プロジェクト概要

役者人生52年!ただ一人の義足の歌舞伎役者・菊月喜千壽の最後の挑戦

2016年6月19日 浅草公会堂で役者人生を締めくくる

「歌舞伎舞踊・勧進帳」を舞いたい!

 

はじめまして、世界でただ一人義足の歌舞伎役者・菊月喜千壽と申します。私は、今から55年前東京で生まれ、三歳で伯母である坂東勝恵に入門し、日本舞踊を学びはじめました。その後、十七歳で松竹大歌舞伎に入門日本俳優協会に所属し、幼い頃から憧れていた歌舞伎の世界に飛び込みました。入門後は歌舞伎座で初舞台を迎えると、その二十九年後には名題への昇進「舞踊劇たのきゅう」で歌舞伎座にて、かんきゅう役で名代披露。

 

その後五十歳で、三十三年間の歌舞伎役者人生の幕を下ろし、松竹歌舞伎から退きました。このとき、以前に骨折した右足の指が化膿していることが分かりました。そこで、七度の手術を重ねましたが、持病の糖尿病も合わさり、ついに右ひざから下を切断することを決断せざる負えなかったのです。しかし、一度は舞台から退いたものの「歌舞伎役者、日本舞踊」という思いを捨てきることができず、日本舞踊菊月流を創設しました。

 

足を切断するということは大きな決断でした

 

 

再びの舞台を夢見て、義足をつけて稽古を重ねた日々

ついに、ただ一人義足の歌舞伎役者として再出発を遂げました

 

右ひざから下を切断することが決まったときは、「もう歌舞伎の世界に戻ることはできないだろう」と、歌舞伎人生の終わりを考えたこともあります。歌舞伎は舞台を縦横無尽に駆け巡りながら全身で舞います。そのため、ひざが自由に使えことは歌舞伎役者としては致命傷とも言えるのです。しかし私は、それでもなお、「どうしても再びあの舞台に立ちたい!」という思いが消えることはありませんでした。

 

そこで手術後、正座ができる義足を特注で作って頂き、その義足をつけて稽古を重ね、五ヶ月後、再び待ちこがれていたあの舞台へと舞い戻ることができたのです。しかし、復帰から四年、持病の糖尿病が悪化しまもなく人工透析がはじまります。さらに五十五歳になり、1時間程度はある歌舞伎の演目を踊りきるのは体力的に難しくなってきていることを私自身感じているのも事実です。そこで、役者人生最後の締めくくりとして、身体が動く内にもう一度舞台に立ち、6月に開かれる門弟の発表会で「勧進帳」を舞いたいという願いを叶えたいのです。

 

再び舞台に戻ることができた喜びはひとしおでした

 

 

弁慶が義経のあとを追いかけて行く際の華やかな飛び六法

弁慶と富樫の台詞劇や勇壮な舞やユーモラスや絡み合いなど

最後まで目が離せない怒濤の80分間

 

勧進帳は、兄・頼朝と不仲になり、追われる身となった義経が、奥州藤原秀衡を頼りに、陸奥へ逃れようと家来たちと共に変装し、加賀の国安宅の関に差し掛かったところ、頼朝の命を受け義経を捕らえようとする富樫左右衛門と出会ったところから物語がはじまります。弁慶は、東大寺再建のための勧進(寄付集め)のために能登へ向かうと関所で説明をするが、「どんな理由があっても通す事は出来ない」と言う富樫。そこで、観念した弁慶は覚悟を決めます。しかし富樫は、「もしかしたら本物の勧進聖かもしれない。」と疑い出し、「勧進帳」を読めと言います。

 

弁慶と富樫の台詞劇はみものです!*本画像は勧進帳の一幕ではありません*

 

そこで機転を働かせた弁慶が、偽物の勧進帳を朗々と読み上げると、富樫はさらに仏教の核心に迫る質問をぶつけますが、弁慶は元々比叡山の僧だったので、簡単に答えることができたため、富樫は本物の山伏と思い、通ることを許可します。しかし、義経の顔を知っている家来が、強力が義経に似ていると言い、「疑いあらば殺して見せましょう」と弁慶は義経を金剛棒で打ち据えたのです。ここで義経一行であることを確信した富樫ですが、弁慶の命がけの忠義に感動し、一行が通ることを許します。弁慶は義経に詫びますが、義経はじめ家来一同、弁慶の機転を褒めます。

 

弁慶と義経の絆を感じられる一幕です!*本画像は勧進帳の一幕ではありません*

 

そこへ再び富樫が登場し、先ほどの非礼を詫び、杯を交わします。公的な場である関所では、義経と知って対することは出来ないが、私的な立場で一行との別れを惜しむのでありました。その後、弁慶が「延年の舞」で感謝を表し、再び陸奥の国を目指して出発。最後に弁慶が富樫に深く礼をし、飛び六方で義経の後を追うというストーリーとなります。歌舞伎に馴染みのない方でも楽しんで頂ける内容となっています!

 

是非皆様もこの機会にご覧ください!*本画像は勧進帳の一幕ではありません*

 

 

役者人生52年

勧進帳で弁慶を演じることは長年の夢でした

 

これまでの歌舞伎役者として人生の中で、勧進帳に出てくる弁慶は一度はやってみたい演目で、数多くの役者が演じてきている弁慶を何度も見ては、「いつか自分も」と胸を熱くしていました。そして、「もし自分が演じるなら」と思いを巡らせ続けて52年。ついに、体力的にも続けることが難しく、いつ引退となってもおかしくないいまだからこそ、役者人生の最後に夢を叶えたいと思っています。

 

「自分だけのいつもとは違う勧進帳を」と考えて続け、今回の舞台では、あえて衣装を着けず全員が色紋付で演じることで、それぞれの役の個性を見て楽しんで頂きたいと考えています。そして、舞台上で使用する小道具も、いつもとは異なった鳴物や長唄を仕様し、大道具は、以前私自身が実際に安宅関(石川県小松市の日本海側にある安宅に守護、富樫氏が設けたと言われる関所)を見て参りまして、そのイメージにより近いものを作るよう工夫をこらしていきます。私たちだからこそ作れる、そんな舞台を皆様には楽しんで頂きたいと思います!

 

 

義足の歌舞伎役者として最後の舞台に挑む私には

実はこのプロジェクトに込めたもう一つの思いがあります

 

それは、子ども歌舞伎役者の育成とそして障がいを持った方々へ勇気や希望を届けるということです。義足の歌舞伎役者となってから、伝統芸能振興会を通じてこどもたちに歌舞伎の稽古を行ったり、歌舞伎を愛してくださる年配の方々と一緒に実際に踊ったりするシニア歌舞伎で歌舞伎を教えてきました。

 

そして、老人施設へのボランティアでは、一月に一回の頻度で「座って楽しくできる日本舞踊体操」を施設で暮らす方々と一緒に行っています。こうして、私が生涯をかけて携わってきた歌舞伎を通じて、たくさんの方に恩返しがしたいと思っています。今回、体力的にも厳しい中で、再び歌舞伎役者として舞台に立ち、その姿を見て頂くことで、少しでも誰かの励みになればと思っています。長くなりましたが、最後まで目を通して頂きましてありがとうございました。

 

歌舞伎に捧げた役者人生の最後に、もう一度舞台に立ち「勧進帳」を舞いたい。

皆様、どうぞ応援よろしくお願い致します!

 

 

 

 

*舞台「勧進帳」詳細*

・日時:2016年6月19日

・場所:浅草公会堂(https://asakusa-koukaidou.net/

 

 

*支援金の使用用途*

①衣裳代:534,600円
②大道具レンタル代:100,000円 
③小道具レンタル代100,000円  
④長唄レンタル代300,000円   
⑤鳴物レンタル代100,000円   
⑥琴、胡弓レンタル代100,000円 
⑦照明レンタル代100,000円   
⑧舞台割り代200,000円 

計1,534,000円

 

 

*リターンのご紹介*

①サンクスレター

 

②当日のプログラムに名前を記載致します

 

③当日の三千円のチケット1枚

 

④当日の三千円のチケット2枚

 

⑤本番の映像DVDもお送りします

 

⑥当日の三千円のチケット5枚

 

⑦当日の三千円のチケット10枚

 

⑧歌舞伎化粧講座(隈取)の実演を致します

*その時の交通費地方の宿泊代は支援者様の負担となります

 

⑨当日三千円のチケット20枚

 

⑩朗読歌舞伎 歌舞伎化粧講座(隈取)の実演を致します

*その時の交通費地方の宿泊代は支援者様の負担となります