皆さんは、「ソマリア」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

今回は、少しでもソマリアについて知っていただくためにこの国が抱える課題についてお話しさせていただきたいと思います。

 

ソマリアでは、1980年代に起こった氏族間対立をきっかけに内戦が勃発、1991年のバーレ政権崩壊以降、その状況は悪化の一途をたどりました。

こうした事態を受けて行われた国連による介入も失敗に終わり、

内戦は長期化、国内状況は泥沼化していきました。

この内戦や無政府状態が招いた漁民の貧困が、今日取り上げられている

ソマリア沖の海賊問題を引き起こした要因の1つであるとも言われています。

2012年の正式政府発足後、徐々に治安改善が図られてはいるものの、

現在もイスラム過激派組織アルシャバーブによるテロ行為が

繰り返されており、未だ不安定な状態が続いています。

 

(かつてこの場所には魚の卸売市場があったが、内戦により破壊された)

 

またソマリアはその降雨量の少なさから度々深刻な干ばつに見舞われ、

慢性的な飢餓に悩まされています。中でも2011年から2012年にかけて

発生した飢饉では約26万人が犠牲となり、飢饉史上最悪の死亡率を記録、

国際連合は“想像もできない比類なき人類の悲劇”と形容しました。

 

(飢饉により栄養失調に陥った子供を抱く母親)

 

以上のような、内戦や飢餓、劣悪な治安状況といった様々な要因からソマリアでは大量の難民が発生しています。ソマリア人難民は2015年12月現在約98万人存在し、主にケニアなどの近隣諸国に逃れて生活を送っています。

 

(難民キャンプで暮らす子供たち)

 

私たちが活動している「イスリー地区」には、そんなソマリア本国での内戦や飢餓から逃れ、生きる希望を求めてやってきた人々が居住しています。

 

しかし彼らの中には、親元もなく、ケニア社会にも受け入れられず、

非行化してテロリストへと通ずる道を歩んでしまう若者もいるのです。

 

「自爆テロリストになる前に。ソマリア人ギャングの社会復帰支援」プロジェクトは、そんな若者をテロリストではなく、明るい未来を創る一員へと変える取り組みです。

 

そしてこの取り組みは、彼ら自身が最も望み、

生きる希望として継続しようとしている取り組みです。

 

私たちは彼らと共に未来を創っていきたい、そう心から思っています。

 

残り32日、目標達成まであと67万円が必要です。

目標達成には皆様お一人お一人のお力が不可欠です。

ご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

 

(写真提供:瀧野恵太)

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