世界初、レーザ視覚支援機器を盲学校に届けたい！

  QDレーザのレーザ網膜投影製品は、すべてRETISSAという商標を冠しています。このRETISSAシリーズの安全性についてご紹介します。もっと早くご紹介すべきでした。

《日独の治験で確認》

　先行機であるRETISSA®メディカルは、日本とドイツで治験が行われ、視覚支援の効果とレーザ光を目に入れることの安全性が立証されました。国内治験では前後に眼科医又は視能訓練士が被験者を観察し、機器の有効性とともに安全性が十分に示されたと結論付けています。ドイツでの治験では、１年間の自宅での使用でも目に影響がなかったことが確認されています。

　RETISSA® シリーズは、RETISSA®メディカルと全く同じ技術を使用しているので安全です。詳しくはこちらをご参照ください：

QDレーザ公式サイト　「RETISSA®メディカルの安全性について」

《レーザに関する国際基準もクリア》

　RETISSA® シリーズのレーザの出力は国際基準及び、それに基づく経済産業省消費生活用製品安全法の規制を満たしています。さらに、長期の利用も考慮した米国医薬食品局（Food and Drug　Administration, FDA）の規制において「危険なものとみなさなれない」と認められています。詳しくはこちらをご参照ください：　

QDレーザ公式サイト　網膜走査型レーザアイウェアの安全性について

《自然環境（蛍光灯等）と同程度の光の強さ》

　　眼球を模した計測装置を用いた実験では、網膜に対する光の暴露量は自然環境（蛍光灯等）と同程度であることも確認しています（図１）。

　　蛍光灯からの白い光は赤緑青のRGB成分を含み（私も実験してみて、なるほどなあ、と思いました。赤緑青で白い光を作り出しているのですね！）、それらの輝線のピーク強度はレーザアイウェアのRGBレーザよりも強く、スペクトルの積分強度も蛍光灯のほうがはるかに強い。これをもって、レーザアイウェアの利用が、室内蛍光灯からの光と比較してリスクを向上させるものではないと言えます。

図１ 蛍光灯と網膜投影レーザアイウェアの光強度の比較実験。(a)眼球部分に分光光度計の光検出器を配置しアイウェアを装着したマネキンの写真。(b)光強度スペクトル。

　「レーザは位相がそろった特別な光なんじゃないの？」というご質問もあるのですが、実は国際基準では、光の眼に対する危険性は光の強度によって決まり、レーザ光であるかどうか、LEDや自然光であるかどうかとは無関係である、と明確に記載されています。量子力学、量子光学という物理学を用いると、光による電子の遷移確率（細胞がダメージを受けるプロセスです）は光の波動関数の絶対値の２乗（＝強度）によって決まっていて、位相と無関係だからです（絶対値の２乗をとると位相が消えてしまうから）。

株式会社QDレーザ　代表取締役社長　菅原充