に活動してきました。特に、徳島の廃校をリノベーションした宿泊施設に着目し、ウェブを使った発信活動・リアルイベントの開催などで、100名以上の学生を誘致してきました。

 

この経験を生かし、今後は徳島だけでなく、私たちの拠点である関東にも活動の幅を広げたいと思っています。そこでこの春、関東圏の廃校リノベーション宿泊施設に特化した、予約ポータルサイトをオープンします。

 

琴の波は、基本的にメンバーのアルバイトなどで活動費を捻出していますが、今回どうしても、「掲載施設への取材費」およびサイトの周知に不可欠な「WEB広告費」計10万円が不足しています。

 

 

 

 

私が地方に興味を持つようになったのは、２年前、友人に誘われるがままに参加した地方創生のフィールドワークで、「地方の魅力」（特に、人の魅力）に感銘を受けたことがきっかけでした。

 

以来、地方の魅力発信の活動に関わるようになり、あるとき訪れた徳島県で、偶然出会ったのが廃校（小学校）をリノベーションした宿泊施設、「山人の里」でした。まわりには自然があふれ、学校ならではの懐かしい用具や施設を使ってアクティビティを楽しむこともできます。まさに、地域の魅力が存分に生かされた宿泊施設だと思いました。

 

 

しかし、廃校宿泊施設はあまり周知されておらず、なかなか新規のお客様が増えないという悩みがありました。そこで提案したのが、宿泊施設の良さを魅力的に伝えるウェブサイトをつくり、積極的に情報発信をしてはどうか、ということでした。さらに、そのサイトを観光カタログのように利用し、関西圏の大学に直接宣伝しに行きました。その結果、大学生を中心に、3か月間で約100名を宿泊施設に誘致することに成功しました。

 

 

参加した学生たちは、教室や体育館がまるまる残った「学校に泊まる」ことに特別感を抱いてくれました。「給食を提供してほしい！」「実際にここで授業を行いたい！」といったアイデアも多く飛び出し、今後の展開にも手応えを感じました。

 

 

廃校リノベーション宿泊施設は、全国にあちこちありますが、およそどのようなところなのか、「山人の里」を例にご紹介します。

 

「山人の里」は、徳島県美馬市（香川県との県境）の山の上にあります。もともと小学校でしたが、2010年、人口減少のため廃校となってしまったため、2014年に宿泊施設として生まれ変わりました。

 

 

宿泊部屋は、元・教室！　洋室と和室の2通りがあり、団体向けに最大38人が泊まれるようになっています。大自然に囲まれているので、周囲を気にすることなくBBQなどを楽しめるのはもちろん、周辺の山からとれた薪を利用してのピザ焼き体験もできます。そして、夜は満天の星空。また、藍染や和傘などの伝統工芸品の制作体験ができるのも、徳島ならではです。

 

 

もちろん、体育館、校庭、調理室など、学校らしい設備を利用してのアクティビティも多様です。懐かしい運動会用具の貸し出しもされています。そんな多彩な設備にもかかわらず、値段も格安で、素泊まりはたったの3240円なのです。

 

 

 

それぞれの地域の特色を生かした廃校リノベーション宿泊施設は、全国各地にありますが、それらの情報はばらばらに散らばっています。そもそも「廃校リノベーション」自体の認知度も低いです。

 

そこで今回のプロジェクトでは、廃校宿泊施設に特化した予約ポータルサイト「High Camp」を作ります（「じゃらん」「楽天トラベル」のようなものをイメージしてください）。ひとまず、私たちの生活圏である関東地方の施設に絞り、3月末までのオープンを目指しています。

 

 

関東には、約20軒の廃校宿泊施設があります。特に栃木県や群馬県に多く、宿泊プランの中で、栃木の特産品である蛍籠作り体験が用意されていたり、地方色・施設ごとの特色があるのも面白いです。

 

「High Camp」では、紹介する施設ひとつひとつを実際に取材し、単純な施設情報にとどまらない、宿泊者視点での情報発信にこだわりたいと思っています。ただ、そのための取材費およびサイト周知のためのWEB広告費がまだ足りていません。