障がいのある子と姉妹の物語を絵本にし、全国のきょうだい児に届けたい

皆さん　こんにちは👋😃


クラウドファンディング３日目ですが、今日もたくさんの応援メッセージありがとうございます(* ´ ▽ ` *)ﾉ


今日は
絵本《ふうちゃんのベビーカー》の全文公開させて頂きます🍀

およそ20年前にあったわが家の物語😃

今思い出しても
やはりちょっとウルっときます(〃´▽`)

でも本当に　素敵な思い出✨


お楽しみ頂けると嬉しいです😃❤️


《ふうちゃんのベビーカー》


うちにはいもうとがいます。



なまえはふぅちゃん。



おたんじょうびにごさいになったばかり。


まだ　おしゃべりできない。


でも


ことばではいえないけど


からだいっぱいでおしゃべりするよ。


ふうちゃんはうたがだいすき。


うたえないけど


からだいっぱいでおどるよ。

リズムで　ウキウキ🎶



どんなときでも　うたをきいたら


あっというまに

えがおになるんだよ。



にがてなのは　おこってるひと。


あかちゃんがないてるのも


かなしくなっちゃう。



いつも


ふわっとした　

くうきのなかにいるのが　

だいすきなふぅちゃん。



きょうね

こうえんに

どんぐりひろいにいったよ。



まだあるけないふぅちゃんは

ベビーカーにのってたんだけど


うちのともだちのれんくんが


ママになにか　はなしてた。



「へんなの。なんで　このこ
おっきいのに　ベビーカーに
のってるの？　へんなの。」



うち

ドキドキした。



ママがなんかこたえてる。



ドキドキ


ドキドキ


ドキドキ



あ、

れんくんが　ふぅちゃんの

ベビーカーをおしてくれてる。



「さかみちってたいへんだね。」


「ふぅちゃんにどんぐりとってきたよ」



れんくんが

ふぅちゃんに

おしゃべりしてくれてる。



ドキドキがおさまってきた。


よかったね　ふうちゃん。



うちね


いつも

ねるまえにママと


きょうのかなしかったこと


それからうれしかったこと


はなしてからねるんだよ。


きょうの


ママのおはなしは


どんぐりひろいのときのことだった。



「きょうのかなしかったことは

ふぅちゃんは　

あかちゃんじゃないのに　

なんでベビーカーにのってるの？

へんなの。って　言われたこと」



うち　また

ドキドキがおそってきた。


「ママ　なんてこたえたの？」



「あのね　はじめは

びっくりしたけど　れんくんは　

ふうちゃんにあうのは

はじめてだったから　

しらなくていったんだとおもうの。」



「うん」



「だから　れんくんにね　

おはなししたのよ。

ふぅちゃんは

あたまのなかのびょうきでね

おはなししたり

あるいたり　まだできないの。

れんくんのかぞくは

だれもびょうきになったこと

ないかな？って」


「そしたら？」


「ぼくのおねえちゃん

アトピーだよ。

いつもかゆくて

ブツブツもいっぱいだし　

たいへんだよ」



「そっか

ぶつぶつ　かゆいし　

たいへんだもんね。

もしも

おねえちゃんのこと

ぶつぶつへんだねって

だれかにいわれたらどうかな？」



「そんなの　

おねえちゃんがかわいそう。

かゆくていたくて

たいへんだもん」



「そうだよね。

おばちゃんも

ふぅちゃんをみて　

へんっていわれたらかなしいし

ふぅちゃんが

かわいそうにおもうなぁ。

ふぅちゃんを

みてると　いつも

いっぱいわらっていて　

しあわせそうなんだよ🎵」



「うん。

ふぅちゃん

ぼくしらなくって

そんなこといってごめんね。

ベビーカーおしてあげる！」



「ほんとに？　ありがとう」



「きょうのね

ママの　うれしかったことは

これだったよ」


「うん！うちも　うれしい！」




うちにはいもうとがいます。


おしゃべりはできないけど


テレパシーでつたえるよ。



なまえはふぅちゃん。


　　　　　　　　

　　　　　　　(ながい　けいこ)