プロジェクト概要

 

インドネシア社会に貢献するビデオを学生たちが作ります。

 

NHKを定年退職した後、世界の若者たちと番組を制作してみようとJICAシニア海外ボランティアとしてインドネシアの国立技術学校の放送コースで番組制作を指導している太田吉治と申します。放送は社会情報を扱います。しかし、日本円にして月約3万円で生活するインドネシアでは、学生や学校に取材費を捻出する余裕はありません。放送の社会的な意義や責任を学生達に学んでもらうため、このプロジェクトを立ち上げました。


実社会に出て取材制作しようと、インドネシアの各地域で活動しているJICAボランティアと連絡を取り「子供たちの手洗い運動推進ビデオ(中部ロンボク県保健局)」や「自然景観PRビデオ(NTB州政府観光局)」そして「スマラン事件の証言収録(スディルマン大学主催国際セミナー用資料)」という現地のニーズにも応え、学生の育成にもつながる実践的な3つの企画を取り入れることにしました。

 

 

 

赴任以来見て来た制作実習は、リサーチが不十分で現実味のない内容です。これでは「どんな情報を伝えるのか」という基礎が学べません。そこで、ロンボク島で活動するJICAボランティアの仲間と連絡を取り、彼らが直面している問題を扱う実習を考えました。でも交通費や宿泊費がかかります。学校や学生達が制作費を捻出するのは困難で十分な取材費を得るためにはプロジェクトが必要だと思いました。

 
成績優秀な3人の学生に(左:音声、Aditya Putra君 中:ビデオエンジニア、Mutiara さん 右:撮影、Mugfur Ramdhani 君)代表として制作してもらいます。

Proposal Request Fund Event TV News Gathering

Indonesian Students

Greetings,

  I’m Aditya Pradinawan (22), an active student of POLINES(Polytechnic Negeri Semarang) - Indonesia. I want to be a professional cameraman or audioman to work at well-known TV company. In order to realize my dream, I carried out OJT (On the Job Training) at MetroTV in Jakarta. But I'll have to take a lot of experience.

  I'm working a project to make a practical TV program with two of POLINES students(Mutiara, Dani) under the teacher(Yoshi-san ex-NHK) from JICA.

  The next trial is a making video of Hand washing activity in Lombok Island and a promotion video of beautiful landscape of that. And our last project is gathering testimony about "the 5 days battle in Semarang".

  Our constraint is the activity cost to go to Lombok island and Japan, so please help me to realize my dream by your donation's help.

Thank you in advance,

 

Aditya Putra Pradinawan

 

 

ロンボク島、日本で行う取材に関して

 

★〔子どもたちの手洗い運動推進ビデオ~ロンボク島・看護師ボランティア 柳澤沙也子〕

ロンボク島はインドネシア・バリ島の東隣に位置する、豊かな自然に囲まれた島です。そんな場所でなぜ手洗いビデオ?と思われるかもしれません。実は、ロンボク島の住民の平均寿命は感染症などのためインドネシア全体の平均寿命より約10歳も短いのです。感染予防の基本である手洗いをしないまま、直に手で食事をする住民を目にします。何時、何のために手洗いをするのか理解が不十分であり、下痢や消化器疾患の患者も多く見受けられます。 

 

青年海外協力隊のボランティアは、以前からインドネシアで手洗い等の生活習慣指導を行ってきました。私達もロンボク島で「環境も身体もピカピカ☆プロジェクト」と題し、手洗い等の指導を行っています。 

 

しかし、指導を行き渡らせるには、私達や現地のスタッフが学校や集落を回る現在の取り組みでは限界があります。そこで、手洗いをする理由、手順やタイミング、また断水など現地の状況に即した、実践的な方法をより簡単に広めることのできる媒体としてビデオに着目しました。幸い、地域の診療所や学校では、パソコンを使用したビデオ学習が可能です。まずは手洗いから感染予防の基本を身につけ、生まれ育つ地域に関わらず人々に健康的な生活習慣が身につくよう、皆さまの力をお貸しいただければ大変うれしく思います。

 

★〔ロンボク島プロモーションビデオ~ロンボク島・観光ボランティア 山本瑞穂〕

青い空、白い砂浜、キラキラと輝く穏やかな海。ヤシの葉影が喧騒の日々を癒していく素朴なトロピカルアイランド、ロンボク島。まだ、あまり知られていない南国の観光地は、1/3がリンジャニ山(3,726m)という手つかずの自然の島です。

 

私はそんなロンボク島の観光局でマーケティング部の一員としてプロモーション活動を行っています。ヨーロッパやオーストラリアからの観光客は多いのですが、日本を含めたアジアの旅行者は極めて少ないのが現状です。観光情報も英語とインドネシア語しかありません。

 

この素晴らしい自然の島をもっと多くの人に知ってほしい!と観光ビデオを作成することになりました。ロンボク島の魅力が誰にでもストレートに伝わるように「ノンバーバル(非言語)」をテーマにスマランの学生達に制作してもらうことにしました。ロンボク島のありのままの、素朴な姿を発信していきたいと考えております。

 

★〔スマラン事件証言収録~ジェンデラルスディルマン大学・日本語教育ボランティア 小田謙爾〕

「スマラン事件」と呼ばれる出来事はいくつかありますが、このプロジェクトの対象では、194510月に中部ジャワ州スマラン市で発生した日本軍とインドネシア独立勢力の武力衝突を扱います

 

 1945年8月、ポツダム宣言を受諾し連合軍に降伏した日本軍は、インドネシア独立運動派の人々から武器の譲渡を要求されます。これに対してオランダを含む連合国は、日本軍に独立勢力への武器の引渡しを禁止し、連合軍進駐までの治安維持と連合国国民の保護を、日本軍に指示しました。日本軍将兵は、これまで「植民地からの独立」を掲げて一緒に戦ってきたインドネシアの人々への思いと、ポツダム宣言遵守の板挟みに悩みます。

 

 そのようななかで、独立勢力の要求は次第にエスカレートし、ついにインドネシア各地で日本軍との衝突が起きます。なかでもスマランでは、19451014日から激しい戦闘となり、双方におびただしい犠牲者が出ました。とりわけ、刑務所に監禁された民間人を中心とした日本人数百人が殺害されてしまいますが、これは終戦後に起きた流血事件としては最も犠牲が多いものとなっています。インドネシアでは「スマラン5日間戦争」と呼ばれています。

 

 独立のためとは言え、インドネシア独立運動派と日本軍との武力衝突は避けられなかったのか。インドネシアと日本の方々の証言を学生たちが収集・記録します。

すでに収録は始まっており、スマラン市で何人かの体験者のお話を聞くことができました。このほかに日本側の犠牲者・生還者のご家族からの取材を目指しています。群馬県では、1989年に私財を投じて建立された「鎮魂之碑」を撮影し、今は亡き設立者のご家族からお話を伺います。また、千葉県では、日本側犠牲者の最高責任者のご遺族で、事件の記録に尽力されている方へのインタビューも計画しています。日本・インドネシア双方の証言を集めることで、バランスのとれた映像記録を作成して後世に委ねることができると期待されます。

 

 なおこのビデオは、201610月にプルオケルト市で開催予定の国際セミナーで上映、また研究資料としての活用が予定されています。また、スマラン事件を記録する活動については、20151020日放送のNHKBS1「国際報道」にて取り上げられました。」

 

★〔取材費用〕

ロンボク島での取材(6泊7日)。飛行機代:1人往復2万円。宿泊費:2万4千円(4000円/泊)。食費:自己負担。1人5万円X3人:合計15万円。

 

スマラン事件の証言収集の日本取材(6泊7日)。飛行機代:スマラン~ジャカルタ往復2万円。ジャカルタ~羽田往復9万円。1人11万円x3人:33万円。

 

日本での取材先:千葉県、群馬県、神奈川県。宿泊費3万6千円(6000円/泊)。交通費:4万円。食費1万4千円(2000円/日)。1人9万円x3人:27万円。               

 

日本取材費は1人20万円x3人で60万円。全体で75万円を考えています。

 

 

 

現実問題を扱うことで人々に呼びかけねばならない切実さを知り、そのために放送が有効なことや制作費の公平性がいかに重要かを理解するでしょう。是非、皆様ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 


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