交通事故から瀕死の子猫を救助しました。その子の名前は”イナクル”（アイヌ語：イナンクル→幸あれ）

 

YouTubeショートではイナクル君の元気な姿も見ることが出来ます！

ぜひご覧ください！

 

ある日交通事故で死んでいる猫がいると電話がありました。

 

全国どこでもある問題だと思うのですが、利尻島でも猫がひかれていた。

猫をひいてしまったという話をよく耳にします。

 

この子猫も事故に巻き込まれてしまった猫のうちの一匹です。

電話で教えていただいたときには、もうすでに死んでいると聞きました。

 

動物病院がない利尻島にはもちろん亡くなってしまったペットや動物を最後に見送る施設もありません。

私たちはせめてこの子の最後だけでもきれいな姿にしてあげたいと思い、事故現場へと急行しました。

 

悲惨な姿を覚悟しながらも現場に到着し、近寄ってみるとなんと！

かすかな鳴き声が聞こえました！

よく見ると鼓動に合わせ胸や手足が動いているのに気づき、まだ助けることが出来る！

そう確信しました！

 

どうやら車に轢かれた衝撃で気絶してしまったようです。

事務所へと連れて帰り、まずは怪我の様子を確認します。

 

野良猫と聞いていたのですが、事故の衝撃でまだ意識がもうろうとしているのかおとなしく、体を見せてくれました。

 

私たちとしても、交通事故に逢ったばかりの猫の保護は初めてだったので、詳しいことはわかりませんでしたが、軽く診察をした結果、左側から車が来ていたようで左肩から先が骨折しており、左足には深い切り傷ができていることを確認できました。

 

傷口の消毒と折れてると思われる左手にギブスを巻き、お盆明けに動物病院へと連れてゆくまでの応急処置をしました。

 

家族で話し合い、イナクルとなずけました。

由来はアイヌ語で「幸せ、幸あれ」などの意味があるイナンクルから来ています。

 

ただでも過酷な利尻島で過ごす野良猫であったことと、不幸にも交通事故に逢ってしまったこと、そしてその中でも奇跡的に一命をとりとめたこと。

 

この子猫にはこれから先、幸せばかりが訪れてくれますように。との願いを込めて命名しました。

 

今では足が不自由なのも理由の一つだと思いますが、すっかり野生を忘れたようにおなかを出して寝ることも多くなってきました！

 

次回の新着情報では動物病院での診断結果と、少し元気になってきたイナクル君の姿をお見せしたいと思っていますので更新をお待ちください！