ご支援金用途の報告
寒さがめっきり増してまいりましたね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
一昨年はクラウドファンディング
「猟シーズンが始まった今、捨てられる鳥猟犬を救いたい!」
へご支援をいただき、本当にありがとうございました。
大変遅くなりました。
皆さまからいただきました「ご支援金用途の報告」をいたします。
ご支援総額 | 10,646,000円 | ||
ご支援金受取額(税・CF手数料を引いた金額) | 9,232,048円 | ||
項 目 | 実際発生した金額 | ||
第1ゴール 300万円 |
① 活動費マイナス分(2021年11月現在) | ¥2,757,726 | |
第2ゴール 600万円 |
② 医療費滞納分(2021年11月現在) | ¥2,286,658 | |
第3ゴール 800万円 |
③ ミック医療費 (後足整形手術 等) |
1,349,896 | |
④ ライダー医療費 (皮膚治療・抗癌剤治療薬 等) |
382,208 | ||
⑤ じゅじゅ医療費 (脾臓摘出・抗癌剤治療 等) |
310,076 | ||
第4ゴール 1,000万円 |
⑥ スイング医療費 (腫瘍摘出・乳腺腫瘍摘出・不妊・前足の整形手術・膀胱癌治療 等) |
784,366 | |
⑦ グルーヴ医療費 (去勢 等) |
70,708 | ||
やまと医療費 (メラノーマ 等) |
800,000 | ||
合 計 | ¥8,741,638 |
*上記残金は、日々の活動費に使用いたしました。
保護犬「やまと」の症状が悪化したため
いただきましたご支援金を「シェルター修繕費」に
充当することが叶いませんでした。
【多頭宅より保護された直後のやまと】
やまとは、多頭崩壊よりレスキューされたシーズーmixです。
過酷な状況の中、生き抜き、救出されました。
最後は、みなさまのご支援金のおかげで、
安らかに生を全うすることができました。
本当にありがとうございした。
【保護後、シェルターでのやまと】
昨年を振り返り、感じたことは
高齢の飼い主さんが病に倒れたり、急逝することにより
残された犬の相談が増えてきているということです。
*CACIは猟犬保護に特化した団体ではありますが近隣の方々の相談や、
愛護センターからの依頼で他犬種の保護も受付けています。
今後、このような案件は日本中で増えていくことでしょう。
昨年は、日頃、連携を取り、活動している協力団体(アルマ・いぬ助け)の依頼を受け、
共に多頭崩壊問題に携わりました。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/004/23/
近隣住民、行政、多頭飼いご家庭と直に話し合い、より良い解決に向けて奔走いたしました。
結果、ようやく行政が動き、約200頭の犬が強制保護されたのです。
高齢の飼い主宅は、ごく普通の一軒家。
その中に220頭の犬たちが、ひしめきあって暮らしていました。
飼い主宅から数十メートル離れた道路すら、ものすごい悪臭と犬たちの鳴き声による騒音。
近隣住民問題として発せられ、解決に至るまで10年もの歳月が流れていました。
その間に、犬の数も莫大に増えていたのです。
【愛護センターに保護された犬達】
日本のハンター人口も高齢化が加速しています。
一昨年、CACIで開設した「鳥猟犬相談窓口」にも
高齢者のハンターの方からの相談が増えてきました。
本年度も、まずは私たちでできる目の前の一歩から、真摯に取り組んで行きます。
多頭問題に携わり、痛感したことはやはり何かしらの法規制があった方が、
感情論にならず、より良い解決に繋がるということ。
CACIでは、今後も鳥猟犬保護活動のみならず
狩猟関係団体と連携した猟犬遺棄問題に対する啓蒙活動、
そして猟犬遺棄を抑制するための条例
及び法改正への働きかけを進めていきます。
いつの日か、
捨てられる鳥猟犬がいなくなるその日まで。
今後ともご伴走のほど、よろしくお願いいたします。
GUNDOG RESCUE CACI
代表 金子理絵