このクラウドファンディングは達成しませんでした。支援予約はすべてキャンセルとなります。銀行振込みにより支援を行った方には、当社より返金が行われます。

新型コロナ外来を継続し、医療崩壊を防ぎ、経済活動も守りたい

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支援総額

135,000

目標金額 1,000,000円

支援者
7人
募集終了日
2021年3月31日

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プロジェクト本文

▼自己紹介

 

私は、2019年12月に開院したクリニックの院長です。

 

2019年2月以後も、急性期病院で入院・外来治療が難しいとされた複数の肺炎患者様など、症状のある方の外来診療を続け、2019年5月からは「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」としてPCR検査を行っております。

 

東京都や国会関連報道で、政治家や各局番組コメンテーターの方々が、新型コロナウイルス感染症に従事する医療従事者には危険手当が支払われたり、医療機関には助成金が支払われたり、また、今回の政権発足後には、医療従事者への助成金を倍増した、など報じられています。

 

しかし、そうした支援事業の対象は、「一部の施設」であって、少なくとも、

当院は対象外

となっております。

 

(民間で立ち上げられているクラウドファンディングによる食事支援なども、多くが、病院が対象で、クリニックは対象外です。)

 

PCR検査を中心とした新型コロナウイルス感染症の診療にあたり、人間ドックを自粛したり、高血圧や糖尿病などの本来の内科通院患者様の受診控えが他院より顕著となっていたり(受診控えの影響と思われますが、本来の内科通院患者様は1日に5人もいらっしゃらない状態が令和2年4月以降続いており、インフルエンザワクチンも1月30日時点でかなり余っております。)しておりますが、整備費用、診療体制確保支援、危険手当(特殊勤務手当)がすべて対象外となっており、セーフティネット、家賃助成のほか、雇用調整助成金も対象外となっていますが、ドックを自粛しているとはいえ、コロナ克服後の人間ドック再開を期待しての検査スタッフの確保は必要で、検査(実務・クリニックの診療報酬)がなくても検査スタッフに給料を支払うなど負担は少なくありません(診療体制確保支援は、こうした体制確保に対する支援が目的と思っていたのですが、クリニックは対象外とのことです。)。支援事業のかわりとして、多少でも、一部でも補填できれば、と、クラウドファンディングを令和2年にチャレンジしましたが、失敗に終わりました。今回、リベンジさせていただきたく存じます。

 

これまで、3500人以上の検査を行い、延べ400人以上のPCR陽性を確認・診断させていただきました。

 

鼻咽頭ぬぐい液採取PCR:2987件、うち陽性369件(12.4%)

だ液採取PCR:595件、うち陽性44件(7.4%)

    (令和2年5月~令和3年1月30日時点での累積)

(令和3年1月3~1月10日では、鼻咽頭ぬぐい液採取PCR:167件、うち陽性50件(29.9%)

         だ液採取PCR:32件、うち陽性10件(31.3%))

令和3年1月3~1月30日では、鼻咽頭ぬぐい液採取PCR:557件、うち陽性118件(21.2%)

         だ液採取PCR:121件、うち陽性20件(16,5%))

                      (令和3年1月30日時点)

(海外渡航や地方に帰る方の陰性確認・証明のためなど症状のない自費検査も相当含まれており、海外渡航や地方に帰る方の陰性確認・証明の目的のかたは、ほとんどの方が陰性(「検出せず」)です。また、保険診療にはアプリ通知者、症状のない濃厚接触者も含まれています。このため、保険診療のみ、あるいは、症状のある方にしぼれば、陽性率はさらに高いと思われます。PCRセンターや他の医療機関と比較しても、当院の検査陽性率は低くなく、助成の対象とならないようなクリニックでも、しっかりとした検査が行えていると考えております。

(目黒区公表の目黒区検査状況の参考:

https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/hoken_eisei/shinryo/yobo/COVID19meguro.html)

(大田区公表の大田区検査状況の参考:

https://www.city.ota.tokyo.jp/cyuumokujoho/infection/ncov2019/ootakupcrkensa.html)

 

「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」として、保険PCR検査に協力させていただいておりますものの、「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」は「東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業」などの対象外とされました。

 

東京都や国会関連で、政治家や各局番組コメンテーターの方々が、新型コロナウイルス感染症に従事する医療従事者には危険手当が支払われたり、医療機関には助成金が支払われたり、また、今回の政権発足後には、医療従事者への助成金を倍増した、など報じられています。そうした報道は、下記の事業を指すもので、

東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/shinkorokinkyuuseibi.html

医療従事者特殊勤務手当支援事業

https://covid19.supportnavi.metro.tokyo.lg.jp/service/wDR5jjeZVhTPEfdHUs72Ng

新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000640500.pdf

確かに、一部の医療機関、医療従事者には支払われているそうです。

 

本当に、急性期病院、指定病院などで、重症患者様の治療にあたってくださっている医療チームの皆さまには、頭が下がります。当院も、少しでも、急性期病院、指定病院などの負担軽減につながれば、と、可能な範囲で、感染対策をとりながら、クリニックでも分担可能な診断などで貢献できればと思っております。

 

ただ、当院は、「帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関」と2020年5月に都から指定を受け、新型コロナウイルス感染症のPCRを行っておりますが、「帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関」は、上記「東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業」「医療従事者特殊勤務手当支援事業」の対象外とのことでした。もし、指定機関であれば、HEPA フィルター付空気清浄機、HEPA フィルター付パーティション、個人防護具、簡易診察室及び付帯する備品、設置に係る工事費又は工事請負費などが助成されるほか、「外来診療体制等確保支援事業」として、当院のように半日で5~6時間、1日で9時間ほど発熱・PCR外来をしていれば、「外来診療体制等確保支援事業」として

(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/shinkorokinkyuuseibi.files/gaiyo001.pdf)

「地域外来・PCRセンター」であれば半日25,400円、1日50,800円、「医療機関」であれば半日2,7000円、1日61,000円の助成金が支払われ、医療従事者には、「医療従事者特殊勤務手当支援事業」として、

(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/shinkorokinkyuuseibi.files/gaiyou004.pdf)

日額3,000円の特殊勤務手当が支払われると発表されています。当院では、月25日ほどPCR・発熱外来をしており、各局番組コメンテーターの方々がおっしゃっておられるように助成が得られれば、医療機関として4週間で1,192,000円が事業から支援されるほか、空気清浄機や診察に必要な機材などの整備費用を支援してもらえ、経営状態や診療環境がかわるのに、と残念に思います。また、スタッフにも特殊勤務手当として日額3,000円、月額なら7万円ほど支援されているはずで、なかなか確保できないスタッフも、特殊勤務手当があれば、確保できるかも知れないのに、と無念に感じております。東京都でも、「帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関」に指定されたクリニックも支援対象としてくだされば、経営状態、設備投資、人員確保など状況はかわるのに、と思うものの、東京都や厚生労働省に相談しましても、自治体により、環境はことなるとのことで、東京都では、クリニックは対象外とのこと。自助努力でどうにかやっていくしかない、ということでした。埼玉県などの地方自治体であればクリニックでも「帰国者・接触者外来」と指定される医療機関があり、「帰国者・接触者外来」と指定されれば、新型コロナウイルス感染症の診療に必要な病床増設や外来診療に必要な費用を支援されるとのことですが、東京都の場合には、クリニックは対象外とのことでした。

PCR検査可能な医療機関が少なく、検査を増やせないかと議論されていた頃に、症状のない患者様・受診者様の受診控えが深刻化するリスク、感染リスク、倒産リスクなどを覚悟した上で「帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関」として協力しようと手を挙げ、協力しておりますが、予想通り、高血圧や糖尿病などの本来の内科通院患者様は激減し、1日に5人もいない状態で、患者数や自費PCR数が急増すると単月では赤字が脱却できるものの、落ち着くと大赤字に転落し、1日の受診者数よりもスタッフのほうが多いことさえあるという状態。また、人間ドックを自粛しているために検査予約が入らず勤務がないにもかかわらず、雇用維持のために検査スタッフに給料を準備する、しかし、雇用調整助成金は対象外、など、経営安定化が全く見通せない状態である惨状を厚生労働省や東京都に相談するものの、厚生労働省からは、地方自治体により対応が異なることを口頭で説明され、

東京都からは

「東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課でございます。 先般よりご案内しておりました東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業ではございますが、特殊勤務手当についても予算当局との協議の結果、補助対象の機関として診療所・クリニックが対象外となってしまいました。 時間をかけたにもかかわらず、当方の力が及ばず対象外との扱いという報告になってしまい申し訳ございません。皆様のご尽力により地域医療を支えていただいていることは重々承知しておりますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。 引き続き東京都の医療整備にお力添えいただきますようよろしくお願いいたします。」

「貴院におかれましては、5月より、帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関としてご対応いただいておりますこと、感謝しております。ただ、この補助事業につきましても、「感染症診療協力医療機関」として、平成20年から新型コロナのみならず新型インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)等の感染が疑われる患者の受入体制を有し、診断確定に至る間の経過観察(必要応じて1~2日程度入院を含む)等の対応を依頼している「帰国者・接触者外来」と「同様の機能を有する医療機関」の役割は別とされており、限りある予算のなか(都債を発行するような状況)で、どこかで線を引かなければならず、こういった制度になっており、大変申し訳ございませんが、ご理解いただきたく存じます。ご不明な点などございましたらお教えください。何卒よろしくお願いいたします。」

と詳細なメールでの説明をいただきました。PCRセンターは入院設備はなく、条件的には当院と変わらない上、複数の医療従事者で日時を分担していると想像しておりますが、当院はPCRセンターと同等以上の検査を、限られたスタッフで担っているつもりでしたが、残念ながら、クリニックには特殊勤務手当(危険手当)を含め、こららの事業は対象外とのことでした。

政治家や各局番組コメンテーターの方々がおっしゃっておられる、こうした助成金や危険手当は、当院もダメ元で申請しましたが、上述のように却下されており、残念ながら、支給されていません。「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」における慰労金も、「重点医療機関、新型コロナウイルス感染症患者の入院を受け入れる医療機関、帰国者・接触者外来設置医療機関、PCR検査センター」の「実際に、新型コロナウイルス感染症患者に診療等を行った医療機関等である場合」に支払われる20万円/人も、ダメ元で申請しましたが、やはり対象外となっております。(当院では、PCR枠を少しでもうまくまわせるように、人間ドックの自粛を続けておりますが、2019年12月開業の当院は、前年データはなく、直近3カ月の平均からの下落率で評価されるため、毎月3割ずつ増加傾向にあった報酬(売上)について、平均されてしまいますと、3割減少した状態との比較となり、セーフティネットのほか、休業補償や家賃助成、雇用調整助成金も対象外となっております。)

 

政治家の皆さまや各局番組コメンテーターの方々には、あたかも、新型コロナの診療にあたる医療機関・医療施設すべてに助成や危険手当などが支払われているかのような不正確な発言はお控えいただき、「指定された一部の医療機関」に支払われているというように、正確な情報を伝えていただけますと幸いです。

 

かわりに、「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」における慰労金としまして、「その他病院、診療所、訪問看護ステーション、助産所に勤務し患者と接する医療従事者や職員」として5万円/人を税金から支給していただきました。国民、地域の皆さまからの感謝の気持ちとして、ありがたく慰労金としまして、当院の医療従事者全員に支給させていただきました。また地域の皆さまから、クリニック窓口で寄付金・カンパをいただき、空気清浄機を増設させていただくなど、小さなクリニックながら、より安心して受診していただけるよう整備を進めております。ただ、やはり、1週間に数時間、月に数時間程度、新型コロナの診療に従事していれば、慰労金が20万円支払われる医療機関がある一方で、週に40時間ほど新型コロナの診療に従事し、区のPCRセンターと同数程度の件数や陽性者数判明に貢献していても、慰労金が5万円、危険手当はなく、雇用調整助成金も対象外、外来などの整備助成金も対象外ということには、何とかご配慮していただけないものか、と東京都の担当者に相談させていただくものの、どうしようもない、という回答でした。

 

本来であれば、人間ドック・健診を増やしたいものの、自粛をして、PCR検査・症状のある方の診療を継続しておりますが、なんとか、クリニックの医療従事者への慰労金・危険手当の自主的な増額、感染防護対策の拡充などができればと、クラウドファンディングに7月から期待しておりましたが、第1回目のクラウドファンディングは不成立に終わってしまいました。しかし、まだまだ発熱外来、PCR検査を継続する必要があると感じており、引き続き、人間ドックを自粛して、発熱外来、PCR検査の継続をして、地域の医療崩壊を防ぎ、社会・経済活動の継続の手助けができればと思い、恥をしのぎまして、皆さまにご支援を再考していただけないかとリベンジさせていただきます。

 

「東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業」の対象医療機関であれば、備品・設備などの購入・設置・改造費用で数百万~数千万円規模の助成があるほか、医療従事者には1日あたり3千円の助成もあるのですが、新型コロナウイルス感染症状のある方の診療を続け、都と契約して保険PCRを継続しておりましても、クリニックは対象外とのことでした。つまり、クリニックである当院は、いずれも対象外となりました。

また、「新型コロナウイルス感染症従事者慰労金」という助成金もありますが、「重点医療機関、新型コロナウイルス感染症患者の入院を受け入れる医療機関、帰国者・接触者外来設置医療機関、PCR検査センター等」であれば、医療従事者1人あたり20万円の慰労金が支払われるのに対して、当院は「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」としてPCR検査を行っているものの、「重点医療機関、新型コロナウイルス感染症患者の入院を受け入れる医療機関、帰国者・接触者外来設置医療機関、PCR検査センター等」の「等」には含まれないということで、「その他病院、診療所、訪問看護ステーション、助産所に勤務し患者と接する医療従事者や職員」として、医療従事者1人あたり5万円の慰労金と説明されました。

何とか、医療従事者のモチベーションのアップ、感染防護対策・設備拡充ができればと思っております。

私1人で、これまで、延べ400人ほどのPCR陽性を確認してきました。

 

内科と放射線科の知識と経験を活かし、外来と健診を併設したクリニックを2019年12月に立ち上げました。入口、会計窓口、待合室などの動線を外来と健診で分離した構造を自ら考え、緊張しない空間、クリニックらしくない空間に、と壁紙なども考えぬいた上でようやく完成し、内科外来を開始し、4月から開始方向で健診・人間ドックの準備をしていた矢先、2020年1月に未知のウイルスが日本を襲いました。

 

外来と健診・人間ドックは、入り口から分かれています。現在、発熱外来・PCR検査のため、健診・人間ドックの自粛を継続し、健診エリアを症状のない方の外来、従来の外来エリアを発熱外来・PCR検査目的のエリアとしています。

 

発熱・新型コロナ・PCR外来エリアです。非常窓・非常口を開放して換気しているため、夏は暑く、冬はものすごく寒い状態です。

 

健診・人間ドックは自粛し、症状のない方やワクチン希望の方のエリアとしています。外来エリアと分離していますが、空気清浄機などを増設したいと思っています。

 

 

報道によれば、発熱や咳などの症状のある方の診療を断わる医療施設が増えていったそうですが、感染リスクを覚悟の上で、症状のある方の診療を続けていくことを早々に決断しました。

 

早々に内視鏡検査、健診・人間ドックを自粛し、症状のある方を外来待合からサブ診察室、症状のない方を健診待合から診察室へと案内する形で、症状の有無により動線を分離する形で、他の病院やクリニックで診療できないとされ、行き場のなくなった肺炎の方などを含め、症状のある方の診療も続けていました。近くに症状のある方を診てくれるところが見つからないとのことで1時間かけて来てくださった方もおられました。

 

症状のある方を受け入れると、症状のない患者様が来院を避けるのではないか、スタッフや自分が感染するのではないか、とも考えましたが、クリニックでできる限りの診療をしないと、急性期病院の崩壊につながると考え、せめて当院だけは、私やスタッフが感染しない限りは、何としてでも、症状のある方、新型コロナ感染の方の診療を続けていこうと考えました。

2月、3月頃には、防護具はゴミ袋や100円ショップのレインコートを利用していましたが、マスクもアルコールが不可能となり、使い捨てのサージカルマスクを最低1週間は使い、毛羽だって、むせこむようになるまで使うことで、何とか持たせようと奮闘していました。

そうした中、通院患者様から、マスクが家にあったので、持ってきました、と寄付してくださるようになりました。当時、どこにもマスクが売っておらず、お金を出しても、いつ手に入るか分からない状態で、ご本人達もマスク入手に困っておられるはずなのに、と、感動で毎回涙しておりました。

3月頃には、病院に新型コロナウイルスのPCRを依頼できるようになりましたが、手続きが大変で、症状のある方を診察してPCRを依頼し、紹介状を準備していく手間が大変で1時間に1名の方を診察するのがせいぜい、という時期もありました。動線が分離できていたことから、クリニックでPCRができないか、と考えるようになっていましたが、N95マスクが全く入手できずに日々過ぎていきました。

目黒区の医師会でPCRセンターを立ち上げるとのことで協力医の公募があり、当然のように手を挙げましたが、診療時間とぶつかってしまい、協力することができませんでした。急性期病院では、皆が感染リスクを覚悟して診療をしており、医師会でもPCRを始めるというのに、自分には何もできない、と、申し訳ない気持ちが強くなっていきました。

そんな矢先、患者様が、家にN95マスクあるからもってきましょうか?という申し出をいただき、有難く、ご厚意に甘えました。こうして、ようやく、PCRをクリニックで行える条件がそろいました。PCR件数が少ない、もっとPCRできるように、と議論が過熱していたこともあり、4月に東京都にクリニックでのPCRについて相談し、申請することとしました。

PCRを開始する場合、スタッフへの感染リスクのほか、さらに、内科受診者が減少し、倒産リスクが高くなるという心配もありました。1月から症状のある方の診察をし続けていたためか、次第に、糖尿病や高血圧など感染症状のない患者様の受診が減っていき、12月に開業して少しずつ通い始めて下さる方が増えていたものの、4月には、ほとんど受診者がいない状態になっていました。PCRを開始すると、さらに、症状のない方の受診が減ることは覚悟する必要がありました。スタッフや自分が感染してしまえば、2週間の診療停止措置に加え、その後の風評被害で倒産は避けられないだろうという心配もありました。開業直後であったため、セーフティネットも対象外とされており、運転資金を確保できなくなっていた上、新型コロナウイルスの影響でアルバイト先も勤務がなくなり、継続は極めて厳しいと考えていましたが、せめて、運転資金がもつ間だけでも、症状のある方の診療を続けたい、PCRをしていきたい、と考えておりました。

正直、症状のある方の診療を中止し、症状のない方のみの診療としてしまえば、一般の患者様が安心して通院してくださるようになり、安定するかも、ということも考えはしましたが、医者として、症状のある方の診療をやめるわけにはいかない、せめて自分のクリニックだけでも症状のある方の診察を続け、多少なりとも、急性期病院の負担を軽減したい、という思いが勝っていました。

 

PCRを開始するにあたり、スタッフや家族、家主様らに説明、相談し、承諾をいただくことから始めました。私の我儘を聞いてくださったスタッフ、家族、家主様、また、マスクを寄付してくださった方々、アルコールをくださったクリニックの先輩方には感謝してもしつくすことはできません。

 

極力、スタッフへの感染対策を優先し、次亜塩素酸を散布する空気清浄機は受付付近で作動させ、診察室には紫外線を利用した空気清浄機として、診療を続けております。

 

こうして、5月に東京都から「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」として認定され、PCR検体採取を都内で最初に認可されたクリニックの1つ(「目黒の大鳥神社前クリニック」(クリニック連絡先・電話番号:03-3779-7736))です。少しでも感染を抑え込む一助になれればと、継続しております。

第1波が終わりを見せたことから、6月末で目黒区のPCRセンターが閉鎖されるとの情報が入り、7月以降もPCRや発熱・新型コロナ外来を継続するべきと考え、HPにて公開し、近隣のクリニックに当院でPCRを請け負うことが可能であることをご案内しました。

 

医師会からは、経営を考えると、PCRを見直し、健診や通常の外来をしたほうがよい、というアドバイスもいただきましたし、発熱・PCR外来を中止し、本来の健診・人間ドックに力を入れるべき、ということは重々承知しているものの、日本中、いえ、世界中が新型コロナと闘っている状況を考えると、ちっぽけなクリニックでも、症状のある方、PCR希望の方が受診できる機会を増やすことができれば、急性期病院の負担軽減につながり、また、社会・経済活動も、より安心して継続していただけるのではないか、と考え、人間ドックの問い合わせはいただくものの、人間ドックは準備中とご案内させていただき、人間ドックを自粛して、PCR・発熱外来を継続するべきと判断しました。蜜を避けるために予約枠をしぼる必要があるものの、誰も受診しない時間が2~3時間続くこともあれば、予約が入っている時間帯に直接来院の方が複数重なってしまうこともあり、また、電話だけでなく診察中にも様々な質問が続き、予想外に診療に時間がかかることが少なくなく、待ち時間が長くなりがちでクリニックの評判が下がっていくなど、立ち上げたばかりの状態で難題が続いていますが、なんとか、発熱・新型コロナ・PCR外来を継続して、急性期病院の負担を軽減し、地域の皆さま方に安心して生活していただける手助けができればと考えています。

 

人間ドック・超音波検査の自粛を継続し、症状のある方の診察・PCR検査を継続しています。経営の不安定な状態が続いていますが、他の業界も同じこと、泣き言など言ってられません。早く、新型コロナウイルスがおさまるよう願っております。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

当院は、令和1年12月開院に開院したばかりで、少しずつ患者数が増えつつある中、一度も黒字となったことのない(当然、私は、クリニックの収入からは1円も収入を得ておらず、運転資金が減っていく一方)うちに、新型コロナの流行に伴い、外来患者様の受診控えに加え、「内視鏡検査」、「健診」の自粛により、赤字幅が増えました。開業1年未満の場合は、セーフティネットなど国や都の新型コロナ融資が、令和1年12月の収入の3倍、あるいは、最近の3カ月の平均との比較、という条件のため、令和1年12月は当院の開院月のため、収入が非常に少なく、最近3カ月という条件も立ち上がり中のため、立ち上がり中の非常に収入の少ない月と平均されることで、新型コロナ流行後も影響が出ていないという計算となってしまい、セーフティネットの対象外となる上、非常勤勤務していた外勤先の業務縮小により非常勤収入もほぼなくなり、運転資金が非常に厳しくなりました。開業時に準備した運転資金が底をつくまでは、少しでも医療崩壊を防ぐ手助けができれば、と、症状のある方の診療を続けることによる、更なる受診控えリスクを覚悟の上で、症状のある方の診療を続けてきました。平日の日中にもかかわらず、周囲に診察してくれる医療機関が見つからないということで、症状がある方も診察しているという当院のホームページを見つけ、1時間以上かけて、来院された方も数名おられました。

 

入院対応可能な「医療機関」については、政府や都から新型コロナ診療による助成金・補助金が準備されつつありますが、クリニックである当院は、厚労省や都に相談しましても、新型コロナ診療による助成金・補助金は対象外とのことで、報道されているような新型コロナ診療における補助金はなく、入院対応可能な「医療機関」に検討されている「危険手当」も少なくとも現時点では対象外となっています。

 

厚生労働省、東京都などの都道府県は、新型コロナウイルス感染症の診療体制確保のため、様々な助成事業・整備事業を計画されており、報道でも新型コロナウイルス診療の従事者への危険手当などについて報道されているかと思います。当院は、こうした助成事業をねらってPCRを始めたわけでも、新型コロナウイルス感染症状のある方の診療を継続したわけでもございません。1月、2月には、診療所だけでなく、病院までも、感染症状、呼吸器症状のある方の受け入れが難しいというところが増え、病院に通院していた癌治療直後の方ですら、受診させてもらえない、ということで、医療崩壊が始まっていると感じ、小さいクリニックながらも、医療崩壊を防ぐ一助となれれば、地域の皆さまに、最悪、当院に受診できる、と安心していただけるように、という気持ちから、診療を続けてきました。「東京都新型コロナウイルス感染症医療提供体制緊急整備事業」<https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/shinkorokinkyuuseibi.html>、「医療従事者特殊勤務手当支援事業」<https://covid19.supportnavi.metro.tokyo.lg.jp/service/wDR5jjeZVhTPEfdHUs72Ng>などの報道だけでなく、実際に募集案内を見て、周囲の病院が受け入れない中、診療を続けており、また、5月からはPCRも行っており、もしかして、申請すれば、当院も助成を得て、感染対策を強化できるのではないか、また、スタッフへの危険手当も準備できるのではないか、と期待しました。しかし、厚生労働省、東京都の担当者らに相談を繰り返し、募集要項に従って書類も準備して期限内に提出しましたものの、病院のみ対象で、クリニックは対象外となった、とのことで、空気清浄機やパーテーションなどを含む感染対策設備のほか、危険手当についても対象外となったとの通知をいただきました。危険手当は対象外ではあるが、引き続き、新型コロナウイルス感染症の医療整備に協力はしていただきたい、という言葉で締めくくられていました。そもそも助成金の発表前から診療を継続しており、感染対策設備の助成や危険手当の助成の有無にかかわらず、今後も新型コロナウイルス感染症(疑い)の診療は継続する予定であり、PCRも継続するつもりですが、私の我儘で、スタッフは感染リスクを覚悟で働いてくださっています。しかしながら、赤字が続く中、開業時に準備した運転資金が生活費でも削られ、想定より早くなくなっている現状からは、いつまで運転資金が持つのか、いつまで診療を継続できるのかも分からなくなった状態で、さらに運転資金を削ってスタッフに危険手当などを支払う余裕はなく、スタッフのご厚意で診療を継続させていただいております。開業時に準備した次亜塩素酸散布空気清浄機は受付付近にて稼働しておりますが、可能であれば、もう1台購入したり、来院してくださる患者様や、暑い中、マスクやガウンを着て働いてくださっているスタッフの熱中症対策にウォーターサーバー設置など、さらには、新型コロナウイルス感染拡大の第2波-3波に備えて、早期診断・重症度把握のための新型コロナウイルス感染症の外来診療体制を強化したいものの、とにかく、運転資金がなく、銀行の追加融資も難しく、恥をしのんで、クラウドファンディングにすがるしかございません。

 

「危険手当」をクリニックとして検討したいところですが、開院間もない時期のコロナ打撃により、未だ、黒字となったことがなく、院長自身は、未だクリニックからは1円も収入を得たことがないばかりか、院長自身の非常勤勤務収入もほぼなくなったことから開業前に貯金して準備した運転資金が生活費でも削られる状態となりました。

 

1月からマスク入手困難が続き、高騰するマスクを購入することもできず、同じマスクを洗濯して使い続けていた状態で、患者様や周囲のクリニックから、マスクやエタノールをお分けいただき、これまで、スタッフが感染することなく、診療を続けることができました。

 

新型コロナウイルスの影響がいつまで続くか予想できませんが、運転資金が底をつくまでは、地域の皆様のために、症状のある方も診察し続けることができれば、と考えております。何とか、スタッフに危険手当を準備し、診療を続けるモチベーションにしていただけないか、そして、PCR検査に伴う感染リスク増加に対して、感染リスクを下げる設備・予防対策の拡充、診療体制強化・安定化が図れれば、と思い、クラウドファンディングで皆さまにお力をいただければ、と思います。

 

 

▼プロジェクトの内容

 

目標その1)

 

医療事務、看護助手、看護師、放射線技師、臨床検査技師の皆さまに感謝の気持ちとして、「危険手当」を準備したい。

 

目標その2)

 

医療用マスク(N95マスクやガウン)、アルコール、医療用防護服などの購入、空気清浄機、ウォーターサーバー設置など、感染予防対策を強化したい。

 

サージカルマスクは、現在でも、かなり高額となっており、当院では、未だに、同じサージカルマスクやN95マスク、ガウンを工夫しながら長くもたせています。空気清浄機も開業時に想定していた台数では不足しており、追加購入できれば、スタッフを含め、感染対策の強化が可能と思っております。その他、感染リスクを低下させる設備の購入など診療体制強化・安定化を図って、第3波、今後のwithコロナ診療へ備えたいと思います。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

目黒区では、医師会の医師が中心となって、新型コロナPCRセンターが6月まで設置されていました。目黒区のPCRセンターでは、6月の終了までに約180件、当院では約50件のPCRを行ってきました。約3000件以上のPCRを行い、延べ400人ほどの陽性を確認してまいりました。特効薬・ワクチン開発までは、陽性者の早期発見による感染拡大防止が重要と考えられ、当院では引き続き、発熱・新型コロナ外来を継続していきたいと考えております。

 

当院は、曜日によっては、平日夜7時半まで受付をしており、土日もPCRを含めた診療を行っており、症状のある方が早くPCRを受け、症状のある方にとっても、ない方にとっても、安心して経済活動を継続できるよう、また、急性期病院の負担を減らして医療崩壊を防ぐ一助となれれば、と思っております。

 

なお、本プロジェクト(新型コロナの診療)は、新型コロナウイルスの感染状況・ワクチンや治療の医療提供状況などにより、運転資金が底をついて倒産しない限りは、継続・延期を予定しております。コロナウイルスの影響により、プロジェクトやリターンの延期や遅延が発生する可能性がございますこと、ご容赦願います。

 

 

 

 

 

【プロジェクト終了要項】


運営期間    
2020年12月14日~2021年3月31日

 

運営場所    
東京都目黒区下目黒2-21-23 マルエツ目黒店4階

 

運営主体    
目黒の大鳥神社前クリニック

 

運営内容詳細    
発熱・新型コロナウイルス感染症・PCR外来

 

その他    
本プロジェクト実行の為に必要な金額のうち、クラウドファンディングの目標金額との差額分に関しては、①クラウドファンディング以外の寄付金で賄う予定です。クリニック内に寄付金箱を設置しております。②2020年12月12日現在、約50,000円ほどの寄付金をいただいております。
クラウドファンディングが成立したにも関わらず、上記計画通り差額分を確保できなかった場合、③規模を縮小しての実施を予定しております。

 

 

 

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リターン

5,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来をよろしく支援>

<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来の継続支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(メール)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

10,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来がんばって支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(メール)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

30,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来を3倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(メール)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

50,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来を5倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(メール)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

100,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来を10倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(手紙もしくはメール)
メールにて、プロジェクトのご報告
ホームページに支援者のお名前掲載(ご希望により)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

300,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来を30倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(手紙もしくはメール)
メールにて、プロジェクトのご報告
ホームページに支援者のお名前掲載(ご希望により)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

1,000,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来を100倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(手紙もしくはメール)
メールにて、プロジェクトのご報告
ホームページに支援者のお名前掲載(ご希望により)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

10,000,000


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<目黒区の「帰国者・接触者外来と同等の機能を有する医療機関」(当院)の発熱・新型コロナ外来の継続を1000倍支援>

スタッフ一同、心から感謝します。
お礼のメッセージ(手紙)
メールにて、プロジェクトのご報告
ホームページに支援者のお名前掲載(ご希望により)

*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年6月

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